2014/12/13(土) - 14:33
注目の新規コンチネンタルチーム、キナンサイクリングチームと群馬グリフィン・レーシングチームを含む全22チームが発表。開幕戦は宇都宮クリテリウムで、4戦増えて全24戦となる。
10年目のJプロツアー
全日本実業団自転車競技連盟は12月13日、2015年の方針を発表した。連盟がJツアーとして各レースを統一化、年間成績を競う形にしたのが2006年。その後にJプロツアーと改称し、10年目となる2015年は22チームが24戦を戦うまでに成長した。この2014年は個人ではホセ・ビセンテ(チーム右京)が、チームでは宇都宮ブリッツェンが総合優勝。
2015年は基本的な仕組みはほぼ同じで3戦増え、22チームによる24戦がスケジュールに組まれた。チームの注目はコンチネンタル登録する新規のキナンサイクリングチームと群馬グリフィン・レーシングチーム。いずれも強力な選手をそろえて初年度からUCIレースでも戦える陣容に。
チーム登録に当たって学連所属校、高体連所属校に門戸を開くのは例年通り、後者は特別措置でチーム年会費は半額の7500円/チームになる。またJPT各レースは今まで4名以上の参加だったものを3名に下げてより多くのチームが参加できるようにしている。
4戦増え全24戦に、2日開催が6会場へ
レーススケジュールでは開幕戦は3月15日の”宇都宮クリテリウム”、最終戦は11月1日の”おおいた いこいの道クリテリウム”で、これは2014年と同じ。新規は4月に群馬で個人TT、7月に広島でチームTT、8月にみやだでヒルクライム、そして9月に南魚沼でチームTTの4戦が予定され、2014年の21戦に加えて合計で全24戦が予定されている。
さらに年間通じてJETは35戦、JFTは32戦、そしてJユースツアーは5戦になる。特徴は1会場で2日連続のJPTレースを今まで白浜と大分の2会場だったが、群馬、広島、みやだ、南魚沼の4会場増え、6会場になったことが上げられる。またその場合のポイントも割り増しが検討されている。
Jプロツアーチーム 全22チーム
TOP-PとPに分かれるがレースやポイント付けは今までと同じく同一で行なわれる。コンチネンタル登録は新規3チームを加えた9チーム。これで国内コンチネンタルチームはすべてJPT登録することになった。なおプロコンチネンタルチームとなったイタリア籍のNIPPOは2014年同様にJPT登録しない。
TOP-Pクラスタ 10チーム
宇都宮ブリッツェン(コンチネンタルチーム)(代表:廣瀬佳正、監督:清水裕輔)
チーム右京(コンチネンタルチーム)(代表:片山右京、監督:同)
シマノレーシング(コンチネンタルチーム)(代表:野寺秀徳、監督:同)
マトリックスパワータグ(コンチネンタルチーム)(代表:安原昌弘、監督:同)
那須ブラーゼン(コンチネンタルチーム・新)(代表:薄井泰則、監督:清水良行)
チャンピオンシステムジャパン(代表:佐藤成彦、監督:同)
イナーメ信濃山形(代表:中畑清、監督:同)
レモネードベルマーレレーシングチーム(代表:加地邦彦)
ブリヂストンアンカーサイクリングチーム(コンチネンタルチーム)(代表:水谷壮宏、監督:同)
シエルヴォ奈良ミヤタ・メリダレーシングチーム(代表:横山光太郎、監督:小島裕樹)
Pクラスタ 12チーム
なるしまフレンドレーシングチーム(代表:鈴木淳、監督:小畑郁)
FIETS GROEN(代表:塩沢博、監督:同)
ニールプライド・メンズクラブ プロサイクリング(代表:フォレスト ステファン)
エルドラード東北(代表:梶木恒介、監督:同)
アクアタマユーロワークス(代表:真下伸大)
JPスポーツテストチーム・マッサアンデックス(代表:三船雅彦、監督:同)
アイサンレーシングチーム(コンチネンタルチーム)(代表:別府匠、監督:同)
ウォークライド(代表:山根理史、監督:須田晋太郎)
ホンダ栃木(2014年JET1位チーム)(代表:小林一郎、監督:同)
キナンサイクリングチーム(新規・コンチネンタルチーム)(代表:加藤康則、監督:石田哲也)
群馬グリフィン・レーシングチーム(新規・コンチネンタルチーム)(代表:瀧澤成光、監督:狩野良太)
ヴィクトワール広島(新規)(代表:伊藤翔吾、監督:棟久明博)
ホンダ栃木は2014年JETトップチームで昇格して登録。1991年に本田社内チームからスタート、今は同社関連社員と栃木にゆかりのある社会人を主に構成。メンバーは川田優作、小林宏志、水間健、河合貴明、福本滝男、平野宏明、山口恒太郎、山西健司、渡邉優介。
キナンサイクリングチームはキナンAACAを下部組織に持つ新規のコンチネンタルチーム。ツール・ド・熊野やCOUPE DE AACAなどレースの開催も積極的に行なう。メンバーはロイック・デリアック、ドラパックから移籍のジェイ・クロフォードら。
群馬グリフィン・レーシングチームは群馬から世界へ羽ばたく人材育成などを掲げる地域密着型チーム。新規のコンチネンタルチーム。チーム右京から移籍の狩野智也がチームを率いる。
ヴィクトワール広島は広島県、広島市と協力し地域に根ざしたプロチームを作るための基礎作りを行なうことを表明している。中国地方登録のJプロツアー選手を集めている。メンバーは中山卓士、金田智行、清水英樹、西川昌宏、伊藤翔吾、井上無我、宮田久生、宮口直之。
シマノレーシングのメンバーは継続選手として入部正太朗、ロー・ダレン、木村圭佑、西村大輝、横山航太。これにNIPPOから移籍の秋丸湧哉、さらに2名(未発表)を加えた8名体制で平均年齢21.5歳と若いチームに。
チャンピオンシステムジャパンはクロップス・チャンピオンシステムを引き継ぎ佐藤成彦監督のもと、山本和弘、大場政登志、遠藤績穂に加え、西谷雅史、新保光起、清宮洋幸、橋本謙司、中原義貴の計8名に。
レモネードベルマーレレーシングチームはロヂャースレーシングチームと湘南ベルマーレがひとつになったもので、ヨーロッパへのステップアップを目標とし、自転車競技の裾野拡大と活性化、地域密着型として平塚から南関東へ展開する。
Jプロツアーレーススケジュール案全24戦 2014年12月13日時点
3月15日 宇都宮クリテリウム
4月12日 伊吹山ヒルクライム
4月18日 チームタイムトライアル南紀白浜
4月19日 白浜クリテリウム
4月25日 群馬CSCタイムトライアル(新規)
4月26日 群馬CSCロードレース
5月28日~31日 ツール・ド・熊野(UCIレース)
6月7日 栂池高原ヒルクライム
6月14日 富士山ヒルクライム
7月4日 チームタイムトライアル広島(新規)
7月5日 西日本ロードクラシック広島
7月19日 石川サイクルロードレース
7月26日 湾岸クリテリウム
8月29日 みやだ高原ヒルクライム(新規)
8月30日 みやだクリテリウム
9月6日 タイムトライアルチャンピオンシップ
9月19日 南魚沼タイムトライアル(新規)
9月20日 東日本ロードクラシック南魚沼
9月27日 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ群馬
10月3、4日 いわきクリテリウム
10月11日 輪島ロードレース
10月25日 知多半島・美浜クリテリウム
10月31日 おおいたロードレース
11月1日 おおいた いこいの道クリテリウム
text:高木秀彰
10年目のJプロツアー
全日本実業団自転車競技連盟は12月13日、2015年の方針を発表した。連盟がJツアーとして各レースを統一化、年間成績を競う形にしたのが2006年。その後にJプロツアーと改称し、10年目となる2015年は22チームが24戦を戦うまでに成長した。この2014年は個人ではホセ・ビセンテ(チーム右京)が、チームでは宇都宮ブリッツェンが総合優勝。
2015年は基本的な仕組みはほぼ同じで3戦増え、22チームによる24戦がスケジュールに組まれた。チームの注目はコンチネンタル登録する新規のキナンサイクリングチームと群馬グリフィン・レーシングチーム。いずれも強力な選手をそろえて初年度からUCIレースでも戦える陣容に。
チーム登録に当たって学連所属校、高体連所属校に門戸を開くのは例年通り、後者は特別措置でチーム年会費は半額の7500円/チームになる。またJPT各レースは今まで4名以上の参加だったものを3名に下げてより多くのチームが参加できるようにしている。
4戦増え全24戦に、2日開催が6会場へ
レーススケジュールでは開幕戦は3月15日の”宇都宮クリテリウム”、最終戦は11月1日の”おおいた いこいの道クリテリウム”で、これは2014年と同じ。新規は4月に群馬で個人TT、7月に広島でチームTT、8月にみやだでヒルクライム、そして9月に南魚沼でチームTTの4戦が予定され、2014年の21戦に加えて合計で全24戦が予定されている。
さらに年間通じてJETは35戦、JFTは32戦、そしてJユースツアーは5戦になる。特徴は1会場で2日連続のJPTレースを今まで白浜と大分の2会場だったが、群馬、広島、みやだ、南魚沼の4会場増え、6会場になったことが上げられる。またその場合のポイントも割り増しが検討されている。
Jプロツアーチーム 全22チーム
TOP-PとPに分かれるがレースやポイント付けは今までと同じく同一で行なわれる。コンチネンタル登録は新規3チームを加えた9チーム。これで国内コンチネンタルチームはすべてJPT登録することになった。なおプロコンチネンタルチームとなったイタリア籍のNIPPOは2014年同様にJPT登録しない。
TOP-Pクラスタ 10チーム
宇都宮ブリッツェン(コンチネンタルチーム)(代表:廣瀬佳正、監督:清水裕輔)
チーム右京(コンチネンタルチーム)(代表:片山右京、監督:同)
シマノレーシング(コンチネンタルチーム)(代表:野寺秀徳、監督:同)
マトリックスパワータグ(コンチネンタルチーム)(代表:安原昌弘、監督:同)
那須ブラーゼン(コンチネンタルチーム・新)(代表:薄井泰則、監督:清水良行)
チャンピオンシステムジャパン(代表:佐藤成彦、監督:同)
イナーメ信濃山形(代表:中畑清、監督:同)
レモネードベルマーレレーシングチーム(代表:加地邦彦)
ブリヂストンアンカーサイクリングチーム(コンチネンタルチーム)(代表:水谷壮宏、監督:同)
シエルヴォ奈良ミヤタ・メリダレーシングチーム(代表:横山光太郎、監督:小島裕樹)
Pクラスタ 12チーム
なるしまフレンドレーシングチーム(代表:鈴木淳、監督:小畑郁)
FIETS GROEN(代表:塩沢博、監督:同)
ニールプライド・メンズクラブ プロサイクリング(代表:フォレスト ステファン)
エルドラード東北(代表:梶木恒介、監督:同)
アクアタマユーロワークス(代表:真下伸大)
JPスポーツテストチーム・マッサアンデックス(代表:三船雅彦、監督:同)
アイサンレーシングチーム(コンチネンタルチーム)(代表:別府匠、監督:同)
ウォークライド(代表:山根理史、監督:須田晋太郎)
ホンダ栃木(2014年JET1位チーム)(代表:小林一郎、監督:同)
キナンサイクリングチーム(新規・コンチネンタルチーム)(代表:加藤康則、監督:石田哲也)
群馬グリフィン・レーシングチーム(新規・コンチネンタルチーム)(代表:瀧澤成光、監督:狩野良太)
ヴィクトワール広島(新規)(代表:伊藤翔吾、監督:棟久明博)
ホンダ栃木は2014年JETトップチームで昇格して登録。1991年に本田社内チームからスタート、今は同社関連社員と栃木にゆかりのある社会人を主に構成。メンバーは川田優作、小林宏志、水間健、河合貴明、福本滝男、平野宏明、山口恒太郎、山西健司、渡邉優介。
キナンサイクリングチームはキナンAACAを下部組織に持つ新規のコンチネンタルチーム。ツール・ド・熊野やCOUPE DE AACAなどレースの開催も積極的に行なう。メンバーはロイック・デリアック、ドラパックから移籍のジェイ・クロフォードら。
群馬グリフィン・レーシングチームは群馬から世界へ羽ばたく人材育成などを掲げる地域密着型チーム。新規のコンチネンタルチーム。チーム右京から移籍の狩野智也がチームを率いる。
ヴィクトワール広島は広島県、広島市と協力し地域に根ざしたプロチームを作るための基礎作りを行なうことを表明している。中国地方登録のJプロツアー選手を集めている。メンバーは中山卓士、金田智行、清水英樹、西川昌宏、伊藤翔吾、井上無我、宮田久生、宮口直之。
シマノレーシングのメンバーは継続選手として入部正太朗、ロー・ダレン、木村圭佑、西村大輝、横山航太。これにNIPPOから移籍の秋丸湧哉、さらに2名(未発表)を加えた8名体制で平均年齢21.5歳と若いチームに。
チャンピオンシステムジャパンはクロップス・チャンピオンシステムを引き継ぎ佐藤成彦監督のもと、山本和弘、大場政登志、遠藤績穂に加え、西谷雅史、新保光起、清宮洋幸、橋本謙司、中原義貴の計8名に。
レモネードベルマーレレーシングチームはロヂャースレーシングチームと湘南ベルマーレがひとつになったもので、ヨーロッパへのステップアップを目標とし、自転車競技の裾野拡大と活性化、地域密着型として平塚から南関東へ展開する。
Jプロツアーレーススケジュール案全24戦 2014年12月13日時点
3月15日 宇都宮クリテリウム
4月12日 伊吹山ヒルクライム
4月18日 チームタイムトライアル南紀白浜
4月19日 白浜クリテリウム
4月25日 群馬CSCタイムトライアル(新規)
4月26日 群馬CSCロードレース
5月28日~31日 ツール・ド・熊野(UCIレース)
6月7日 栂池高原ヒルクライム
6月14日 富士山ヒルクライム
7月4日 チームタイムトライアル広島(新規)
7月5日 西日本ロードクラシック広島
7月19日 石川サイクルロードレース
7月26日 湾岸クリテリウム
8月29日 みやだ高原ヒルクライム(新規)
8月30日 みやだクリテリウム
9月6日 タイムトライアルチャンピオンシップ
9月19日 南魚沼タイムトライアル(新規)
9月20日 東日本ロードクラシック南魚沼
9月27日 経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ群馬
10月3、4日 いわきクリテリウム
10月11日 輪島ロードレース
10月25日 知多半島・美浜クリテリウム
10月31日 おおいたロードレース
11月1日 おおいた いこいの道クリテリウム
text:高木秀彰
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