2014/11/08(土) - 09:04
チームスカイが愛用するイタリアのヘルメットブランドKASK(カスク)。クリス・フルームらチームスカイのリクエストによって誕生した軽量モデル「mojito」とスタンダードモデル「50」を藤野智一さん(なるしまフレンド)と山本雅道さん(BICYCLE FACTORY YAMAMOTO)の一言インプレッションと一緒に紹介しよう。
カスク mojito
カスク mojito(ブラック/イエローフロー)
カスクがヘルメットを供給するチームスカイの選手からのリクエストをもとに開発された、コンパクトなシルエットの軽量モデル。内部のポリスチレン層と外部のポリカーボネイト層を一体成型し、優れた衝撃吸収性を実現する「IN MOULDING TECHNOLOGY」を採用。さらにポリカーボネイト層を後頭部まで延長させることでさらに高い安全性を獲得し、欧州のCE ENをはじめ、CPSCやAS/ANZといった安全基準をクリアしている。
快適性を向上させる工夫が盛り込まれたmojito。数多く設けられたベンチレーションホールをはじめ、アメリカのSANITIZED社が開発したクールマックス素材に抗菌加工を施したインナーパッド、フィッティングシステムに搭載されるGEL PADDING、肌への刺激が少なく洗濯が可能なECOレザーのチンストラップなどを採用し、優れたフィット感、通気性、吸汗性などを実現した。
2015年シーズンよりロゴマークが変更となったカスク
イエローフローカラーを施すことで、被視認性を高める
後頭部までポリカーボネイトで覆い高い安全性を実現。排気用の孔も数多く開けて通気性を高めている
カスク独自のUP&DOWN SYSTEM。2箇所の可動部によってフィット感を向上させる
フィッティングシステムにはカスク独自の「UP&DOWN SYSTEM」を採用。ベルトが側頭部とダイヤル付近で上下に可動することにより、幅広い頭の形にフィット。後頭部から覆われる快適な着用感を得ることができる。ダイヤルも大型とすることで、走行中でも容易に調節可能とした。
サイズはMとLという2サイズが揃う。Mサイズは頭囲48~58cm、Lサイズは59~62cmに対応する。今回、普段カブトREGASなどアジアンフィットのヘルメットを着用している頭囲56cmの編集部員が実際にLサイズを試着した。サイズはやや大きめだったが、ダイヤルを締めればきっちりと着用することができた。帽体はカスクのvertigoと比べると深めで、下記で紹介する50よりも浅めの中間サイズ。また、形状もvertigoよりも丸型で、日本人型の頭でもフィットしやすい。
前頭部から後頭部まで覆うように配置されるインナーパッドは高い快適性に貢献
肌への刺激が少なく洗濯が可能なECOレザーのチンストラップを採用
被視認性を高めるハイビズカラーを採用しているmojitoのカラーリング。バリエーションが豊富なことが特徴で計15カラーがラインナップされる。価格は20,000円(税別)。山本雅道さんと藤野智一さんに試着した際にコメントを頂いた。
山本さん「可動式のフィッティング機構には驚きました。この機構によってどんな頭の人でもフィットする安心感が高いヘルメットとなっています。締めあげてもヘルメットが干渉することは無いので、全体に均等に力がかかっているといえるでしょう。vertigoのMサイズを試した所、こめかみにシェルが当たる感触が合ったため、mojitoはより日本人向けになっていますね。今回はLサイズを試しましたが、普段カブトのS/Mサイズをかぶっている私には大きめのサイズと感じました。」
藤野さん「mojitoは欧米ブランドのヘルメットながら深い帽体で、日本人の頭の形に合いますね。カスクのフィッティングシステムも調整幅が広く、幅広いライダーにマッチするでしょう。レザー製のチンストラップは臭いにくい抗菌加工が施されているため、夏場でも臭いの心配は少ないはずです。」
カスク mojito
カラー:ブラック/ホワイト、ホワイト、レッド、ライム、ライトブルー、ホワイト/ブラック、ブラック/レッド、ブラック/ライム、ブラック/ライトブルー、ブラック/フューシャ、フューシャ、ブラック/イエローフロー、ブラックマット、イリデホワイト、イリデブラック
サイズ:M(48~58cm)、L(59~62cm)
重量:220g(Mサイズ)
価格:20,000円(税別)
カスク 50
カスク 50(ブラック/ホワイト)
流線型を描くようにベンチレーションホールが開けられている
後頭部までポリカーボネイトで覆い高い安全性を実現
"50"は上位モデルに搭載されるテクノロジーを数多く搭載したカスクのスタンダードモデルに位置づけられるヘルメット。mojitoと同様にポリスチレンのインナーシェルとポリカーボネイトのアウターシェルを一体成型する「IN MOULDING TECHNOLOGY」に加えて、ポリカーボネイト層を後頭部まで延長することで、欧州のCE ENをはじめ、CPSCやAS/ANZといった安全基準をクリアする優れた衝撃吸収性を身につけた。
フィッティングシステムもmojitoと同様に、ベルトが側頭部とダイヤル付近で上下に可動する「UP&DOWN SYSTEM」を採用。後頭部から覆われる快適な着用感を得ることができる。ダイヤルも大型とすることで、走行中でも容易に調節可能とした。
24個のベンチレーションホールを設けて通気性を確保した"50"。サイズ展開は頭囲48~58cmに対応するMサイズと、59~62cm対応のLサイズの2種類。mojitoを試着した編集部員がLサイズを試着したところ、サイズ感はmojito
同様に大きめだったため、Mサイズが最適だろう。帽体も深めの設定のため、日本人頭のライダーでもフィットしやすいはずだ。
厚みのあるインナーパッドによって快適性を高めた
大きなダイヤルのアジャスターは片手でも容易に操作できる
容易に調整できるあご紐もフィット感を高める
イタリアンメイドを示すレターも入っており所有欲を満たしてくれる
カラーはブラック/ホワイト、ホワイト/ブラック、ブラック/レッド、ブラック/ライムという4カラーで、価格は15,500円(税別)だ。こちらも藤野智一さんと山本雅道さんの一言インプレッションを紹介しよう。
山本さん「mojitoと比べると帽体が深く、サイズも大きめで安心感がありますね。前頭部に厚みがあるため前のめりで転倒しても、顔を打ち付ける心配も少なそうです。重量はスタンダードモデルという位置づけにおいては、軽量の部類に入るのではないでしょうか。ツーリングで使う分にはデメリットが見当たらない優秀なヘルメットです。」
藤野さん「カスクのスタンダードモデルに位置づけられる"50"は、vertigo、mojitoと比べると最も帽体が深いヘルメットですね。大きいヘルメットながらもかぶり心地は快適でした。普段はカブトのSサイズをかぶっているライダーにとってはMサイズがジャストサイズでしょう。」
カスク 50
カラー:ブラック/ホワイト、ホワイト/ブラック、ブラック/レッド、ブラック/ライム
サイズ:M(48~58cm)、L(59~62cm)
重量:260g(Mサイズ)
価格:15,500円(税別)
インプレライダーのプロフィール
藤野智一(なるしまフレンド) 藤野智一(なるしまフレンド)
92年のバルセロナオリンピックロードレースでの21位を皮切りに、94・97年にツール・ド・おきなわ優勝、98、99年は2年連続で全日本ロードチャンピオンとなるなど輝かしい戦歴を持つ。02年に引退してからはチームブリヂストン・アンカーで若手育成に取り組み、11年までは同チームの監督を務めた。2012年より出身チームのなるしまフレンドに勤務し、現在は神宮店の店長を務める。
なるしまフレンド神宮店
CWレコメンドショップ
山本雅道(BICYCLE FACTORY YAMAMOTO) 山本雅道(BICYCLE FACTORY YAMAMOTO)
1978年神奈川県藤沢市生まれ。中学生2年生の頃藤沢市の自転車店ワタナベレーシングに入会し本格的に自転車競技を始める。高校卒業後は4年間のヨーロッパ選手生活を経て2000年からは国内トップチームで活躍した。U23全日本選手権2連覇をはじめ、優勝経歴多数。選手時代から地元でキッズ向け自転車スクールを開催するなど活動を行い、2013年6月に出身ショップを引き継ぐかたちで「BICYCLE FACTORY YAMAMOTO」をオープンさせた。
BICYCLE FACTORY YAMAMOTO
カスク mojito
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カスクがヘルメットを供給するチームスカイの選手からのリクエストをもとに開発された、コンパクトなシルエットの軽量モデル。内部のポリスチレン層と外部のポリカーボネイト層を一体成型し、優れた衝撃吸収性を実現する「IN MOULDING TECHNOLOGY」を採用。さらにポリカーボネイト層を後頭部まで延長させることでさらに高い安全性を獲得し、欧州のCE ENをはじめ、CPSCやAS/ANZといった安全基準をクリアしている。
快適性を向上させる工夫が盛り込まれたmojito。数多く設けられたベンチレーションホールをはじめ、アメリカのSANITIZED社が開発したクールマックス素材に抗菌加工を施したインナーパッド、フィッティングシステムに搭載されるGEL PADDING、肌への刺激が少なく洗濯が可能なECOレザーのチンストラップなどを採用し、優れたフィット感、通気性、吸汗性などを実現した。
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フィッティングシステムにはカスク独自の「UP&DOWN SYSTEM」を採用。ベルトが側頭部とダイヤル付近で上下に可動することにより、幅広い頭の形にフィット。後頭部から覆われる快適な着用感を得ることができる。ダイヤルも大型とすることで、走行中でも容易に調節可能とした。
サイズはMとLという2サイズが揃う。Mサイズは頭囲48~58cm、Lサイズは59~62cmに対応する。今回、普段カブトREGASなどアジアンフィットのヘルメットを着用している頭囲56cmの編集部員が実際にLサイズを試着した。サイズはやや大きめだったが、ダイヤルを締めればきっちりと着用することができた。帽体はカスクのvertigoと比べると深めで、下記で紹介する50よりも浅めの中間サイズ。また、形状もvertigoよりも丸型で、日本人型の頭でもフィットしやすい。
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被視認性を高めるハイビズカラーを採用しているmojitoのカラーリング。バリエーションが豊富なことが特徴で計15カラーがラインナップされる。価格は20,000円(税別)。山本雅道さんと藤野智一さんに試着した際にコメントを頂いた。
山本さん「可動式のフィッティング機構には驚きました。この機構によってどんな頭の人でもフィットする安心感が高いヘルメットとなっています。締めあげてもヘルメットが干渉することは無いので、全体に均等に力がかかっているといえるでしょう。vertigoのMサイズを試した所、こめかみにシェルが当たる感触が合ったため、mojitoはより日本人向けになっていますね。今回はLサイズを試しましたが、普段カブトのS/Mサイズをかぶっている私には大きめのサイズと感じました。」
藤野さん「mojitoは欧米ブランドのヘルメットながら深い帽体で、日本人の頭の形に合いますね。カスクのフィッティングシステムも調整幅が広く、幅広いライダーにマッチするでしょう。レザー製のチンストラップは臭いにくい抗菌加工が施されているため、夏場でも臭いの心配は少ないはずです。」
カスク mojito
カラー:ブラック/ホワイト、ホワイト、レッド、ライム、ライトブルー、ホワイト/ブラック、ブラック/レッド、ブラック/ライム、ブラック/ライトブルー、ブラック/フューシャ、フューシャ、ブラック/イエローフロー、ブラックマット、イリデホワイト、イリデブラック
サイズ:M(48~58cm)、L(59~62cm)
重量:220g(Mサイズ)
価格:20,000円(税別)
カスク 50
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"50"は上位モデルに搭載されるテクノロジーを数多く搭載したカスクのスタンダードモデルに位置づけられるヘルメット。mojitoと同様にポリスチレンのインナーシェルとポリカーボネイトのアウターシェルを一体成型する「IN MOULDING TECHNOLOGY」に加えて、ポリカーボネイト層を後頭部まで延長することで、欧州のCE ENをはじめ、CPSCやAS/ANZといった安全基準をクリアする優れた衝撃吸収性を身につけた。
フィッティングシステムもmojitoと同様に、ベルトが側頭部とダイヤル付近で上下に可動する「UP&DOWN SYSTEM」を採用。後頭部から覆われる快適な着用感を得ることができる。ダイヤルも大型とすることで、走行中でも容易に調節可能とした。
24個のベンチレーションホールを設けて通気性を確保した"50"。サイズ展開は頭囲48~58cmに対応するMサイズと、59~62cm対応のLサイズの2種類。mojitoを試着した編集部員がLサイズを試着したところ、サイズ感はmojito
同様に大きめだったため、Mサイズが最適だろう。帽体も深めの設定のため、日本人頭のライダーでもフィットしやすいはずだ。
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カラーはブラック/ホワイト、ホワイト/ブラック、ブラック/レッド、ブラック/ライムという4カラーで、価格は15,500円(税別)だ。こちらも藤野智一さんと山本雅道さんの一言インプレッションを紹介しよう。
山本さん「mojitoと比べると帽体が深く、サイズも大きめで安心感がありますね。前頭部に厚みがあるため前のめりで転倒しても、顔を打ち付ける心配も少なそうです。重量はスタンダードモデルという位置づけにおいては、軽量の部類に入るのではないでしょうか。ツーリングで使う分にはデメリットが見当たらない優秀なヘルメットです。」
藤野さん「カスクのスタンダードモデルに位置づけられる"50"は、vertigo、mojitoと比べると最も帽体が深いヘルメットですね。大きいヘルメットながらもかぶり心地は快適でした。普段はカブトのSサイズをかぶっているライダーにとってはMサイズがジャストサイズでしょう。」
カスク 50
カラー:ブラック/ホワイト、ホワイト/ブラック、ブラック/レッド、ブラック/ライム
サイズ:M(48~58cm)、L(59~62cm)
重量:260g(Mサイズ)
価格:15,500円(税別)
インプレライダーのプロフィール
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92年のバルセロナオリンピックロードレースでの21位を皮切りに、94・97年にツール・ド・おきなわ優勝、98、99年は2年連続で全日本ロードチャンピオンとなるなど輝かしい戦歴を持つ。02年に引退してからはチームブリヂストン・アンカーで若手育成に取り組み、11年までは同チームの監督を務めた。2012年より出身チームのなるしまフレンドに勤務し、現在は神宮店の店長を務める。
なるしまフレンド神宮店
CWレコメンドショップ
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1978年神奈川県藤沢市生まれ。中学生2年生の頃藤沢市の自転車店ワタナベレーシングに入会し本格的に自転車競技を始める。高校卒業後は4年間のヨーロッパ選手生活を経て2000年からは国内トップチームで活躍した。U23全日本選手権2連覇をはじめ、優勝経歴多数。選手時代から地元でキッズ向け自転車スクールを開催するなど活動を行い、2013年6月に出身ショップを引き継ぐかたちで「BICYCLE FACTORY YAMAMOTO」をオープンさせた。
BICYCLE FACTORY YAMAMOTO
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