2014/10/21(火) - 10:35
ジャパンカップの興奮冷めやらぬその日の夜、恒例となったガーミン・シャープのアフターパーティー「Cutting Edge」が開催された。終止和やかなムードで開催されたパーティーの模様をお伝えしよう。
最後に登場したハースに会場は大盛り上がり。パーティーの開幕だ
ファンと乾杯する選手たち
いいよねっと真鍋陽一代表の挨拶でパーティーがスタート
2015年シーズンからはキャノンデールプロサイクリングと合併することが決まっているため、現体制としてはジャパンカップが最後のレースとなったが、土曜日のクリテリウムではオーストラリアクリテリウムチャンピオンのヴォンホフが僅差の2位、そして日曜日の本戦ではハースが見事優勝を飾るという素晴しいレースを魅せてくれた。パーティーはそれを記念した祝勝会に切り替えて開催された。
寿司を食べるハース。箸使いは上手
レースを振り返るビンヘン・フェルナンデス監督。元エウスカルテルの選手だ パーティー会場は選手たちの宿泊ホテルとしてご存知、ホテルニューイタヤ。日本で熱心なファンが多いガーミン・シャープだけに、ドアオープン直後には事前応募で申し込んだ50名のファンで会場はぎっちり。中には似顔絵イラストで有名なあの方やあの方も…。ちなみに間仕切りの向こう側ではキャノンデールのアフターパーティーが行われていて、まさか来年の合併を考えての会場セッティング?かと思ったら、たまたまの偶然だったそう(笑)。
パワーデータでレースを振り返るハース「消費したカロリーはコーラで補うよ(笑)」 スタート時刻…になっても選手達はパラパラと遅れてやってきて、のっけから少しぐだぐだな感じでスタート(笑)。一番最後にやってきたハースは笑いながら「ごめんね〜」とポーズ。でもこれで会場の雰囲気が和らいだ気もするので良しとしましょう。
パーティーを主催したいいよねっと(ガーミンの日本正規代理店だ)の真鍋陽一代表の挨拶に幕開けたパーティーは、歓談タイム→ハースの走行データ解説→プレゼント抽選会という流れで進行。MCはジャパンカップで一度は声を聞いたことのあるはず?な平山みゆきさんが務めた。
今回チームから参加したのはダニエル・マーティン、ネイサン・ハース、スティール・ヴォンホフ、カレイブ・フェアリー、フィリップ・ガイモンら5名の選手はもちろん、ビンヘン・フェルナンデス監督やマッサー、メカニック、そして選手たちのガールフレンドも。このジャパンカップで完全にオフシーズンに切り替わるため、どのメンバーもくつろぎモードでパーティーを楽しんでいた様子。ガイモンは事前にプレゼントされていた鉢巻きをいたく気に入ったようで、終止外すことは無く。
SushiやTempraといった「ザ・日本料理」に一番喜んでいたのは自他ともにジャパンフリークを認めるハース。今回は他のメンバーもみんな箸使いが上手く、こういうパーティーでお決まりの「慣れない箸に四苦八苦する姿」が撮れず終いだったのはネタ的に残念であった(←?)。
チームジャージが当たりました!
食事を楽しみつつファンサービスに務める選手たち。
クリテリウムで2位になったヴォンホフと一緒に
ダニエル・マーティンの足元はアーガイル柄
そして昨年好評だったパワーデータ解説は、もちろん今年も開催。今年は優勝したハースのデータを元に、ハース本人がジョークを交えながら解説を行った。Garmin Connectにアップされたデータによれば、この日のハースのパワーは平均242Wで、Normalized power(おおよそFTP値)は323W、勝利を射止めたスプリント時に計測された最大パワーは1384W。運動量は3668kjに上る。
ハースは「平均が242Wというのは少ない気もするけど、ジャパンカップには長い登りが設定されていないのでこれで正しいんだ。振り返ればかなりエネルギーを消費しているから、たくさんコーラが必要だね(笑)。」と。また「最終周回ではかなりナーバスな状態だった。ティンコフ・サクソはメンバーを揃えていて、一方の僕は一人。10秒前を逃げるモゼールとの差も縮められるか不安だったんだ。」とその時の心境をポツリ。
「でもダン(マーティン)が復活して牽引役を務めてくれた。ビックリしたし、でもそれで勝たなきゃいけないと思った。最終コーナーで思い切り踏み込んで、エディ(ボアッソンハーゲン)を引き離した。今日は自分の日だから付いてくるな!と思っていたよ。僅差のスプリントだったけれど、彼は並びかけるだけで追い抜く勢いまでは無かった。その瞬間に勝ちを確信したんだ。最大出力の1384Wはゴールスプリントの時に計測したものだと思う。あまり大した数値ではないけれど、消耗した後のスプリントを制するには十分だったね。」と、その時の心境を明かした。
ファンからプレゼントされた似顔絵バナー
似顔絵バナーをプレゼントした熱心なファンの方々
最後は記念撮影で〆!この後もファンサービスはまだまだ続いたのであった
パーティーはその後もEdge 810Jやチームグッズが当たる抽選会(けっこう当選率が高かったようだ)を経て、まだまだファンとチームの交流は続く。熱心なファンから特製似顔絵バナーがサプライズプレゼントされる一幕もあり、選手たちもニコニコ顔。どの選手も激闘だったレースの疲れも見せず、会場のあちこちで気さくにファンとの写真撮影や握手に応じていて、流石はプロフェッショナルだなぁと思わされたのだった。
あっという間にお開きの21時になったが、選手たちは別れを惜しむように最後までファンサービスに務めていた。Twitterによればこの後純日本風の居酒屋に繰り出したようで、いやはや、そのタフさには驚かされるばかり。そして後にCyclingnews.comに掲載されたハースのインタビューは、こんな一文で締められていた。
「ジャパンカップのようなレースは世界中で他に無いよ。プレゼントを持参してきてくれる日本のファンはクレイジーで最高だ。ヨーロッパのファン達へ:ボトルやキャップが欲しかったら、僕らに抹茶味のキットカットを持ってきて!」(笑)。
text&photo:So.Isobe
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2015年シーズンからはキャノンデールプロサイクリングと合併することが決まっているため、現体制としてはジャパンカップが最後のレースとなったが、土曜日のクリテリウムではオーストラリアクリテリウムチャンピオンのヴォンホフが僅差の2位、そして日曜日の本戦ではハースが見事優勝を飾るという素晴しいレースを魅せてくれた。パーティーはそれを記念した祝勝会に切り替えて開催された。
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今回チームから参加したのはダニエル・マーティン、ネイサン・ハース、スティール・ヴォンホフ、カレイブ・フェアリー、フィリップ・ガイモンら5名の選手はもちろん、ビンヘン・フェルナンデス監督やマッサー、メカニック、そして選手たちのガールフレンドも。このジャパンカップで完全にオフシーズンに切り替わるため、どのメンバーもくつろぎモードでパーティーを楽しんでいた様子。ガイモンは事前にプレゼントされていた鉢巻きをいたく気に入ったようで、終止外すことは無く。
SushiやTempraといった「ザ・日本料理」に一番喜んでいたのは自他ともにジャパンフリークを認めるハース。今回は他のメンバーもみんな箸使いが上手く、こういうパーティーでお決まりの「慣れない箸に四苦八苦する姿」が撮れず終いだったのはネタ的に残念であった(←?)。
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そして昨年好評だったパワーデータ解説は、もちろん今年も開催。今年は優勝したハースのデータを元に、ハース本人がジョークを交えながら解説を行った。Garmin Connectにアップされたデータによれば、この日のハースのパワーは平均242Wで、Normalized power(おおよそFTP値)は323W、勝利を射止めたスプリント時に計測された最大パワーは1384W。運動量は3668kjに上る。
ハースは「平均が242Wというのは少ない気もするけど、ジャパンカップには長い登りが設定されていないのでこれで正しいんだ。振り返ればかなりエネルギーを消費しているから、たくさんコーラが必要だね(笑)。」と。また「最終周回ではかなりナーバスな状態だった。ティンコフ・サクソはメンバーを揃えていて、一方の僕は一人。10秒前を逃げるモゼールとの差も縮められるか不安だったんだ。」とその時の心境をポツリ。
「でもダン(マーティン)が復活して牽引役を務めてくれた。ビックリしたし、でもそれで勝たなきゃいけないと思った。最終コーナーで思い切り踏み込んで、エディ(ボアッソンハーゲン)を引き離した。今日は自分の日だから付いてくるな!と思っていたよ。僅差のスプリントだったけれど、彼は並びかけるだけで追い抜く勢いまでは無かった。その瞬間に勝ちを確信したんだ。最大出力の1384Wはゴールスプリントの時に計測したものだと思う。あまり大した数値ではないけれど、消耗した後のスプリントを制するには十分だったね。」と、その時の心境を明かした。
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パーティーはその後もEdge 810Jやチームグッズが当たる抽選会(けっこう当選率が高かったようだ)を経て、まだまだファンとチームの交流は続く。熱心なファンから特製似顔絵バナーがサプライズプレゼントされる一幕もあり、選手たちもニコニコ顔。どの選手も激闘だったレースの疲れも見せず、会場のあちこちで気さくにファンとの写真撮影や握手に応じていて、流石はプロフェッショナルだなぁと思わされたのだった。
あっという間にお開きの21時になったが、選手たちは別れを惜しむように最後までファンサービスに務めていた。Twitterによればこの後純日本風の居酒屋に繰り出したようで、いやはや、そのタフさには驚かされるばかり。そして後にCyclingnews.comに掲載されたハースのインタビューは、こんな一文で締められていた。
「ジャパンカップのようなレースは世界中で他に無いよ。プレゼントを持参してきてくれる日本のファンはクレイジーで最高だ。ヨーロッパのファン達へ:ボトルやキャップが欲しかったら、僕らに抹茶味のキットカットを持ってきて!」(笑)。
text&photo:So.Isobe