2014/10/20(月) - 09:14
今年もドイツ南部のフリードリヒスハーフェンで開催された「EUROBIKE(ユーロバイク)」。この世界最大のバイクショーに集まった数々のプロダクトの中からニューモデル&面白いグッズをピックアップしてジャンルレスに紹介していきます。(ユーロバイク2014の記事インデックスはこちらから)
キャニオン(ドイツ)
ドイツのキャニオンはディスクロードタイプのコンセプトバイク「Radical」を発表した。ハード面ではエアロロードのAEROADシリーズをモチーフとしたフレームデザインとし、フォークとシートチューブに板バネを用いたサスペンション機構を配したことがトピックスだ。
そしてソフト面では、独テレコム社と共同開発した「MRSCコネクテッド」と呼ばれるバイクのモニタリング機能が最大の特徴。具体的には、バイクが大きな衝撃を受けると落車したと判断して自動的に救急車の出動要請をしたり、チェーンの摩耗状態を監視して交換時期をライダーに知らせると同時に通販の手配もしてくれるというもの。走行性能を追求したコンセプトバイクが多い中にあっては異色だが、その実用度の高さはさすが工業立国ドイツのブランドと思わせてくれる。
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2015年モデルでは、ツール・ド・フランスでデビューを果たした新型エアロロードバイク「AEROAD CF SLX」がユーロバイクゴールドアワードを受賞。専用設計のハンドルバーやブレーキのダイレクトマウント化によって空力性能を追求したモデルで、ハイエンドモデルとなる写真の赤いカチューシャ仕様はプロが実際に使用するパーツと全く同じアッセンブリーで販売される。また、5月のジロ・デ・イタリアを制したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)が実際にレースで使用したマリアローザカラーのULTIMATE CF SLXも展示されていた。
オフロード系モデルでのトピックスはファットバイク「FAT DUDE」だ。XCを始めとしたレーシングモデルのフォルムを踏襲したフルカーボンフレームに、DTスイスと共同開発したハブに徹底した肉抜きを施したリムを組み合わせたホイールセットなど、かなりレーシーな仕上がりとなっている。
FSA/ヴィジョン(イタリア)
イタリアに居を構えるコンポーネントブランドFSAは、サポートライダーのヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)がツールを制したことを受けて、マイヨジョーヌのイエローを前面に推し出したブースを展開。新製品としては上位グレードのK-Forceに続き4アーム化を果たしたSL-Kカーボンクランクや、欧州で人気上昇中のMTBエンデューロ用ホイール等がトピックスだ
また、サブブランド的な位置付けであったヴィジョンは大幅にラインナップを強化。ツール・ド・フランスでルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)がテストしていたハンドル/ステムが正式リリースとなり、主力アイテムのホイールではリムの切削加工によって軽量化を果たした「TriMax30」が登場している。
ケモ(スイス)
今年ツール・ド・フランスへ初出場を果たしたことで勢いを増すスイスのケモ。ラインナップはロードバイクがメインで、サポートチームのブルターニュ・シェセがメインバイクとして使用する「KE-R8」、エアロロードの「KE-R5」、TTバイクの「KE-T5」などが展示された。
そして、新型TTバイク「KE-18」が発表された。全体的には翼断面チューブをメインとしたオーソドックスなフレームデザインながら、フロントのダイレクトマウントブレーキ、アグレッシブなライディングポジションを可能とする短いヘッドチューブなど実戦的な仕上がりとなっている
ナリーニ(イタリア)
イタリアの老舗サイクルアパレルブランドのナリーニは、ヴィンチェンツォ・ニーバリのツール制覇を記念して、彼のニックネームである鮫と凱旋門のイラストが特徴的なマイヨジョーヌを発表。昨年ジロを制した際もそうであった様に、恐らく国内でも販売されるだろう。
新作モデルではロード用にバックポケットの付いた新型ワンピース「AEPROLIGHT CRONO BODY」がトピックスで、ビオレーサーなどと同じく風を整流するためのラインが生地表面に設けられている。またレディースでは前面のレースが特徴的なボンテージスタイルのノンスリーブジャージが注目。「こんなセクシーなウェアを来た美女が目の前から走ってきたら、目で追ってしまうこと間違いなし」といった1着だ。
ニールプライド(台湾)
ニールプライドはブランドを立ち上げ時からラインナップしてきた「NAZARE」の上位モデルとして「NAZARE 2」を発表。翼断面形状のチューブ形状を多用したフレームデザインを踏襲しつつも、フォーククラウンとヘッドチューブのインテグレーテッドデザイン、前後ブレーキのダイレクトマウント化、ケーブルルーティングの変更によってエアロダイナミクスを追求している。
同時に走行性能の向上も図られており、材料のグレードアップやプレスフィットBBの採用によって剛性を高めている。そして、エアロロードにありがちな縦の硬さを低減することにも注力されており、試乗してみると縦横の構成バランスの高さを感じることができた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
キャニオン(ドイツ)
ドイツのキャニオンはディスクロードタイプのコンセプトバイク「Radical」を発表した。ハード面ではエアロロードのAEROADシリーズをモチーフとしたフレームデザインとし、フォークとシートチューブに板バネを用いたサスペンション機構を配したことがトピックスだ。
そしてソフト面では、独テレコム社と共同開発した「MRSCコネクテッド」と呼ばれるバイクのモニタリング機能が最大の特徴。具体的には、バイクが大きな衝撃を受けると落車したと判断して自動的に救急車の出動要請をしたり、チェーンの摩耗状態を監視して交換時期をライダーに知らせると同時に通販の手配もしてくれるというもの。走行性能を追求したコンセプトバイクが多い中にあっては異色だが、その実用度の高さはさすが工業立国ドイツのブランドと思わせてくれる。
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2015年モデルでは、ツール・ド・フランスでデビューを果たした新型エアロロードバイク「AEROAD CF SLX」がユーロバイクゴールドアワードを受賞。専用設計のハンドルバーやブレーキのダイレクトマウント化によって空力性能を追求したモデルで、ハイエンドモデルとなる写真の赤いカチューシャ仕様はプロが実際に使用するパーツと全く同じアッセンブリーで販売される。また、5月のジロ・デ・イタリアを制したナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター)が実際にレースで使用したマリアローザカラーのULTIMATE CF SLXも展示されていた。
オフロード系モデルでのトピックスはファットバイク「FAT DUDE」だ。XCを始めとしたレーシングモデルのフォルムを踏襲したフルカーボンフレームに、DTスイスと共同開発したハブに徹底した肉抜きを施したリムを組み合わせたホイールセットなど、かなりレーシーな仕上がりとなっている。
FSA/ヴィジョン(イタリア)
イタリアに居を構えるコンポーネントブランドFSAは、サポートライダーのヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)がツールを制したことを受けて、マイヨジョーヌのイエローを前面に推し出したブースを展開。新製品としては上位グレードのK-Forceに続き4アーム化を果たしたSL-Kカーボンクランクや、欧州で人気上昇中のMTBエンデューロ用ホイール等がトピックスだ
また、サブブランド的な位置付けであったヴィジョンは大幅にラインナップを強化。ツール・ド・フランスでルイ・コスタ(ポルトガル、ランプレ・メリダ)がテストしていたハンドル/ステムが正式リリースとなり、主力アイテムのホイールではリムの切削加工によって軽量化を果たした「TriMax30」が登場している。
ケモ(スイス)
今年ツール・ド・フランスへ初出場を果たしたことで勢いを増すスイスのケモ。ラインナップはロードバイクがメインで、サポートチームのブルターニュ・シェセがメインバイクとして使用する「KE-R8」、エアロロードの「KE-R5」、TTバイクの「KE-T5」などが展示された。
そして、新型TTバイク「KE-18」が発表された。全体的には翼断面チューブをメインとしたオーソドックスなフレームデザインながら、フロントのダイレクトマウントブレーキ、アグレッシブなライディングポジションを可能とする短いヘッドチューブなど実戦的な仕上がりとなっている
ナリーニ(イタリア)
イタリアの老舗サイクルアパレルブランドのナリーニは、ヴィンチェンツォ・ニーバリのツール制覇を記念して、彼のニックネームである鮫と凱旋門のイラストが特徴的なマイヨジョーヌを発表。昨年ジロを制した際もそうであった様に、恐らく国内でも販売されるだろう。
新作モデルではロード用にバックポケットの付いた新型ワンピース「AEPROLIGHT CRONO BODY」がトピックスで、ビオレーサーなどと同じく風を整流するためのラインが生地表面に設けられている。またレディースでは前面のレースが特徴的なボンテージスタイルのノンスリーブジャージが注目。「こんなセクシーなウェアを来た美女が目の前から走ってきたら、目で追ってしまうこと間違いなし」といった1着だ。
ニールプライド(台湾)
ニールプライドはブランドを立ち上げ時からラインナップしてきた「NAZARE」の上位モデルとして「NAZARE 2」を発表。翼断面形状のチューブ形状を多用したフレームデザインを踏襲しつつも、フォーククラウンとヘッドチューブのインテグレーテッドデザイン、前後ブレーキのダイレクトマウント化、ケーブルルーティングの変更によってエアロダイナミクスを追求している。
同時に走行性能の向上も図られており、材料のグレードアップやプレスフィットBBの採用によって剛性を高めている。そして、エアロロードにありがちな縦の硬さを低減することにも注力されており、試乗してみると縦横の構成バランスの高さを感じることができた。
text&photo:Yuya.Yamamoto
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