2014/09/22(月) - 10:20
降り始めた雨に苦しむライバルチームをホットシートで見守ったBMCレーシング。大会3連覇が懸かった最終走者オメガファーマ・クイックステップがフィニッシュラインを切ると、BMCレーシングのメンバーが歓喜に包まれた。
国対抗戦ではなくトレードチーム対抗戦として2012年に復活したチームタイムトライアル。世界最速チームを決める一年に一回の闘いに、ポンフェラーダを発着する57.1kmコースが用意された。
前半は幅の広い直線的な平坦路で、後半は登りを含むテクニカルなワインディングロード。出場したのは29チームで、22番手スタートのBMCレーシング(デニス、ディリエル、オス、クインツィアート、ヴァンガーデレン、ベリトス)がそれまで暫定トップに立っていたトレックファクトリーレーシング(カンチェラーラ、イリサール、ポポヴィッチ、サージェント、ストゥイフェン、ファンデワール)のタイムを1分以上更新した。
地元スペインのモビスター(アマドール、ダウセット、エルビーティ、Jイサギーレ、マローリ、ズタリン)は思うようにタイムを伸ばせず、勝負の行方はチームスカイ、オリカ・グリーンエッジ、オメガファーマ・クイックステップの3チームに委ねられる。
カタルド、キリエンカ、シウトソウ、ウィギンズ、プッチォ、トーマスというメンバーで挑んだチームスカイと、ダーブリッジ、ヘップバーン、ハウソン、ランカスター、モーリス、タフトを揃えたオリカ・グリーンエッジ、そしてボーネン、クヴィアトコウスキー、マルティン、セリー、テルプストラ、ヴェルモトを揃えたオメガファーマ・クイックステップによる闘い。残り9km地点の最終計測ポイントで3チームはほぼ横並び。しかしBMCレーシングのリードを崩すことは出来なかった。
終盤にかけて降った雨によって3チームはペースを上げることが出来ず、トップタイムを最後まで守ったBMCレーシングが優勝。オリカ・グリーンエッジが31秒差、オメガファーマ・クイックステップが35秒差、そしてチームスカイが37秒差に入った。BMCレーシングの平均スピードは53.9km/h。
「チームタイムトライアルが世界選手権に復活してからというもの、常に勝利を狙って闘ってきた。チームにとってシーズン最大の目標の1つであり、ようやくタイトルを手にすることが出来たよ」と、BMCレーシングのジム・オショウィッツGMは語っている。
チームリーダーのティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)は「信じられない気持ち。僕らは世界チャンピオンになったんだ。チームは自信をもちながらもナーバスになっていた。2秒差でタイトルを逃した2年前の悪夢を忘れずに、落ち着いてミッションを遂行したんだ」とコメント。なお、昨年までオメガファーマ・クイックステップに所属していたペーター・ベリトス(スロバキア)は3年連続で優勝に輝いている。
選手コメントはUCI公式サイトより。
ロード世界選手権2014エリート男子チームタイムトライアル結果
1位 BMCレーシング 1h03'29"
2位 オリカ・グリーンエッジ +31"
3位 オメガファーマ・クイックステップ +35"
4位 チームスカイ +37"
5位 ティンコフ・サクソ +46"
6位 モビスター +51"
7位 トレックファクトリーレーシング +1'01"
8位 ジャイアント・シマノ +1'26"
9位 キャノンデール +1'28"
10位 ガーミン・シャープ +1'44"
11位 FDJ.fr +2'05"
12位 アスタナ +2'12"
13位 カチューシャ +2'14"
14位 ベルキン +2'28"
15位 ランプレ・メリダ +2'30"
16位 ルスヴェロ +2'44"
17位 トップスポートフラーンデレン +2'45"
18位 CCCポルサット +3'36"
19位 ユーロップカー +3'52"
20位 AG2Rラモンディアール +4'05"
21位 ワンティ・グループグベルト +4'07"
22位 ロット・ベリソル +4'12"
23位 カハルーラル +4'29"
24位 コルスサイクリング +4'57"
25位 MGクヴィス・ウィリエール +5'36"
26位 ラボバンク・デベロップメント +6'01"
27位 アドリアモビル +6'12"
28位 BDCマルクポール +6'51"
29位 チームエクアドル +8'08"
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
国対抗戦ではなくトレードチーム対抗戦として2012年に復活したチームタイムトライアル。世界最速チームを決める一年に一回の闘いに、ポンフェラーダを発着する57.1kmコースが用意された。
前半は幅の広い直線的な平坦路で、後半は登りを含むテクニカルなワインディングロード。出場したのは29チームで、22番手スタートのBMCレーシング(デニス、ディリエル、オス、クインツィアート、ヴァンガーデレン、ベリトス)がそれまで暫定トップに立っていたトレックファクトリーレーシング(カンチェラーラ、イリサール、ポポヴィッチ、サージェント、ストゥイフェン、ファンデワール)のタイムを1分以上更新した。
地元スペインのモビスター(アマドール、ダウセット、エルビーティ、Jイサギーレ、マローリ、ズタリン)は思うようにタイムを伸ばせず、勝負の行方はチームスカイ、オリカ・グリーンエッジ、オメガファーマ・クイックステップの3チームに委ねられる。
カタルド、キリエンカ、シウトソウ、ウィギンズ、プッチォ、トーマスというメンバーで挑んだチームスカイと、ダーブリッジ、ヘップバーン、ハウソン、ランカスター、モーリス、タフトを揃えたオリカ・グリーンエッジ、そしてボーネン、クヴィアトコウスキー、マルティン、セリー、テルプストラ、ヴェルモトを揃えたオメガファーマ・クイックステップによる闘い。残り9km地点の最終計測ポイントで3チームはほぼ横並び。しかしBMCレーシングのリードを崩すことは出来なかった。
終盤にかけて降った雨によって3チームはペースを上げることが出来ず、トップタイムを最後まで守ったBMCレーシングが優勝。オリカ・グリーンエッジが31秒差、オメガファーマ・クイックステップが35秒差、そしてチームスカイが37秒差に入った。BMCレーシングの平均スピードは53.9km/h。
「チームタイムトライアルが世界選手権に復活してからというもの、常に勝利を狙って闘ってきた。チームにとってシーズン最大の目標の1つであり、ようやくタイトルを手にすることが出来たよ」と、BMCレーシングのジム・オショウィッツGMは語っている。
チームリーダーのティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)は「信じられない気持ち。僕らは世界チャンピオンになったんだ。チームは自信をもちながらもナーバスになっていた。2秒差でタイトルを逃した2年前の悪夢を忘れずに、落ち着いてミッションを遂行したんだ」とコメント。なお、昨年までオメガファーマ・クイックステップに所属していたペーター・ベリトス(スロバキア)は3年連続で優勝に輝いている。
選手コメントはUCI公式サイトより。
ロード世界選手権2014エリート男子チームタイムトライアル結果
1位 BMCレーシング 1h03'29"
2位 オリカ・グリーンエッジ +31"
3位 オメガファーマ・クイックステップ +35"
4位 チームスカイ +37"
5位 ティンコフ・サクソ +46"
6位 モビスター +51"
7位 トレックファクトリーレーシング +1'01"
8位 ジャイアント・シマノ +1'26"
9位 キャノンデール +1'28"
10位 ガーミン・シャープ +1'44"
11位 FDJ.fr +2'05"
12位 アスタナ +2'12"
13位 カチューシャ +2'14"
14位 ベルキン +2'28"
15位 ランプレ・メリダ +2'30"
16位 ルスヴェロ +2'44"
17位 トップスポートフラーンデレン +2'45"
18位 CCCポルサット +3'36"
19位 ユーロップカー +3'52"
20位 AG2Rラモンディアール +4'05"
21位 ワンティ・グループグベルト +4'07"
22位 ロット・ベリソル +4'12"
23位 カハルーラル +4'29"
24位 コルスサイクリング +4'57"
25位 MGクヴィス・ウィリエール +5'36"
26位 ラボバンク・デベロップメント +6'01"
27位 アドリアモビル +6'12"
28位 BDCマルクポール +6'51"
29位 チームエクアドル +8'08"
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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