2014/09/20(土) - 13:10
9月13日、14日にDOWNHIll SERIES #3 MIZUHO MTB PARKが開催された。第3戦目にして初の快晴。気持ちの良いほどに真っ青な秋空と、眩しいほどの芝生の緑。日差しは暑いが風は涼しく、最高のコンディション。会場には10のブースとREDBULLのパラソルが並んだ。
会場となったMIZUHO MTB PARKは瑞穂ハイランドのスキー場に夏シーズンにだけオープンされる、西日本随一の標高差を誇るMTBコースである。今大会のために、コース全長1.910m、1051mから723mまでを駆け下りる、標高差328mの特別コースが設定された。試走一本目を走り終えたライダー達に聞くと、声をそろえて言う。「めっちゃおもしろい!!!」。MIZUHOのスタッフの情熱の詰まった今コースは、ジープロード、ワイドオープンのゲレンデ、3カ所のシングルトラックと、しっかりと作り込まれている。メイン会場からもコース途中が垣間見え、見所である大きなラダー&ドロップオフまでも歩いて2~3分ほどと、トップライダーからも観客からも高評価だ。
初日のタイムドセッションでは、ゴール直前のシングルトラックの出口に設けられたジャンプセクションにて「フィニッシュジャンプコンテスト」が行われた。このコンテストは、タイムドセッション参加者が自動的に参加となり、MIZUHO MTB PARKのスタッフが採点。飛距離とスタイルを競った。
夜には、多くのライダー、出展者、会場スタッフが参加した「MIZUHO NIGHT POWERED BY SRAM」と称された前夜祭が行われた。会場のテラスエリアでお酒を片手にバーベキューを楽しむ。公式戦であるJシリーズでは考えられない光景だが、ここぞとばかりにトップライダーたちとの交流を深める参加者の姿も見られた。なかでも、トップライダーのコース試走動画をスクリーンに映し出し、井手川直樹選手(DEVINCI/STRIDER)や末政実緒選手(DIRTFREAK/SARACEN)の解説を聞けるという絶好の機会も。各選手が明日の本戦に向けて、コース攻略のイメージを高めた。また、タイムドセッション中に行われた「フィニッシュジャンプコンテスト」の表彰式も行われ、男子は九島勇気選手(玄武/Mondraker)、女子は村田実里選手(VAN-QUISH)に賞金と副賞が贈られた。
本戦当日も快晴。スーパードライの路面は滑りやすく、前日の試走時から転倒も相次ぐ。しかし、「ひゃっほーう!」と声を出しゴールする姿を見ていると、いかに楽しいコースであるかは一目瞭然だ。
エリート男子クラスでは、第1戦の優勝者・阿藤寛(COMMENCAL/Topknot)や第2戦優勝者の安達靖(DIRTFREAK/SARACEN)が精彩を欠く。フリーライドバイクやエンデューロバイクを持ち込んだ井手川や永田隼也(AKI FACTORY TEAM)も「フルサスDHバイクが必要でしたね…」とレース後に語ったように、タイムが伸びない。そんななか、見るからにスピード域の違う走りを見せた清水一輝(MADISON SARACEN)が唯一3分を切るタイムをたたき出して優勝。10万円を手にし、DOWNHILL SERIES 3人目の勝者となった。タイムドセッションで1位だった九島勇気は約2秒差の2位に、3位には井本はじめ(LoveBikes)が入った。
清水選手はレース後、「すごく楽しかったです!色んなところで失敗したけど、楽しかったんで良かったなと思います。」と振り返り、コースについても「日本のコースっぽく無いなと思いました。すごく流れのあるコースだな、と。コースを作った人に聞くと、いろんなところを走ってきて、そのノウハウを還元して作った、みたいなことを言っていたので、確かにそれを感じたコースでしたね」と海外レースを転戦する清水選手らしいコメントを残した。
エリート女子クラスでは、末政実緒(DIRTFREAK/SARACEN)が2位以下に15秒差を付けて圧勝し、開幕戦から3連勝を果たした。
表彰台には赤いソファーのホットシート(現時点で最速タイムを出している者が座るイス)が用意されていたり、前夜祭参加者のために近隣のホテルからバスが出されたりと、会場の「おもてなし」が光った今会場。レース後には、「すばらしいコースと最高のおもてなし。この楽しみをしらないなんて損ですよ!」というトップライダーのSNSへの書き込みも多く見られた。「来年は、もっともっとパワーアップしてたくさんの方の参加を待っています」と話す会場スタッフの心意気を、アナタもどうか感じに来て欲しい。
次戦は11月1〜2日。舞台を愛知県瀬戸市のSRAM PARKに移して行われる。
report:DOWNHILL SERIES
photo:Hiroyuki.Nakagawa/SLmedia
会場となったMIZUHO MTB PARKは瑞穂ハイランドのスキー場に夏シーズンにだけオープンされる、西日本随一の標高差を誇るMTBコースである。今大会のために、コース全長1.910m、1051mから723mまでを駆け下りる、標高差328mの特別コースが設定された。試走一本目を走り終えたライダー達に聞くと、声をそろえて言う。「めっちゃおもしろい!!!」。MIZUHOのスタッフの情熱の詰まった今コースは、ジープロード、ワイドオープンのゲレンデ、3カ所のシングルトラックと、しっかりと作り込まれている。メイン会場からもコース途中が垣間見え、見所である大きなラダー&ドロップオフまでも歩いて2~3分ほどと、トップライダーからも観客からも高評価だ。
初日のタイムドセッションでは、ゴール直前のシングルトラックの出口に設けられたジャンプセクションにて「フィニッシュジャンプコンテスト」が行われた。このコンテストは、タイムドセッション参加者が自動的に参加となり、MIZUHO MTB PARKのスタッフが採点。飛距離とスタイルを競った。
夜には、多くのライダー、出展者、会場スタッフが参加した「MIZUHO NIGHT POWERED BY SRAM」と称された前夜祭が行われた。会場のテラスエリアでお酒を片手にバーベキューを楽しむ。公式戦であるJシリーズでは考えられない光景だが、ここぞとばかりにトップライダーたちとの交流を深める参加者の姿も見られた。なかでも、トップライダーのコース試走動画をスクリーンに映し出し、井手川直樹選手(DEVINCI/STRIDER)や末政実緒選手(DIRTFREAK/SARACEN)の解説を聞けるという絶好の機会も。各選手が明日の本戦に向けて、コース攻略のイメージを高めた。また、タイムドセッション中に行われた「フィニッシュジャンプコンテスト」の表彰式も行われ、男子は九島勇気選手(玄武/Mondraker)、女子は村田実里選手(VAN-QUISH)に賞金と副賞が贈られた。
本戦当日も快晴。スーパードライの路面は滑りやすく、前日の試走時から転倒も相次ぐ。しかし、「ひゃっほーう!」と声を出しゴールする姿を見ていると、いかに楽しいコースであるかは一目瞭然だ。
エリート男子クラスでは、第1戦の優勝者・阿藤寛(COMMENCAL/Topknot)や第2戦優勝者の安達靖(DIRTFREAK/SARACEN)が精彩を欠く。フリーライドバイクやエンデューロバイクを持ち込んだ井手川や永田隼也(AKI FACTORY TEAM)も「フルサスDHバイクが必要でしたね…」とレース後に語ったように、タイムが伸びない。そんななか、見るからにスピード域の違う走りを見せた清水一輝(MADISON SARACEN)が唯一3分を切るタイムをたたき出して優勝。10万円を手にし、DOWNHILL SERIES 3人目の勝者となった。タイムドセッションで1位だった九島勇気は約2秒差の2位に、3位には井本はじめ(LoveBikes)が入った。
清水選手はレース後、「すごく楽しかったです!色んなところで失敗したけど、楽しかったんで良かったなと思います。」と振り返り、コースについても「日本のコースっぽく無いなと思いました。すごく流れのあるコースだな、と。コースを作った人に聞くと、いろんなところを走ってきて、そのノウハウを還元して作った、みたいなことを言っていたので、確かにそれを感じたコースでしたね」と海外レースを転戦する清水選手らしいコメントを残した。
エリート女子クラスでは、末政実緒(DIRTFREAK/SARACEN)が2位以下に15秒差を付けて圧勝し、開幕戦から3連勝を果たした。
表彰台には赤いソファーのホットシート(現時点で最速タイムを出している者が座るイス)が用意されていたり、前夜祭参加者のために近隣のホテルからバスが出されたりと、会場の「おもてなし」が光った今会場。レース後には、「すばらしいコースと最高のおもてなし。この楽しみをしらないなんて損ですよ!」というトップライダーのSNSへの書き込みも多く見られた。「来年は、もっともっとパワーアップしてたくさんの方の参加を待っています」と話す会場スタッフの心意気を、アナタもどうか感じに来て欲しい。
次戦は11月1〜2日。舞台を愛知県瀬戸市のSRAM PARKに移して行われる。
DOWNHILL SERIES #3 瑞穂 MTB PARK - HIGHLIGHT from SL MEDIA on Vimeo.
report:DOWNHILL SERIES
photo:Hiroyuki.Nakagawa/SLmedia
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