2014/09/13(土) - 11:34
ブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージは、グランツール10戦連続出場中のアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)の独走勝利に終わった。チャンスを逃しながらもポイント賞リードを固めたジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)らのコメントをお届けします。
ブエルタでステージ初優勝を飾ったアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)
ジロに続いてブエルタでも勝利を手にすることが出来た。グランツールの中でブエルタは好きなレース。いつも天気が良いし、暑いレースが好きな自分向きなんだ。スペインという国も好きだし、ブエルタの勝利は特別だ。
閉幕が近づくにつれて、結果を求めるチームのプレッシャーが日に日に上昇。これまでのステージで何度もアタックしてきたけど、今日はアタックのタイミングが良かった。それにコース特性も自分向きだったんだ。集団スプリントになればデゲンコルブとマシューズが優勝候補になることは間違いなかったけど、彼らのリードアウト要員は削られていたし、一日中働いていたので疲れ切っていた。アタックして独走に持ち込めば、きっと彼らには追いつけないと踏んで飛び出した。
今朝、ジロでステージ優勝を飾った日のように頭を剃ってからスタートに向かうつもりだったのに、時間が無くて実現出来なかった。そこで験担ぎのためにストロベリー味のチューインガムを3つ噛みながらスタートして、気持ちを落ち着けながら最初の30kmを走った。
予定より早いアタックだったけど、大丈夫だと自分に言い聞かせて逃げた。そうしてこのサプライズを手にすることが出来たんだ。
(閉幕が近づいて)もうそんなに力は残っていないよ。来週は世界選手権のチームタイムトライアルを走って、エリートロードにも出場する予定。それからツアー・オブ・北京に出場するんだ。来シーズンもこれまで同様3つのグランツールに照準を合わせたプログラムを組みたい。
ステージ2位に入ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
今日はポイントを稼ぐ絶好のチャンスだった。今日もチームは一日中ずっと僕のために働いてくれたんだ。だから何としても登りで後れるわけにはいかなかった。集団前方のポジションをキープして、チームスカイの隊列の後ろでテンポ良く登りをこなすことが出来た。ほぼパーフェクトな展開だったのに、全てのアタックをコントロール出来るほどの戦力は残っていなかった。残り5kmの短い登りが予想以上にハードで、アタックを封じ込めることが出来なかった。
アダム・ハンセンの勝利を嬉しく思う。彼はとてもナイスガイで、今日は勝利に値する走りだった。
落ち着いて第19ステージを終えたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
今日もエネルギーを消費する一日だった。集団前方の良いポジションをキープするのはいつでも重要なんだ。下りでは危うく落車に巻き込まれそうだったし、状況をコントロールするスプリンターチームがいなかったのでナーバスなフィニッシュだった。落車のリスクを避けるために少しポジションを落として様子を見たよ。濡れた路面ではペースを落とすのが常だけど、今日はみんなが全開だった。目の前の(カタルドの)落車をどうやって回避したのか覚えていない。
強力なライバルたちを相手に、残るハードなステージを闘う。よく眠れているし、毎日気分展開のためにTVドラマを2〜3話見ている。昨日はチームスカイと一緒のホテルで、クリス・フルームと互いの健闘を讃え合ったよ。彼とは良い関係を築けている。言葉には出さないけど、互いに敬愛の感情を抱いている。でもレースが始まればライバル関係だ。信じられないほど大きな歓声を送ってくれる沿道のファンにも感謝している。明日と明後日はファンの声援に応えたいと思う。
総合逆転を狙う立場のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
今日も見た目以上にハードだった。危険回避のために集団前方をキープしたんだ。疲労感はあるけど、グランツールの終盤に差し掛かっているのでそれは当然のこと。明日は総合をひっくり返す最後のチャンスだ。
山岳賞ジャージを着るルイスレオン・サンチェス(スペイン、カハルーラル)
ブエルタには平穏な一日というものがない。でも山岳賞争いの観点から言うと、今日は平穏な一日だった。この山岳賞ジャージの行方はアレハンドロ・バルベルデとアルベルト・コンタドールの明日の動きに懸かっている。ブエルタ終盤で疲れている。でもそれは他の全員も一緒だ。
text:Kei Tsuji
ブエルタでステージ初優勝を飾ったアダム・ハンセン(オーストラリア、ロット・ベリソル)
ジロに続いてブエルタでも勝利を手にすることが出来た。グランツールの中でブエルタは好きなレース。いつも天気が良いし、暑いレースが好きな自分向きなんだ。スペインという国も好きだし、ブエルタの勝利は特別だ。
閉幕が近づくにつれて、結果を求めるチームのプレッシャーが日に日に上昇。これまでのステージで何度もアタックしてきたけど、今日はアタックのタイミングが良かった。それにコース特性も自分向きだったんだ。集団スプリントになればデゲンコルブとマシューズが優勝候補になることは間違いなかったけど、彼らのリードアウト要員は削られていたし、一日中働いていたので疲れ切っていた。アタックして独走に持ち込めば、きっと彼らには追いつけないと踏んで飛び出した。
今朝、ジロでステージ優勝を飾った日のように頭を剃ってからスタートに向かうつもりだったのに、時間が無くて実現出来なかった。そこで験担ぎのためにストロベリー味のチューインガムを3つ噛みながらスタートして、気持ちを落ち着けながら最初の30kmを走った。
予定より早いアタックだったけど、大丈夫だと自分に言い聞かせて逃げた。そうしてこのサプライズを手にすることが出来たんだ。
(閉幕が近づいて)もうそんなに力は残っていないよ。来週は世界選手権のチームタイムトライアルを走って、エリートロードにも出場する予定。それからツアー・オブ・北京に出場するんだ。来シーズンもこれまで同様3つのグランツールに照準を合わせたプログラムを組みたい。
ステージ2位に入ったジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・シマノ)
今日はポイントを稼ぐ絶好のチャンスだった。今日もチームは一日中ずっと僕のために働いてくれたんだ。だから何としても登りで後れるわけにはいかなかった。集団前方のポジションをキープして、チームスカイの隊列の後ろでテンポ良く登りをこなすことが出来た。ほぼパーフェクトな展開だったのに、全てのアタックをコントロール出来るほどの戦力は残っていなかった。残り5kmの短い登りが予想以上にハードで、アタックを封じ込めることが出来なかった。
アダム・ハンセンの勝利を嬉しく思う。彼はとてもナイスガイで、今日は勝利に値する走りだった。
落ち着いて第19ステージを終えたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
今日もエネルギーを消費する一日だった。集団前方の良いポジションをキープするのはいつでも重要なんだ。下りでは危うく落車に巻き込まれそうだったし、状況をコントロールするスプリンターチームがいなかったのでナーバスなフィニッシュだった。落車のリスクを避けるために少しポジションを落として様子を見たよ。濡れた路面ではペースを落とすのが常だけど、今日はみんなが全開だった。目の前の(カタルドの)落車をどうやって回避したのか覚えていない。
強力なライバルたちを相手に、残るハードなステージを闘う。よく眠れているし、毎日気分展開のためにTVドラマを2〜3話見ている。昨日はチームスカイと一緒のホテルで、クリス・フルームと互いの健闘を讃え合ったよ。彼とは良い関係を築けている。言葉には出さないけど、互いに敬愛の感情を抱いている。でもレースが始まればライバル関係だ。信じられないほど大きな歓声を送ってくれる沿道のファンにも感謝している。明日と明後日はファンの声援に応えたいと思う。
総合逆転を狙う立場のクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
今日も見た目以上にハードだった。危険回避のために集団前方をキープしたんだ。疲労感はあるけど、グランツールの終盤に差し掛かっているのでそれは当然のこと。明日は総合をひっくり返す最後のチャンスだ。
山岳賞ジャージを着るルイスレオン・サンチェス(スペイン、カハルーラル)
ブエルタには平穏な一日というものがない。でも山岳賞争いの観点から言うと、今日は平穏な一日だった。この山岳賞ジャージの行方はアレハンドロ・バルベルデとアルベルト・コンタドールの明日の動きに懸かっている。ブエルタ終盤で疲れている。でもそれは他の全員も一緒だ。
text:Kei Tsuji
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