2014/08/26(火) - 19:19
ツール・ド・フランス2014を走った22チームのバイクに迫る第7弾。5回目の完走を果たした新城幸也のユーロップカー、オメガファーマ・クイックステップ、オリカ・グリーンエッジ、BMCレーシングの4チームをピックアップする。
ユーロップカー 【コルナゴ V1-r、C60、C59、M10】
ユーロップカーはイタリアンレーシングバイクブランドのコルナゴを使用。フェラーリと共同開発した新型エアロモデル「V1-r」、アニバーサリーイヤーにリリースされる伝統のCシリーズより最新作「C60」と従来モデル「C59」、軽量モノコックモデルの「M10」と選手の好みやコースプロファイルに合わせて4モデルを使い分けた。
積極的なアシストを魅せ、3年連続5回目のツール完走を果たした新城幸也は「C59」が大のお気に入りの様で、山岳ステージでは軽さを重視して「M10」をチョイスしていた。なお、シートチューブに日の丸が描かれた「C60」も用意されたが、「ゴールスプリントを狙うときにに使用したい」と話していたが、使用するチャンスが無かったようだ。
コンポーネントはカンパニョーロで、電子式のSUPER RECORDもしくはクランクが4アーム化した新しい機械式のSUPER RECORD。前後ともカンパニョーロがリリースしていないダイレクトマウントブレーキを採用するV1-rには、コルナゴがMTB用ディスクブレーキでお馴染みのヘイズと共同開発した専用品を使用した。
ホイールもカンパニョーロで、ロープロファイルのHYPERON、35mmハイトのBORA ULTRA 35、50mmハイトのBORA ULTRAの3モデルを使い分ける。なお、リム幅を拡大するなどモデルチェンジを図った新型BORAはチームが1ペアのみ所有したが、使われなかったようだ。タイヤにはハッチンソンのプロ供給モデルを組み合わせている。「パンクが無く、優秀なタイヤ」とユキヤも手放しで褒める。
ハンドルとステムはデダ・エレメンティで、新城を始めステム一体式ハンドルのALANERAを選択する選手が多い。シートポストはコルナゴがメイン。サドルはセライタリアのプロ供給専用グラフィックだ。その他、ペダルはルックKeO Blade 2のプロチームカラー、サイクルコンピューターはシグマ、ボトルゲージがタックスの新たなスタンダードモデルDevaだ。
オメガファーマ・クイックステップ 【スペシャライズド S-Works Tarmac、S-Works Venge】
エーススプリンターのマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)が初日にリタイアを喫しながらも、トニ・マルティン(ドイツ)がTTを含むステージ2勝、マッテオ・トレンティン(イタリア)がステージ1勝をマークしたオメガファーマ・クイックステップ。
バイクはスペシャライズドで、新型オールラウンドモデルの「S-Works Tarmac」をメインに、大柄な巡航力の高いライダーはエアロモデルの「S-Works Venge」を選択。なお、カヴェンディッシュにはマイヨヴェールをモチーフにした「CVNDSH」デザインのS-Works Vengeが供給された。
メインコンポーネントはスラムRED22で、クランクはスペシャライズドの純正クランク「S-Works FACT carbon」のアームにクォークのパワー計測ユニットとRED純正のチェーンリングを組み合わせている。ホイールはジップで、202,303、404とリムハイトの異なる3種類をコースに応じて使い分けた。タイヤはスペシャライズドのS-Works Turboだ。
ハンドル、ステム、シートポストはホイール同様にジップで、多くのライダーがアルミ製のパーツを使用する中、カヴェンディッシュはより剛性の高いカーボン製をチョイス。サドルはスペシャライズドで、CHICANEやToupe、Rominなどを好みによって使い分けた。その他、サイクルコンピューターはクォークのロゴが貼られたガーミンで、そのマウントはスラム製、ペダルはルックKeO Blade 2のプロチームカラー、ボトルゲージはタックスとなっている。
オリカ・グリーンエッジ 【スコット ADDICT、FOIL】
オーストラリアンチームのオリカ・グリーンエッジは創設時からサポートを受けるスコットのバイクを使用。エアロバイクの「FOIL」と軽量バイクの「ADDICT」を選手によって使い分けている。
シマノサポートチームであることから、多くのパーツがシマノもしくはPROで固められている。コンポーネントはペダルを含めて9070系DUAR-ACE Di2で統一され、SRMのパワーメーターを装着したクランクを組み合わせている。ホイールも9000系デュラエースで、35mmハイトのC35や、50mmハイトのC50をメインに使用。タイヤはプロ供給専用のコンチネンタルCOMPETITION PROLTDだ。
ハンドル周りはPROで、他のサポートチームも同様だがステムにハンドルを4本のぼるとで固定する旧型のVIBEを使用しているのが特徴的。サドルとバーテープはチームカラーのグリーンが入ったプロロゴ。ボトルゲージはエリートとしている。
BMCレーシング 【BMC teammachine SLR01】
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)が自身最高タイの総合5位でフィニッシュしたBMCレーシング。もちろんバイクはタイトルスポンサーであるスイスのBMCで、各ライダーの母国の国旗がトップチューブにデザインされた特別使用のteammachine SLR01で統一した。なお、他のレースでは好みに応じて使い分けている「IMPEC」やエアロロードの「timemachine TMR01」はツールに持ち込まれなかった様だ。
コンポーネントはシマノのサポートを受け9070系DUAR-ACE Di2を使用する。ホイールもシマノの9000系デュラエースで、ステージに合わせてリムハイトが異なるC24、C35、C50を使い分け、タイヤにはプロ供給専用のコンチネンタルCOMPETITION PROLTDを組み合わせている。
ハンドルとステムは3Tで、シートポストはBMCのオリジナル。なお、ゼッケンプレート台座はシートポストに接着剤で固定し、軽量化を図っている。サドルとバーテープはフィジークで、リフレクター素材を一部に使用したツールエディションのサドルで統一された。ボトルゲージはエリート SIOR CARBONだ。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
ユーロップカー 【コルナゴ V1-r、C60、C59、M10】
ユーロップカーはイタリアンレーシングバイクブランドのコルナゴを使用。フェラーリと共同開発した新型エアロモデル「V1-r」、アニバーサリーイヤーにリリースされる伝統のCシリーズより最新作「C60」と従来モデル「C59」、軽量モノコックモデルの「M10」と選手の好みやコースプロファイルに合わせて4モデルを使い分けた。
積極的なアシストを魅せ、3年連続5回目のツール完走を果たした新城幸也は「C59」が大のお気に入りの様で、山岳ステージでは軽さを重視して「M10」をチョイスしていた。なお、シートチューブに日の丸が描かれた「C60」も用意されたが、「ゴールスプリントを狙うときにに使用したい」と話していたが、使用するチャンスが無かったようだ。
コンポーネントはカンパニョーロで、電子式のSUPER RECORDもしくはクランクが4アーム化した新しい機械式のSUPER RECORD。前後ともカンパニョーロがリリースしていないダイレクトマウントブレーキを採用するV1-rには、コルナゴがMTB用ディスクブレーキでお馴染みのヘイズと共同開発した専用品を使用した。
ホイールもカンパニョーロで、ロープロファイルのHYPERON、35mmハイトのBORA ULTRA 35、50mmハイトのBORA ULTRAの3モデルを使い分ける。なお、リム幅を拡大するなどモデルチェンジを図った新型BORAはチームが1ペアのみ所有したが、使われなかったようだ。タイヤにはハッチンソンのプロ供給モデルを組み合わせている。「パンクが無く、優秀なタイヤ」とユキヤも手放しで褒める。
ハンドルとステムはデダ・エレメンティで、新城を始めステム一体式ハンドルのALANERAを選択する選手が多い。シートポストはコルナゴがメイン。サドルはセライタリアのプロ供給専用グラフィックだ。その他、ペダルはルックKeO Blade 2のプロチームカラー、サイクルコンピューターはシグマ、ボトルゲージがタックスの新たなスタンダードモデルDevaだ。
オメガファーマ・クイックステップ 【スペシャライズド S-Works Tarmac、S-Works Venge】
エーススプリンターのマーク・カヴェンディッシュ(イギリス)が初日にリタイアを喫しながらも、トニ・マルティン(ドイツ)がTTを含むステージ2勝、マッテオ・トレンティン(イタリア)がステージ1勝をマークしたオメガファーマ・クイックステップ。
バイクはスペシャライズドで、新型オールラウンドモデルの「S-Works Tarmac」をメインに、大柄な巡航力の高いライダーはエアロモデルの「S-Works Venge」を選択。なお、カヴェンディッシュにはマイヨヴェールをモチーフにした「CVNDSH」デザインのS-Works Vengeが供給された。
メインコンポーネントはスラムRED22で、クランクはスペシャライズドの純正クランク「S-Works FACT carbon」のアームにクォークのパワー計測ユニットとRED純正のチェーンリングを組み合わせている。ホイールはジップで、202,303、404とリムハイトの異なる3種類をコースに応じて使い分けた。タイヤはスペシャライズドのS-Works Turboだ。
ハンドル、ステム、シートポストはホイール同様にジップで、多くのライダーがアルミ製のパーツを使用する中、カヴェンディッシュはより剛性の高いカーボン製をチョイス。サドルはスペシャライズドで、CHICANEやToupe、Rominなどを好みによって使い分けた。その他、サイクルコンピューターはクォークのロゴが貼られたガーミンで、そのマウントはスラム製、ペダルはルックKeO Blade 2のプロチームカラー、ボトルゲージはタックスとなっている。
オリカ・グリーンエッジ 【スコット ADDICT、FOIL】
オーストラリアンチームのオリカ・グリーンエッジは創設時からサポートを受けるスコットのバイクを使用。エアロバイクの「FOIL」と軽量バイクの「ADDICT」を選手によって使い分けている。
シマノサポートチームであることから、多くのパーツがシマノもしくはPROで固められている。コンポーネントはペダルを含めて9070系DUAR-ACE Di2で統一され、SRMのパワーメーターを装着したクランクを組み合わせている。ホイールも9000系デュラエースで、35mmハイトのC35や、50mmハイトのC50をメインに使用。タイヤはプロ供給専用のコンチネンタルCOMPETITION PROLTDだ。
ハンドル周りはPROで、他のサポートチームも同様だがステムにハンドルを4本のぼるとで固定する旧型のVIBEを使用しているのが特徴的。サドルとバーテープはチームカラーのグリーンが入ったプロロゴ。ボトルゲージはエリートとしている。
BMCレーシング 【BMC teammachine SLR01】
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ)が自身最高タイの総合5位でフィニッシュしたBMCレーシング。もちろんバイクはタイトルスポンサーであるスイスのBMCで、各ライダーの母国の国旗がトップチューブにデザインされた特別使用のteammachine SLR01で統一した。なお、他のレースでは好みに応じて使い分けている「IMPEC」やエアロロードの「timemachine TMR01」はツールに持ち込まれなかった様だ。
コンポーネントはシマノのサポートを受け9070系DUAR-ACE Di2を使用する。ホイールもシマノの9000系デュラエースで、ステージに合わせてリムハイトが異なるC24、C35、C50を使い分け、タイヤにはプロ供給専用のコンチネンタルCOMPETITION PROLTDを組み合わせている。
ハンドルとステムは3Tで、シートポストはBMCのオリジナル。なお、ゼッケンプレート台座はシートポストに接着剤で固定し、軽量化を図っている。サドルとバーテープはフィジークで、リフレクター素材を一部に使用したツールエディションのサドルで統一された。ボトルゲージはエリート SIOR CARBONだ。
photo:Makoto.AYANO
text:Yuya.Yamamoto
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