2014/08/19(火) - 20:08
8月18日、アメリカ・コロラド州で第4回USAプロチャレンジ(UCI2.HC)が開幕。スプリンターを振り切った集団内での勝負で、キール・レイネン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)が勝利した。大会は8月24日まで7日間の日程で開催される。
キャノンデールが牽引するメイン集団が登りを進む photo:Cor Vos
USAプロチャレンジ2014第1ステージ photo:USA PRO CHALLENGE2011年に初開催され、2012年からHCクラスのステージレースとして開催されているUSAプロチャレンジ。ツアー・オブ・カリフォルニアなどに並ぶアメリカ最高峰のステージレースであり、コロラド州の高地が舞台となる。
アルペンの周回コースを走るプロトン photo:Cor Vos出場する16チームのうちUCIプロチームはBMCレーシング、ガーミン・シャープ、トレックファクトリーレーシング、ティンコフ・サクソ、キャノンデールの計5チーム。
アスペンの街を駆け抜けるプロトン photo:Cor Vos大会連覇が懸かったティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)や、ツール・ド・ポローニュを制したばかりのラファル・マイカ(ポーランド、ティンコフ・サクソ)、フランク・シュレク(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)、イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデール)、トム・ダニエルソン(アメリカ、ガーミン・シャープ)らが優勝候補だ。
メイン集団をコントロールするキャノンデール photo:Cor Vos初日はアスペンを起点にした32kmの周回コースを3周。標高2500m前後の山岳地帯を行くコースで、KOM(キングオブマウンテン)が合計4カ所設定されている。
レース終盤にアタックしたイェンス・フォイクト(ドイツ、トレックファクトリーレーシング) photo:Cor VosレースはUCIプロコンチネンタルチーム所属ライダーが序盤から逃げを試みる展開に。ユナイテッドヘルスケア、ドラパックプロサイクリング、ビッセルデヴェロップメント、ジェリーベリー・マキシス、ジェーミス・ハーゲンスベルマンス、スマートストップがそれぞれ逃げに選手を送り込んだ。
ハウズとの一騎打ちを制したキール・レイネン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア) photo:Cor Vos先行した8名を追って、キャノンデールをはじめとするUCIプロチームがメイン集団を牽引。タイム差が1〜2分を推移したままレースは周回を重ねて行く。最終周回に差し掛かる頃にはタイム差が1分を切った。
逃げグループから飛び出したベン・ジャックメイネス(アメリカ、ジェーミス・ハーゲンスベルマンス)が独走に持ち込んだものの、後方から大集団が迫り来る。吸収間際にメイン集団から飛び出したのは、このUSAプロチャレンジをもって現役を引退するイェンス・フォイクト(ドイツ、トレックファクトリーレーシング)だった。
勢い良く飛び出したフォイクトはそのままジャックメイネスを抜いて独走開始。しかしメイン集団を完全に引き離すことは出来なかった。
ガーミン・シャープやBMCレーシング、ユナイテッドヘルスケアによる追撃の末、25名ほどに縮小した集団がフォイクトをキャッチする。その中にスプリンターの姿は無く、ステージ優勝を懸けたアタック合戦が加熱する。
残り3kmを切ってハビエル・メヒアス(スペイン、ノヴォノルディスク)が飛び出して先行。続いてキール・レイネン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)とアレックス・ハウズ(アメリカ、ガーミン・シャープ)がカウンターアタックを仕掛け、先頭メヒアスを抜き去ってフィニッシュへ。ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング)の追撃は届かず、普段からトレーニングを共にしているというハウズとの一騎打ちでレイネンが勝利した。
レイネンはほぼ同じコースが設定された2013年大会の開幕ステージで3位。地元コロラド州在住だけにコースを知り尽くしていた。
ユナイテッドヘルスケアにステージ優勝とリーダージャージをもたらしたレイネンは「去年も今年も白熱のステージになった。注目度の高いUSAプロチャレンジで良い走りをすることがチームの目標だったんだ」とコメントする。ボーナスタイムが設定されていないため、総合2位ハウズとのタイム差は0。ユナイテッドヘルスケアはUCIプロチームを相手にリーダージャージを出来るだけ長く守りたい考えだ。
選手コメントはレース公式サイトより。
リーダージャージを獲得したレイネンを讃えるアレックス・ハウズ(アメリカ、ガーミン・シャープ) photo:Cor Vos
シャンパンを開けるキール・レイネン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)ら photo:Cor Vos
USAプロチャレンジ2014第1ステージ
個人総合成績
ポイント賞
キール・レイネン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
ヤングライダー賞
クレメン・シェヴリエ(フランス、ビッセルデヴェロップメント)
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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逃げグループから飛び出したベン・ジャックメイネス(アメリカ、ジェーミス・ハーゲンスベルマンス)が独走に持ち込んだものの、後方から大集団が迫り来る。吸収間際にメイン集団から飛び出したのは、このUSAプロチャレンジをもって現役を引退するイェンス・フォイクト(ドイツ、トレックファクトリーレーシング)だった。
勢い良く飛び出したフォイクトはそのままジャックメイネスを抜いて独走開始。しかしメイン集団を完全に引き離すことは出来なかった。
ガーミン・シャープやBMCレーシング、ユナイテッドヘルスケアによる追撃の末、25名ほどに縮小した集団がフォイクトをキャッチする。その中にスプリンターの姿は無く、ステージ優勝を懸けたアタック合戦が加熱する。
残り3kmを切ってハビエル・メヒアス(スペイン、ノヴォノルディスク)が飛び出して先行。続いてキール・レイネン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)とアレックス・ハウズ(アメリカ、ガーミン・シャープ)がカウンターアタックを仕掛け、先頭メヒアスを抜き去ってフィニッシュへ。ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング)の追撃は届かず、普段からトレーニングを共にしているというハウズとの一騎打ちでレイネンが勝利した。
レイネンはほぼ同じコースが設定された2013年大会の開幕ステージで3位。地元コロラド州在住だけにコースを知り尽くしていた。
ユナイテッドヘルスケアにステージ優勝とリーダージャージをもたらしたレイネンは「去年も今年も白熱のステージになった。注目度の高いUSAプロチャレンジで良い走りをすることがチームの目標だったんだ」とコメントする。ボーナスタイムが設定されていないため、総合2位ハウズとのタイム差は0。ユナイテッドヘルスケアはUCIプロチームを相手にリーダージャージを出来るだけ長く守りたい考えだ。
選手コメントはレース公式サイトより。
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USAプロチャレンジ2014第1ステージ
1位 キール・レイネン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
2位 アレックス・ハウズ(アメリカ、ガーミン・シャープ)
3位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング)
4位 カーター・ジョーンズ(アメリカ、オプティム・ケリーベネフィット)
5位 マシュー・ブッシュ(アメリカ、トレックファクトリーレーシング)
6位 ハビエル・メヒアス(スペイン、ノヴォノルディスク)
7位 ミヒャエル・シェアー(スイス、BMCレーシング)
8位 ジョゼフ・ロスコプフ(アメリカ、ヒンカピースポーツウェア)
9位 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング)
10位 ルーカス・ユーザー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
2位 アレックス・ハウズ(アメリカ、ガーミン・シャープ)
3位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング)
4位 カーター・ジョーンズ(アメリカ、オプティム・ケリーベネフィット)
5位 マシュー・ブッシュ(アメリカ、トレックファクトリーレーシング)
6位 ハビエル・メヒアス(スペイン、ノヴォノルディスク)
7位 ミヒャエル・シェアー(スイス、BMCレーシング)
8位 ジョゼフ・ロスコプフ(アメリカ、ヒンカピースポーツウェア)
9位 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング)
10位 ルーカス・ユーザー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
2h26'35"
+03"
+12"
+03"
+12"
個人総合成績
1位 キール・レイネン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
2位 アレックス・ハウズ(アメリカ、ガーミン・シャープ)
3位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング)
4位 カーター・ジョーンズ(アメリカ、オプティム・ケリーベネフィット)
5位 マシュー・ブッシュ(アメリカ、トレックファクトリーレーシング)
6位 ハビエル・メヒアス(スペイン、ノヴォノルディスク)
7位 ミヒャエル・シェアー(スイス、BMCレーシング)
8位 ジョゼフ・ロスコプフ(アメリカ、ヒンカピースポーツウェア)
9位 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング)
10位 ルーカス・ユーザー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
2位 アレックス・ハウズ(アメリカ、ガーミン・シャープ)
3位 ベン・ヘルマンス(ベルギー、BMCレーシング)
4位 カーター・ジョーンズ(アメリカ、オプティム・ケリーベネフィット)
5位 マシュー・ブッシュ(アメリカ、トレックファクトリーレーシング)
6位 ハビエル・メヒアス(スペイン、ノヴォノルディスク)
7位 ミヒャエル・シェアー(スイス、BMCレーシング)
8位 ジョゼフ・ロスコプフ(アメリカ、ヒンカピースポーツウェア)
9位 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシング)
10位 ルーカス・ユーザー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
2h26'35"
+03"
+12"
+03"
+12"
ポイント賞
キール・レイネン(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
ヤングライダー賞
クレメン・シェヴリエ(フランス、ビッセルデヴェロップメント)
チーム総合成績
BMCレーシング
text:Kei Tsuji
photo:Tim de Waele
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