2009/08/26(水) - 16:07
23日間の日程で開催されるブエルタ・ア・エスパーニャ。ムルシア地方から山頂フィニッシュ3連戦を経てマドリードに至るブエルタ後半戦(第11〜21ステージ)のコースを紹介!
9月9日(水)第11ステージ ムルシア〜カラバカ・デラ・クルス 200km
第11ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.comムルシア州を駆け抜ける第11ステージは、同州を代表する1級山岳コジャド・ベルメホ峠がレース序盤に登場。標高1200mのこの峠を越え、一旦ゴール地点カラバカ・デラ・クルスを通過して周回コースに突入する。
周回コースには2級山岳カンポ・デ・サンフアンが設定されているが、頂上がゴールから50km離れているため、決定的な勝負ポイントにはならない。ラスト1kmは勾配2%の緩い上り。最後は大集団によるスプリント勝負に持ち込まれる?逃げ切りが決まる可能性も高い。
9月10日(木)第2休息日
9月11日(金)第12ステージ アルメリア〜アルト・デ・ベレフィケ 179.3km
第12ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.comブエルタのマイヨオロ争いに決定打を与えるのが難関山頂フィニッシュ3連戦。その口火を切るのが、獲得標高差3500mオーバーの第12ステージだ。登場する山岳は順番に1級山岳ベレフィケ峠、1級山岳カラール・アルト、超級山岳ベレフィケ峠。
カラール・アルトは登坂距離26.7km・平均勾配は4.4%。それより注目すべきは、登坂距離13.3km・平均勾配7.5%のベレフィケ峠だろう。最大勾配が13%に達するため破壊力は抜群。2回通過するこの難関峠で総合争いは加熱する。
9月12日(土)第13ステージ ベルハ〜シエラ・ネバダ 172.4km
第13ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com山頂フィニッシュ2戦目の第13ステージは、今大会最高地点の超級山岳シエラ・ネバダにゴールする。序盤からカテゴリー1級と3級の山岳が連続して登場し、最後は標高2380mまで一気に駆け上がる。
ヨーロッパ最南端のスキー場があることで知られるシエラ・ネバダに至る上りは、登坂距離16.9kmで平均勾配5.5%、最大勾配は10%。直前に登場する1級山岳モナチル峠とセットで考えると、登坂距離は26.2kmに及ぶ。観客が詰めかけたこの上りで、激しい山岳バトルは必至だ。
9月13日(日)第14ステージ グラナダ〜ラ・パンデラ 157km
第14ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com今大会最後の山頂フィニッシュが、マドリードまで1週間以上残した第14ステージで登場。前日までの難関山岳2ステージと比較すると難易度は低いが、最後には超級山岳の山頂フィニッシュが待っている。
スタート地点はブエルタでお馴染みのグラナダ。157kmコースの終点には、超級山岳シエラ・デラ・パンデラ峠が鎮座している。この超級山岳は登坂距離8.4kmで平均勾配8%。距離は短いが内容は濃く、最大13%に達する急勾配の上りが力無き選手を振るい落とす。
9月14日(月)第15ステージ ハエン〜コルドバ 167.7km
第15ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com山岳シリーズを終えたブエルタは、マドリードに向けて北上を始める。第15ステージのゴール地点は、イスラム時代の面影を色濃く残すコルドバ。103km地点で一旦コルドバの街を通過し、そこから2級山岳サンヘロニモ峠を含む周回コースを2周する。
レース終盤にかけてアップダウンが連続し、ゴール9km手前には最大勾配14%の短い上りも登場。しかし山岳の難易度が低いことから、17回目のゴールを迎えるコルドバでは、集団スプリントが繰り広げられる可能性が高い。
9月15日(火)第16ステージ コルドバ〜プエルトジャーノ 170.3km
第16ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com比較的平坦な170kmで行なわれる第16ステージは、終盤の重要なステージに向かう所謂“つなぎステージ”だ。レース前半の2つの3級山岳は、逃げを試みる選手たちの発射台。上りで飛び出した選手と、集団スプリントに持ち込みたいスプリンターチームが、追いつ追われつの攻防を繰り広げるだろう。
コースレイアウト的には、人数を揃えた集団が圧倒的に有利。山岳ステージをグルペットで乗り切ったスプリンターたちによる集団スプリント勝負に注目したい。
9月16日(水)第17ステージ シウダ・レアル〜タラベラ・デラ・レイナ 193.6km
第17ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.comシウダ・レアルからタラベラ・デラ・レイナまでの193kmの間に登場するカテゴリー山岳ゼロ。生粋のスプリンターステージだ。残された数少ないチャンスを狙って、スプリンターたちが激しいバトルを繰り広げるだろう。
横風が選手たちに吹き付ける可能性も有り、強風が吹けば、総合上位陣も気の抜けない神経質な走りを強いられる。地理的にはもうマドリードは近く、2週間後に迫ったロード世界選手権出場を見据える選手たちは最終調整段階に入る。
9月17日(木)第18ステージ タラベラ・デラ・レイナ〜アビラ 165km
第18ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.comグレドス山脈に分け入る第18ステージは、1級山岳ミハレス峠、2級山岳コジャド・メディアノ峠、3級山岳ボケロン峠が登場。しかし後半にかけて難易度が下がっていくため、総合成績が動くような山岳コースとは言えない。スプリンター向きとも言えないため、序盤から飛び出した数名のグループが逃げ切る可能性は高い。
ゴール地点は歴史の街アビラ。世界遺産に登録された旧市街に至る石畳の上りが名物で、ここで飛び出した選手がステージ優勝を掴み取るだろう。
9月18日(金)第19ステージ アビラ〜ラ・グランハ王立ガラス工房 179.8km
第19ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com今大会最後の山岳ステージには、4つのカテゴリー山岳が断続的に登場する。3級山岳レオン峠、1級山岳ナバセラーダ峠、1級山岳ラ・モルクエラ峠、そして再び1級山岳ナバセラーダ峠。
合計2回通過するナバセラーダは登坂距離9.8km・平均勾配7%で、最後の頂上通過からゴールまでは18km。主催者曰く「上りよりも危険なダウンヒル」を経て、グランハにある王立ガラス工房の横に滑り込む。クライマー系の選手にとって、総合変動を狙う最後のチャンスだ。
9月19日(土)第20ステージ トレド 27.8km(個人TT)
第20ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.comマイヨオロ争いを決定づけるのが、最終日前日に行なわれる個人TT。距離はグランツールの平坦TTとしては比較的短めの27.8kmで、標高差は合計250mほど。TTスペシャリスト向きのコースレイアウトだ。
山岳で苦戦したTT系のオールラウンダーたちはタイムを挽回する最後のチャンスであり、この個人TTを終えた時点でマイヨオロを着ていた選手が実質的な総合優勝者。総合首位争いだけでなく、総合表彰台や総合トップ10入りをかけた闘いにも注目したい。
9月20日(日)第21ステージ リバス・バシアマドリード〜マドリード 110.2km
第21ステージ・コースプロフィール image:www.lavuelta.com3週間、3292.3kmに及ぶ長い旅路を締めくくるのは、首都マドリードにゴールする平坦ステージ。グランツール最終日特有の和やかな雰囲気に包まれたプロトンが、マイヨオロ擁するリーダージャージを先頭にマドリードに凱旋する。
最後はゴール地点シベレス広場を中心にした1周6kmの周回コースを6周。周回コースは真っ平らな直線路で構成され、180度コーナーが2つ。特別なマドリードでの栄光目がけ、スプリンターたちが最後のバトルを繰り広げる。
photo:Kei Tsuji
image:www.lavuelta.com
9月9日(水)第11ステージ ムルシア〜カラバカ・デラ・クルス 200km
![第11ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/11_perfil.gif)
周回コースには2級山岳カンポ・デ・サンフアンが設定されているが、頂上がゴールから50km離れているため、決定的な勝負ポイントにはならない。ラスト1kmは勾配2%の緩い上り。最後は大集団によるスプリント勝負に持ち込まれる?逃げ切りが決まる可能性も高い。
9月10日(木)第2休息日
9月11日(金)第12ステージ アルメリア〜アルト・デ・ベレフィケ 179.3km
![第12ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/12_perfil.gif)
カラール・アルトは登坂距離26.7km・平均勾配は4.4%。それより注目すべきは、登坂距離13.3km・平均勾配7.5%のベレフィケ峠だろう。最大勾配が13%に達するため破壊力は抜群。2回通過するこの難関峠で総合争いは加熱する。
9月12日(土)第13ステージ ベルハ〜シエラ・ネバダ 172.4km
![第13ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/13_perfil.gif)
ヨーロッパ最南端のスキー場があることで知られるシエラ・ネバダに至る上りは、登坂距離16.9kmで平均勾配5.5%、最大勾配は10%。直前に登場する1級山岳モナチル峠とセットで考えると、登坂距離は26.2kmに及ぶ。観客が詰めかけたこの上りで、激しい山岳バトルは必至だ。
9月13日(日)第14ステージ グラナダ〜ラ・パンデラ 157km
![第14ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/14_perfil.gif)
スタート地点はブエルタでお馴染みのグラナダ。157kmコースの終点には、超級山岳シエラ・デラ・パンデラ峠が鎮座している。この超級山岳は登坂距離8.4kmで平均勾配8%。距離は短いが内容は濃く、最大13%に達する急勾配の上りが力無き選手を振るい落とす。
9月14日(月)第15ステージ ハエン〜コルドバ 167.7km
![第15ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/15_perfil.gif)
レース終盤にかけてアップダウンが連続し、ゴール9km手前には最大勾配14%の短い上りも登場。しかし山岳の難易度が低いことから、17回目のゴールを迎えるコルドバでは、集団スプリントが繰り広げられる可能性が高い。
9月15日(火)第16ステージ コルドバ〜プエルトジャーノ 170.3km
![第16ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/16_perfil.gif)
コースレイアウト的には、人数を揃えた集団が圧倒的に有利。山岳ステージをグルペットで乗り切ったスプリンターたちによる集団スプリント勝負に注目したい。
9月16日(水)第17ステージ シウダ・レアル〜タラベラ・デラ・レイナ 193.6km
![第17ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/17_perfil.gif)
横風が選手たちに吹き付ける可能性も有り、強風が吹けば、総合上位陣も気の抜けない神経質な走りを強いられる。地理的にはもうマドリードは近く、2週間後に迫ったロード世界選手権出場を見据える選手たちは最終調整段階に入る。
9月17日(木)第18ステージ タラベラ・デラ・レイナ〜アビラ 165km
![第18ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/18_perfil.gif)
ゴール地点は歴史の街アビラ。世界遺産に登録された旧市街に至る石畳の上りが名物で、ここで飛び出した選手がステージ優勝を掴み取るだろう。
9月18日(金)第19ステージ アビラ〜ラ・グランハ王立ガラス工房 179.8km
![第19ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/19_perfil.gif)
合計2回通過するナバセラーダは登坂距離9.8km・平均勾配7%で、最後の頂上通過からゴールまでは18km。主催者曰く「上りよりも危険なダウンヒル」を経て、グランハにある王立ガラス工房の横に滑り込む。クライマー系の選手にとって、総合変動を狙う最後のチャンスだ。
9月19日(土)第20ステージ トレド 27.8km(個人TT)
![第20ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/20_perfil.gif)
山岳で苦戦したTT系のオールラウンダーたちはタイムを挽回する最後のチャンスであり、この個人TTを終えた時点でマイヨオロを着ていた選手が実質的な総合優勝者。総合首位争いだけでなく、総合表彰台や総合トップ10入りをかけた闘いにも注目したい。
9月20日(日)第21ステージ リバス・バシアマドリード〜マドリード 110.2km
![第21ステージ・コースプロフィール](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/08/24/21_perfil.gif)
最後はゴール地点シベレス広場を中心にした1周6kmの周回コースを6周。周回コースは真っ平らな直線路で構成され、180度コーナーが2つ。特別なマドリードでの栄光目がけ、スプリンターたちが最後のバトルを繰り広げる。
photo:Kei Tsuji
image:www.lavuelta.com