2009/08/24(月) - 10:59
8月16日にインドネシア・カリマンタン島で開催されたアジア選手権エリート女子ロードレース。5位に入った現日本チャンピオンの西加南子(TEAM FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)からレースレポートが届いたのでここでお伝えする。
日本からアジア選手権エリート女子に出場したのは2名。6月28日に開催された全日本選手権ロードレースで初の日本チャンピオンに輝いた西加南子と、2006年にドーハで開かれたアジア選手権ロードで優勝した萩原麻由子(サイクルベースあさひレーシング)がインドネシア・カリマンタン島でのレースに挑んだ。
以下は西選手によるレースレポート。
久々のナショナルジャージを着用してのレース。全日本選手権の後、なれない作業と緊張が切れてしまい、トレーニングを始めても身体が思うように動かなかった。焦りはあったが、アジア選までには走れるようになると信じてトレーニングしていた。コース情報によると平地メイン25キロの周回コースを4周。アジア選は毎回ペースが遅く、ゴール勝負になることが多いとのこと。
現地には3日前に到着し、翌日に試走に出かけた。暑さは思っていたほどではなかったが、衛生環境的にスタート前まで体調を崩さないことが大切だった。
レース当日,前日の男子レースの時よりも温度が高かったので、朝からMUSASHIのミネラル&ビ
タミン、リプレニッシュでミネラルと水分補給をまめにしてコースでアップ。暑いのであまりアップの必要が無かった。
慣れない無線機をつけてスタートラインに並ぶ。監督からは中国とカザフスタンの動きに注意して、その国の選手が入った逃げには絶対に乗り遅れるなとの指示があった。
スタートしてからは常に前に位置し、選手の動きに注意を払っていた。1周目はゆっくりと進み、2周目に入った最初の登りでアタックをかけた。後を見ると集団が切れていて,監督からも「そのまま踏み続けろ」との指示がでたのでそのまま踏み続けた。カザフとタイ、その他5人ほどが追いつき集団ができたが、ローテーションが思うように周らず、すぐに集団に追いつかれた。
追いつくとすぐに中国がカウンターアタックを掛ける。中国は3人参加してそのうち2人が交互にアタックを掛けていた。その後3周目に入るまで細かいアタックがあったが、集団前にいたのですぐに反応することができた。その後、しばらく集団は崩れずレースは進んだ。
3周目の帰りの登りで今まで控えていた中国のタン選手がアタックを掛けた。これに付かないとレースは終わりだと思い、必死で食らい付く。今までの細かいアタックに反応していたのが思ったより足にきていた。
私とカザフのナタリア選手は下りでタン選手になんとか追いついて平地部分に入った。後ろからも4人の選手が追いついてきて7人の集団になった。
ホッとしたのもつかの間,折り返しターンに先頭で入ったタン選手がそのままアタックを掛けた。だれもそのアタックに付くことができない・・・。そのままタン選手は独走態勢に入ってしまった。
後ろの6人はたいしてペースも上がらず、最終周回に入った。監督からの指示でラストの坂でアタックを掛けた。カザフともう1人の選手がそこで集団から離れた。
その後の平地はゴールスプリントに備え、牽制状態に・・・。私もスプリントに備えたつもりだったのだが,ラスト1キロで前に出されてしまった。この時点で勝負が決まったようなもので、一度下がってのスプリントが得意な選手の番手に着いて全開でもがいたが集団で4番目・・・。タン選手が逃げ切り優勝で私は5位。次の海外レースに向けてスピード、スプリントの強化が必要だと思った。
アジア選手権2009エリート女子結果
1位 タン・ケロン(中国)2h55'23"
2位 シャオ・メイユー(台湾)+3'20"
3位 ナタリヤ・ステファンスカヤ(カザフスタン)
4位 チャンペン・ノンタシン(タイ)
5位 西加南子(TEAM FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)
15位 萩原麻由子(サイクルベースあさひレーシング)+5'45"
西選手の使用機材
フレーム : FOCUS IZALCO TEAM
タイヤ : CONTINENTAL COMPETITION
ペダル : LOOK KEO CARBON TI
シューズ : DMT ROAD RADIAL WHT
アイウェア : ADIDAS SUPERNOVA
ヘルメット : OGK KABUTO MOSTRO
ドリンク MUSASHI REPLENISH
キャリーバッグ : OUTDOOR PRODUCTS
text&photo:Kanako Nishi
日本からアジア選手権エリート女子に出場したのは2名。6月28日に開催された全日本選手権ロードレースで初の日本チャンピオンに輝いた西加南子と、2006年にドーハで開かれたアジア選手権ロードで優勝した萩原麻由子(サイクルベースあさひレーシング)がインドネシア・カリマンタン島でのレースに挑んだ。
以下は西選手によるレースレポート。
久々のナショナルジャージを着用してのレース。全日本選手権の後、なれない作業と緊張が切れてしまい、トレーニングを始めても身体が思うように動かなかった。焦りはあったが、アジア選までには走れるようになると信じてトレーニングしていた。コース情報によると平地メイン25キロの周回コースを4周。アジア選は毎回ペースが遅く、ゴール勝負になることが多いとのこと。
現地には3日前に到着し、翌日に試走に出かけた。暑さは思っていたほどではなかったが、衛生環境的にスタート前まで体調を崩さないことが大切だった。
レース当日,前日の男子レースの時よりも温度が高かったので、朝からMUSASHIのミネラル&ビ
タミン、リプレニッシュでミネラルと水分補給をまめにしてコースでアップ。暑いのであまりアップの必要が無かった。
慣れない無線機をつけてスタートラインに並ぶ。監督からは中国とカザフスタンの動きに注意して、その国の選手が入った逃げには絶対に乗り遅れるなとの指示があった。
スタートしてからは常に前に位置し、選手の動きに注意を払っていた。1周目はゆっくりと進み、2周目に入った最初の登りでアタックをかけた。後を見ると集団が切れていて,監督からも「そのまま踏み続けろ」との指示がでたのでそのまま踏み続けた。カザフとタイ、その他5人ほどが追いつき集団ができたが、ローテーションが思うように周らず、すぐに集団に追いつかれた。
追いつくとすぐに中国がカウンターアタックを掛ける。中国は3人参加してそのうち2人が交互にアタックを掛けていた。その後3周目に入るまで細かいアタックがあったが、集団前にいたのですぐに反応することができた。その後、しばらく集団は崩れずレースは進んだ。
3周目の帰りの登りで今まで控えていた中国のタン選手がアタックを掛けた。これに付かないとレースは終わりだと思い、必死で食らい付く。今までの細かいアタックに反応していたのが思ったより足にきていた。
私とカザフのナタリア選手は下りでタン選手になんとか追いついて平地部分に入った。後ろからも4人の選手が追いついてきて7人の集団になった。
ホッとしたのもつかの間,折り返しターンに先頭で入ったタン選手がそのままアタックを掛けた。だれもそのアタックに付くことができない・・・。そのままタン選手は独走態勢に入ってしまった。
後ろの6人はたいしてペースも上がらず、最終周回に入った。監督からの指示でラストの坂でアタックを掛けた。カザフともう1人の選手がそこで集団から離れた。
その後の平地はゴールスプリントに備え、牽制状態に・・・。私もスプリントに備えたつもりだったのだが,ラスト1キロで前に出されてしまった。この時点で勝負が決まったようなもので、一度下がってのスプリントが得意な選手の番手に着いて全開でもがいたが集団で4番目・・・。タン選手が逃げ切り優勝で私は5位。次の海外レースに向けてスピード、スプリントの強化が必要だと思った。
アジア選手権2009エリート女子結果
1位 タン・ケロン(中国)2h55'23"
2位 シャオ・メイユー(台湾)+3'20"
3位 ナタリヤ・ステファンスカヤ(カザフスタン)
4位 チャンペン・ノンタシン(タイ)
5位 西加南子(TEAM FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS)
15位 萩原麻由子(サイクルベースあさひレーシング)+5'45"
西選手の使用機材
フレーム : FOCUS IZALCO TEAM
タイヤ : CONTINENTAL COMPETITION
ペダル : LOOK KEO CARBON TI
シューズ : DMT ROAD RADIAL WHT
アイウェア : ADIDAS SUPERNOVA
ヘルメット : OGK KABUTO MOSTRO
ドリンク MUSASHI REPLENISH
キャリーバッグ : OUTDOOR PRODUCTS
text&photo:Kanako Nishi