2014/07/10(木) - 12:54
優勝したラルス・ボームを除くほぼ全員が「非常にストレスフルだった」と語る、雨のパヴェステージ。総合リードを広げたヴィンチェンツォ・ニーバリは「上手くバイクコントロールをできた」と得意気だ。一方、前日に危険を訴えていたファビアン・カンチェラーラは今日もフラストレーションを隠さない。
ステージ優勝を飾ったラルス・ボーム(オランダ、ベルキン)
ステージ優勝のラース・ボーム(オランダ、ベルキン) (c)CorVos
残り11km地点からアタックを仕掛けたラース・ボーム(オランダ、ベルキン) (c)CorVos
パンクしたタイヤを滑らせながらコーナーを曲がるセプ・ファンマルク(ベルギー・ベルキン) (c)CorVos
パヴェでもスペシャリストと互角以上に渡り合ったヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) photo:A.S.O.
フグルサングがマイヨジョーヌのニーバリをアシストしながら最後のパヴェ区間を走る photo:Makoto.AYANOエピックなステージだった。僕は何年も雨のパリ〜ルーベを夢見てきたけれど、それが今日、ツール・ド・フランスというシチュエーションで実現した。それもちょうど9年前の今日、ツールではオランダ人選手が勝ってるから特別な気分だよ。僕のキャリアの中で最も美しい勝利だ。
今日は雨が一日中降り続いていて、めちゃくちゃにスリッピーなコンディションだった。レースを通じて落車が絶えなかったけれど、先頭付近を走っていた僕はノートラブルだった。第8セクターを抜けると集団が分断されていたので、僕はセプ(ファンマルケ)にペースを上げてもっと多くの分断を発生させようと伝えた。僕ら2人は上手くレースをこなせていたけれど、ニーバリも非常に調子が良く、かつ正しい戦術で走っていたね。
今朝僕は天気を見て思わず少し笑ったよ。レースの間もずっとリラックスできていたし、集中できていたんだ。最終コーナーを抜けて勝利を確信した時、僕はあまりの喜びで思いっきりガッツポーズをした。表現できないような気分だったよ。今シーズン序盤は肘を骨折したりとアンラッキーが続いていたけれど、今日はキャリアの上で必要な勝利を手に入れることができた。
ボームとともに逃げたセプ・ファンマルク(ベルギー・ベルキン)
今日はラースが狙った通りに勝つことができた。それは純粋に凄いことだよ。ラースと僕はお互いにとても強かった。実は第4セクターで有利な展開に持ち込むためにアタックしようと考えていたんだけど、不運なことにパンクしてしまった。そこで今日のレースを諦めなくてはならなかったから、とても落胆した。でも、ラースが勝ったと聞いて素直に喜ぶことができたよ。
パヴェで優れたパフォーマンスを発揮したヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
今日のステージの結果はすごくうれしい。本当にストレスフルで、難しいレースだったよ。マイヨジョーヌのことは全く考えず、本当に最高に集中した状態で走っていた。すごく調子が良いのを感じる。このステージのために準備してきたけど、今日のコンディションは今まで僕が知っているパヴェとは全く違うものになっていた。ジロ・デ・イタリアでストラーダ・ビアンケを走ったことがあるけど、それとも全然違う感じ。
そんな状況で、僕はうまくバイクをコントロール出来た。本当にありえないほど滑りやすい路面だった。何人もチームメイトが滑って転んでしまった。でも、素晴らしいチームワークは健在で、最終的にはヤコブ・フグルサングとリエーベ・ヴェストラが僕を先頭まで引っ張り上げてくれた。全てのことがうまく運んだ。コンタドールにこんなにタイム差をつけられるとは思っていなかった。でも、慢心しないように、落ち着いて走り続けようと思う。まだまだ、ツールは始まったばかりで、これからは多くの山岳ステージがあるし、今日のようなクラッシュは誰にでも起こる可能性があるからね。
リタイアしたクリス・フルーム(イギリス)や、リッチー・ポルト(オーストラリア)、ゲラント・トーマス(イギリス)らチームスカイ勢
2度の落車を喫したクリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)はこの後リタイアとなった photo:A.S.O.
これからチームスカイを率いるリッチー・ポルト(オーストラリア) (c)CorVos
リッチー・ポルトをアシストしたゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) photo:A.S.O.
この日は落車が頻発した (c)CorVosフルーム:レースをリタイアしなければならないほど打ちのめされてしまった。幾度めかのクラッシュの後、これ以上レースを続けられないと思った。
とりあえず今日の夜便で家に帰り、数日以内に手首の怪我の様子をしっかりと把握するために検査をするつもりだ。昨日のX線検査では特に問題は無かったのでレースを走ったが、スタート前に強くテーピングを施さなければならないほどの痛みが合った。いつ自転車に戻れるかは今言及するタイミングではないけれど、今は早く競技に復帰できるよう集中したい。
選手や、スタッフや、メディカルチーム…。チームは僕のため最大限の仕事をしてくれた。皆が尽くしてくれたけれど、僕はレースを降りてしまった。今は素晴らしい走りを見せたリッチーがチームを率いる。彼らが最善を尽くして走ってくれることを祈っている。それから、僕やチームを応援してくれたファン、特にイギリスで応援してくれたファンに感謝を伝えたい。イギリスを走ったことは忘れられないし、そこでのファンの姿や大きな声援は絶対に忘れられない。
ポルト:ステージを走り切れて嬉しい。とてもストレスフルなステージだった。彼は前日の落車の影響が拭いきれなかったので、今朝のミーティングの時点でバーニー(アイゼル)とG(トーマス)が僕のために走ると決まっていた。彼らは濡れた石畳で素晴らしい走りをしてくれたよ。
石畳に到達する前から既に「大虐殺」が起こっていた。僕も2番目のパヴェセクターで落車してしまったけれど、大したことが無くて本当に良かった。僕らにはクルト(アルヴェセン)やセルファイス(クナーフェン)のような元パヴェスペシャリストがコーチ陣にいるから、最善の機材や装備を準備できた。
Gと僕はニーバリの走りに追いつけず、かなりストレスだった。でも最終的には僕自身楽しんで走れていた。普段僕が走っているレースとは完全に状況が異なっていたね。Gとバーニーの走りは素晴らしかった。彼らにフィットしたレース展開だったし、彼らの石畳攻略法に感動させられたよ。
トーマス:今日は全てリッチーのために走った。コンタドールがパヴェに苦戦しているのを見て、「リッチー、僕の後ろに着け。アタックしてどうなるかやってみよう」と伝えたんだ。個人的には今日のレースを楽しむことができた。レース前は少しストレスを感じていたけれど、スタートしたらそんなことも無かった。凄かったし、楽しめた。リッチーの調子は良いし、パリでは総合順位をぐっと上げているはずだ。
フルームを失ったことはチームにとってメガ級の損失。でもこれが自転車競技だし、この現実を受け入れなければならない。2011年のジロ・デ・イタリアでウィギンズがリタイアしたときと状況がそっくりだ。でも僕らはこの状況でチャンスを見いだしていかなければならない。ステージ優勝を狙うチャンスも出てきたし、リッチーとしては自分自身のために走れる最大のチャンスだと思う。僕自身もチャンスに向けて集中していきたい。
ニーバリから遅れたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
トップから2分54秒遅れたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) (c)CorVos
ダニエーレ・ベンナーティ(ティンコフ・サクソ)がコンタドール集団の牽引役だ photo:Makoto.AYANO
パヴェ試走を行っていたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) photo:Tim de Waele
集団内を走るファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング) photo:A.S.O.
勝機を逃したペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)とファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング) (c)CorVos
総合ポイント賞を狙うペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール) photo:A.S.O.今日は非常に難しい一日で、2番目のパヴェセクターで良い位置取りをしていたニーバリから遅れ大きなタイムロスを喫してしまった。でもクラッシュしなかったことが最大の成果だったように思う。
跳ね上げた泥がスプロケットにまとわりついてしまったので変速が上手くできていなかった。最初から最後までずっと危険がまとわりつくステージだったけれど、チームが僕のことをずっと守ってくれていた。最後フィニッシュラインを越えるときはベンナ(ーティ)と一緒だった。
(フルームのリタイアについて)こんなキツい石畳のステージでは、落車リタイアは誰にでも、もちろん僕にだって起こりうることだった。家でTVを見ている人にとっては面白いレースだったと思うけれど、選手達にとってはとんでもないリスクだ。フルームは総合優勝の最有力候補だったけれど、今やリタイアしてしまった。ツールに参加するには身体的にも精神的にもたくさんの下準備を積まなければならない。彼については本当に残念に思う。山岳では素晴らしいレースが期待できたのに。
(ニーバリについて)
もちろん彼よりも良いポジションにいたいけれど、今日の石畳の状況ではあれ以上のリスクをおかしたくなかった。クラッシュしてツールを失うよりかは、まだタイムを失う方が良いと思った。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)
ひどかった。競技無線で状況を聞いているだけで、選手達に今どういうことが起きているかが想像できた。これは僕の意見だが、これはグランツアーで起こって良いことじゃない。今は春(のクラシックシーズン)じゃないし、戦っている状況が全く違う。しかも濡れた路面が更に状況を悪くした。コース中の全てが危険だった。
今日はグレゴリー(ラスト)が僕のヘルプをしてくれた。レース中一番の問題は、中切れだったり、前の選手がタイヤを滑らせたり、そうした選手を追い抜けないことだった。アスタナ3名とボームを先行させてしまった理由もこれ。乾いたパヴェとは違って普段のハイケイデンス走法が使えなかったことも、いつもとの違いだった。
今日は僕が集団を牽いている時間が長く、誰かアタックした時には皆が僕とペーターのことしか見ていなかった。だから非常にエネルギーを浪費してしまったし、皆は牽かせるだけ牽かせて最後にはアタックして行ってしまった。マイヨジョーヌに見合う素晴らしい走りを見せたアスタナにお祝いを。
ステージ4位のペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
怪我なくゴールまで戻ってこれて満足だよ。落車しなかったことは、ツールを走る上では重要なこと。さらに、ポイントを追加することができた。だけど、自分のミスで勝機を逃してしまったことに少し失望している。オメガファーマ・クイックステップ の選手が(ボームの)アタックを許してしまった時、僕とカンチェラーラの居場所が少し後ろ過ぎたんだ。そしてレース展開をコントロールできなくなった。まだまだ僕には勉強しなくてはならないことがたくさんあるし、今回の経験をもとに同じようなミスを二度としないように気を付けるよ。
text:So.Isobe
ステージ優勝を飾ったラルス・ボーム(オランダ、ベルキン)
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今日は雨が一日中降り続いていて、めちゃくちゃにスリッピーなコンディションだった。レースを通じて落車が絶えなかったけれど、先頭付近を走っていた僕はノートラブルだった。第8セクターを抜けると集団が分断されていたので、僕はセプ(ファンマルケ)にペースを上げてもっと多くの分断を発生させようと伝えた。僕ら2人は上手くレースをこなせていたけれど、ニーバリも非常に調子が良く、かつ正しい戦術で走っていたね。
今朝僕は天気を見て思わず少し笑ったよ。レースの間もずっとリラックスできていたし、集中できていたんだ。最終コーナーを抜けて勝利を確信した時、僕はあまりの喜びで思いっきりガッツポーズをした。表現できないような気分だったよ。今シーズン序盤は肘を骨折したりとアンラッキーが続いていたけれど、今日はキャリアの上で必要な勝利を手に入れることができた。
ボームとともに逃げたセプ・ファンマルク(ベルギー・ベルキン)
今日はラースが狙った通りに勝つことができた。それは純粋に凄いことだよ。ラースと僕はお互いにとても強かった。実は第4セクターで有利な展開に持ち込むためにアタックしようと考えていたんだけど、不運なことにパンクしてしまった。そこで今日のレースを諦めなくてはならなかったから、とても落胆した。でも、ラースが勝ったと聞いて素直に喜ぶことができたよ。
パヴェで優れたパフォーマンスを発揮したヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
今日のステージの結果はすごくうれしい。本当にストレスフルで、難しいレースだったよ。マイヨジョーヌのことは全く考えず、本当に最高に集中した状態で走っていた。すごく調子が良いのを感じる。このステージのために準備してきたけど、今日のコンディションは今まで僕が知っているパヴェとは全く違うものになっていた。ジロ・デ・イタリアでストラーダ・ビアンケを走ったことがあるけど、それとも全然違う感じ。
そんな状況で、僕はうまくバイクをコントロール出来た。本当にありえないほど滑りやすい路面だった。何人もチームメイトが滑って転んでしまった。でも、素晴らしいチームワークは健在で、最終的にはヤコブ・フグルサングとリエーベ・ヴェストラが僕を先頭まで引っ張り上げてくれた。全てのことがうまく運んだ。コンタドールにこんなにタイム差をつけられるとは思っていなかった。でも、慢心しないように、落ち着いて走り続けようと思う。まだまだ、ツールは始まったばかりで、これからは多くの山岳ステージがあるし、今日のようなクラッシュは誰にでも起こる可能性があるからね。
リタイアしたクリス・フルーム(イギリス)や、リッチー・ポルト(オーストラリア)、ゲラント・トーマス(イギリス)らチームスカイ勢
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選手や、スタッフや、メディカルチーム…。チームは僕のため最大限の仕事をしてくれた。皆が尽くしてくれたけれど、僕はレースを降りてしまった。今は素晴らしい走りを見せたリッチーがチームを率いる。彼らが最善を尽くして走ってくれることを祈っている。それから、僕やチームを応援してくれたファン、特にイギリスで応援してくれたファンに感謝を伝えたい。イギリスを走ったことは忘れられないし、そこでのファンの姿や大きな声援は絶対に忘れられない。
ポルト:ステージを走り切れて嬉しい。とてもストレスフルなステージだった。彼は前日の落車の影響が拭いきれなかったので、今朝のミーティングの時点でバーニー(アイゼル)とG(トーマス)が僕のために走ると決まっていた。彼らは濡れた石畳で素晴らしい走りをしてくれたよ。
石畳に到達する前から既に「大虐殺」が起こっていた。僕も2番目のパヴェセクターで落車してしまったけれど、大したことが無くて本当に良かった。僕らにはクルト(アルヴェセン)やセルファイス(クナーフェン)のような元パヴェスペシャリストがコーチ陣にいるから、最善の機材や装備を準備できた。
Gと僕はニーバリの走りに追いつけず、かなりストレスだった。でも最終的には僕自身楽しんで走れていた。普段僕が走っているレースとは完全に状況が異なっていたね。Gとバーニーの走りは素晴らしかった。彼らにフィットしたレース展開だったし、彼らの石畳攻略法に感動させられたよ。
トーマス:今日は全てリッチーのために走った。コンタドールがパヴェに苦戦しているのを見て、「リッチー、僕の後ろに着け。アタックしてどうなるかやってみよう」と伝えたんだ。個人的には今日のレースを楽しむことができた。レース前は少しストレスを感じていたけれど、スタートしたらそんなことも無かった。凄かったし、楽しめた。リッチーの調子は良いし、パリでは総合順位をぐっと上げているはずだ。
フルームを失ったことはチームにとってメガ級の損失。でもこれが自転車競技だし、この現実を受け入れなければならない。2011年のジロ・デ・イタリアでウィギンズがリタイアしたときと状況がそっくりだ。でも僕らはこの状況でチャンスを見いだしていかなければならない。ステージ優勝を狙うチャンスも出てきたし、リッチーとしては自分自身のために走れる最大のチャンスだと思う。僕自身もチャンスに向けて集中していきたい。
ニーバリから遅れたアルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ)
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跳ね上げた泥がスプロケットにまとわりついてしまったので変速が上手くできていなかった。最初から最後までずっと危険がまとわりつくステージだったけれど、チームが僕のことをずっと守ってくれていた。最後フィニッシュラインを越えるときはベンナ(ーティ)と一緒だった。
(フルームのリタイアについて)こんなキツい石畳のステージでは、落車リタイアは誰にでも、もちろん僕にだって起こりうることだった。家でTVを見ている人にとっては面白いレースだったと思うけれど、選手達にとってはとんでもないリスクだ。フルームは総合優勝の最有力候補だったけれど、今やリタイアしてしまった。ツールに参加するには身体的にも精神的にもたくさんの下準備を積まなければならない。彼については本当に残念に思う。山岳では素晴らしいレースが期待できたのに。
(ニーバリについて)
もちろん彼よりも良いポジションにいたいけれど、今日の石畳の状況ではあれ以上のリスクをおかしたくなかった。クラッシュしてツールを失うよりかは、まだタイムを失う方が良いと思った。
ファビアン・カンチェラーラ(スイス、トレックファクトリーレーシング)
ひどかった。競技無線で状況を聞いているだけで、選手達に今どういうことが起きているかが想像できた。これは僕の意見だが、これはグランツアーで起こって良いことじゃない。今は春(のクラシックシーズン)じゃないし、戦っている状況が全く違う。しかも濡れた路面が更に状況を悪くした。コース中の全てが危険だった。
今日はグレゴリー(ラスト)が僕のヘルプをしてくれた。レース中一番の問題は、中切れだったり、前の選手がタイヤを滑らせたり、そうした選手を追い抜けないことだった。アスタナ3名とボームを先行させてしまった理由もこれ。乾いたパヴェとは違って普段のハイケイデンス走法が使えなかったことも、いつもとの違いだった。
今日は僕が集団を牽いている時間が長く、誰かアタックした時には皆が僕とペーターのことしか見ていなかった。だから非常にエネルギーを浪費してしまったし、皆は牽かせるだけ牽かせて最後にはアタックして行ってしまった。マイヨジョーヌに見合う素晴らしい走りを見せたアスタナにお祝いを。
ステージ4位のペーター・サガン(スロバキア、キャノンデール)
怪我なくゴールまで戻ってこれて満足だよ。落車しなかったことは、ツールを走る上では重要なこと。さらに、ポイントを追加することができた。だけど、自分のミスで勝機を逃してしまったことに少し失望している。オメガファーマ・クイックステップ の選手が(ボームの)アタックを許してしまった時、僕とカンチェラーラの居場所が少し後ろ過ぎたんだ。そしてレース展開をコントロールできなくなった。まだまだ僕には勉強しなくてはならないことがたくさんあるし、今回の経験をもとに同じようなミスを二度としないように気を付けるよ。
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