熊野の開幕はタイムトライアル。TOJでも勝ったウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)が、ここ熊野でも優勝。そしてスカイダイブドバイからマンセボ、アエド、プジョルらスター選手が来日。

1位のウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)1位のウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング) photo:Hideaki TAKAGI
ツール・ド・熊野(UCI2.2)が5月29日(木)から1プロローグ3ステージの4日間で始まった。初日のプロローグは0.7kmの個人タイムトライアル。和歌山県新宮市の熊野川河口部に近い市田川沿いを往復する0.7kmは中間に橋を渡る折り返しがあり、ここの走り方でタイム差が出るテクニカルなもの。

フランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)がついに来日フランシスコ・マンセボ(スカイダイブドバイプロサイクリングチーム)がついに来日 photo:Hideaki TAKAGIこの日は午前中から新宮市内でライセンスコントロールや監督会議が始まり、レースは15時35分から。30秒間隔で20チーム114人の選手が出走。海外からはツアー・オブ・ジャパンから続いてプロコンチネンタルのドラパック、コンチネンタルのOCBCが参戦。
入念に下見を重ねるTT日本チャンピオンの大場政登志(Cプロジェクト)入念に下見を重ねるTT日本チャンピオンの大場政登志(Cプロジェクト) photo:Hideaki TAKAGI
新たにコンチネンタルチームのスカイダイブドバイプロサイクリングチームが、フランシスコ・マンセボ、セバスチャン・アエド、オスカル・プジョルらがエントリーどおりに来日。チームはスプリンターのアエドと、山岳はプジョルとマンセボで戦う。同じスペイン人のマトリックスの選手たちと談笑するシーンも多い。
4位の大久保陣(宇都宮ブリッツェン)4位の大久保陣(宇都宮ブリッツェン) photo:Hideaki TAKAGI
20チームが6ヒートずつ出走、1ヒート内では前年最上位のチーム右京のメンバーが最終スタート。1ヒート目でプロローグを得意とする野中竜馬(シマノレーシング)が予想通りトップに立つ。その後一時は野中に続いて吉田隼人、畑中勇介のシマノレーシング3人が上位3人に並んだときも。
プロローグ表彰プロローグ表彰 photo:Hideaki TAKAGI
最終6ヒート目に次々と記録が塗り替えられ、ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)が51秒05で優勝。マッティア・ポッゾ(当時ヴィーニファンティーニ)が2013年に出したコースレコードの50秒26には及ばなかったが好記録でTOJの第1ステージTTに続く優勝。

翌5月30日(金)は和歌山県新宮市熊野川町赤木川沿いのコースを使うロードレース。平坦基調だが例年以上にテクニカルとなったコースレイアウト。過去には10人ほどが分差をつけて逃げ切ったこともある、展開上危険なコース。多くはゴールスプリントで決着が付く。ドラパックを中心に、優勝経験のある福田真平擁する愛三工業、スカイダイブドバイ、宇都宮ブリッツェンら中心の勝負となるだろう。

結果
プロローグ 個人タイムトライアル 0.7km
1位 ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)51秒05
2位 シャオ・シー・シン(チームガスト)+0秒15
3位 ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)+0秒34
4位 大久保陣(宇都宮ブリッツェン)+0秒69
5位 福田真平(愛三工業レーシングチーム)+1秒21
6位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)+1秒74
7位 吉田隼人(シマノレーシング)+1秒95
8位 大塚航(ロヂャースレーシングチーム)+1秒99
9位 野中竜馬(シマノレーシング)+2秒05
10位 畑中勇介(シマノレーシング)+2秒26

個人総合順位 プロローグ終了時点
1位 ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング) 51秒
2位 シャオ・シー・シン(チームガスト)
3位 ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)
4位 大久保陣(宇都宮ブリッツェン)
5位 福田真平(愛三工業レーシングチーム)+01秒
6位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)
7位 吉田隼人(シマノレーシング)+02秒
8位 大塚航(ロヂャースレーシングチーム)
9位 野中竜馬(シマノレーシング)
10位 畑中勇介(シマノレーシング)

個人総合ポイント プロローグ終了時点
1位 ウィリアム・クラーク(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)10点
2位 シャオ・シー・シン(チームガスト)9点
3位 ワウテル・ウィッパート(ドラパックプロフェッショナルサイクリング)8点

U23賞 プロローグ終了時点
1位 リュー・エン・チー(チャイニーズタイペイナショナルチーム)

チーム総合 プロローグ終了時点
1位 ドラパックプロフェッショナルサイクリング 2分36秒
2位 宇都宮ブリッツェン +01秒
3位 チームガスト +02秒


photo&text:Hideaki TAKAGI

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