2014/05/17(土) - 21:09
UCIクラス1となってUCIプロチームのランプレ・メリダが参加するTOJ。クラシックハンターのフィリッポ・ポッツァートがついに日本にやってきた。総合を狙うタブリーズのポルセイエ、ステージに期待の宮澤崇史、西谷泰治らトップ選手の競演がいよいよ始まる。
やはりあの男が出場する。イタリアのクラシックハンター、フィリッポ・ポッツァート(ランプレ・メリダ)がゼッケン番号1を背に1週間、日本を走る。初日のタイムトライアルのスタートは最終走者で出走時刻は14時26分30秒。
5月18日(日)から大阪府堺市で始まるツアー・オブ・ジャパン。昨年からUCIクラス1となりUCIプロチームが参加可能になった。そのランプレ・メリダは昨年に続いて2回目の出場。今年はスター選手のポッツァートが出場する。パンチャータイプのポッツァートとスプリンターのニッコロ・ボニファジオにはステージ優勝が、総合はヴァレリオ・コンティが期待される。
プロコンチネンタルチームからはドラパック・プロフェッショナルサイクリングが参戦。2012年堺ステージ覇者のウィリアム・クラークをエースナンバーに、2008年TOJ総合2位や数々の戦歴を残すジャイ・クロフォードも参加。注目は弱冠22歳のジョーダン・ケルビー。オーストラリアU23の昨年ロード、今年TTのチャンピオンで将来が期待される選手。
コンチネンタルチームは海外が5チーム。なかでもタブリーズ・ペトロケミカルチームのミルサマ・ポルセイエディゴラコール(サマド・ポルセイエ)は今年のツール・ド・ランカウイ個人総合優勝。本大会の個人総合優勝筆頭選手だ。さらにイランの英雄、ガデル・ミズバニ、スピードマンのメディ・ソフラビが参戦し強力な布陣を誇る。
OCBCシンガポール・コンチネンタルサイクリングチームからは実績のあるエリック・シェパード、トマス・ラボウ、昨年の本大会で山岳賞ジャージを着たこともあるジャン・チャンジェが出場。さらにアヴァンティレーシングチーム、ラファコンドールJLT、HKSIプロサイクリングチームが出場する。
国内コンチネンタルチームは8チームが出場。ブリヂストンアンカー・サイクリングチームから昨年本大会個人総合3位4位のダミアン・モニエとトマ・ルバが、そしてエースの清水都貴が出場する。さらに内間康平、初山翔、伊丹健治の6名で戦う。
昨年ステージ2勝の愛三工業レーシングチームは西谷泰治でステージを、4月のツアー・オブ・タイランド個人総合優勝の中島康晴がステージ&総合を狙う。ヒルクライムに強い平塚吉光、今季加入の早川朋宏と中根英登、そしてキャプテンの綾部勇成で戦う。
エースナンバーの畑中勇介を中心とするシマノレーシングは、昨年の東京ステージ3位の吉田隼人と入部正太朗の強力タッグ、プロローグや逃げに強い野中竜馬、今季加入の木村圭佑と横山航太で参戦。畑中の強さはもちろんだが、上りも強い吉田の走りも注目したい。さらにジュニア時代に3種目で全日本チャンピオンとなった横山の成長も注目。
2年連続個人&チーム総合優勝のヴィーニファンティーニ・NIPPO。メンバーも大きく変わりスプリンターの宮澤崇史とピエールパオロ・デネグリがステージを狙う。注目選手はバカンソレイユから4月に加入のグレガ・ボーレで、ドーフィネステージ1勝、GP西フランス・プルエー優勝など実力者。アレッサンドロ・ビソルティも上りに強い。
チーム右京はホセ・ビセンテ、リカルド・ガルシアそして2012年全日本チャンピオン土井雪広の3人がトップクラスの実力を持つ。ホセ・ビセンテは実業団伊吹山で2連覇、ガルシアと土井は上りに強いオールラウンダー。これに新加入の平井栄一、住吉宏太、中央大学の山本隼で参戦。
宇都宮ブリッツェンは上りに強い増田成幸、オールラウンダーの鈴木譲、スプリンターの鈴木真理と大久保陣、逃げが身上の阿部嵩之、若手代表格の堀孝明とオールスターレベル。増田の登坂能力と、大久保のスプリントそして鈴木譲の総合成績に注目したい。
マトリックスパワータグはセバスチャン・モラとアイラン・フェルナンデスのマディソンチャンピオンコンビが3月から国内レースを席巻しているが、4月にもうひとり、ベンジャミン・プラドが合流。スペイン3人の強力タッグが繰り出す成果が楽しみ。さらに安原大貴と今季加入の和田力の5人で戦う。
Cプロジェクトは現個人TT全日本チャンピオンの大場政登志、昨年からロードに専念する山本和弘、2012年までアンダルシアに所属のホセ・アギラヴェガら役者が揃う。大村寛、米内蒼馬、藤岡克磨の6人で戦う。藤岡のスプリントにも期待だ。
日本ナショナルチームは浅田顕監督の下、全員がU23選手で構成。昨年のジュニア全日本チャンピオンの黒枝咲哉(鹿屋体育大)、広瀬樹(中央大)、EQA U23から面手利輝、清水太己、内野直也、岡篤志の計6人。黒枝は兄譲りのスプリンターだが大分の超山岳コースで勝ったほどの登坂力も備える。EQA U23のメンバーは全員が今春にヨーロッパでネイションズカップなど走りこんできた。このチームの誰かが東京オリンピックに出る可能性は高い。彼らの今の走りを見届けたい。
photo:Col Vos,Kei TSUJI,Hideaki TAKAGI
text:Hideaki TAKAGI
やはりあの男が出場する。イタリアのクラシックハンター、フィリッポ・ポッツァート(ランプレ・メリダ)がゼッケン番号1を背に1週間、日本を走る。初日のタイムトライアルのスタートは最終走者で出走時刻は14時26分30秒。
5月18日(日)から大阪府堺市で始まるツアー・オブ・ジャパン。昨年からUCIクラス1となりUCIプロチームが参加可能になった。そのランプレ・メリダは昨年に続いて2回目の出場。今年はスター選手のポッツァートが出場する。パンチャータイプのポッツァートとスプリンターのニッコロ・ボニファジオにはステージ優勝が、総合はヴァレリオ・コンティが期待される。
プロコンチネンタルチームからはドラパック・プロフェッショナルサイクリングが参戦。2012年堺ステージ覇者のウィリアム・クラークをエースナンバーに、2008年TOJ総合2位や数々の戦歴を残すジャイ・クロフォードも参加。注目は弱冠22歳のジョーダン・ケルビー。オーストラリアU23の昨年ロード、今年TTのチャンピオンで将来が期待される選手。
コンチネンタルチームは海外が5チーム。なかでもタブリーズ・ペトロケミカルチームのミルサマ・ポルセイエディゴラコール(サマド・ポルセイエ)は今年のツール・ド・ランカウイ個人総合優勝。本大会の個人総合優勝筆頭選手だ。さらにイランの英雄、ガデル・ミズバニ、スピードマンのメディ・ソフラビが参戦し強力な布陣を誇る。
OCBCシンガポール・コンチネンタルサイクリングチームからは実績のあるエリック・シェパード、トマス・ラボウ、昨年の本大会で山岳賞ジャージを着たこともあるジャン・チャンジェが出場。さらにアヴァンティレーシングチーム、ラファコンドールJLT、HKSIプロサイクリングチームが出場する。
国内コンチネンタルチームは8チームが出場。ブリヂストンアンカー・サイクリングチームから昨年本大会個人総合3位4位のダミアン・モニエとトマ・ルバが、そしてエースの清水都貴が出場する。さらに内間康平、初山翔、伊丹健治の6名で戦う。
昨年ステージ2勝の愛三工業レーシングチームは西谷泰治でステージを、4月のツアー・オブ・タイランド個人総合優勝の中島康晴がステージ&総合を狙う。ヒルクライムに強い平塚吉光、今季加入の早川朋宏と中根英登、そしてキャプテンの綾部勇成で戦う。
エースナンバーの畑中勇介を中心とするシマノレーシングは、昨年の東京ステージ3位の吉田隼人と入部正太朗の強力タッグ、プロローグや逃げに強い野中竜馬、今季加入の木村圭佑と横山航太で参戦。畑中の強さはもちろんだが、上りも強い吉田の走りも注目したい。さらにジュニア時代に3種目で全日本チャンピオンとなった横山の成長も注目。
2年連続個人&チーム総合優勝のヴィーニファンティーニ・NIPPO。メンバーも大きく変わりスプリンターの宮澤崇史とピエールパオロ・デネグリがステージを狙う。注目選手はバカンソレイユから4月に加入のグレガ・ボーレで、ドーフィネステージ1勝、GP西フランス・プルエー優勝など実力者。アレッサンドロ・ビソルティも上りに強い。
チーム右京はホセ・ビセンテ、リカルド・ガルシアそして2012年全日本チャンピオン土井雪広の3人がトップクラスの実力を持つ。ホセ・ビセンテは実業団伊吹山で2連覇、ガルシアと土井は上りに強いオールラウンダー。これに新加入の平井栄一、住吉宏太、中央大学の山本隼で参戦。
宇都宮ブリッツェンは上りに強い増田成幸、オールラウンダーの鈴木譲、スプリンターの鈴木真理と大久保陣、逃げが身上の阿部嵩之、若手代表格の堀孝明とオールスターレベル。増田の登坂能力と、大久保のスプリントそして鈴木譲の総合成績に注目したい。
マトリックスパワータグはセバスチャン・モラとアイラン・フェルナンデスのマディソンチャンピオンコンビが3月から国内レースを席巻しているが、4月にもうひとり、ベンジャミン・プラドが合流。スペイン3人の強力タッグが繰り出す成果が楽しみ。さらに安原大貴と今季加入の和田力の5人で戦う。
Cプロジェクトは現個人TT全日本チャンピオンの大場政登志、昨年からロードに専念する山本和弘、2012年までアンダルシアに所属のホセ・アギラヴェガら役者が揃う。大村寛、米内蒼馬、藤岡克磨の6人で戦う。藤岡のスプリントにも期待だ。
日本ナショナルチームは浅田顕監督の下、全員がU23選手で構成。昨年のジュニア全日本チャンピオンの黒枝咲哉(鹿屋体育大)、広瀬樹(中央大)、EQA U23から面手利輝、清水太己、内野直也、岡篤志の計6人。黒枝は兄譲りのスプリンターだが大分の超山岳コースで勝ったほどの登坂力も備える。EQA U23のメンバーは全員が今春にヨーロッパでネイションズカップなど走りこんできた。このチームの誰かが東京オリンピックに出る可能性は高い。彼らの今の走りを見届けたい。
photo:Col Vos,Kei TSUJI,Hideaki TAKAGI
text:Hideaki TAKAGI
関連ファイル
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