2014/03/26(水) - 16:38
3月24日、東京・広尾のフランス大使館においてニールプライド・メンズクラブのチーム発表会が開催された。設立9年目を迎えるチームはフランスのノウハウを取り入れ、国際色豊かなメンバーで構成される。安房鴨川でのチームキャンプの様子も併せて紹介する。
Neilpryde Men's Club(ニールプライド・メンズクラブ)は2013年は「プジョー・ニールプライド・ラカス(インタープロシクリズム)」として活動したチーム。今季はバイクサプライヤーのニールプライドをメインスポンサー名に据えた。「メンズクラブ」はハースト婦人画報社の発行する雑誌の名前だ。
チームは9人の男子選手に加え、2人の女子選手を含めた11人で2014年シーズンをスタートさせた。VAXレーシングから移籍した松尾修作がキャプテンとなり、大半のメンバーを大きく入れ替えた。VAXから小林海(まりの)と菅野正明、ラバネロから小林契、チーム右京からコロンビア人のウラジミール・ロペス、そしてフランス人のマクシム・マルタンが加入。フランス人のジュリアン・メンゴー、才田直人、村出真一朗の3人が継続選手だ。今後、シーズン中に国内もしくは海外選手の補強を行う予定だという。
また、新しく女子選手としてMUUR ZEROから移籍した智野真央(ちのまお)、トライアスリートからロードに転身する小学校教師の新屋瑛里(しんやえり)の2名が加入。智野はプレゼン前日の23日に開催された宇都宮クリテリウムエリート女子で優勝。獲得したシスターローズジャージを守ることがチーム目標のひとつとして早速加わった。
チームはJプロツアーを主戦場にしながら、アジアの国際大会やヨーロッパ、カナダのレースにもスポット参戦する。プレゼン開催翌日には3名がオーストラリアに飛び、26日から開催される4日間レース「ツール・ド・パース」に出場する。
日仏両国の自転車競技を通じた国際交流とレベルアップを目標に
日本、フランス、コロンビアの選手が走る国際色豊かなメンバー構成となったチームの設立は2006年。「日仏サイクリングクラブ」の名で横浜を拠点に活動を開始し、昨年度はJプロツアーランキングで9位となっている。設立9年目に入る今季はチーム体制を大きく強化。チームの近い目標として来年以降のUCIコンチネンタルチームの資格獲得を目指しているという。
在日フランス人のジェネラルマネージャー、ステファン・フォレスト氏とカナダ人のセバスチャン・ピロッテ氏が主になりチームを運営する。ツール・ド・フランスの国フランスのフォレスト氏と、フランス語圏ケベック出身のピロッテ氏、そして2人のフランス人選手から、フランス色が強く感じられるチームだ。運営陣の2人のコネクションによって国際レース出場への門戸が開かれている。
「若い日本人とフランス人が国際大会に出場するという目標を達成すること、そして自転車レースの盛んなフランスのノウハウに学び、日本のチームのレベルアップを図ること」ーフォレスト氏の語る設立趣旨にそってチームは運営されてきた。
安房鴨川でのチームキャンプより
メインスポンサーとなったニールプライドは2013年からチームバイクを供給している。チームプレゼンには創業者ニールプライドの子息、同社のバイク部門最高責任者マイク・プライド氏が出席した。プライド氏は今回の来日でチームと5日間を共に過ごし、安房鴨川でのチームキャンプでも共に走った。
「日本とアジアのバイクシーンを活性化させたい」
ーマイク・プライド氏(ニールプライド社バイクディビジョン最高責任者)
ニールプライドはニュージーランドで設立された、ウインドサーフィンのカーボン製マストやセイルの製造メーカーのバックグラウンドを持つ新興スポーツバイクメーカーだ。2013年まではアメリカのUCIプロコンチネンタルチームのユナイテッドヘルスケアにバイクを供給した。
自身も熱心なバイクライダーであるプライド氏。「ニールプライドは1963年にニュージーランドから香港に拠点を移したため、アジアのDNAを持つブランドです。昨年までユナイテッドヘルスケアへのサポートを行い、同チームはアメリカナンバーワンの実力を持つチームとなり、ニールプライドのアリーゼ(モデル名)はもっともリザルトを残したバイクとなりました。
ニールプライドにとって日本は重要なマーケットです。自転車レースは情熱と愛が動かすスポーツ。このチームへの誘いをステファン氏からもらい、すぐにスポンサードを決めました。」と語る。
また、プライド氏は4月末にタイで開催されるハイアマチュア向けの5日間ステージレース、ツアー・オブ・フレンドシップに、ニールプライドの招待キャンペーンの日本からの参加チームの一員として参加することを決めている。「このチームの趣旨に賛同するとともに、日本のライダーにエキサイティングなレースを体験する機会を提供したい。私と一緒にぜひ走りましょう!」とメッセージをくれた。
Neilpryde - Men's Club Pro Cycling
ジェネラルマネージャー:ステファン・フォレスト
チームマネージャー:セバスチャン・ピロッテ
選手
松尾 修作
菅野 正明
小林 海
小林 契
ジュリアン・メンゴー(フランス)
マクシム・マルタン(フランス)
才田 直人
村出 真一郎
ウラジミール・ロペス(コロンビア)
知野 真央
新屋 瑛里
photo&text:Makoto.AYANO
Neilpryde Men's Club(ニールプライド・メンズクラブ)は2013年は「プジョー・ニールプライド・ラカス(インタープロシクリズム)」として活動したチーム。今季はバイクサプライヤーのニールプライドをメインスポンサー名に据えた。「メンズクラブ」はハースト婦人画報社の発行する雑誌の名前だ。
チームは9人の男子選手に加え、2人の女子選手を含めた11人で2014年シーズンをスタートさせた。VAXレーシングから移籍した松尾修作がキャプテンとなり、大半のメンバーを大きく入れ替えた。VAXから小林海(まりの)と菅野正明、ラバネロから小林契、チーム右京からコロンビア人のウラジミール・ロペス、そしてフランス人のマクシム・マルタンが加入。フランス人のジュリアン・メンゴー、才田直人、村出真一朗の3人が継続選手だ。今後、シーズン中に国内もしくは海外選手の補強を行う予定だという。
また、新しく女子選手としてMUUR ZEROから移籍した智野真央(ちのまお)、トライアスリートからロードに転身する小学校教師の新屋瑛里(しんやえり)の2名が加入。智野はプレゼン前日の23日に開催された宇都宮クリテリウムエリート女子で優勝。獲得したシスターローズジャージを守ることがチーム目標のひとつとして早速加わった。
チームはJプロツアーを主戦場にしながら、アジアの国際大会やヨーロッパ、カナダのレースにもスポット参戦する。プレゼン開催翌日には3名がオーストラリアに飛び、26日から開催される4日間レース「ツール・ド・パース」に出場する。
日仏両国の自転車競技を通じた国際交流とレベルアップを目標に
日本、フランス、コロンビアの選手が走る国際色豊かなメンバー構成となったチームの設立は2006年。「日仏サイクリングクラブ」の名で横浜を拠点に活動を開始し、昨年度はJプロツアーランキングで9位となっている。設立9年目に入る今季はチーム体制を大きく強化。チームの近い目標として来年以降のUCIコンチネンタルチームの資格獲得を目指しているという。
在日フランス人のジェネラルマネージャー、ステファン・フォレスト氏とカナダ人のセバスチャン・ピロッテ氏が主になりチームを運営する。ツール・ド・フランスの国フランスのフォレスト氏と、フランス語圏ケベック出身のピロッテ氏、そして2人のフランス人選手から、フランス色が強く感じられるチームだ。運営陣の2人のコネクションによって国際レース出場への門戸が開かれている。
「若い日本人とフランス人が国際大会に出場するという目標を達成すること、そして自転車レースの盛んなフランスのノウハウに学び、日本のチームのレベルアップを図ること」ーフォレスト氏の語る設立趣旨にそってチームは運営されてきた。
安房鴨川でのチームキャンプより
メインスポンサーとなったニールプライドは2013年からチームバイクを供給している。チームプレゼンには創業者ニールプライドの子息、同社のバイク部門最高責任者マイク・プライド氏が出席した。プライド氏は今回の来日でチームと5日間を共に過ごし、安房鴨川でのチームキャンプでも共に走った。
「日本とアジアのバイクシーンを活性化させたい」
ーマイク・プライド氏(ニールプライド社バイクディビジョン最高責任者)
ニールプライドはニュージーランドで設立された、ウインドサーフィンのカーボン製マストやセイルの製造メーカーのバックグラウンドを持つ新興スポーツバイクメーカーだ。2013年まではアメリカのUCIプロコンチネンタルチームのユナイテッドヘルスケアにバイクを供給した。
自身も熱心なバイクライダーであるプライド氏。「ニールプライドは1963年にニュージーランドから香港に拠点を移したため、アジアのDNAを持つブランドです。昨年までユナイテッドヘルスケアへのサポートを行い、同チームはアメリカナンバーワンの実力を持つチームとなり、ニールプライドのアリーゼ(モデル名)はもっともリザルトを残したバイクとなりました。
ニールプライドにとって日本は重要なマーケットです。自転車レースは情熱と愛が動かすスポーツ。このチームへの誘いをステファン氏からもらい、すぐにスポンサードを決めました。」と語る。
また、プライド氏は4月末にタイで開催されるハイアマチュア向けの5日間ステージレース、ツアー・オブ・フレンドシップに、ニールプライドの招待キャンペーンの日本からの参加チームの一員として参加することを決めている。「このチームの趣旨に賛同するとともに、日本のライダーにエキサイティングなレースを体験する機会を提供したい。私と一緒にぜひ走りましょう!」とメッセージをくれた。
Neilpryde - Men's Club Pro Cycling
ジェネラルマネージャー:ステファン・フォレスト
チームマネージャー:セバスチャン・ピロッテ
選手
松尾 修作
菅野 正明
小林 海
小林 契
ジュリアン・メンゴー(フランス)
マクシム・マルタン(フランス)
才田 直人
村出 真一郎
ウラジミール・ロペス(コロンビア)
知野 真央
新屋 瑛里
photo&text:Makoto.AYANO
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MEN'S CLUB (メンズクラブ) 2014年 05月号
ハースト婦人画報社
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