2014/03/26(水) - 11:02
3月23日に開催されたJプロツアー開幕戦、宇都宮クリテリウム。ここでは前後編に分けてレースを走ったバイクを紹介していきます。まずはマトリックスパワータグ、宇都宮ブリッツェン、Team UKYO、JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX、シエルヴォ奈良ミヤターメリダサイクリングチームから。
マトリックスパワータグ【フォーカス IZALCO TEAM SL】
マトリックスパワータグ フォーカス IZALCO TEAM SL photo:So.Isobe
終盤に組織立ったレース運びをし、新加入のセバスチャン・モラ(スペイン)の優勝&ルビーレッドジャージ獲得を達成したマトリックスパワータグ。チーム全員が駆るのはフォーカスのオールラウンドレーシングバイク「IZALCO TEAM SL」。2013年のツール・ド・フランスでラルプデュエズを制したハイグレードモデルである。
リアブレーキの引きを軽くするため、低フリクションのアウターケーブルを介す
サドルはサンマルコ。選手によってモデルは異なる
宇都宮クリテリウムではコスミックカーボンSRのほか、コスミックカーボン40Cも投入された
マヴィックのペダルを使用する
コンポーネントはシマノを採用する。9070系デュラエースや6870系アルテグラなどグレードはまちまちだが、ほとんどは機械式ではなくDi2。2014年度も引き続きマヴィック製品を使用するが、今年はタイヤやペダルなどそのサポート範囲が広がっている。完全平坦な宇都宮クリテリウムではコスミックカーボンSRが主に使用され、モラの発射台を務めたアイラン・フェルナンデス(スペイン)はコスミックカーボン40C(クリンチャー)をチョイスした。
その他はハンドル周りのパーツはチネリ、シートポストはConcept CXP、ボトルケージはカブト。サドルはサンマルコの各モデルを選手の好みに寄って使用する。IZALCO TEAM SLはヘッドチューブ前方にケーブル入り口が設けられているが、リアブレーキの引きを軽くするために低フリクションのアウターケーブルを介している。ゼッケン台座はカーボン製だ。
宇都宮ブリッツェン【メリダ SCULTURA】
宇都宮ブリッツェン メリダ SCULTURA photo:So.Isobe
今年からミヤタサイクルをメインスポンサーに迎え、体制を一新した宇都宮ブリッツェン。バイクはもちろんメリダに変更され、宇都宮クリテリウムではメンバー全員がオールラウンドモデルのSCULTURAに乗った。増田がブラック×レッドのバイクを駆り、他のメンバーはブラック×グリーンのカラーリングだ。
ホイールはデュラエース。WH-9000 C50やC75がメインで使用された
トラディショナルなトレッドパターンを採用したパナレーサーのRace C EVO2タイヤ
ゼッケンに記されたニックネーム
チームカラーのパイオニア製パワーメーターを使う
コンポーネントとホイールにはデュラエースを使用し、平坦な宇都宮クリテリウムでは写真の鈴木真理のようなC50ホイールが基本。積極的に逃げを打った阿部嵩之や増田はよりリムハイトの高いC75ホイールを使った。組み合わせるタイヤはトラディショナルなトレッドパターンを採用したパナレーサーのRace C EVO2だ。
昨年より継続してパイオニアのパワーメーター&モニターを採用していることが特徴で、ハンドルやシートポストなどはFSA。サドルはプロロゴやセライタリア。ボトルケージはTOKENだ。
Team UKYO【クォータ KOM】
Team UKYO クォータ KOM photo:So.Isobe
インターマックスのサポートを受けるTeam UKYOのメインバイクはKUOTAのKOM。写真はエウスカルテル・エウスカディより移籍してきた新加入選手、リカルド・ガルシア(スペイン)のバイクで、前乗り重視にセッティングされたサドルのポジションが特徴的。シーズン序盤だけに個人によって使用するバイクが異なっていたが、これから全てKOMへ統一されていく予定だという。
アスチュートのサドル。モデルは選手の好みに合わせているようだ
TOKENのホイールにヴィットリアのタイヤを組み合わせる
土井雪広のステムに貼られた「餃子たん」ステッカー
ペダルはスピードプレイだ
ホイールは今年TOKENへとスイッチされており、25mm幅・55mmハイトのT55/C55を中心に約40セットが供給されているという。宇都宮クリテリウムではよりリムハイトの高いホイールも少々チョイスされていた。ボトルケージも同様にTOKENだ。コンポーネントは9000系デュラエースに統一されている。
またタイヤはヴィットリアであり、サドルはヴィットリア・ジャパンが国内展開する話題のアスチュートを採用。ハンドル周りやシートポストはデダ製品で固められている。ペダルはスピードプレイだ。
JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX【リドレー FENIX】
JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX リドレー FENIX photo:So.Isobe
その名の通りリドレーなどの国内販売代理店を務めるJPスポーツがスポンサードするJP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX。バイクはもちろんリドレーで、写真の伊藤翔吾のバイクの通り、石畳のクラシックレースにも投入されているハイブリットフレーム「FENIX」を中心に使用するほか、中西重智はエアロモデルの「NOAH RS」を選択している。
トップチューブにはフェニックスのロゴが入る
ハンドルやステムなどはコントロールテック製で統一されている
コンポーネントは国内チームに珍しいカンパニョーロ
パナレーサーのRace C EVO2がセットされていた
コンポーネントは国内チームでは珍しくカンパニョーロで統一されており、グレードはコーラス。ホイールはバイクと同じくJPスポーツが取り扱うFFWD。宇都宮クリテリウムでは60mmハイトのF6Rがメインで使用されていた。ハンドル周りやシートポストはコントロールテックで統一されており、タイヤはパナレーサーだ。
シエルヴォ奈良ミヤターメリダサイクリングチーム【メリダ REACTO、SCULTURA】
シエルヴォ奈良ミヤターメリダサイクリングチーム メリダ REACTO photo:So.Isobe
宇都宮ブリッツェンと同じく、ミヤタサイクルがスポンサーに就くシエルヴォ奈良ミヤターメリダサイクリングチーム。写真は西沢倭義が駆ったエアロモデルのREACTOで、この他オールラウンドモデルのSCULTURAなど選手の好みによってバイクチョイスが行われていた。
REACTOやSCULTURAなど選手の好みによってバイクチョイスがなされている
ステムやハンドルはワンバイエスだ
ZIPP 404にSOYOのTRUEANCE PLUSタイヤを組み合わせる
特徴的なリアバック周辺の造形
ダイレクトマウントブレーキや特徴的なリアバックなど、エアロダイナミクスを追求するギミックが目立つREACTO。チームとしてコンポーネントはデュラエースやアルテグラなどシマノで統一され、ホイールはSOYOタイヤを組み合わせたZIPP。404の使用率が高かった印象だ。ハンドルやステム類はワンバイエス製品を使用し、ボトルケージはカブトに統一される。
text&photo:So.Isobe
マトリックスパワータグ【フォーカス IZALCO TEAM SL】
![マトリックスパワータグ フォーカス IZALCO TEAM SL](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4335.jpg)
終盤に組織立ったレース運びをし、新加入のセバスチャン・モラ(スペイン)の優勝&ルビーレッドジャージ獲得を達成したマトリックスパワータグ。チーム全員が駆るのはフォーカスのオールラウンドレーシングバイク「IZALCO TEAM SL」。2013年のツール・ド・フランスでラルプデュエズを制したハイグレードモデルである。
![リアブレーキの引きを軽くするため、低フリクションのアウターケーブルを介す](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4343.jpg)
![サドルはサンマルコ。選手によってモデルは異なる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4341.jpg)
![宇都宮クリテリウムではコスミックカーボンSRのほか、コスミックカーボン40Cも投入された](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4351.jpg)
![マヴィックのペダルを使用する](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4346.jpg)
コンポーネントはシマノを採用する。9070系デュラエースや6870系アルテグラなどグレードはまちまちだが、ほとんどは機械式ではなくDi2。2014年度も引き続きマヴィック製品を使用するが、今年はタイヤやペダルなどそのサポート範囲が広がっている。完全平坦な宇都宮クリテリウムではコスミックカーボンSRが主に使用され、モラの発射台を務めたアイラン・フェルナンデス(スペイン)はコスミックカーボン40C(クリンチャー)をチョイスした。
その他はハンドル周りのパーツはチネリ、シートポストはConcept CXP、ボトルケージはカブト。サドルはサンマルコの各モデルを選手の好みに寄って使用する。IZALCO TEAM SLはヘッドチューブ前方にケーブル入り口が設けられているが、リアブレーキの引きを軽くするために低フリクションのアウターケーブルを介している。ゼッケン台座はカーボン製だ。
宇都宮ブリッツェン【メリダ SCULTURA】
![宇都宮ブリッツェン メリダ SCULTURA](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/AYA_2380.jpg)
今年からミヤタサイクルをメインスポンサーに迎え、体制を一新した宇都宮ブリッツェン。バイクはもちろんメリダに変更され、宇都宮クリテリウムではメンバー全員がオールラウンドモデルのSCULTURAに乗った。増田がブラック×レッドのバイクを駆り、他のメンバーはブラック×グリーンのカラーリングだ。
![ホイールはデュラエース。WH-9000 C50やC75がメインで使用された](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/AYA_2383.jpg)
![トラディショナルなトレッドパターンを採用したパナレーサーのRace C EVO2タイヤ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4295.jpg)
![ゼッケンに記されたニックネーム](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4298.jpg)
![チームカラーのパイオニア製パワーメーターを使う](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4296.jpg)
コンポーネントとホイールにはデュラエースを使用し、平坦な宇都宮クリテリウムでは写真の鈴木真理のようなC50ホイールが基本。積極的に逃げを打った阿部嵩之や増田はよりリムハイトの高いC75ホイールを使った。組み合わせるタイヤはトラディショナルなトレッドパターンを採用したパナレーサーのRace C EVO2だ。
昨年より継続してパイオニアのパワーメーター&モニターを採用していることが特徴で、ハンドルやシートポストなどはFSA。サドルはプロロゴやセライタリア。ボトルケージはTOKENだ。
Team UKYO【クォータ KOM】
![Team UKYO クォータ KOM](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4327.jpg)
インターマックスのサポートを受けるTeam UKYOのメインバイクはKUOTAのKOM。写真はエウスカルテル・エウスカディより移籍してきた新加入選手、リカルド・ガルシア(スペイン)のバイクで、前乗り重視にセッティングされたサドルのポジションが特徴的。シーズン序盤だけに個人によって使用するバイクが異なっていたが、これから全てKOMへ統一されていく予定だという。
![アスチュートのサドル。モデルは選手の好みに合わせているようだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4329.jpg)
![TOKENのホイールにヴィットリアのタイヤを組み合わせる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4330.jpg)
![土井雪広のステムに貼られた「餃子たん」ステッカー](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/AYA_2402.jpg)
![ペダルはスピードプレイだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4331.jpg)
ホイールは今年TOKENへとスイッチされており、25mm幅・55mmハイトのT55/C55を中心に約40セットが供給されているという。宇都宮クリテリウムではよりリムハイトの高いホイールも少々チョイスされていた。ボトルケージも同様にTOKENだ。コンポーネントは9000系デュラエースに統一されている。
またタイヤはヴィットリアであり、サドルはヴィットリア・ジャパンが国内展開する話題のアスチュートを採用。ハンドル周りやシートポストはデダ製品で固められている。ペダルはスピードプレイだ。
JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX【リドレー FENIX】
![JP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX リドレー FENIX](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4357.jpg)
その名の通りリドレーなどの国内販売代理店を務めるJPスポーツがスポンサードするJP SPORTS TEST TEAM-MASSA-ANDEX。バイクはもちろんリドレーで、写真の伊藤翔吾のバイクの通り、石畳のクラシックレースにも投入されているハイブリットフレーム「FENIX」を中心に使用するほか、中西重智はエアロモデルの「NOAH RS」を選択している。
![トップチューブにはフェニックスのロゴが入る](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4364.jpg)
![ハンドルやステムなどはコントロールテック製で統一されている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4366.jpg)
![コンポーネントは国内チームに珍しいカンパニョーロ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4362.jpg)
![パナレーサーのRace C EVO2がセットされていた](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4368.jpg)
コンポーネントは国内チームでは珍しくカンパニョーロで統一されており、グレードはコーラス。ホイールはバイクと同じくJPスポーツが取り扱うFFWD。宇都宮クリテリウムでは60mmハイトのF6Rがメインで使用されていた。ハンドル周りやシートポストはコントロールテックで統一されており、タイヤはパナレーサーだ。
シエルヴォ奈良ミヤターメリダサイクリングチーム【メリダ REACTO、SCULTURA】
![シエルヴォ奈良ミヤターメリダサイクリングチーム メリダ REACTO](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4404.jpg)
宇都宮ブリッツェンと同じく、ミヤタサイクルがスポンサーに就くシエルヴォ奈良ミヤターメリダサイクリングチーム。写真は西沢倭義が駆ったエアロモデルのREACTOで、この他オールラウンドモデルのSCULTURAなど選手の好みによってバイクチョイスが行われていた。
![REACTOやSCULTURAなど選手の好みによってバイクチョイスがなされている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4424.jpg)
![ステムやハンドルはワンバイエスだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4419.jpg)
![ZIPP 404にSOYOのTRUEANCE PLUSタイヤを組み合わせる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4411.jpg)
![特徴的なリアバック周辺の造形](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2014/03/24/IMG_4414.jpg)
ダイレクトマウントブレーキや特徴的なリアバックなど、エアロダイナミクスを追求するギミックが目立つREACTO。チームとしてコンポーネントはデュラエースやアルテグラなどシマノで統一され、ホイールはSOYOタイヤを組み合わせたZIPP。404の使用率が高かった印象だ。ハンドルやステム類はワンバイエス製品を使用し、ボトルケージはカブトに統一される。
text&photo:So.Isobe
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