2014/03/05(水) - 03:08
マトリックスパワータグの2014年体制が発表になった。スペイン選手3人と日本人4人が新加入し合わせて10人体制のチームに。ロード、トラックともに戦える体制へ。
2014年マトリックスパワータグのメンバー。合計10人の選手 photo:Hideaki TAKAGI
コンチネンタルチームのマトリックスパワータグは、ICタグなどの製造販売、計測業務の株式会社マトリックスがメインスポンサーのチーム。2006年に設立、大阪府河内長野市に拠点を置く。
2013年メンバー11人から3人が残り、新たに7人が加入して10人体制に。新規加入はまずスペイン人選手の3人。Benjamin Prades Reverterは2013年スペイン選手権アマチュア4位、Arian Fernandez Casasolaはヴィーニファンティーニにも所属し、ヨーロッパ選手権マディソン優勝、スペイン選手権ポイントレース優勝、Sebastian Mora Vedriはこの3月の世界選手権トラックで団抜き5位(4分02秒)個人追い抜き9位(4分24秒)昨年はスペインのエリートで3勝している。
2012年全日本ロードU23、逃げ続ける和田力(日本大)、3位入賞 photo:Hideaki.TAKAGI
2013年東京国体成年スプリント 優勝の橋本凌甫(東京・日本大) photo:Hideaki TAKAGI
日本人選手では菅洋介がプジョー・ニールプライド・ラカッセ・プロから加入、日本大学からロードの和田力とトラックの橋本凌甫が加入、そして茨木工科高卒業の田窪賢次が加入。橋本はスプリントでインカレ・国体優勝、和田は2012年全日本ロードU23で3位などで2人とも日本大学インカレ30連覇達成の中心メンバー。田窪は東京国体少年ロード3位、インターハイポイントレース3位など。菅と和田は2月に14ステージのロンダ・フィリピンに参加している。
田窪賢次(大阪府、茨木工科高)、2013年東京国体少年ロードで3位 photo:Hideaki TAKAGI
なお2013年まで所属選手について、池部壮太はヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザのアマチュアチームへ入りイタリアのアマチュアレースを走る。キム・ドヒョンはKSPOへ、ビセンテ・ガルシアは元のスペインのエリートアマチームに戻り、向川尚樹と小牧祐也は斑鳩アスティーフォへ、窪木一茂は既報のとおりチーム右京へ。
マリウス・ヴィズィアックは引退し母国ポーランドで自然エネルギー関係の職に就いた。ヴィズィアックは2004年にNIPPOに入り通算10年間、日本のチームに所属した。
2014年体制
監督 安原昌弘
選手 Benjamin Prades Reverter(コルエール)
Arian Fernandez Casasola(ヴィーニファンティーニ、コルエール)
Sebastian Mora Vedri(チームアティカ)
真鍋和幸
永良大誠
菅洋介(プジョー・ニールプライド・ラカッセ・プロ)
安原大貴
和田力(日本大学)
橋本凌甫(日本大学)
田窪賢次(茨木工科高)
監督、各選手の抱負
安原昌弘監督「若い日本人選手に強くなって欲しい」
今年はスペインから3人が入る。うち2人は西日本チャレンジロードで国内デビュー。もう一人は5月から。日本はこの時期レースが少ないので、できるだけスペインに残ってレースに出るようにしている。
今までもそうだが外国人選手を入れるのは、特に若い日本人選手に強くなって欲しいから。日本人の若手だけだと限界があるのがわかった。強い外国人選手を入れてレースの中で戦い方を教われればと考えている。若手はそれを吸収し、強くなってうちのチームから巣立ってもらえればいい。
チームはすでに2月にフィリピンの14ステージのレースに参加した(非UCIレース)。交通規制もないゴールスプリントなどまさに生存競争のレースだったが、特に(安原)大貴がチームのエースとして走ったことが経験値を増したはず。アシストの動きとは全く違うから、走りながら考えねばならない。多くを勉強し吸収したはず。
引退したマリウスには本当に今までの貢献に感謝している。日本人以上に日本人の魂を持った選手だった。そしてチームを離れてイタリアで揉まれる池部には期待している。たくさんの試練が待ち受けているだろうが、一つ一つ乗り越えて頑張って欲しい。
安原昌弘監督 photo:Hideaki TAKAGI
真鍋和幸 photo:Hideaki TAKAGI
永良大誠 photo:Hideaki TAKAGI
真鍋和幸
自分が乗るよりも人に乗ってもらう時間が増えた。それでも自分が走ることが幸せ。今年もチームに合流できたことが自分の支えであり誇り。若い選手に何かを伝えることができればと。自分はこれからも走り続ける。
永良大誠
社会人なのでまとまった練習は今までどおり土日だけ。同じような環境で走っている人からの目標になる選手であり続けたい。そして若い選手の模範になるような走りができれば。もちろん自分にもチャンスあれば結果を狙う。
安原大貴 photo:Hideaki TAKAGI
新加入の和田力 photo:Hideaki TAKAGI
新加入の田窪賢次 photo:Hideaki TAKAGI
安原大貴
2月のフィリピンは個人総合11位だった。ふだんアシストで総合を狙う走りをしたことがなかったので、凄く考えてレースをするようになりいい経験になった。今年のレースも少し自信が持てる。チーム内ではアシストしながらも上位に入れる選手になりたい。
和田力
和歌山出身で実家に近くなり落ち着く。チームは面白い先輩ばかりで雰囲気もとてもいい。大学の後輩には、離れていても頑張っているということを伝えられるよう、何かの結果を出したい。平地が得意なのでゴール前など自分の特色を出したい。
田窪賢次
回りが強くて経験できることがたくさんあるので吸収したい。インターハイポイントレース3位が印象に残るが、ロードで頑張りたい。アシストできて同じくらいに戦える選手になりたい。
photo&text:高木秀彰
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コンチネンタルチームのマトリックスパワータグは、ICタグなどの製造販売、計測業務の株式会社マトリックスがメインスポンサーのチーム。2006年に設立、大阪府河内長野市に拠点を置く。
2013年メンバー11人から3人が残り、新たに7人が加入して10人体制に。新規加入はまずスペイン人選手の3人。Benjamin Prades Reverterは2013年スペイン選手権アマチュア4位、Arian Fernandez Casasolaはヴィーニファンティーニにも所属し、ヨーロッパ選手権マディソン優勝、スペイン選手権ポイントレース優勝、Sebastian Mora Vedriはこの3月の世界選手権トラックで団抜き5位(4分02秒)個人追い抜き9位(4分24秒)昨年はスペインのエリートで3勝している。
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日本人選手では菅洋介がプジョー・ニールプライド・ラカッセ・プロから加入、日本大学からロードの和田力とトラックの橋本凌甫が加入、そして茨木工科高卒業の田窪賢次が加入。橋本はスプリントでインカレ・国体優勝、和田は2012年全日本ロードU23で3位などで2人とも日本大学インカレ30連覇達成の中心メンバー。田窪は東京国体少年ロード3位、インターハイポイントレース3位など。菅と和田は2月に14ステージのロンダ・フィリピンに参加している。
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なお2013年まで所属選手について、池部壮太はヴィーニファンティーニ・NIPPO・デローザのアマチュアチームへ入りイタリアのアマチュアレースを走る。キム・ドヒョンはKSPOへ、ビセンテ・ガルシアは元のスペインのエリートアマチームに戻り、向川尚樹と小牧祐也は斑鳩アスティーフォへ、窪木一茂は既報のとおりチーム右京へ。
マリウス・ヴィズィアックは引退し母国ポーランドで自然エネルギー関係の職に就いた。ヴィズィアックは2004年にNIPPOに入り通算10年間、日本のチームに所属した。
2014年体制
監督 安原昌弘
選手 Benjamin Prades Reverter(コルエール)
Arian Fernandez Casasola(ヴィーニファンティーニ、コルエール)
Sebastian Mora Vedri(チームアティカ)
真鍋和幸
永良大誠
菅洋介(プジョー・ニールプライド・ラカッセ・プロ)
安原大貴
和田力(日本大学)
橋本凌甫(日本大学)
田窪賢次(茨木工科高)
監督、各選手の抱負
安原昌弘監督「若い日本人選手に強くなって欲しい」
今年はスペインから3人が入る。うち2人は西日本チャレンジロードで国内デビュー。もう一人は5月から。日本はこの時期レースが少ないので、できるだけスペインに残ってレースに出るようにしている。
今までもそうだが外国人選手を入れるのは、特に若い日本人選手に強くなって欲しいから。日本人の若手だけだと限界があるのがわかった。強い外国人選手を入れてレースの中で戦い方を教われればと考えている。若手はそれを吸収し、強くなってうちのチームから巣立ってもらえればいい。
チームはすでに2月にフィリピンの14ステージのレースに参加した(非UCIレース)。交通規制もないゴールスプリントなどまさに生存競争のレースだったが、特に(安原)大貴がチームのエースとして走ったことが経験値を増したはず。アシストの動きとは全く違うから、走りながら考えねばならない。多くを勉強し吸収したはず。
引退したマリウスには本当に今までの貢献に感謝している。日本人以上に日本人の魂を持った選手だった。そしてチームを離れてイタリアで揉まれる池部には期待している。たくさんの試練が待ち受けているだろうが、一つ一つ乗り越えて頑張って欲しい。
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真鍋和幸
自分が乗るよりも人に乗ってもらう時間が増えた。それでも自分が走ることが幸せ。今年もチームに合流できたことが自分の支えであり誇り。若い選手に何かを伝えることができればと。自分はこれからも走り続ける。
永良大誠
社会人なのでまとまった練習は今までどおり土日だけ。同じような環境で走っている人からの目標になる選手であり続けたい。そして若い選手の模範になるような走りができれば。もちろん自分にもチャンスあれば結果を狙う。
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2月のフィリピンは個人総合11位だった。ふだんアシストで総合を狙う走りをしたことがなかったので、凄く考えてレースをするようになりいい経験になった。今年のレースも少し自信が持てる。チーム内ではアシストしながらも上位に入れる選手になりたい。
和田力
和歌山出身で実家に近くなり落ち着く。チームは面白い先輩ばかりで雰囲気もとてもいい。大学の後輩には、離れていても頑張っているということを伝えられるよう、何かの結果を出したい。平地が得意なのでゴール前など自分の特色を出したい。
田窪賢次
回りが強くて経験できることがたくさんあるので吸収したい。インターハイポイントレース3位が印象に残るが、ロードで頑張りたい。アシストできて同じくらいに戦える選手になりたい。
photo&text:高木秀彰
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