ツール・ド・フランス第17ステージを闘い終えた選手たちのコメント。

フランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)出典:letour.fr
ステージ優勝を飾ったフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)ステージ優勝を飾ったフランク・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク) photo:Makoto Ayano「昨日はそれほど調子が上がらなかった。昨夜アンディと話しているときに『明日にかかっている。全力で攻撃するぞ!!』って言ったんだ。レースを自ら動かしたくて、事実その通りにレースは動いた。充分に満足のいく結果だ。今朝のチームミーティングの中で『今日は逃げグループに誰も送り込まずに、我々が集団コントロールを担う。ハードな展開に持ち込んで、ライバルたちを消耗させよう』という作戦で一致した。レースはまさにその作戦通りに進んだよ。」

「山岳に強いアンディと僕はその作戦に沿ってアタックした。もう数えきれないほどアタックした。出来る限り何度もアタックしなければならなかった。なんとかアタックを成功させてアンディに追いつき、“シュレッキーズ(シュレク兄弟)”とアスタナの2人による先頭グループが出来上がった。」

「最後のコロンビエール峠まで待とうかと思ったけど、そこで飛び出しても30秒のリードしか奪えない。だからアンディと僕がパリの表彰台に上るためには早めに仕掛ける必要があったんだ。」


アンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)出典:letour.fr
マイヨブランのアンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)が表彰台で笑顔マイヨブランのアンディ・シュレク(ルクセンブルク、サクソバンク)が表彰台で笑顔 photo:Makoto Ayano「今年のツールはチャンスが少ない。でも狙ったチャンスは落とさない。昨日のステージ終了後は、イェンス(・フォイクト)の落車で意気消沈していた。今日の結果が彼を勇気づければいいと思っているよ。レースは全ては作戦通りに進んだんだ。」

「明日はタイムトライアル。全ては自分の力にかかっている。そしてその次に待っているのはモンヴァントゥー。コンタドールがとても強いことは確かだけど、今日サクソバンクは彼を孤立させることに成功した。モンヴァントゥーでも同じ展開が起こると思う。様子を見ながらのレースになるけど、そこでステージ優勝出来れば最高だ。」

「チームメイト全員が疲れ始めている。それはコンタドールも同じこと。コンタドールに不安定さは無いけど、少し神経質になっているかもしれない。彼の周りにはシュレクブラザーズが付きまとって、右から左から絶えずアタックを浴びせてくる。今日それを全部封じ込めた彼もすごい。」


アルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)出典:letour.fr
マイヨジョーヌを守ったアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)マイヨジョーヌを守ったアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) photo:Makoto Ayano「今日の作戦はヴェルビエと同じで、アタックしてライバルたちからリードを奪うことだった。でもシュレク兄弟は強かった。最後の(コロンビエール峠の)上りでクレーデンとアタックする予定だったけど、加速したらクレーデンが脱落してしまった。だからずっと彼を待つために先頭グループ後方で待機したんだ。」

「シュレク兄弟は協力してライバルたちを引き離そうと提案してきたけど、後ろに残っていチームメイトがタイムを失うことになるから協力しなかった。リスクを負いたくなかったし、明日のタイムトライアルにも影響するから最後はスプリントに加わらなかった。」


ランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)出典:astana-cyclingteam.com
ロズラン峠を上るランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)やアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ)ロズラン峠を上るランス・アームストロング(アメリカ、アスタナ)やアルベルト・コンタドール(スペイン、アスタナ) photo:Makoto Ayano「チームはいいポジションをキープしている。明日のアヌシーのタイムトライアル後はまた状況が変わっているだろう。まだ重要なステージが2日残っている。総合成績はタイムトライアルで変動し、モンヴァントゥーで決する。」

「今日は戦略的にライバルたち(シュレク兄弟)のアタックを見送った。(ウィギンズを)引き離せると思ったところでアタックしたけど、もう少し早く飛び出しても良かったと思う。とにかくパリの表彰台に上れれば満足。だから明日のタイムトライアルで全力を尽くして、モンヴァントゥーを力の限り速く上りたい。」

トル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)出典:letour.fr
独走で2つのカテゴリー山岳とスプリントポイントを制したトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)独走で2つのカテゴリー山岳とスプリントポイントを制したトル・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ) photo:Cor Vos「ここ数日間言い続けているように、とても調子が良くて、上りでも快適なんだ。今日はコンディションが最高だったから、最初の山岳でアタックを仕掛けて、得意の下りで先頭に立った。レース先頭で素晴らしい一日を味わったよ。今日はキャリアの中で最良の一日だった。」

「既にマイヨヴェール争いではリードしていたけど、まだ何が起こるか分からないからポイントを加算する必要があった。今日のステージで充分なリード(30ポイント)を奪ったと言える。でもポイント獲得のためだけにアタックしたんじゃない。先頭で楽しみながら走って、ポイントを稼ぎながらシャンゼリゼに備えたかった。素晴らしい一日になったよ。」

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