2014/01/28(火) - 16:27
UCIワールドツアー初戦ツアー・ダウンアンダーを走り終えた新城幸也(ユーロップカー)。狙っていたUCIワールドツアーレースでのポイント獲得はならなかったが、「良いシーズンを送れそうな感触を得た」と語る全日本チャンピオンに今シーズンの展望を聞いた。
リラックスして第2ステージのスタートを待つ新城幸也(ユーロップカー) photo:Kei Tsuji「まだ1月なので今はこんなものだと思います。でもこのレースは自分に合っていると思うので、もっときちんと調整して臨めばきっと勝てるチャンスもあるし、一桁の総合順位を狙えると感じました」。真夏のオーストラリアを舞台にした6日間のステージレースを走り終えた新城はそう語る。
新城はタイでの個人合宿を早めに切り上げて急遽ツアー・ダウンアンダーに参戦し、第1ステージで早速アタック。総合順位を落とした第3ステージ以降は、ステージ成績に目標をスイッチしたものの、ステージ上位入賞には届かなかった。「UCIワールドツアーで結果を残すためには、リスクを冒して飛び込んでいかないといけない。でも今はまだそこまで飛び込めるコンディションじゃなかった」。
今季ユーロップカーはUCIプロコンチネンタルチームからUCIプロチームに昇格したため、自動的に全てのUCIワールドツアーレースへの出場が可能に。ツアー・ダウンアンダー開幕前のインタビューvol.1に続いて、ビッグレースでの活躍が期待される新城に今シーズンについて聞いた。
全日本チャンピオンの新城幸也(ユーロップカー)がアデレード市街地を走る photo:Kei Tsuji
笑顔でこちらにジェスチャーを送る新城幸也(ユーロップカー) photo:Kei TsujiUCIワールドツアーライセンスを獲得して、チームに変化はありましたか?
UCIプロチームになって、スタッフの人数が増えました。このツアー・ダウンアンダーには来ていませんが、新しいメカニックやマッサージャーがチームに加わりました。あと、全員のバイクのコンポーネントがレコードからスーパーレコードになりました(笑)今回のメンバーの中で僕だけEPSで、他のメンバーは機械式ですが。
第3ステージ終了後にマッサージを受ける新城幸也(ユーロップカー) photo:Kei Tsujiツアー・ダウンアンダー終了後の予定は?
レーススケジュールについての細かい話はまだです。ある程度決まっているんですが、監督と話す時間がまだなくて本決まりではありません。今回チームメイトと一緒にフランスに帰国して、チャレンジマヨルカに出場する予定。その後、ポルトガルのヴォルタ・アン・アルガルヴェに出場します。
チームが昇格したことで出場レースも変わるのでは?
フランスの小さいレースの中には、僕ら(ユーロップカー)が出ないとレース自体が無くなってしまうものもあるんです。なのでチームとして行きたくなくても行かなければならないレースがいっぱいある。個人的にはレース出場は無いより有ったほうが当然良いんですけどね。
第4ステージでレース中盤の逃げに乗った新城幸也(ユーロップカー)がレースを振り返る photo:Kei Tsujiグランツールの出場予定についてお聞かせ下さい
今年はグランツール2つに出たいと思っています。ツールとジロか、もしくはツールとブエルタ。どちらが良いとは…言えないです。2つ出場出来ればどちらでも良いです。でもジロとブエルタというセレクトは無いですね(笑)とは言っても別にツール出場が確定しているわけではなく、チームの方針としてメンバーの発表はいつも全日本選手権後のタイミングになります。
第5ステージのウィランガヒルを駆け上がる新城幸也(ユーロップカー) photo:Kei Tsujiユーロップカーとの契約更新や、他チームからのオファーについて
他のチームからのオファーもありましたが、ユーロップカーがUCIワールドツアー入りするし、ピエール(ロラン)とトマ(ヴォクレール)も残るし、「あと2年で強くなれなければ、もうそれ以上は強くなれない。あと2年が勝負」という思いがあったので残ったんです。もちろん新しいチームで走れば新しい刺激を受けて成長出来ると思うけど、新たに始めないといけないことや、分からないことが多くて、レース以外のところで頭を使わないといけなくなる。それよりも、勝手知ったチームで走ったほうが着実にステップアップ出来ると感じたからです。
これからの2年間における具体的な目標は有りますか?
この2年でもっと上に、UCIワールドツアーレースで10位以内に何回も入るレベルまで行きたい。そう考えた時に、このチームのほうが成績を残しやすいんです。そして、その成績で他のチームにも行きやすくなるじゃないですか(笑)。
ユーロップカーはピエールとトマのチームなので、そこは割り切って、自分の成績よりもアシストとしての面を磨いています。だから山を登れるようにしているし、チームが求めている形に自分がなればツールに出やすくなる。仮に2年後に移籍しなくても、チームに求められている存在になっていたいですね。
ダウンアンダー最終ステージを迎えた新城幸也(ユーロップカー) photo:Kei Tsuji
text&photo:Kei Tsuji
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新城はタイでの個人合宿を早めに切り上げて急遽ツアー・ダウンアンダーに参戦し、第1ステージで早速アタック。総合順位を落とした第3ステージ以降は、ステージ成績に目標をスイッチしたものの、ステージ上位入賞には届かなかった。「UCIワールドツアーで結果を残すためには、リスクを冒して飛び込んでいかないといけない。でも今はまだそこまで飛び込めるコンディションじゃなかった」。
今季ユーロップカーはUCIプロコンチネンタルチームからUCIプロチームに昇格したため、自動的に全てのUCIワールドツアーレースへの出場が可能に。ツアー・ダウンアンダー開幕前のインタビューvol.1に続いて、ビッグレースでの活躍が期待される新城に今シーズンについて聞いた。
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UCIプロチームになって、スタッフの人数が増えました。このツアー・ダウンアンダーには来ていませんが、新しいメカニックやマッサージャーがチームに加わりました。あと、全員のバイクのコンポーネントがレコードからスーパーレコードになりました(笑)今回のメンバーの中で僕だけEPSで、他のメンバーは機械式ですが。
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レーススケジュールについての細かい話はまだです。ある程度決まっているんですが、監督と話す時間がまだなくて本決まりではありません。今回チームメイトと一緒にフランスに帰国して、チャレンジマヨルカに出場する予定。その後、ポルトガルのヴォルタ・アン・アルガルヴェに出場します。
チームが昇格したことで出場レースも変わるのでは?
フランスの小さいレースの中には、僕ら(ユーロップカー)が出ないとレース自体が無くなってしまうものもあるんです。なのでチームとして行きたくなくても行かなければならないレースがいっぱいある。個人的にはレース出場は無いより有ったほうが当然良いんですけどね。
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今年はグランツール2つに出たいと思っています。ツールとジロか、もしくはツールとブエルタ。どちらが良いとは…言えないです。2つ出場出来ればどちらでも良いです。でもジロとブエルタというセレクトは無いですね(笑)とは言っても別にツール出場が確定しているわけではなく、チームの方針としてメンバーの発表はいつも全日本選手権後のタイミングになります。
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他のチームからのオファーもありましたが、ユーロップカーがUCIワールドツアー入りするし、ピエール(ロラン)とトマ(ヴォクレール)も残るし、「あと2年で強くなれなければ、もうそれ以上は強くなれない。あと2年が勝負」という思いがあったので残ったんです。もちろん新しいチームで走れば新しい刺激を受けて成長出来ると思うけど、新たに始めないといけないことや、分からないことが多くて、レース以外のところで頭を使わないといけなくなる。それよりも、勝手知ったチームで走ったほうが着実にステップアップ出来ると感じたからです。
これからの2年間における具体的な目標は有りますか?
この2年でもっと上に、UCIワールドツアーレースで10位以内に何回も入るレベルまで行きたい。そう考えた時に、このチームのほうが成績を残しやすいんです。そして、その成績で他のチームにも行きやすくなるじゃないですか(笑)。
ユーロップカーはピエールとトマのチームなので、そこは割り切って、自分の成績よりもアシストとしての面を磨いています。だから山を登れるようにしているし、チームが求めている形に自分がなればツールに出やすくなる。仮に2年後に移籍しなくても、チームに求められている存在になっていたいですね。
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text&photo:Kei Tsuji
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