2013/11/27(水) - 09:10
11月2~4日に幕張メッセにて開催されたサイクルモードインターナショナル。各ブースで見つけた注目の逸品アイテムやイベント・トークショーの様子をレポートする第7回目はインターマックス、ピーアールインターナショナル、ウェルドワンの3ブースをピックアップ。
インターマックス
デダチャイやクォータを前面に押し出したブースを展開していたのは、ご存知今中大介さんが主宰するインターマックス。ブースではサポートする宇都宮ブリッツェンやチームUKYOの選手たち、更には安田大サーカス団長などゲストのトークショーが行われ、常に注目を集めていた。
そして宇都宮ブリッツェンも愛用するイタリアンシューズブランド、ノースウェーブコーナーには、本社からマーケティング担当のニコラ・アゴスティネート氏が来日。ショートインタビューを行った。
—こんにちは。まずはノースウェーブのブランドヒストリーを教えて下さい。
ノースウェーブは20年前に設立されたまだ新しいブランドです。本拠地はシューズブランドはもちろん、多くの自転車ブランドが集まっている北イタリアの田舎。例えばシューズメーカーで言えばガエルネやSIDI、他にピナレロやセライタリアなどもすぐ近くにありますね。
ノースウェーブは20年間シューズ作り一筋でやってきていて、"コンフォート&テクノロジー"というコンセプトを一貫して守り抜いています。これは我々のシューズには欠かせないテーマであり、2つのキーワードが融合した時、最高のシューズができるという信念があるんです。
—2014年モデルではほとんどのモデルがリニューアルもしくはモデルチェンジしましたね?
そう。ラインナップのほぼ90%は完全に新しいものとなり、その開発にはかなりの労力を費やしましたね。2014年モデルのテーマは「ライトウェイト」です。エントリーレベルからハイエンドモデルまで、その価格に見合う範疇で最大限の軽量化を施しました。
また、ハイエンドモデルの「Extreme Tech Plus」ではクロージャーシステムのマイナーチェンジを行い、より調整を行いやすくなりました。プロレーサーからもとても良い評価をもらっていて、しかもBOAのようなシステムの外部委託ではなく、完全に社内で設計している点も自慢です。
また、アッパーを「サーモウェルディング」という手法で成形しているためとても当たりが柔らかく、かつ軽量にできたことも特徴ですね。そしてアダプターを使わずとも、スピードプレイを含めた全てのロード用ペダルに対応するソールは、我々のパテントの一つ。様々なペダルに対応させることは我々が今トライしていることの一つであり、例えばエントリーモデルの中にはMTB用、ロード用どちらのペダルにも対応するソールを装備したものもあるんですよ。そうしたニーズはヨーロッパでとても多いんです。
—プロチームとの関わりについて教えてください。
私たちはレディオシャック・レオパードとヴァカンソレイユ・DCM、そしてチームコロンビア、更にグリーンエッジのデベロップメントチームへのサポートを行ってきました。MTBではマルコアウレリオ・フォンターナやマヌエル・フミック、更にトライアスロン界でも有名選手を継続してスポンサードしています。
ノースウェーブは社員40名ほどで、とても小回りが利く家族のような集団です。だから様々なスペシャルオーダーにも対応できますし、それを求めて日頃から多くの選手達が足を運んできてくれますね。そして彼らから意見をもらい、それを製品に活かす。とてもシンプルな関係ですが、重要です。そうして完成した製品を、是非日本の方々にも使ってもらいたいと思います。
ーありがとうございました。Grazie mille!
ピーアールインターナショナル
ドイツはじめとしたヨーロッパの高品質なサイクルパーツを中心に展開するピーアールインターナショナル。今年の最注目アイテムはレディオシャック・レオパードを初めとした強豪プロチームによる再三に渡るテストの末にリリースされたシュワルベのレーシングタイヤ「ONE」だ。
その特徴は新たに開発されたポリマーベースの「ワンスタートトリプルコンパウンド」によって従来のトップモデル「アルトレモZX」よりも低い転がり抵抗を実現したこと。また耐カット性を向上させるためにトレッド面とサイズ強化し、クリンチャーモデルでは新たな耐パンクガードを採用したこともトピック。特徴的な網目状のトレッドをチューブラーモデルのみとなり、クリンチャー及びチューブレスはスリックとなる。
去年より国内展開を開始したゴアテックス社が展開するゴアバイクウェアーは流行のネオンカラーを各アイテムに取り入れより華やかな印象に。バックメーカーのORTRTLIEBは実用的な観点からネオンカラーを取り入れ、ユーロバイクアワードを獲得したパニアバッグを中心とした展示を行った。
ウェルドワン
モーターサイクルのトライアルバイク製作をルーツとしチタンを得意とするウェルドワンはNAHBS(北米ハンドメイドサイクルショー)に出展した際に話題となったド迫力のショーモデルを展示。溶接を駆使し組み上げられたY字型チタンフレームのバイクはボリューミーな見た目と反して腰が抜ける程軽量に仕上がっている。
そしてトップチューブのにあたる部分にはほぼワンオフのカーボンを配し、居を構える京都の伝統工芸である金の細工を施す手の込みよう。因みに市販化の予定はないそうだが、制作費用はおおよそ200万円程度になるとのこと。それでも購入を希望する声も少なく無いそうだ。
text:So.Isobe, Yuya.Yamamoto
photo:CW編集部
インターマックス
デダチャイやクォータを前面に押し出したブースを展開していたのは、ご存知今中大介さんが主宰するインターマックス。ブースではサポートする宇都宮ブリッツェンやチームUKYOの選手たち、更には安田大サーカス団長などゲストのトークショーが行われ、常に注目を集めていた。
そして宇都宮ブリッツェンも愛用するイタリアンシューズブランド、ノースウェーブコーナーには、本社からマーケティング担当のニコラ・アゴスティネート氏が来日。ショートインタビューを行った。
—こんにちは。まずはノースウェーブのブランドヒストリーを教えて下さい。
ノースウェーブは20年前に設立されたまだ新しいブランドです。本拠地はシューズブランドはもちろん、多くの自転車ブランドが集まっている北イタリアの田舎。例えばシューズメーカーで言えばガエルネやSIDI、他にピナレロやセライタリアなどもすぐ近くにありますね。
ノースウェーブは20年間シューズ作り一筋でやってきていて、"コンフォート&テクノロジー"というコンセプトを一貫して守り抜いています。これは我々のシューズには欠かせないテーマであり、2つのキーワードが融合した時、最高のシューズができるという信念があるんです。
—2014年モデルではほとんどのモデルがリニューアルもしくはモデルチェンジしましたね?
そう。ラインナップのほぼ90%は完全に新しいものとなり、その開発にはかなりの労力を費やしましたね。2014年モデルのテーマは「ライトウェイト」です。エントリーレベルからハイエンドモデルまで、その価格に見合う範疇で最大限の軽量化を施しました。
また、ハイエンドモデルの「Extreme Tech Plus」ではクロージャーシステムのマイナーチェンジを行い、より調整を行いやすくなりました。プロレーサーからもとても良い評価をもらっていて、しかもBOAのようなシステムの外部委託ではなく、完全に社内で設計している点も自慢です。
また、アッパーを「サーモウェルディング」という手法で成形しているためとても当たりが柔らかく、かつ軽量にできたことも特徴ですね。そしてアダプターを使わずとも、スピードプレイを含めた全てのロード用ペダルに対応するソールは、我々のパテントの一つ。様々なペダルに対応させることは我々が今トライしていることの一つであり、例えばエントリーモデルの中にはMTB用、ロード用どちらのペダルにも対応するソールを装備したものもあるんですよ。そうしたニーズはヨーロッパでとても多いんです。
—プロチームとの関わりについて教えてください。
私たちはレディオシャック・レオパードとヴァカンソレイユ・DCM、そしてチームコロンビア、更にグリーンエッジのデベロップメントチームへのサポートを行ってきました。MTBではマルコアウレリオ・フォンターナやマヌエル・フミック、更にトライアスロン界でも有名選手を継続してスポンサードしています。
ノースウェーブは社員40名ほどで、とても小回りが利く家族のような集団です。だから様々なスペシャルオーダーにも対応できますし、それを求めて日頃から多くの選手達が足を運んできてくれますね。そして彼らから意見をもらい、それを製品に活かす。とてもシンプルな関係ですが、重要です。そうして完成した製品を、是非日本の方々にも使ってもらいたいと思います。
ーありがとうございました。Grazie mille!
ピーアールインターナショナル
ドイツはじめとしたヨーロッパの高品質なサイクルパーツを中心に展開するピーアールインターナショナル。今年の最注目アイテムはレディオシャック・レオパードを初めとした強豪プロチームによる再三に渡るテストの末にリリースされたシュワルベのレーシングタイヤ「ONE」だ。
その特徴は新たに開発されたポリマーベースの「ワンスタートトリプルコンパウンド」によって従来のトップモデル「アルトレモZX」よりも低い転がり抵抗を実現したこと。また耐カット性を向上させるためにトレッド面とサイズ強化し、クリンチャーモデルでは新たな耐パンクガードを採用したこともトピック。特徴的な網目状のトレッドをチューブラーモデルのみとなり、クリンチャー及びチューブレスはスリックとなる。
去年より国内展開を開始したゴアテックス社が展開するゴアバイクウェアーは流行のネオンカラーを各アイテムに取り入れより華やかな印象に。バックメーカーのORTRTLIEBは実用的な観点からネオンカラーを取り入れ、ユーロバイクアワードを獲得したパニアバッグを中心とした展示を行った。
ウェルドワン
モーターサイクルのトライアルバイク製作をルーツとしチタンを得意とするウェルドワンはNAHBS(北米ハンドメイドサイクルショー)に出展した際に話題となったド迫力のショーモデルを展示。溶接を駆使し組み上げられたY字型チタンフレームのバイクはボリューミーな見た目と反して腰が抜ける程軽量に仕上がっている。
そしてトップチューブのにあたる部分にはほぼワンオフのカーボンを配し、居を構える京都の伝統工芸である金の細工を施す手の込みよう。因みに市販化の予定はないそうだが、制作費用はおおよそ200万円程度になるとのこと。それでも購入を希望する声も少なく無いそうだ。
text:So.Isobe, Yuya.Yamamoto
photo:CW編集部
Amazon.co.jp