2013/08/27(火) - 15:44
8月24日(土)・25日(日)の2日間に渡って三重県の鈴鹿サーキットでシマノ鈴鹿ロードレース第30回記念大会が開催された。鈴鹿ロード史上初の雨に見舞われた今大会だったが、そんな悪天候をものともしない模様をお伝えしよう。
シマノ鈴鹿ロードレースは2日間でのべ1万人以上の参加者が夏休み最後の週末を楽しむ、世界最大規模のロードレースイベント。F1日本グランプリやオートバイの鈴鹿8耐の開催地として世界的にも有名な鈴鹿サーキットで行われるホビーレーサーのためのお祭り的なイベントだ。30回目の節目を迎えた今大会には2日間でのべ1万4千人もの参加者が集まった。
通称「シマノ鈴鹿」と呼ばれるこの大会ではあるが、第1回大会から第8回大会までは兵庫県三木市に位置する「グリーンピア三木」を舞台に開催されており、第1回大会の参加者は600人弱と、現在の約1/25の規模だったとのこと。その後1992年の第9回大会から今大会に至るまで鈴鹿サーキットで行われている。
鈴鹿での初開催以来、多くのカテゴリーでF1などの4輪と同じく5.8kmの国際レーシングコース(通称フルコース)を使用する。ヘアピンのような低速コーナーからデグナーのような高速コーナーまで、バリエーションに富んだ20個のコーナーと2つの長いストレートから構成された、世界的にも屈指の難コースを思う存分走れることがシマノ鈴鹿の魅力と言えるだろう。現在では反時計周りだが、1997年の第15回大会までは時計周りでレースが行われていた。
舞台や年代が変わっても「初心者からエキスパートまで、誰もが参加できて楽しめるサイクルスポーツイベント」という大会のコンセプトは初開催から変わっていない。今大会も純粋なロードレースからエンデューロ、TT、ステージレース、国際ロードレースに加え、知っとく講座や各メーカーの出展ブースに試乗会など、様々なサブイベントでも盛り上がった。
ロードレースの醍醐味が味わえる 迫力のゴールスプリント!
シマノ鈴鹿の一般参加種目の多くを締めるのが純粋なロードレース競技だ。年齢や性別、脚力、車種によって細かくカテゴリー分けされているため、自分のレベルに合わせて参加でき、今大会では実に15種目が開催された。複数のエントリーが可能で、ほとんどの参加者が自分の出たい種目をいくつか複合させてエントリーして2日間を楽しむ。コース上は雨で滑りやすかったものの、リスクを承知で日頃のトレーニングの成果を発揮しようとするライダーたちによって熱いバトルが繰り広げられた。
ほとんどのレースがゴール前スプリントで決着するものの、なかには3つの大きな上りやテクニカルコーナー、下りなどを利用して逃げ切りを狙う選手の姿も。また、3万円分のクオカードがもらえるスプリント賞を狙って積極果敢に動いた選手も見られた。いずれのレースもプロのレースのように多くの観客が見守られるなか行われ、勝者には惜しみない拍手や祝福が寄せられた。迫力のゴールシーンの一部を紹介しよう。
日本各地の強豪チームが集結した 5ステージ・スズカ
2日間で個人・チームタイムトライアルとロードレースの計5つのステージを戦い抜くステージレース形式の種目が「5ステージ・スズカ」だ。昨年までキャノンデール・チャンピオンシステム(Cプロジェクト)で走っていた小室雅成選手を擁する昨年の覇者チーム イナーメ信濃山形や、FASTLANE Racing、Teamまんま-AOHANIなど、日本各地の強豪ホビーチームが一同に集結した。
シマノ鈴鹿のオープニングイベントとなったフルコース5周の第1ステージを圧倒的なスプリントを制した小室雅成が優勝。続く第2ステージの個人TTはTT強者のポール・ソールズベリー(イナーメ信濃山形)が平均時速50.2kmの圧倒的な速さ圧勝した。1日目の最終ステージとなった第3ステージのチームTTでもメンバーを揃えたイナーメが2位に1分半以上の大差でチーム3連勝を飾った。1日目を終えて上位5人がイナーメという圧倒的な展開となった。
大雨の中スタートした2日目。東コースを使用する短距離の第4ステージは総合で2位につける皿屋豊(イナーメ信濃山形)と小室雅成が1・2フィニッシュ。フルコース7周の最終第5ステージも積極的にイナーメが集団をコントロールし、スプリントを制した皿屋豊が2連勝。ボーナスタイムによって逆転で総合優勝を獲得した。終わってみればイナーメの全勝と言う圧倒的な結果になった。
まだまだ内容盛りだくさんのシマノ鈴鹿ロードレース2013。レポートは後篇に続きます。
取材班が撮影した1000カットを越える写真によるフォトギャラリー(CW FaceBook)もお楽しみ下さい。
シマノ鈴鹿ロードレースは2日間でのべ1万人以上の参加者が夏休み最後の週末を楽しむ、世界最大規模のロードレースイベント。F1日本グランプリやオートバイの鈴鹿8耐の開催地として世界的にも有名な鈴鹿サーキットで行われるホビーレーサーのためのお祭り的なイベントだ。30回目の節目を迎えた今大会には2日間でのべ1万4千人もの参加者が集まった。
通称「シマノ鈴鹿」と呼ばれるこの大会ではあるが、第1回大会から第8回大会までは兵庫県三木市に位置する「グリーンピア三木」を舞台に開催されており、第1回大会の参加者は600人弱と、現在の約1/25の規模だったとのこと。その後1992年の第9回大会から今大会に至るまで鈴鹿サーキットで行われている。
鈴鹿での初開催以来、多くのカテゴリーでF1などの4輪と同じく5.8kmの国際レーシングコース(通称フルコース)を使用する。ヘアピンのような低速コーナーからデグナーのような高速コーナーまで、バリエーションに富んだ20個のコーナーと2つの長いストレートから構成された、世界的にも屈指の難コースを思う存分走れることがシマノ鈴鹿の魅力と言えるだろう。現在では反時計周りだが、1997年の第15回大会までは時計周りでレースが行われていた。
舞台や年代が変わっても「初心者からエキスパートまで、誰もが参加できて楽しめるサイクルスポーツイベント」という大会のコンセプトは初開催から変わっていない。今大会も純粋なロードレースからエンデューロ、TT、ステージレース、国際ロードレースに加え、知っとく講座や各メーカーの出展ブースに試乗会など、様々なサブイベントでも盛り上がった。
ロードレースの醍醐味が味わえる 迫力のゴールスプリント!
シマノ鈴鹿の一般参加種目の多くを締めるのが純粋なロードレース競技だ。年齢や性別、脚力、車種によって細かくカテゴリー分けされているため、自分のレベルに合わせて参加でき、今大会では実に15種目が開催された。複数のエントリーが可能で、ほとんどの参加者が自分の出たい種目をいくつか複合させてエントリーして2日間を楽しむ。コース上は雨で滑りやすかったものの、リスクを承知で日頃のトレーニングの成果を発揮しようとするライダーたちによって熱いバトルが繰り広げられた。
ほとんどのレースがゴール前スプリントで決着するものの、なかには3つの大きな上りやテクニカルコーナー、下りなどを利用して逃げ切りを狙う選手の姿も。また、3万円分のクオカードがもらえるスプリント賞を狙って積極果敢に動いた選手も見られた。いずれのレースもプロのレースのように多くの観客が見守られるなか行われ、勝者には惜しみない拍手や祝福が寄せられた。迫力のゴールシーンの一部を紹介しよう。
日本各地の強豪チームが集結した 5ステージ・スズカ
2日間で個人・チームタイムトライアルとロードレースの計5つのステージを戦い抜くステージレース形式の種目が「5ステージ・スズカ」だ。昨年までキャノンデール・チャンピオンシステム(Cプロジェクト)で走っていた小室雅成選手を擁する昨年の覇者チーム イナーメ信濃山形や、FASTLANE Racing、Teamまんま-AOHANIなど、日本各地の強豪ホビーチームが一同に集結した。
シマノ鈴鹿のオープニングイベントとなったフルコース5周の第1ステージを圧倒的なスプリントを制した小室雅成が優勝。続く第2ステージの個人TTはTT強者のポール・ソールズベリー(イナーメ信濃山形)が平均時速50.2kmの圧倒的な速さ圧勝した。1日目の最終ステージとなった第3ステージのチームTTでもメンバーを揃えたイナーメが2位に1分半以上の大差でチーム3連勝を飾った。1日目を終えて上位5人がイナーメという圧倒的な展開となった。
大雨の中スタートした2日目。東コースを使用する短距離の第4ステージは総合で2位につける皿屋豊(イナーメ信濃山形)と小室雅成が1・2フィニッシュ。フルコース7周の最終第5ステージも積極的にイナーメが集団をコントロールし、スプリントを制した皿屋豊が2連勝。ボーナスタイムによって逆転で総合優勝を獲得した。終わってみればイナーメの全勝と言う圧倒的な結果になった。
まだまだ内容盛りだくさんのシマノ鈴鹿ロードレース2013。レポートは後篇に続きます。
取材班が撮影した1000カットを越える写真によるフォトギャラリー(CW FaceBook)もお楽しみ下さい。
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