2013/08/05(月) - 09:44
37kmの個人タイムトライアルで、カンチェラーラやフィニーを圧倒したブラドレー・ウィギンズ(イギリス、スカイプロサイクリング)。シーズン後半に向けて昨年のツール・ド・フランス覇者が復調を印象づけた。
ツール・ド・ポローニュ最終日の第7ステージは、ポーランド南部の同国第三の都市クラクフを舞台にした37kmの個人タイムトライアル。
テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)やファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)が暫定トップタイムをマークする中、ウィギンズが圧倒的なタイムを叩き出した。
ウィギンズのタイムは46分36秒。カンチェラーラを56秒、フィニーを1分14秒も引き離す走りで優勝した。ウィギンズの平均スピードは47.6km/hで、カンチェラーラよりも1km/h近く速い計算だ。
ウィギンズの勝利は昨年ロンドン五輪のタイムトライアル以来実に1年ぶり。ジロ・デ・イタリアを体調不良と膝の故障で棄権し、連覇が懸かったツール・ド・フランスを欠場したウィギンズが、久々に表舞台に帰って来た。
目下、ウィギンズの目標は9月の世界選手権タイムトライアルだ。ウィギンズは「この1年間勝つことに縁が無かったので本当に嬉しい。今はフローレンス(フィレンツェ)で開催される世界選手権のタイムトライアルに向けて準備をしている。このまま自信をもってレースに挑みたい」とコメントしている。
TTスペシャリストによるステージ優勝争いが落ち着くと、注目は僅差で繰り広げられている総合争いに。最終走者クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)はリーダージャージキープに自信を見せていたものの、タイムを伸ばせずステージ14位に終わる。
そのリブロンより43秒速いタイムでゴールし、ステージ6位に食い込んだピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)が逆転で総合優勝に輝いた。
ここまでの山岳ステージを常に上位で終え、第6ステージを終えた時点で総合5位につけていたウェーニング。「イタリアでの第1ステージを走った時点で、総合優勝のチャンスがあると思った。今日は持てる力をすべて出し尽くした。何度も何度も『勝てる』と自分に言い聞かせながら走ったんだ。勝てると信じていたし、それを実行に移すことが出来た」と振り返る。オーストラリアチームでエースを務めるオランダ人オールラウンダーが、自身初のUCIワールドツアーレース総合優勝を果たした。
レース内容や選手コメントはレース公式サイトより。
ツール・ド・ポローニュ2013第7ステージ結果
1位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、スカイプロサイクリング) 46'36"
2位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード) +56"
3位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) +1'14"
4位 マルコ・ピノッティ(イタリア、BMCレーシングチーム) +1'20"
5位 ユルゲン・ヴァンデワール(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) +1'40"
6位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +1'44"
7位 ヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) +2'05"
8位 ドミニク・ネルツ(ドイツ、BMCレーシングチーム) +2'13"
9位 セルゲイ・シェルネツスキー(ロシア、カチューシャ) +2'15"
10位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) +2'17"
個人総合成績
1位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) 31h58'07"
2位 ヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) +13"
3位 クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル) +16"
4位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) +26"
5位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング) +51"
6位 エロス・カペッキ(イタリア、モビスター)
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル) +1'14"
8位 イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング) +1'38"
9位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ) +2'35"
10位 クリスアンケル・セレンセン(デンマーク、サクソ・ティンコフ) +2'50"
ポイント賞
ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)
山岳賞
トマシュ・マルチンスキー(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)
スプリント賞
バルトス・フザルスキー(ポーランド、ネットアップ・エンドゥーラ)
チーム総合成績
レディオシャック・レオパード
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
ツール・ド・ポローニュ最終日の第7ステージは、ポーランド南部の同国第三の都市クラクフを舞台にした37kmの個人タイムトライアル。
テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム)やファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)が暫定トップタイムをマークする中、ウィギンズが圧倒的なタイムを叩き出した。
ウィギンズのタイムは46分36秒。カンチェラーラを56秒、フィニーを1分14秒も引き離す走りで優勝した。ウィギンズの平均スピードは47.6km/hで、カンチェラーラよりも1km/h近く速い計算だ。
ウィギンズの勝利は昨年ロンドン五輪のタイムトライアル以来実に1年ぶり。ジロ・デ・イタリアを体調不良と膝の故障で棄権し、連覇が懸かったツール・ド・フランスを欠場したウィギンズが、久々に表舞台に帰って来た。
目下、ウィギンズの目標は9月の世界選手権タイムトライアルだ。ウィギンズは「この1年間勝つことに縁が無かったので本当に嬉しい。今はフローレンス(フィレンツェ)で開催される世界選手権のタイムトライアルに向けて準備をしている。このまま自信をもってレースに挑みたい」とコメントしている。
TTスペシャリストによるステージ優勝争いが落ち着くと、注目は僅差で繰り広げられている総合争いに。最終走者クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル)はリーダージャージキープに自信を見せていたものの、タイムを伸ばせずステージ14位に終わる。
そのリブロンより43秒速いタイムでゴールし、ステージ6位に食い込んだピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ)が逆転で総合優勝に輝いた。
ここまでの山岳ステージを常に上位で終え、第6ステージを終えた時点で総合5位につけていたウェーニング。「イタリアでの第1ステージを走った時点で、総合優勝のチャンスがあると思った。今日は持てる力をすべて出し尽くした。何度も何度も『勝てる』と自分に言い聞かせながら走ったんだ。勝てると信じていたし、それを実行に移すことが出来た」と振り返る。オーストラリアチームでエースを務めるオランダ人オールラウンダーが、自身初のUCIワールドツアーレース総合優勝を果たした。
レース内容や選手コメントはレース公式サイトより。
ツール・ド・ポローニュ2013第7ステージ結果
1位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、スカイプロサイクリング) 46'36"
2位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード) +56"
3位 テイラー・フィニー(アメリカ、BMCレーシングチーム) +1'14"
4位 マルコ・ピノッティ(イタリア、BMCレーシングチーム) +1'20"
5位 ユルゲン・ヴァンデワール(ベルギー、オメガファーマ・クイックステップ) +1'40"
6位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) +1'44"
7位 ヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) +2'05"
8位 ドミニク・ネルツ(ドイツ、BMCレーシングチーム) +2'13"
9位 セルゲイ・シェルネツスキー(ロシア、カチューシャ) +2'15"
10位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) +2'17"
個人総合成績
1位 ピーター・ウェーニング(オランダ、オリカ・グリーンエッジ) 31h58'07"
2位 ヨン・イサギーレ(スペイン、エウスカルテル) +13"
3位 クリストフ・リブロン(フランス、アージェードゥーゼル) +16"
4位 ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ) +26"
5位 セルジオルイス・エナオモントーヤ(コロンビア、スカイプロサイクリング) +51"
6位 エロス・カペッキ(イタリア、モビスター)
7位 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、アージェードゥーゼル) +1'14"
8位 イヴァン・バッソ(イタリア、キャノンデールプロサイクリング) +1'38"
9位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ) +2'35"
10位 クリスアンケル・セレンセン(デンマーク、サクソ・ティンコフ) +2'50"
ポイント賞
ラファル・マイカ(ポーランド、サクソ・ティンコフ)
山岳賞
トマシュ・マルチンスキー(ポーランド、ヴァカンソレイユ・DCM)
スプリント賞
バルトス・フザルスキー(ポーランド、ネットアップ・エンドゥーラ)
チーム総合成績
レディオシャック・レオパード
text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla
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