2013/05/28(火) - 20:53
ツアー・オブ・ジャパンの最終ステージ終了後の夜、チャンピオンシステムがサポートする5チームが一堂に会する華やかなアフターパーティが開催された。リラックスした雰囲気のなか、チームの垣根を越えて開催されたパーティの模様をレポートしよう。
チャンピオンシステム・プロサイクリング。第2ステージでジャン・チャンジェ(韓国)が山岳賞ジャージを獲得 photo : Sonoko TANAKA
美しくライトアップされた東京タワー横のカジュアルなレストランを貸し切って開催されたチャンピオンシステムのアフターパーティ。サイクリングウェアメーカーのチャンピオンシステム社がサポートする国内外の5チームが会場に集まった。
まずは冠チームで、アジア初のプロコンチネンタルチームとしてもおなじみのチャンピオンシステム・プロサイクリング(中国)。そしてドラパックサイクリング(オーストラリア)、ステージ2勝を挙げたヒューオン・ジェネシス(オーストラリア)、シンガポール初のコンチネンタルチーム、OCBCシンガポール、国内で活動するCプロジェクトと、総勢50名ほどの選手やスタッフが参加する豪華なパーティとなった。
乾杯の挨拶で熱弁を振るうチャンピオンシステム・プロサイクリングのフランキー監督 photo : Sonoko TANAKA
パーティで振る舞われた日本のビール。外国人選手も気に入っていた photo : Sonoko TANAKA乾杯の挨拶は、チャンピオンシステム・プロサイクリングの監督フランキー氏。
「まずは、私たちチームをサポートしてくれるチャンピオンシステム社に感謝しています。ツアー・オブ・ジャパンのオーガナイズドは大変良く、このレースに参加できたことを嬉しく思います。私たちはレース中は敵でありライバルであるけれど、レースが終われば友だちになれます。今日のパーティを全員で楽しみましょう!」と和やかな雰囲気で乾杯の音頭をとった。(ビール好きで有名な)ベルギー人のフランキー氏。あとになって、こっそりと「挨拶の前にビールが数杯必要だったよ」とボソリ。
美味しい食事と楽しい会話を選手たちが楽しむなかで、
パーティの冒頭に挨拶をする株式会社チャンピオンシステムジャパン、棈木亮二社長 photo : Sonoko TANAKAこのパーティを主催し、たくさんのチームをサポートする株式会社チャンピオンシステム・ジャパンの棈木亮二社長にお話を伺った。
現在、チャンピオンシステムはたくさんのチームをサポートされていますね?
「アメリカ以外に進出して4年目。チャンピオンシステムはアジアだけでなくヨーロッパやオセアニアでも非常に成功しています。日本もそれに追い付け・追い越せで、アマチュアからプロまでたくさんのチームをサポートしています。現在、全世界でサポートしているチームの数は数えきれないほどです。
将来的なビジョンとしては、今季プロチームであるランプレ・メリダと契約しましたが、これからもツール・ド・フランスを走るようなトッププロチームをサポートしていくこと、あとは自分たちのチームであるチャンピオンシステム・プロサイクリングがツール・ド・フランスに出場することの2方向から、トップのレースシーンにアプローチしていきたいと思っています」
また、チームへのサポートだけでなく、リーダージャージの製作という面でツアー・オブ・ジャパンを始め、たくさんのレースをサポートされていますね。そのような形でレースをサポートする意味は?
「UCIのステージレースをサポートすることに関しては、会社の世界戦略です。私たちはオーダージャージを作る会社であり、リーダージャージを作るのが得意。ですので、ステージレースでのリーダージャージを見てもらうことによって、私たちはプロモーション効果を期待しています。世界中のステージレースをサポートしていきたいと思います。あとは、かっこいいリーダージャージを着てもらうことで、競技や選手をよりかっこよく見せたい、派手に見せたい。そのことで多くの子どもたちが憧れて、プロ選手を目指してくれたらと思っています」
ステージ2勝を挙げたヒューオン・ジェネシス。伊豆での第5ステージを制したネイサン・アール(オーストラリア)が声援に応える photo : Sonoko TANAKA
日本のレースでもおなじみドラパックサイクリング。来季はプロコンチネンタルチームに昇格すると報道されている photo : Sonoko TANAKA
発足2年目、シンガポール初のコンチネンタルチーム、OCBCシンガポール photo : Sonoko TANAKA
国内で活躍するCプロジェクト(キャノンデール・チャンピオンシステム) photo : Sonoko TANAKA
OCBC・シンガポールのジャスティン監督。控えめで、フレンドリーな性格だ photo : Sonoko TANAKA会場に集まったチームからの声を紹介しよう。まずは、アジアのフレッシュなチーム、昨年シンガポールで発足したOCBC・シンガポールのジャスティン監督。自分たちはとても若いチームだから……と話す彼自身も弱冠29歳ととても若い。もちろん参加チームのなかでもっとも若い監督だった。
「毎年、自分たちにとってツアー・オブ・ジャパンはチャレンジングなレース。たくさんの強いチームが参加して、レースコースはとても厳しいもの。しかし、そのなかで、とてもいい経験を積むことができ、チームの強化にプラスに働いています。発足1年目だった去年は完走できない選手たちも多かったけど、今年は去年以上の成績を残すことができて、とても嬉しく思っています」
富士山での第4ステージを制したベンジャミン・ディボール(オーストラリア、ヒューオン・ジェネシス) photo : Sonoko TANAKA
次に、クイーンステージである富士山ステージを制したベンジャミン・ディボール(オーストラリア、ヒューオン・ジェネシス)選手。強豪ひしめくオーストラリアで、2011年にアンダー23のオーストラリアチャンピオンに輝いた将来有望な選手であり、その強さを富士山ステージで強烈に印象づけた。
日本人最高位となる総合6位でレースを終えた西薗良太(チャンピオンシステム・プロサイクリング) photo : Sonoko TANAKA「このレースを走れて嬉しく思う。富士山ステージで勝てたことを大変嬉しく思うけど、そのステージは本当に厳しいものだったよ。でも、全体的にオーガナイゼーションはとても良く、チームとしてはいいレースができた。それにどんな場面においても、チャンピオンシステムのウエアは最高だったよ!」
そして、チャンピオンシステム・プロサイクリングに在籍する日本人選手、西薗良太。日本人最高位となる総合6位でレースを終え、格上のチームで、着実に実力を上げていることを示した。
「総合6位以内という最低限の目標はクリアしました。戦術面で遅れを取るということはなかったので、良かったと思います。総合順位で上にいる5人には、純粋に力勝負で負けたという印象なので後悔はありません。彼らの上にいくためには自分の実力をあげないといけませんが、まずは、自分がどんなレースに向いているのか、まだしっかりと見えてきていないので、これからのレースでは、チームのなかでの仕事をこなしながら、経験を積んで、自分のいいところを伸ばしていきたいと思っています」
あっという間に2時間の楽しいパーティはお開きの時間を迎え、翌日に熊野に移動する選手たちはホテルに足早に戻るのかと思いきや、なかには夜の街へ消えていく選手やスタッフも。
「ねぇ、ディスコってどこにあるの?」 。
楽しい東京の夜は、まだ始まったばかりだったよう!?
デザートも充実。カロリーを気にする選手たちも、控えめなサイズだったため、気軽に楽しむことができた photo : Sonoko TANAKA
美味しそうな食事がズラリと並んだ会場。レースを終え、お腹をすかせていた選手たちに大好評だった photo : Sonoko TANAKA
Photo & Text : Sonoko TANAKA
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美しくライトアップされた東京タワー横のカジュアルなレストランを貸し切って開催されたチャンピオンシステムのアフターパーティ。サイクリングウェアメーカーのチャンピオンシステム社がサポートする国内外の5チームが会場に集まった。
まずは冠チームで、アジア初のプロコンチネンタルチームとしてもおなじみのチャンピオンシステム・プロサイクリング(中国)。そしてドラパックサイクリング(オーストラリア)、ステージ2勝を挙げたヒューオン・ジェネシス(オーストラリア)、シンガポール初のコンチネンタルチーム、OCBCシンガポール、国内で活動するCプロジェクトと、総勢50名ほどの選手やスタッフが参加する豪華なパーティとなった。
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「まずは、私たちチームをサポートしてくれるチャンピオンシステム社に感謝しています。ツアー・オブ・ジャパンのオーガナイズドは大変良く、このレースに参加できたことを嬉しく思います。私たちはレース中は敵でありライバルであるけれど、レースが終われば友だちになれます。今日のパーティを全員で楽しみましょう!」と和やかな雰囲気で乾杯の音頭をとった。(ビール好きで有名な)ベルギー人のフランキー氏。あとになって、こっそりと「挨拶の前にビールが数杯必要だったよ」とボソリ。
美味しい食事と楽しい会話を選手たちが楽しむなかで、
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現在、チャンピオンシステムはたくさんのチームをサポートされていますね?
「アメリカ以外に進出して4年目。チャンピオンシステムはアジアだけでなくヨーロッパやオセアニアでも非常に成功しています。日本もそれに追い付け・追い越せで、アマチュアからプロまでたくさんのチームをサポートしています。現在、全世界でサポートしているチームの数は数えきれないほどです。
将来的なビジョンとしては、今季プロチームであるランプレ・メリダと契約しましたが、これからもツール・ド・フランスを走るようなトッププロチームをサポートしていくこと、あとは自分たちのチームであるチャンピオンシステム・プロサイクリングがツール・ド・フランスに出場することの2方向から、トップのレースシーンにアプローチしていきたいと思っています」
また、チームへのサポートだけでなく、リーダージャージの製作という面でツアー・オブ・ジャパンを始め、たくさんのレースをサポートされていますね。そのような形でレースをサポートする意味は?
「UCIのステージレースをサポートすることに関しては、会社の世界戦略です。私たちはオーダージャージを作る会社であり、リーダージャージを作るのが得意。ですので、ステージレースでのリーダージャージを見てもらうことによって、私たちはプロモーション効果を期待しています。世界中のステージレースをサポートしていきたいと思います。あとは、かっこいいリーダージャージを着てもらうことで、競技や選手をよりかっこよく見せたい、派手に見せたい。そのことで多くの子どもたちが憧れて、プロ選手を目指してくれたらと思っています」
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次に、クイーンステージである富士山ステージを制したベンジャミン・ディボール(オーストラリア、ヒューオン・ジェネシス)選手。強豪ひしめくオーストラリアで、2011年にアンダー23のオーストラリアチャンピオンに輝いた将来有望な選手であり、その強さを富士山ステージで強烈に印象づけた。
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そして、チャンピオンシステム・プロサイクリングに在籍する日本人選手、西薗良太。日本人最高位となる総合6位でレースを終え、格上のチームで、着実に実力を上げていることを示した。
「総合6位以内という最低限の目標はクリアしました。戦術面で遅れを取るということはなかったので、良かったと思います。総合順位で上にいる5人には、純粋に力勝負で負けたという印象なので後悔はありません。彼らの上にいくためには自分の実力をあげないといけませんが、まずは、自分がどんなレースに向いているのか、まだしっかりと見えてきていないので、これからのレースでは、チームのなかでの仕事をこなしながら、経験を積んで、自分のいいところを伸ばしていきたいと思っています」
あっという間に2時間の楽しいパーティはお開きの時間を迎え、翌日に熊野に移動する選手たちはホテルに足早に戻るのかと思いきや、なかには夜の街へ消えていく選手やスタッフも。
「ねぇ、ディスコってどこにあるの?」 。
楽しい東京の夜は、まだ始まったばかりだったよう!?
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Photo & Text : Sonoko TANAKA
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