2013/05/22(水) - 00:20
序盤から逃げ続けた2人は韓国の2チーム。そして優勝したのはチームメイトのパク・ソンベク(KSPO)。梅丹本舗にも在籍していたパクは個人総合時間賞とポイント賞のリーダーに。
5月21日(火)、ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ美濃が美濃市内の周回コースで行われた。コースは美濃和紙の里を通り1箇所だけ上りのある全体ではフラットなもの。朝から晴れ渡り気温が上昇、そのため補給は1周目から可能になる措置がとられた。
スタートは重要伝統的建造物群保存地域に指定されているうだつの上がる町並みから。日本の古い建物などが並ぶ町並みに、外国人選手も写真を撮り合ったりと和やかなムード。子どもたちなどの声援を受けて町並みを選手たちがパレード。
周回コースは1周21.3kmでここを7周半する160.7kmが今日のレース。リアルスタートと同時に阿部嵩之(チーム右京)と安井雅彦(シマノレーシング)が抜け出しファーストアタック。これは5kmほどで吸収され次に抜け出したのはジャン・チャンジェ(チャンピオンシステム)とジャン・ジミン(KSPO)。後続はペースを落とし、リアルスタートから10kmもいかないうちに逃げが決まった。
同じ韓国の2人はペース良く走り、一方でメイン集団は時速30キロほどにまで落ちてタイム差が一気に広がる。それは1周で2分、そして最大9分50秒にまで広がる。メイン集団はリーダーチームの愛三工業レーシングチームが引き続ける。なかでもポイントリーダージャージを着る盛一大はその半分ほどを引く。
10分近い差が開いたが中盤過ぎてからその差は縮小傾向に。コントロールする愛三工業に加わるのは、ランプレ・メリダとヴィーニファンティーニ。時折一列棒状となり1周で2分ほど差を詰めるが、基本的には急激でなく緩やかなペースアップ。
ラスト3周から2周はペースが上がり、いっぽうで先頭の一人、ジャン・ジミンが接触落車で単独先頭となったジャン・チャンジェもラスト25kmで集団に吸収される。ここからは常ににらみ合いとなるが決定的なアタックは出ず最後の上りへ。
ここで5人ほどが抜け出すが下り区間で吸収。ラスト1kmの直角コーナーで混戦状態となった中から前の5人が抜け出してゴールへ。この中からパクがロングスプリントで他を圧倒、先頭でゴールを駆け抜けた。リーダーの西谷は結果的に中切れとなった集団で4秒差を取られて総合3位へ。
パクは、長時間の逃げを敢行したチームメイトのジャン・ジミンを称え、チームプレーでの勝利を強調。総合リーダーに立つとともにポイントリーダーにも。梅丹本舗に在籍していたパクは日本ではおなじみ。
そして山岳リーダーとなったジャン・チャンジェも昨年まではトレンガヌに在籍。2人とも挨拶程度の日本語は話せる。1クラスのレースで、ヨーロッパなどのプロチーム相手にアジア人が活躍しているのが第2ステージまでの今年のTOJだ。
翌22日(水)は第3ステージ南信州。飯田市の丘陵地帯を走るものでアップダウンがきつくスプリンターは残りにくい。毎年このステージで総合上位者が絞られる。どこが攻撃を仕掛けるのか、どれくらいの差をつけるのか注目だ。
結果
第2ステージ美濃 160.7km
1位 パク・ソンベク(KSPO)3時間59分23秒
2位 ミケーレ・メルロー(ヴィーニファンティーニ)
3位 マキシミリアーノ・リケーゼ(ランプレ・メリダ)
4位 ウィリアム・ウォーカー(ドラパックサイクリング)
5位 アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ)
6位 シモーネ・カンパニャーロ(チームNIPPO・デローザ)+04秒
7位 アンソニー・ジャコッポ(ヒューオン・ジェネシス)
8位 ジュリアン・アレドンド(チームNIPPO・デローザ)
9位 アディック・オスマン(チャンピオンシステム)
10位 窪木一茂(マトリックスパワータグ)
個人総合成績 第2ステージ終了時点
1位 パク・ソンベク(KSPO)4時間02分50秒
2位 マキシミリアーノ・リケーゼ(ランプレ・メリダ)+02秒
3位 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)+02秒
4位 アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ)+06秒
5位 ソウ・ジュニヨン(KSPO)+09秒
6位 マリウス・ヴィズィアック(マトリックスパワータグ)
7位 野中竜馬(シマノレーシング)+10秒
8位 ミケーレ・メルロー(ヴィーニファンティーニ)+11秒
9位 シモーネ・カンパニャーロ(チームNIPPO・デローザ)
10位 トーマス・パルマー(ドラパックサイクリング)+13秒
個人総合ポイント賞 第2ステージ終了時点
1位 パク・ソンベク(KSPO)25点
2位 ミケーレ・メルロー(ヴィーニファンティーニ)20点
3位 マキシミリアーノ・リケーゼ(ランプレ・メリダ)18点
個人総合山岳賞 第2ステージ終了時点
1位 ジャン・チャンジェ(チャンピオンシステム)15点
2位 ジャン・ジミン(KSPO)6点
3位 中根英登(チームNIPPO・デローザ)5点
個人総合新人賞 第2ステージ終了時点
1位 アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ)4時間02分56秒
2位 ソウ・ジュニヨン(KSPO)+03秒
3位 野中竜馬(シマノレーシング)+04秒
チーム総合時間賞 第2ステージ終了時点
1位 愛三工業レーシングチーム 12時間09分01秒
2位 ランプレ・メリダ +01秒
3位 チームNIPPO・デローザ +02秒
photo&text:高木秀彰
5月21日(火)、ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ美濃が美濃市内の周回コースで行われた。コースは美濃和紙の里を通り1箇所だけ上りのある全体ではフラットなもの。朝から晴れ渡り気温が上昇、そのため補給は1周目から可能になる措置がとられた。
スタートは重要伝統的建造物群保存地域に指定されているうだつの上がる町並みから。日本の古い建物などが並ぶ町並みに、外国人選手も写真を撮り合ったりと和やかなムード。子どもたちなどの声援を受けて町並みを選手たちがパレード。
周回コースは1周21.3kmでここを7周半する160.7kmが今日のレース。リアルスタートと同時に阿部嵩之(チーム右京)と安井雅彦(シマノレーシング)が抜け出しファーストアタック。これは5kmほどで吸収され次に抜け出したのはジャン・チャンジェ(チャンピオンシステム)とジャン・ジミン(KSPO)。後続はペースを落とし、リアルスタートから10kmもいかないうちに逃げが決まった。
同じ韓国の2人はペース良く走り、一方でメイン集団は時速30キロほどにまで落ちてタイム差が一気に広がる。それは1周で2分、そして最大9分50秒にまで広がる。メイン集団はリーダーチームの愛三工業レーシングチームが引き続ける。なかでもポイントリーダージャージを着る盛一大はその半分ほどを引く。
10分近い差が開いたが中盤過ぎてからその差は縮小傾向に。コントロールする愛三工業に加わるのは、ランプレ・メリダとヴィーニファンティーニ。時折一列棒状となり1周で2分ほど差を詰めるが、基本的には急激でなく緩やかなペースアップ。
ラスト3周から2周はペースが上がり、いっぽうで先頭の一人、ジャン・ジミンが接触落車で単独先頭となったジャン・チャンジェもラスト25kmで集団に吸収される。ここからは常ににらみ合いとなるが決定的なアタックは出ず最後の上りへ。
ここで5人ほどが抜け出すが下り区間で吸収。ラスト1kmの直角コーナーで混戦状態となった中から前の5人が抜け出してゴールへ。この中からパクがロングスプリントで他を圧倒、先頭でゴールを駆け抜けた。リーダーの西谷は結果的に中切れとなった集団で4秒差を取られて総合3位へ。
パクは、長時間の逃げを敢行したチームメイトのジャン・ジミンを称え、チームプレーでの勝利を強調。総合リーダーに立つとともにポイントリーダーにも。梅丹本舗に在籍していたパクは日本ではおなじみ。
そして山岳リーダーとなったジャン・チャンジェも昨年まではトレンガヌに在籍。2人とも挨拶程度の日本語は話せる。1クラスのレースで、ヨーロッパなどのプロチーム相手にアジア人が活躍しているのが第2ステージまでの今年のTOJだ。
翌22日(水)は第3ステージ南信州。飯田市の丘陵地帯を走るものでアップダウンがきつくスプリンターは残りにくい。毎年このステージで総合上位者が絞られる。どこが攻撃を仕掛けるのか、どれくらいの差をつけるのか注目だ。
結果
第2ステージ美濃 160.7km
1位 パク・ソンベク(KSPO)3時間59分23秒
2位 ミケーレ・メルロー(ヴィーニファンティーニ)
3位 マキシミリアーノ・リケーゼ(ランプレ・メリダ)
4位 ウィリアム・ウォーカー(ドラパックサイクリング)
5位 アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ)
6位 シモーネ・カンパニャーロ(チームNIPPO・デローザ)+04秒
7位 アンソニー・ジャコッポ(ヒューオン・ジェネシス)
8位 ジュリアン・アレドンド(チームNIPPO・デローザ)
9位 アディック・オスマン(チャンピオンシステム)
10位 窪木一茂(マトリックスパワータグ)
個人総合成績 第2ステージ終了時点
1位 パク・ソンベク(KSPO)4時間02分50秒
2位 マキシミリアーノ・リケーゼ(ランプレ・メリダ)+02秒
3位 西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)+02秒
4位 アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ)+06秒
5位 ソウ・ジュニヨン(KSPO)+09秒
6位 マリウス・ヴィズィアック(マトリックスパワータグ)
7位 野中竜馬(シマノレーシング)+10秒
8位 ミケーレ・メルロー(ヴィーニファンティーニ)+11秒
9位 シモーネ・カンパニャーロ(チームNIPPO・デローザ)
10位 トーマス・パルマー(ドラパックサイクリング)+13秒
個人総合ポイント賞 第2ステージ終了時点
1位 パク・ソンベク(KSPO)25点
2位 ミケーレ・メルロー(ヴィーニファンティーニ)20点
3位 マキシミリアーノ・リケーゼ(ランプレ・メリダ)18点
個人総合山岳賞 第2ステージ終了時点
1位 ジャン・チャンジェ(チャンピオンシステム)15点
2位 ジャン・ジミン(KSPO)6点
3位 中根英登(チームNIPPO・デローザ)5点
個人総合新人賞 第2ステージ終了時点
1位 アンドレア・パリーニ(ランプレ・メリダ)4時間02分56秒
2位 ソウ・ジュニヨン(KSPO)+03秒
3位 野中竜馬(シマノレーシング)+04秒
チーム総合時間賞 第2ステージ終了時点
1位 愛三工業レーシングチーム 12時間09分01秒
2位 ランプレ・メリダ +01秒
3位 チームNIPPO・デローザ +02秒
photo&text:高木秀彰
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