2013/05/19(日) - 13:16
冷たい雨とにわか雪の悪天候に見舞われた第14ステージは、マウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)が制して総合4位にジャンプアップ。総合1位はニーバリが維持。山岳賞、ポイント賞、新人賞は、それぞれ変更はなかった。
ステージ優勝・総合4位のマウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)
ジロに参戦した主な目的はステージ優勝だった。総合成績は、自分にとっては二の次だった。今日、勝利できたことで、11月から続けてきたハードなトレーニングや数々の犠牲の甲斐が報われた。これで総合4位に入ってしまったことで、総合成績を考えていないとは言えなくなった。ただし、このジロの最中はさまざまなことを経験してきている。だから、一日を着実にこなしていくつもりだ。
(元チームメイトのエヴァンスに勝ったことは)大きな自信になった。しかしエヴァンスには感謝している。彼の傍で走ったことで、多くの経験を学んだ。彼と一緒に走って、3週間のグランツールへの準備の仕方もわかった。いま、ぼくはチームのエースとして、そうやって学んだことの多くを実際に活用できている。
これまで大きなチームの選手になる幸運に恵まれていた。たとえばランプレ、その次に世界一の座を獲得したときのBMCだ。同時にエヴァンスやジルベール、フースホフト、バッランといった一流選手のアシストとして走っている限りは、自分の力を発揮できる大きなチャンスが得られなかった。いまのチームに入ったことで、ぼくは自分が弱い部類の選手に属することがわかった。ぼくがしっかり自転車に乗るには、ずっと傍にいて励ましてくれたり、チームの中心だと自覚させてくれる存在が必要だ。
総合1位のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
(ジロのパトロン[あるじ]と訊かれて)“パトロン”という言葉は好きじゃない。今日は、多くの選手がアタックしていた。スカイもリゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング)と一緒にアタックしようとしていた。今日はとても厳しいステージだった。冷たくて、雨も降っていた。やっと雨が止んだと思ったら、にわか雪に遭遇した。野生の動物として過ごしたかのような一日だった!驚いたことに、明日からは氷点下近くの気温になる見込みだという。それが実現しないことを願うよ。
エヴァンスもウランも自分たちが山岳で強いことを証明した。ウランは、チームも強い。すべてを考慮するとウランが大きな脅威となる可能性が高い。
総合2位・ステージ6位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
今日は調子の良い日ではなかった。他の総合優勝の候補者にタイムを譲るなんて真似は、絶対に自分から望んでやったことではない。ただ単純にニーバリがアタックしたときに反応できなかっただけだ。この数日間が勝負になると思う。この山岳ステージでは今日が最悪な日であることを願う。そうじゃないと優勝争いはかなり困難になってしまう。
誰にとっても今日は本当に厳しい日だった。しかし、選手からメカニック、一般スタッフに至るまでこのチームの全員が可能な限り力を尽くしてくれた。あれ以上のことは望めない。
とにかく、とてもひどい日だった。ハードすぎた。この2日間のステージの後だけに、とくにハードだった。チームの状態は良好で、自分の脚だけが売り切れている状態だ。まだまだ道のりは遠い。
果敢に逃げたがステージ9位に終わったソニー・コルブレッリ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
今日の天気のせいでオーガナイザーがルートを変更しなければ、ここまで勝利に近づけなかったと思う。最後の手前6kmの短い上りで逃げに潜り込んで、他の選手たちと最後の登坂まで良いペースで走ることができた。追走集団が追ってきてことと、アドバンテージが徐々に目減りしていることがわかったので、この“同盟”を壊して、他の逃げのメンバーを置いていくことにした。残念ながら、ニーバリや他の上位選手たち登坂スピードが速くて、残り500mで捕まってしまった。あと僅かで優勝できたのに残念だ。でも、今日の成績には満足している。もう少しメンタルを強くする必要もあったし、自信も必要だ。
総合5位・ステージ18位のミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)
寒さでとても苦しんだ。衣類の着替えさえも止めざるを得なかった。最後の上りは、自分にとってかなり難しかった。まだバッドデイが続いていたのだと思う。これだけ多くのトラブルがあったけど、差を広げさせなかったのだから、表彰台という目的はそれほど遠くないと思う。
※ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、主催新聞ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。
translation & text: Seiya.YAMASAKI
photo:Kei.Tsuji,Cor.Vos
ステージ優勝・総合4位のマウロ・サンタンブロジオ(イタリア、ヴィーニファンティーニ)
ジロに参戦した主な目的はステージ優勝だった。総合成績は、自分にとっては二の次だった。今日、勝利できたことで、11月から続けてきたハードなトレーニングや数々の犠牲の甲斐が報われた。これで総合4位に入ってしまったことで、総合成績を考えていないとは言えなくなった。ただし、このジロの最中はさまざまなことを経験してきている。だから、一日を着実にこなしていくつもりだ。
(元チームメイトのエヴァンスに勝ったことは)大きな自信になった。しかしエヴァンスには感謝している。彼の傍で走ったことで、多くの経験を学んだ。彼と一緒に走って、3週間のグランツールへの準備の仕方もわかった。いま、ぼくはチームのエースとして、そうやって学んだことの多くを実際に活用できている。
これまで大きなチームの選手になる幸運に恵まれていた。たとえばランプレ、その次に世界一の座を獲得したときのBMCだ。同時にエヴァンスやジルベール、フースホフト、バッランといった一流選手のアシストとして走っている限りは、自分の力を発揮できる大きなチャンスが得られなかった。いまのチームに入ったことで、ぼくは自分が弱い部類の選手に属することがわかった。ぼくがしっかり自転車に乗るには、ずっと傍にいて励ましてくれたり、チームの中心だと自覚させてくれる存在が必要だ。
総合1位のヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ)
(ジロのパトロン[あるじ]と訊かれて)“パトロン”という言葉は好きじゃない。今日は、多くの選手がアタックしていた。スカイもリゴベルト・ウラン(コロンビア、スカイプロサイクリング)と一緒にアタックしようとしていた。今日はとても厳しいステージだった。冷たくて、雨も降っていた。やっと雨が止んだと思ったら、にわか雪に遭遇した。野生の動物として過ごしたかのような一日だった!驚いたことに、明日からは氷点下近くの気温になる見込みだという。それが実現しないことを願うよ。
エヴァンスもウランも自分たちが山岳で強いことを証明した。ウランは、チームも強い。すべてを考慮するとウランが大きな脅威となる可能性が高い。
総合2位・ステージ6位のカデル・エヴァンス(オーストラリア、BMCレーシングチーム)
今日は調子の良い日ではなかった。他の総合優勝の候補者にタイムを譲るなんて真似は、絶対に自分から望んでやったことではない。ただ単純にニーバリがアタックしたときに反応できなかっただけだ。この数日間が勝負になると思う。この山岳ステージでは今日が最悪な日であることを願う。そうじゃないと優勝争いはかなり困難になってしまう。
誰にとっても今日は本当に厳しい日だった。しかし、選手からメカニック、一般スタッフに至るまでこのチームの全員が可能な限り力を尽くしてくれた。あれ以上のことは望めない。
とにかく、とてもひどい日だった。ハードすぎた。この2日間のステージの後だけに、とくにハードだった。チームの状態は良好で、自分の脚だけが売り切れている状態だ。まだまだ道のりは遠い。
果敢に逃げたがステージ9位に終わったソニー・コルブレッリ(イタリア、バルディアーニヴァルヴォーレ・CSFイノックス)
今日の天気のせいでオーガナイザーがルートを変更しなければ、ここまで勝利に近づけなかったと思う。最後の手前6kmの短い上りで逃げに潜り込んで、他の選手たちと最後の登坂まで良いペースで走ることができた。追走集団が追ってきてことと、アドバンテージが徐々に目減りしていることがわかったので、この“同盟”を壊して、他の逃げのメンバーを置いていくことにした。残念ながら、ニーバリや他の上位選手たち登坂スピードが速くて、残り500mで捕まってしまった。あと僅かで優勝できたのに残念だ。でも、今日の成績には満足している。もう少しメンタルを強くする必要もあったし、自信も必要だ。
総合5位・ステージ18位のミケーレ・スカルポーニ(イタリア、ランプレ・メリダ)
寒さでとても苦しんだ。衣類の着替えさえも止めざるを得なかった。最後の上りは、自分にとってかなり難しかった。まだバッドデイが続いていたのだと思う。これだけ多くのトラブルがあったけど、差を広げさせなかったのだから、表彰台という目的はそれほど遠くないと思う。
※ソースは現地取材、記者会見、チーム公式ウェブサイト、主催新聞ガゼッタ・デッロ・スポルト紙、選手個人のウェブサイトおよびTwitter、Facebookなど。
translation & text: Seiya.YAMASAKI
photo:Kei.Tsuji,Cor.Vos
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