創設5年目でツール・ド・フランス出場を掴み取ったプロコンチネンタルチームのスキル・シマノ。別府史之の出場で注目が集まるこのオランダチームは、メンバー9名全員がツール初出場。エースはパリ〜ニース総合8位のジョナタン・イヴェール(フランス)だ。

別府史之(日本、スキル・シマノ)別府史之(日本、スキル・シマノ) photo:Makoto Ayanoスキル・シマノはオランダに拠点を置くプロコンチネンタルチーム。オランダ国内ではラボバンクに次ぐビッグチームだ。その名の通り、チームをサポートするのはオランダの工具メーカーのスキル社と、自転車部品・釣り具メーカー大手のシマノ社。チーム創設5年目で今年念願のツール出場の切符を手にした。

初出場なのはチームだけではない。メンバーは比較的若手の選手で構成されており、9名全員がツール初挑戦だ。

昨年解散したクレディアグリコルからチームに合流したジョナタン・イヴェール(フランス)とシリル・ルモワンヌ(フランス)、そしてアスタナから合流したクーン・デコルト(オランダ)の3人がチームの中心人物。

総合成績においてチームリーダーを務めるのは、ツールと同じASOが主催するパリ〜ニースで総合8位に入ったイヴェールだ。24歳イヴェールの活躍が今回のツール出場に貢献したと言っていいだろう。イヴェールはツール・メディテラネアンでも総合6位に入っており、初のツールで総合上位入賞を目指す。

ジョナタン・イヴェール(フランス、スキル・シマノ)ジョナタン・イヴェール(フランス、スキル・シマノ) photo:Makoto Ayanoルモワンヌもクリテリウム・アンテルナシオナル総合5位、キャトル・ジュール・ド・ダンケルク総合3位の実力者。昨年エネコツアーのプロローグで2位に入るなど、TTでも上位に絡むスピードの持ち主だ。

昨年のパリ〜ニースで大逃げを決め、山岳賞ジャージを1日着用したティエリー・ウポン(フランス)や、今年エトワール・ド・ベセージュで新人賞を獲得しているサイモン・ゲスク(ドイツ)は山岳ステージで飛び出すだろう。

集団スプリントではケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ)が勝利を狙う。今シーズン、ファンヒュンメルは伝統のワンディクラシックシュヘルデプライス・フラーンデレンでアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)に次いで2位。キャトル・ジュール・ド・ダンケルクでステージ優勝(新城が8位)を飾っている。第96回ツール初日の個人タイムトライアル第1走者はこのファンヒュンメルだ。

そしてそして、日本からの参戦で注目を集める別府史之から目が離せない。常々「ツール・ド・フランスで区間優勝を」と語っていたフミは、逃げに乗ってチャンス掴めるか。日本から盛大なエールを送りたい。

スキル・シマノメンバー
191 シリル・ルモワンヌ(フランス)
192 別府史之(日本)
193 クーン・デコルト(オランダ)
194 サイモン・ゲスク(ドイツ)
195 ジョナタン・イヴェール(フランス)
196 ティエリー・ウポン(フランス)
197 ピエト・ローイヤッケル(オランダ)
198 アルバート・ティマー(オランダ)
199 ケニーロバート・ファンヒュンメル(オランダ)

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