2013/03/22(金) - 10:49
内間康平と野中竜馬を含む逃げ切りが決まったツール・ド・台湾第4ステージ。最後はスプリントに持ち込まれ、それぞれ4位と7位に。総合リーダーの座はベルナルド・サルツバージャーの手に渡った。
台北に向けて北上を続けるツール・ド・台湾(UCI2.1)。3月21日に行われた第4ステージは、台湾中西部にある台湾第3の都市、台中市を時計回りに巡る111.2kmで争われた。
コースは短くも起伏に富み、74km地点には標高622mのカテゴリー1級山岳が、そしてゴールは標高差200mほどの丘を駆け上がったところというレイアウト。アップダウンを繰り返すコースは、逃げ切りという結末を生み出した。
前日に続き、この日もスタートからアタックと吸収を繰り返す激しい展開で幕開けた。序盤の登りを利用して平塚吉光(愛三工業レーシング)や内間康平、清水太己(共に日本ナショナルチーム)を含む15名が逃げたものの、総合上位の選手が入っていたことで集団が猛追し、36km地点でレースは振り出しに戻る。
代わって寺崎武郎(日本ナショナルチーム)とザッカリ・ベル(カナダ、チャンピオンシステム・プロサイクリング)が飛び出すと集団はこの動きを容認。次いで内間康平を含む3名が先頭に合流し、5名となった先頭グループは2分15秒のタイム差を持って1級山岳に差し掛かった。
ペースの上がらないメイン集団からは野中竜馬(シマノレーシング)が抜け出すと、総合2位のベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)ら4名と共に先頭を追い、残り10kmを切って遂に先頭へと合流した。
リーダージャージ獲得を狙うサルツバージャーのため、先頭グループはチームメイトのフローリス・フーシンネン(オランダ、ドラパック・サイクリング)が全開でペースメイクを敢行した。集団はレース無線の不調も手伝って差を詰め切ることが出来ず、最後は登りで8名となった先頭グループによるスプリント勝負へとなだれ込んだ。
早いタイミングで内間が勝負を仕掛けたものの、最後はザッカリ・ベル(カナダ、チャンピオンシステム・プロサイクリング)のスプリント力が上回り、食い下がるトマ・バウボリックス(フランス、ラポム・マルセイユ)を引き離してゴール。
「最後に結果を出してから随分時間が掛かってしまったけれど、レースの第一線に戻ることができて嬉しいよ。チャンピオンシステムにとっても台湾での勝利は格別なものと思う。」と語るベルは、北米チームを渡り歩き、今年からチャンピオンシステムに加入した30歳。嬉しいキャリア初勝利となった。
4位となった内間は「今日はどうしても逃げを決めようと思ってました。途中、今日優勝した選手が温存しているのが分かったのですが、追いつかれてはならないので自らペースを作りました。今日はUCIポイント圏内入賞を狙った走りだったのですが、これからは思い切って1位を狙っていきます。」とレースを振り返った。
そして総合リーダーのキリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング)を含むメイン集団は、吉田隼人を先頭に25秒遅れでゴール。チーム戦が功を奏し、リーダージャージはサルツバージャーの手に。総合6位につけていた伊藤雅和(愛三工業レーシング)は、9位まで順位を落としている。
コメントはJCFリリース、チャンピオンシステム公式リリースより。
ツール・ド・台湾2013第4ステージ結果
1位 ザッカリ・ベル(カナダ、チャンピオンシステム・プロサイクリング) 2h39′10″
2位 トマ・バウボリックス(フランス、ラポム・マルセイユ)
3位 ベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)
4位 内間康平(日本ナショナルチーム)
5位 リアム・ホロハン(イギリス、マディソン・ジェネシス)
6位 ルイス・メインテ(南アフリカ、MTNキュベカ・サムスン)
7位 野中竜馬(シマノレーシング)
8位 フローリス・フーシンネン(オランダ、ドラパック・サイクリング) +06″
9位 吉田隼人(シマノレーシング) +25″
10位 ルーク・ケノー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
19位 綾部勇成(愛三工業レーシング)
24位 鈴木譲(シマノレーシング)
27位 平塚吉光(愛三工業レーシング)
51位 伊藤雅和(愛三工業レーシング)
63位 寺崎武郎(日本ナショナルチーム)
67位 西村大輝(日本ナショナルチーム)
69位 清水太己(日本ナショナルチーム)
83位 安井雅彦(シマノレーシング) +2′56″
90位 中島康晴(愛三工業レーシング)+3′59″
91位 入部正太郎(シマノレーシング)+4′00″
92位 福田真平(愛三工業レーシング)+5′19″
個人総合成績
1位 ベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)12h03′14″
2位 ルイス・メインテ(南アフリカ、MTNキュベカ・サムスン) +28″
3位 キリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング) +31″
4位 ネイサン・アール(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドバイザーズ) +37″
5位 クロムステン・アンデルセン(デンマーク、フロイ・ビアンキ) +41″
6位 ホ・チョイキ(香港、香港ナショナルチーム) +43″
7位 リアム・ホロハン(イギリス、マディソン・ジェネシス) +47″
8位 モハマドソフィ・セナン(マレーシア、トレンガヌ・サイクリング)
9位 伊藤雅和(愛三工業レーシング)
10位 ツガブ・ブルメイ(エチオピア、MTNキュベカ・サムスン)
ポイント賞
ベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)
山岳賞
リュウ・キンチェン(中国、マックス・サクセススポーツ)
チーム総合成績
フロイ・ビアンキ
text:So.Isobe
photo:tourdetw
台北に向けて北上を続けるツール・ド・台湾(UCI2.1)。3月21日に行われた第4ステージは、台湾中西部にある台湾第3の都市、台中市を時計回りに巡る111.2kmで争われた。
コースは短くも起伏に富み、74km地点には標高622mのカテゴリー1級山岳が、そしてゴールは標高差200mほどの丘を駆け上がったところというレイアウト。アップダウンを繰り返すコースは、逃げ切りという結末を生み出した。
前日に続き、この日もスタートからアタックと吸収を繰り返す激しい展開で幕開けた。序盤の登りを利用して平塚吉光(愛三工業レーシング)や内間康平、清水太己(共に日本ナショナルチーム)を含む15名が逃げたものの、総合上位の選手が入っていたことで集団が猛追し、36km地点でレースは振り出しに戻る。
代わって寺崎武郎(日本ナショナルチーム)とザッカリ・ベル(カナダ、チャンピオンシステム・プロサイクリング)が飛び出すと集団はこの動きを容認。次いで内間康平を含む3名が先頭に合流し、5名となった先頭グループは2分15秒のタイム差を持って1級山岳に差し掛かった。
ペースの上がらないメイン集団からは野中竜馬(シマノレーシング)が抜け出すと、総合2位のベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)ら4名と共に先頭を追い、残り10kmを切って遂に先頭へと合流した。
リーダージャージ獲得を狙うサルツバージャーのため、先頭グループはチームメイトのフローリス・フーシンネン(オランダ、ドラパック・サイクリング)が全開でペースメイクを敢行した。集団はレース無線の不調も手伝って差を詰め切ることが出来ず、最後は登りで8名となった先頭グループによるスプリント勝負へとなだれ込んだ。
早いタイミングで内間が勝負を仕掛けたものの、最後はザッカリ・ベル(カナダ、チャンピオンシステム・プロサイクリング)のスプリント力が上回り、食い下がるトマ・バウボリックス(フランス、ラポム・マルセイユ)を引き離してゴール。
「最後に結果を出してから随分時間が掛かってしまったけれど、レースの第一線に戻ることができて嬉しいよ。チャンピオンシステムにとっても台湾での勝利は格別なものと思う。」と語るベルは、北米チームを渡り歩き、今年からチャンピオンシステムに加入した30歳。嬉しいキャリア初勝利となった。
4位となった内間は「今日はどうしても逃げを決めようと思ってました。途中、今日優勝した選手が温存しているのが分かったのですが、追いつかれてはならないので自らペースを作りました。今日はUCIポイント圏内入賞を狙った走りだったのですが、これからは思い切って1位を狙っていきます。」とレースを振り返った。
そして総合リーダーのキリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング)を含むメイン集団は、吉田隼人を先頭に25秒遅れでゴール。チーム戦が功を奏し、リーダージャージはサルツバージャーの手に。総合6位につけていた伊藤雅和(愛三工業レーシング)は、9位まで順位を落としている。
コメントはJCFリリース、チャンピオンシステム公式リリースより。
ツール・ド・台湾2013第4ステージ結果
1位 ザッカリ・ベル(カナダ、チャンピオンシステム・プロサイクリング) 2h39′10″
2位 トマ・バウボリックス(フランス、ラポム・マルセイユ)
3位 ベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)
4位 内間康平(日本ナショナルチーム)
5位 リアム・ホロハン(イギリス、マディソン・ジェネシス)
6位 ルイス・メインテ(南アフリカ、MTNキュベカ・サムスン)
7位 野中竜馬(シマノレーシング)
8位 フローリス・フーシンネン(オランダ、ドラパック・サイクリング) +06″
9位 吉田隼人(シマノレーシング) +25″
10位 ルーク・ケノー(アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
19位 綾部勇成(愛三工業レーシング)
24位 鈴木譲(シマノレーシング)
27位 平塚吉光(愛三工業レーシング)
51位 伊藤雅和(愛三工業レーシング)
63位 寺崎武郎(日本ナショナルチーム)
67位 西村大輝(日本ナショナルチーム)
69位 清水太己(日本ナショナルチーム)
83位 安井雅彦(シマノレーシング) +2′56″
90位 中島康晴(愛三工業レーシング)+3′59″
91位 入部正太郎(シマノレーシング)+4′00″
92位 福田真平(愛三工業レーシング)+5′19″
個人総合成績
1位 ベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)12h03′14″
2位 ルイス・メインテ(南アフリカ、MTNキュベカ・サムスン) +28″
3位 キリル・ポズディヤノフ(ロシア、シナジーバクサイクリング) +31″
4位 ネイサン・アール(オーストラリア、ジェネシス・ウェルスアドバイザーズ) +37″
5位 クロムステン・アンデルセン(デンマーク、フロイ・ビアンキ) +41″
6位 ホ・チョイキ(香港、香港ナショナルチーム) +43″
7位 リアム・ホロハン(イギリス、マディソン・ジェネシス) +47″
8位 モハマドソフィ・セナン(マレーシア、トレンガヌ・サイクリング)
9位 伊藤雅和(愛三工業レーシング)
10位 ツガブ・ブルメイ(エチオピア、MTNキュベカ・サムスン)
ポイント賞
ベルナルド・サルツバージャー(オーストラリア、ドラパック・サイクリング)
山岳賞
リュウ・キンチェン(中国、マックス・サクセススポーツ)
チーム総合成績
フロイ・ビアンキ
text:So.Isobe
photo:tourdetw
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