国内唯一のプロツアーチームのミルラムは、リーナス・ゲルデマン(ドイツ)で総合上位、ゲラルド・チオレック(ドイツ)でステージ優勝を狙う。

エースを担うリーナス・ゲルデマン(ドイツ、ミルラム)エースを担うリーナス・ゲルデマン(ドイツ、ミルラム) photo:Cor Vos昨年までアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)主導のスプリンターチームとして活躍したミルラムは、今シーズン大改革を行なって総合成績も狙える総合チームに進化した。ドーピングに関して風当たりの強いドイツを率いる国内唯一のプロツアーチームだ。

チームマネージャーのゲリー・ファンヘルヴェン氏はチームサイトの中で「我々のゴールはツール・ド・フランスでステージ優勝を飾ること。山岳でもスプリントでも勝利を狙えるチームだ」と自信をのぞかせる。

エーススプリンターのゲラルド・チオレック(ドイツ、ミルラム)エーススプリンターのゲラルド・チオレック(ドイツ、ミルラム) photo:Cor Vosチームのエースを担うのは、チームコロンビアから移籍した2人のドイツ人選手。2007年ツールで難関山岳ステージを制してマイヨジョーヌを着たゲルデマンが、エースとして総合成績を狙う。昨年ゲルデマンはティレーノ〜アドリアティコで大腿骨を骨折してツールを欠場していただけに、2年ぶりに出場するツールにかける意気込みは強い。今シーズンはバイエルン・ルントファートで総合優勝を飾っている。

そしてもう一人のエースは若手スプリンターのチオレック。昨年はチームメイトのカヴェンディッシュ(イギリス)の影に隠れがちだったが、それでも2ステージで2位。今年はエーススプリンターとしてステージ優勝、そしてマイヨヴェール獲得を狙う。

2007年ツールで新人賞2位に入ったマルクス・フォーテン(ドイツ)や、昨年ゲルデマンの欠場に伴いエースを託され、総合27位でフィニッシュしたクリスティアン・クネース(ドイツ)はゲルデマンを支える存在。2004年ジロ・デ・イタリアでマリアヴェルデ(山岳賞ジャージ)を獲得したファビアン・ウェーグマン(ドイツ)は、今年も山岳ステージを中心に攻撃的な走りを見せるはず。

メンバー9名の中でドイツ人選手は6名。海外組の代表格は、元U23世界チャンピオンのピーター・ベリトス(スロバキア)。ベリトスは昨年ツールのラルプデュエズステージで逃げ、敢闘賞を獲得したオールラウンダーだ。クラシックレースで存在感を見せるニキ・テルプストラ(オランダ)も昨年ツールで敢闘賞を獲得した選手で、今年も果敢に逃げを打ってくるだろう。

チームミルラム
ゲラルド・チオレック(ドイツ)
リーナス・ゲルデマン(ドイツ)
マルクス・フォーテン(ドイツ)
ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ)
クリスティアン・クネース(ドイツ)
ニキ・テルプストラ(オランダ)
ピーター・ベリトス(スロバキア)
ファビアン・ウェーグマン(ドイツ)
ぺーター・ヴロリヒ(オーストリア)

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