2013/02/04(月) - 10:33
地中海に浮かぶマヨルカ島で、今年もチャレンジ・マヨルカが開幕した。初戦となるトロフェオ・パルマは集団スプリントに持ち込まれ、ケニー・デハース（ベルギー、ロット・ベリソル）が優勝。自身2008年以来となるUCIレースの勝利を掴んだ。
スタートラインに立つアレハンドロ・バルベルデ（スペイン、モビスターチーム）、ブラドレー・ウィギンズ（イギリス、スカイプロサイクリング）、ホアキン・ロドリゲス（スペイン、カチューシャ） photo:http://vueltamallorca.com今年で開催22回目を迎えるチャレンジ・マヨルカは、UCI（国際自転車競技連合）クラス1のワンデーレースが5つ連なった特殊なレース。出場選手が毎日入れ替わるのが特徴で、本格的なシーズンインを前にした選手たちが毎年こぞって出場する。
第1戦となるトロフェオ・パルマへと参加したのは、9つのUCIプロツアーチームと6つのプロコンチネンタルチーム、そして4つのコンチネンタルチームから計183名の選手たち。
集団前方に位置取るスカイプロサイクリング勢 photo:http://vueltamallorca.comその中にはアレハンドロ・バルベルデ（スペイン、モビスターチーム）やホアキン・ロドリゲス（スペイン、カチューシャ）などの地元スペイン勢を始め、ブラドレー・ウィギンズ（イギリス、チームスカイ）やダミアーノ・クネゴ（イタリア、ランプレ・メリダ）などビッグネームが連ねた。
トロフェオ・パルマは、パルマ市街に敷設された周回コースを駆け抜けるのが通例だ。今年も1周11.6kmのコースを10周回する、計116kmのレースが現地時間午前11時に幕開けた。
パルマ市街を駆け抜ける集団 photo:http://vueltamallorca.comファーストアタックを成功させたのは地元コンチネンタルチーム、ブルゴス・BHに所属するオスカル・サンタマリア（スペイン）。しかし数kmの独走の後に吸収され、替わってペリグ・ケムヌール（フランス、ユーロップカー）とフラン・モレノ（スペイン、カハルーラル）の2人がアタックを成功させた。
タイラー・ファラー（アメリカ、ガーミン・シャープ）を下したケニー・デハース（ベルギー、ロット・ベリソル） photo:http://vueltamallorca.com2人は協力して逃げ続けたが、スプリンターチームが集団をコントロールしたことによってタイム差は3分弱で頭打ち。スタートから80kmを経過した辺りから吸収、そしてスプリント体制に向けて集団が動き出していく。
やがて2人が吸収されると、ウィギンズらチームスカイ勢や、アレッサンドロ・ペタッキ（イタリア）のお膳立てをしたいランプレ・メリダ勢が集団を牽引し、残り10kmからガーミン・シャープもここに加わるとペースはより高速化。そして各チーム統率を欠く混沌とした状態のまま、ゴールスプリントへと突入した。
その中で、早いタイミングからスプリントを開始したのはデハース。後ろに付いたタイラー・ファラー（アメリカ、ガーミン・シャープ）を並ばせない圧倒的なスプリントを決め、両手でガッツポーズを繰り出した。
表彰 久しぶりのUCIレース勝利を挙げたケニー・デハース（ベルギー、ロット・ベリソル） photo:http://vueltamallorca.com「ラスト2kmからゴールまでは強い向かい風が吹いていたから、長いことタイミングを待たなければならなかった。（デニス）ヴァネンデールは最後のコーナーをパーフェクトな位置でターンしてくれたけど、その後ポジションを下げてしまったんだ。でもガエタン（ビール）がファラーのところまで僕を戻してくれたんだ」と語るデハース。
「UCIレースで勝つのは2008年のダンケルク4日間以来だよ。今シーズンはこれまでサンルイスの第1ステージで9位になっているけれど、調子の良さを感じている。今日は勝利できてとても嬉しい」と付け加えた。
レース展開はチャレンジ・マヨルカ公式サイト、選手コメントはロット・ベリソル公式サイトより。
トロフェオ・パルマ2013結果
1位 ケニー・デハース（ベルギー、ロット・ベリソル） 2h39′07″
2位 タイラー・ファラー（アメリカ、ガーミン・シャープ）
3位 ベン・スイフト（イギリス、スカイプロサイクリング）
4位 アレッサンドロ・ペタッキ（イタリア、ランプレ・メリダ）
5位 フランシスコホセ・ベントソ（スペイン、モビスターチーム）
6位 ホセホアキン・ロハス（スペイン、モビスターチーム）
7位 アドリアン・プティ（フランス、コフィディス）
8位 ヴィクトル・マナコフ（ロシア、ルスヴェロ）
9位 ユーリ・ハヴィック（オランダ）
10位 アルテュール・エルショフ（ロシア、ルスヴェロ）
text:So.Isobe
photo:http://vueltamallorca.com
スタートラインに立つアレハンドロ・バルベルデ（スペイン、モビスターチーム）、ブラドレー・ウィギンズ（イギリス、スカイプロサイクリング）、ホアキン・ロドリゲス（スペイン、カチューシャ） photo:http://vueltamallorca.com今年で開催22回目を迎えるチャレンジ・マヨルカは、UCI（国際自転車競技連合）クラス1のワンデーレースが5つ連なった特殊なレース。出場選手が毎日入れ替わるのが特徴で、本格的なシーズンインを前にした選手たちが毎年こぞって出場する。第1戦となるトロフェオ・パルマへと参加したのは、9つのUCIプロツアーチームと6つのプロコンチネンタルチーム、そして4つのコンチネンタルチームから計183名の選手たち。
集団前方に位置取るスカイプロサイクリング勢 photo:http://vueltamallorca.comその中にはアレハンドロ・バルベルデ（スペイン、モビスターチーム）やホアキン・ロドリゲス（スペイン、カチューシャ）などの地元スペイン勢を始め、ブラドレー・ウィギンズ（イギリス、チームスカイ）やダミアーノ・クネゴ（イタリア、ランプレ・メリダ）などビッグネームが連ねた。トロフェオ・パルマは、パルマ市街に敷設された周回コースを駆け抜けるのが通例だ。今年も1周11.6kmのコースを10周回する、計116kmのレースが現地時間午前11時に幕開けた。
パルマ市街を駆け抜ける集団 photo:http://vueltamallorca.comファーストアタックを成功させたのは地元コンチネンタルチーム、ブルゴス・BHに所属するオスカル・サンタマリア（スペイン）。しかし数kmの独走の後に吸収され、替わってペリグ・ケムヌール（フランス、ユーロップカー）とフラン・モレノ（スペイン、カハルーラル）の2人がアタックを成功させた。タイラー・ファラー（アメリカ、ガーミン・シャープ）を下したケニー・デハース（ベルギー、ロット・ベリソル） photo:http://vueltamallorca.com2人は協力して逃げ続けたが、スプリンターチームが集団をコントロールしたことによってタイム差は3分弱で頭打ち。スタートから80kmを経過した辺りから吸収、そしてスプリント体制に向けて集団が動き出していく。やがて2人が吸収されると、ウィギンズらチームスカイ勢や、アレッサンドロ・ペタッキ（イタリア）のお膳立てをしたいランプレ・メリダ勢が集団を牽引し、残り10kmからガーミン・シャープもここに加わるとペースはより高速化。そして各チーム統率を欠く混沌とした状態のまま、ゴールスプリントへと突入した。
その中で、早いタイミングからスプリントを開始したのはデハース。後ろに付いたタイラー・ファラー（アメリカ、ガーミン・シャープ）を並ばせない圧倒的なスプリントを決め、両手でガッツポーズを繰り出した。
表彰 久しぶりのUCIレース勝利を挙げたケニー・デハース（ベルギー、ロット・ベリソル） photo:http://vueltamallorca.com「ラスト2kmからゴールまでは強い向かい風が吹いていたから、長いことタイミングを待たなければならなかった。（デニス）ヴァネンデールは最後のコーナーをパーフェクトな位置でターンしてくれたけど、その後ポジションを下げてしまったんだ。でもガエタン（ビール）がファラーのところまで僕を戻してくれたんだ」と語るデハース。「UCIレースで勝つのは2008年のダンケルク4日間以来だよ。今シーズンはこれまでサンルイスの第1ステージで9位になっているけれど、調子の良さを感じている。今日は勝利できてとても嬉しい」と付け加えた。
レース展開はチャレンジ・マヨルカ公式サイト、選手コメントはロット・ベリソル公式サイトより。
トロフェオ・パルマ2013結果
1位 ケニー・デハース（ベルギー、ロット・ベリソル） 2h39′07″
2位 タイラー・ファラー（アメリカ、ガーミン・シャープ）
3位 ベン・スイフト（イギリス、スカイプロサイクリング）
4位 アレッサンドロ・ペタッキ（イタリア、ランプレ・メリダ）
5位 フランシスコホセ・ベントソ（スペイン、モビスターチーム）
6位 ホセホアキン・ロハス（スペイン、モビスターチーム）
7位 アドリアン・プティ（フランス、コフィディス）
8位 ヴィクトル・マナコフ（ロシア、ルスヴェロ）
9位 ユーリ・ハヴィック（オランダ）
10位 アルテュール・エルショフ（ロシア、ルスヴェロ）
text:So.Isobe
photo:http://vueltamallorca.com
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