2009/06/30(火) - 00:48
全日本選手権大会ロードレース2009エリート男子では4位に終わり、「ナショナルチャンピオンジャージを着てツール・ド・フランスを走る」という目標は果たせなかった新城幸也(Bboxブイグテレコム)。レース後に記者会見に応え、レースの展開、そしてツールへの抱負を語った。
レース後の記者会見に臨む新城幸也(Bboxブイグテレコム) photo:MakotoAYANO-今回、一週間の日程で全日本選手権に出場した経緯について、自分で決めたのか、などを含めて教えてください。
ツール・ド・フランス出場が決まる前に監督と相談して、全日本に出るということは6月上旬には決めていました。ツールに出る・出ないに関係なく、フライトの予約などをしていました。
-当然、この全日本選手権には勝ちにきたと思うのですが、その気持ちを詳しく説明してください。
ツール・ド・フランス出場は決まっていなかったのですが、やっぱりチャンピオンジャージは着たいものなので、日本一という証を、ヨーロッパで着て走りたいという願いがあります。その気持ちを監督に伝えたところ、監督も喜んで出場を許可してくれました。
-残念ながら今日は勝利することができなかったわけですが、今日のレースを、序盤、中盤、終盤に分けて、どう走ったかを教えてください。まず序盤。盛んに自分で動いたようですが?
序盤は他のチームの動きを見たかったんです。逃げに動くのか、泳がせる逃げを作るのか、など、どんな作戦をしてくるのかの動きを見たかったので、自分からも何度か動いてみました。
-中盤。サイクリングペースになりましたが?
2人が逃げて大きく差が開きました。自分で追いかけるべく動こうと思っても、微妙なタイム差で、動きにくかった。大集団だったので、自分が動いて集団の人数を絞るのも難しくて。あきらめて、のんびり、本当を言うと中盤がじつは一番きつかったんですが、"後半勝負"という気持ちで、ゆっくり走りました。
-今回はひとりで参戦ですが、他のチームの選手と協調するようなことはなかったんでしょうか?
今回は他のチームとの協力もなく、単独ですね。久しぶりに一人で走りました。でも自分が不利な立場にならないように、先手先手で動こうと、うまく走る一人なりの走りを心がけました。
-終盤は自分から何度もアタックをかけていきましたが、その動きについては?
前に2人の逃げがいて、終盤は愛三(工業レーシング)がその逃げを追ったんです。ラスト1周で前に追いついて(西谷の)スプリントに持ち込む動きをしていたのですが、それは逆に単独の僕にとっては不利なので、ラスト3周で集団をバラバラにするように自分でアタックをかけました。
-最後の結末については、スプリントにならざるを得なかった?
そうですね、それまでに行けるチャンス、可能性のあるところでは動いて逃げたかったんですが、だめでしたね。
-上り気味のスプリントだから、実際は得意ですよね。自信があったと思うのですが?
最後は力が足りなかったですね。スピードが乗らなかった。ギアが重過ぎて、意外と最後に風が強くて、伸びなかったですね。
-残念な結果に終わりましたが、来年も全日本に出場する気持ちはありますか?
あります。全日本チャンピオンジャージって、何と言うか、着たら自分でも強くなれるモノだと思うんです。責任感もあるし、日本代表として見られるし。そういう意味でも自分は着たい、勝ちたいので、来年も必ず戻ってきたいですね」
記者たちの質問に答える新城幸也(Bboxブイグテレコム) (c)MakotoAYANO
-ツール・ド・フランスに向けて。出場が決まったときの気持ちを一言で教えてください。
ほっとしました(笑)。たぶん手ごたえを感じていたからほっとしたんだと思うんです。
-どういった気持ちでツール・ド・フランスに臨みますか?
そうですね、本当は今日全日本に勝って、ルンルンで行きたかったのに、勝てなくて...。監督にも"勝ってくる"と言ったので、ちょっと気を引き締めて、ツールではしっかり走りたいと思います。
-ファンの皆さんはツール・ド・フランスで、生中継中の逃げとか、リーダージャージとか、ステージ優勝とか、いろいろなことを望んでいると思います。ずばりひとつ何か目標にするとすれば?
ひとつですか?、それはステージ優勝でしょうね。もちろんそれを狙って走りますね。それで特別ジャージがついてくれば嬉しいですが...。
-ツールではどのような走りを披露したい?
ツールに行けば自分より名の売れた選手ばかりなので、そこで日本人でも何か出来るんだぞ、ということを見せたいですね。
-出場が決まって、急激にメディアからの注目度が上がったと思うのですが、どのように思いますか?
注目度があがったといっても、自分が出来るのはレースを走ることで、成績を出すことなので、それに集中してその走りでファンの皆さんに喜んでもらいたいと思います。
-どういうことが認められてツールに出れるようになったと思いますか?
やはり一発屋ではダメで、コンスタントに成績を出せなくてはいけないと思うんです。今年は春先から一杯レースを走ってきて、徐々に認められて、監督に認められて、今回選ばれたと思います。春先からレースで走れてきた結果だと思います。
text&photo:Makoto.AYANO
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ツール・ド・フランス出場が決まる前に監督と相談して、全日本に出るということは6月上旬には決めていました。ツールに出る・出ないに関係なく、フライトの予約などをしていました。
-当然、この全日本選手権には勝ちにきたと思うのですが、その気持ちを詳しく説明してください。
ツール・ド・フランス出場は決まっていなかったのですが、やっぱりチャンピオンジャージは着たいものなので、日本一という証を、ヨーロッパで着て走りたいという願いがあります。その気持ちを監督に伝えたところ、監督も喜んで出場を許可してくれました。
-残念ながら今日は勝利することができなかったわけですが、今日のレースを、序盤、中盤、終盤に分けて、どう走ったかを教えてください。まず序盤。盛んに自分で動いたようですが?
序盤は他のチームの動きを見たかったんです。逃げに動くのか、泳がせる逃げを作るのか、など、どんな作戦をしてくるのかの動きを見たかったので、自分からも何度か動いてみました。
-中盤。サイクリングペースになりましたが?
2人が逃げて大きく差が開きました。自分で追いかけるべく動こうと思っても、微妙なタイム差で、動きにくかった。大集団だったので、自分が動いて集団の人数を絞るのも難しくて。あきらめて、のんびり、本当を言うと中盤がじつは一番きつかったんですが、"後半勝負"という気持ちで、ゆっくり走りました。
-今回はひとりで参戦ですが、他のチームの選手と協調するようなことはなかったんでしょうか?
今回は他のチームとの協力もなく、単独ですね。久しぶりに一人で走りました。でも自分が不利な立場にならないように、先手先手で動こうと、うまく走る一人なりの走りを心がけました。
-終盤は自分から何度もアタックをかけていきましたが、その動きについては?
前に2人の逃げがいて、終盤は愛三(工業レーシング)がその逃げを追ったんです。ラスト1周で前に追いついて(西谷の)スプリントに持ち込む動きをしていたのですが、それは逆に単独の僕にとっては不利なので、ラスト3周で集団をバラバラにするように自分でアタックをかけました。
-最後の結末については、スプリントにならざるを得なかった?
そうですね、それまでに行けるチャンス、可能性のあるところでは動いて逃げたかったんですが、だめでしたね。
-上り気味のスプリントだから、実際は得意ですよね。自信があったと思うのですが?
最後は力が足りなかったですね。スピードが乗らなかった。ギアが重過ぎて、意外と最後に風が強くて、伸びなかったですね。
-残念な結果に終わりましたが、来年も全日本に出場する気持ちはありますか?
あります。全日本チャンピオンジャージって、何と言うか、着たら自分でも強くなれるモノだと思うんです。責任感もあるし、日本代表として見られるし。そういう意味でも自分は着たい、勝ちたいので、来年も必ず戻ってきたいですね」
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-ツール・ド・フランスに向けて。出場が決まったときの気持ちを一言で教えてください。
ほっとしました(笑)。たぶん手ごたえを感じていたからほっとしたんだと思うんです。
-どういった気持ちでツール・ド・フランスに臨みますか?
そうですね、本当は今日全日本に勝って、ルンルンで行きたかったのに、勝てなくて...。監督にも"勝ってくる"と言ったので、ちょっと気を引き締めて、ツールではしっかり走りたいと思います。
-ファンの皆さんはツール・ド・フランスで、生中継中の逃げとか、リーダージャージとか、ステージ優勝とか、いろいろなことを望んでいると思います。ずばりひとつ何か目標にするとすれば?
ひとつですか?、それはステージ優勝でしょうね。もちろんそれを狙って走りますね。それで特別ジャージがついてくれば嬉しいですが...。
-ツールではどのような走りを披露したい?
ツールに行けば自分より名の売れた選手ばかりなので、そこで日本人でも何か出来るんだぞ、ということを見せたいですね。
-出場が決まって、急激にメディアからの注目度が上がったと思うのですが、どのように思いますか?
注目度があがったといっても、自分が出来るのはレースを走ることで、成績を出すことなので、それに集中してその走りでファンの皆さんに喜んでもらいたいと思います。
-どういうことが認められてツールに出れるようになったと思いますか?
やはり一発屋ではダメで、コンスタントに成績を出せなくてはいけないと思うんです。今年は春先から一杯レースを走ってきて、徐々に認められて、監督に認められて、今回選ばれたと思います。春先からレースで走れてきた結果だと思います。
text&photo:Makoto.AYANO