2009/07/08(水) - 14:10
![ツール・ド・フランス第2ステージ、モナコの0km地点をスタートする選手たち](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/06/QC6C2367.jpg)
![ツール・ド・フランス2009のチームプレゼンテーションに臨む別府史之(日本、スキル・シマノ)。前哨戦ルート・デュ・スッドで山岳賞を獲得する活躍を見せた](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/03/ayano_tdf09_pre_158.jpg)
日本人選手は今中大介氏以来久々の出場となったが、機材はこれに限らない。日本の誇る自転車コンポーネントのトップブランドとして、シマノは以前から各プロチームに機材を供給し続けているのだ。ランス・アームストロングのツール7連覇を支えたことは、いまだ鮮烈な印象を持っているファンも多いことだろう。
そんなシマノの最新モデルを、近年注目を集めつつある"PRO"ブランドを中心に、レース現地から入ったばかりの写真を交えながら紹介しよう。
PRO
![SHIMANO PRO](sites/default/files/ms/2009/shimano_pro2009/images/logo_pro01.gif)
![PRO製品群の一部。ハンドルとステムだけでもここには紹介しきれないバリエーションがある。プロ御用達なのもうなずけるラインナップの豊富さだ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/07/pro_products01.jpg)
今回のツール・ド・フランス2009でも数多くのチームが採用するPRO。ジロ・デ・イタリア覇者デニス・メンショフ擁するラボバンク、最強スプリンターのマーク・カヴェンディッシュ擁するコロンビア・HTC、フランセーズデジュ、そして別府史之が所属するスキルシマノなど、ナンバーワンの使用率を誇る。
![ジロ・デ・イタリア2009覇者、デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)。ツールのエースももちろん彼だ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/05/24/giro20091522.jpg)
![チームコロンビア・HTC。エーススプリンターであるマーク・カヴェンディッシュを強力な牽引力でゴールに導く](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/07/CORVOS_00013898-103.jpg)
![PROのハンドルバーを使用するフランセーズデジュー](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/05/ayano_tdf09_1_352_0.jpg)
![別府史之所属のスキル・シマノ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/05/20/2_6.jpg)
PROのラインナップはトップ選手向けのものからシティユースまで幅広い。この製品バリエーションの多さもPROの優れている点だ。用途に合わせた素材、形状を選択可能なため、プロ選手たちの厳しい要求に応える。ステムに見られるVのマークは貪欲にヴィクトリーを狙うライダー達を力づけるシンボルだ。
![白に統一したPROのステムとハンドル。ステムのVマークが特徴的。サイクルコンピュータもPRO](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/07/ayano_tdf09_1_130.jpg)
![ラボバンクが使用するジャイアントのTTバイク。ホイールやハンドル周りにPROを使用する](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/05/ayano_tdf09_1_032.jpg)
![ジロ・デ・イタリア第5ステージ、ライバルのディルーカを引き離し、先頭でゴールラインを駆け抜けるデニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク)。ステムにPROのVマークが光る](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/05/14/giro20090537.jpg)
SPD-SL ペダル & シューズ
![ツール・ド・フランス第1ステージ、スタートする別府史之(日本、スキル・シマノ)。SPD-SLペダルとシューズは人並み外れた彼らの高い踏力をしっかりと受け止め、パワーに変換する](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/05/ayano_tdf09_1_286.jpg)
![SPD-SL](sites/default/files/ms/2009/shimano_pro2009/images/logo_spd_sl01.gif)
ランス・アームストロングがこだわり続けたペダルの進化系がここにある。ワイドなプラットフォーム 、安定性が大幅に向上。幅広なベアリング位置。 ペダル軸から足裏までの距離を極限まで近づけ、ダイレクト感を向上。回転部の精度も徹底的に追求。トップレーサーのパワーを余すことなく伝達する。
そしてシューズ。こちらは熱成型によってライダー一人一人の足型に対し、最高のフィット感を実現する「カスタムフィットシステム」を導入。SPD-SLペダルシステムとともに、考え得る最高のパワー伝達性を発揮、軽量さと耐久性を兼ね備え、長時間のペダリングにもシューズの重さをほとんど感じさせず、疲労を軽減する。
![SPD-SLペダルの最高峰PD-7810。従来モデルよりもクリートの接触面積を増やし安定性を向上、ベアリング部はULTEGRA、105のモデルとも異なった設計になっている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/07/spd_sl_pedal_7810.jpg)
![SPD-SLシューズ、SH-R310SE。SPDカスタムフィットシステムによる、自分の足型に合わせたシューズ本体、インソールによって、最小限の締めつけで優れたフィット感が得られる](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/07/spd_sl_shoes01.jpg)
![別府史之(日本、スキル・シマノ)のシューズ。ツール・ド・フランス・スペシャルカラーのSH-R310SE](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/06/QC6C2355.jpg)
DURA-ACE
![DURA-ACE](sites/default/files/ms/2009/shimano_pro2009/images/logo_duraace01.gif)
![ジロ・デ・イタリア第16ステージ、デュラエース7900をインストールしたラボバンクが、マリアローザのメンショフを守りながらモンテ・デッレ・チェザーネを進む](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/05/25/giro200916a23.jpg)
![下りをこなすマリアローザのデニス・メンショフ。7900は速度のアップダウンが激しい下りでも安心してこなせる高い信頼性を持っている](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/05/25/c.jpg)
旧モデルとの見た目の違いは少ないが、その性能向上は明らかだ。例えば、超高精度ドライブトレイン。実際に使ってみたライダー達は「長距離・長時間のライディングでは明らかな違いを感じる」と話す。7800で極まったのでは?と思われた変速性能も「まだ煮詰まるのか」と唸らせるほどに向上している。
限界まで攻めることを余儀なくされるライダー達にとって、デュラエース7900は必須のコンポーネントと言える。
![デュラエース7900シリーズの変速レバー、スプロケット、ハブ](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/07/08DPP08_DA_x1z0.jpg)
![デュラエース7900シリーズのクランク周りと変速機。](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/07/08DPP07_DA_x1z0.jpg)
![デュラエース7900シリーズのブレーキ、チェーン(ペダルはPD-7810)](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2009/07/07/08DPP09_DA_x1z0.jpg)
次のページからは、いよいよ現地フォトレポート。プロレーサー達がツールで実際に使用している機材をレース中の写真も交えながら紹介していく。また、ツールは世界最大のロードレースであるとともに、新しい機材を試す最大のテストケースでもある。市場に出回ることのないプロトタイプや来年以降登場予定のモデルも見られる。今回のレポートでは秘密のベールを纏ったこれらの機材もピックアップするので、ぜひ注目してほしい。
![シマノオフィシャルサイトはこちら](sites/default/files/ms/2009/shimano_pro2009/images/btn_officialsite1.gif)