2012/09/27(木) - 14:34
2013年ラインナップより、さらなる拡充を果たしたボントレガー製品。主力製品であるホイールはトップグレードであるアイオロスD3シリーズの全モデルにクリンチャーモデルが加わり、選択の幅が大きく広がった。レディオシャック・ニッサンの選手とのR&Dで開発されるサドルには、ボルトで幅の調整ができる革新的なTTサドル「Hilo RXL」が登場した。
ラインナップの拡充を見たアイオロスD3シリーズ
レディオシャック・ニッサンなど、トップ選手がツール・ド・フランスなどのビッグレースで使用し、すっかり知名度を獲得したボントレガーのホイール群は、2013年ラインナップよりさらなるバリエーションの広がりを見る。
トレックが「史上最速のホイール」と銘打つアイオロスD3シリーズ。「デュアル・ディレクショナル・デザイン」を意味するD3シリーズ最大の特徴は、ホイールの前側、そして後ろ側の2部分で巻き起こる空気抵抗を考えていることだ。
実験室の中で無い限り、完璧な向かい風のみのシチュエーションはあり得ない。D3シリーズは「デュアルエイーディングエッジ」と呼ばれる先端形状を採用し、ヨットが向かい風を受けて斜め前方に進む理論を応用することで横風を推進力となる揚力として変換し、最大のエアロ効果を発揮する。
横風を上手く受け流すことで抵抗を削減するのはもちろんのこと、乱流を生まないことで安定したハンドリングを可能としている。
ホイールとタイヤの接合部の溝を埋める形状を持つクリンチャータイヤ「R4シリーズ」
そんなアイオロスD3シリーズのラインナップは、35mmリムハイトの「3」、50mmの「5」、そして70mmの「7」、90mmの「9」と4種類が展開されているが、2013年より全てのモデルにクリンチャー仕様が加わった。チューブラーモデルとの違いは、リムのワンピース構造を採用せず、DTスイス製のハブをDT180クラス→DT240クラスとしたこと。通じてリーズナブルなプライスを実現した。
アルミのRaceシリーズはチューブレスレディに
Raceシリーズの旗艦となるRace X Lite
専用タイヤ(R3)、シーラント剤、リムストリップを同封したチューブレス化キット さらにホイールとタイヤの接合部の溝を埋める形状を持つクリンチャータイヤ「R4シリーズ」と組み合わせることで、さらなる空気抵抗の削減に成功した。ボントレガーも含め、ホイールブランドがエアロタイヤを開発する流れはこの先主流になるのかもしれない。
また、アルミのロード用ロープロファイルホイールが全てチューブレスレディ化されたのも大きなトピックス。専用タイヤ(R3)、シーラント剤、リムストリップを用いることでチューブレス構造を実現する。バリエーションは「Race X Lite」「Race Lite」「Race」の3種類だ。安価で耐パンク性能と乗り心に優れるチューブレスホイールを手に入れられるため人気が出るだろう。
トレックがバイクを供給するトップチームとのR&Dで開発されるサドル群にはTT用の「Hilo RXL」と超軽量のレーシングサドル「パラダイム」が加わった。
調整幅を持つHilo RXLスピードダイアル(奥)と、調整機構無しのHilo RXL
先端に設けられたダイアル機構によって幅を変化させることができる TT/トライアスロン用として発表されたHillo RXL スピードダイアルは、サドルノーズにダイアル構造を内蔵し、サドル先端幅の調整機能を持った革新的なサドルだ。双胴型とされた本体先端に16mmもの調整幅を持つことで高いフィッティングを可能としている。
適材適所にフォームを使用することで適切な骨格サポートと優れたクッション性を両立するなど快適性にもこだわり、長距離のTTポジションでさらなる効率化を図る。本体はカーボンファイバー強化シェルを採用し、レールは中空チタン製だ。
レーサーや耐久ライダーに向くパラダイム RXXXL
パラダイムRXXXLはカーボンレールとし、超軽量を実現
そしてロード用サドルのパラダイム RXXXL。こちらは中心が割れた構造を持つ軽量サドル。カーボンファイバー強化のポリーマーシェルやオーバーサイズのカーボンレールを採用することで145g(128mm幅)を達成した耐久/レースに向けたアイテムとなる。
新登場した2つのサドルに共通しているのは、軟部組織への圧迫を最大限に緩和するCRZ(コンツアーリリーフゾーン)テクノロジーをを採用していることだ。「快適さの追求」をテーマとし、中心が縦に割れたフォルムが特徴。これまでのサドルで痛みを感じていた方には福音となることだろう。
エアロありきで開発されたセカンドトップモデル スペクター
ヘルメットラインナップには、トップモデルであるオラクルのDNAを受け継ぐミッドレンジモデル、スペクターが登場。15,000円と比較的買い求めやすい価格ながら、空気の積極的な取り込みと軽量化の両立に成功している。バイザーのつくMTBモデルやカラーバリエーションも多く取り揃えられ、選択の幅を大いに拡大した。
空気抵抗を制覇したアイオロスD3シリーズ 全モデルにクリンチャーモデル登場
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レディオシャック・ニッサンなど、トップ選手がツール・ド・フランスなどのビッグレースで使用し、すっかり知名度を獲得したボントレガーのホイール群は、2013年ラインナップよりさらなるバリエーションの広がりを見る。
トレックが「史上最速のホイール」と銘打つアイオロスD3シリーズ。「デュアル・ディレクショナル・デザイン」を意味するD3シリーズ最大の特徴は、ホイールの前側、そして後ろ側の2部分で巻き起こる空気抵抗を考えていることだ。
実験室の中で無い限り、完璧な向かい風のみのシチュエーションはあり得ない。D3シリーズは「デュアルエイーディングエッジ」と呼ばれる先端形状を採用し、ヨットが向かい風を受けて斜め前方に進む理論を応用することで横風を推進力となる揚力として変換し、最大のエアロ効果を発揮する。
横風を上手く受け流すことで抵抗を削減するのはもちろんのこと、乱流を生まないことで安定したハンドリングを可能としている。
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そんなアイオロスD3シリーズのラインナップは、35mmリムハイトの「3」、50mmの「5」、そして70mmの「7」、90mmの「9」と4種類が展開されているが、2013年より全てのモデルにクリンチャー仕様が加わった。チューブラーモデルとの違いは、リムのワンピース構造を採用せず、DTスイス製のハブをDT180クラス→DT240クラスとしたこと。通じてリーズナブルなプライスを実現した。
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また、アルミのロード用ロープロファイルホイールが全てチューブレスレディ化されたのも大きなトピックス。専用タイヤ(R3)、シーラント剤、リムストリップを用いることでチューブレス構造を実現する。バリエーションは「Race X Lite」「Race Lite」「Race」の3種類だ。安価で耐パンク性能と乗り心に優れるチューブレスホイールを手に入れられるため人気が出るだろう。
テーマは「快適さの追求」新機構を投入した2つの新型サドル
トレックがバイクを供給するトップチームとのR&Dで開発されるサドル群にはTT用の「Hilo RXL」と超軽量のレーシングサドル「パラダイム」が加わった。
Hillo RXL スピードダイアル
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パラダイム RXXXL
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そしてロード用サドルのパラダイム RXXXL。こちらは中心が割れた構造を持つ軽量サドル。カーボンファイバー強化のポリーマーシェルやオーバーサイズのカーボンレールを採用することで145g(128mm幅)を達成した耐久/レースに向けたアイテムとなる。
新登場した2つのサドルに共通しているのは、軟部組織への圧迫を最大限に緩和するCRZ(コンツアーリリーフゾーン)テクノロジーをを採用していることだ。「快適さの追求」をテーマとし、中心が縦に割れたフォルムが特徴。これまでのサドルで痛みを感じていた方には福音となることだろう。
エアロ性能を持たせたミッドレンジヘルメット
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ヘルメットラインナップには、トップモデルであるオラクルのDNAを受け継ぐミッドレンジモデル、スペクターが登場。15,000円と比較的買い求めやすい価格ながら、空気の積極的な取り込みと軽量化の両立に成功している。バイザーのつくMTBモデルやカラーバリエーションも多く取り揃えられ、選択の幅を大いに拡大した。
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提供:トレック・ジャパン レポート:シクロワイアード編集部