5月のグランツール、ジロ・デ・イタリア出場を前にした別府史之(オリカ・グリーンエッジ)にインタビュー。春のレースを上々のコンディションで終え、いよいよ自身2度目のジロの舞台に立つ。愛用するオークリーのアイウェアについてもノウハウを語ってもらった。
リラックスした表情でインタビューに応じてくれた別府史之 photo:Kei Tsuji2012年シーズンここまでを
振り返っていただけますか?
グリーンエッジは好調で、チームメイトのサイモン(ジェランス)とアルバ(アルバジーニ)がUCIワールドツアーランキングでも上位に絡み、チームランキングでは5位。アシストとしてサポートした選手が活躍するのは選手としてとても嬉しいことです。
でも、自分としての走りが出来ていないから、フラストレーションが溜まっているという面もあります。
これからのシーズンの目標を教えて下さい
2012年の大きな目標として、ジロ・デ・イタリアとロンドンオリンピックがあります。冬の早い段階からジロの出場は確定していました。大きな目標であるジロに向けてコンディションを上げるのが、ツール・ド・ロマンディまでの仕事。長い時間をかけて調整を行なってきました。
ジロにおけるチームの目標は何でしょうか?
昨年と比べて、今年のジロはコースの難易度が若干低く、スプリンター向きのステージが増えている。チームのエーススプリンターはマシュー・ゴス(オーストラリア)。特に前半のステージは彼を中心にスプリントを狙うことになると思います。総合成績は狙わないので、ステージ優勝を狙う走りに集中したい。
そしてグリーンエッジにとって重要なのが、第4ステージのチームタイムトライアル。3月のティレーノ〜アドリアティコでもチームタイムトライアルで優勝していて、チームとして狙っているステージです。勝てるかどうかは分からないけど、一人一人がポテンシャルの高い選手なので、良い結果が望めると思います。
2012年シーズンここまでを全日本チャンピオンジャージを着て走った別府史之 photo:Kei Tsuji
ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ2012でミハエル・アルバジーニ(スイス)の勝利を祝福する別府史之 photo:Kei Tsuji
集団を牽引する別府史之。独走力が高く、逃げでの勝利も望める photo:Kei Tsuji
チーム側から要求されている走りとは?
コースの難易度が下がったと言っても、厳しいコースが多いことに変わりはありません。スプリンターが勝負に残れないようなアップダウンコースがあるので、逃げて自分の勝負に持ち込めるような走りをしたいと思っています。実際に、逃げて小集団のスプリントで勝つような展開を、マシュー・ホワイト監督から求められています。今好調のアルバジーニのような走りですね。
ホワイト監督はディスカバリーチャンネル時代にチームメイトとして一緒に走っている仲なんです。自分にそのポテンシャルがあるということを理解してくれています。
そしてロンドン・オリンピック出場が続きますね
まだ先の話ですが、ジロの後はロンドンオリンピックに向けて動きます。ジロで良い走りが出来れば、ツール・ド・フランス出場の可能性もある。ジロで走り込む糧を活かし、そのコンディションを保ってオリンピックに挑みたい。シーズン後半も見据えた上でのジロ出場です。
別府史之「ジロで走り込む糧を活かし、そのコンディションを保ってオリンピックに挑みたい」 photo:Kei Tsuji
自転車ロードレースとサングラスは切っても切れない関係。眼を守る必需品であり、不可欠なアイテムです。
でもそれ以上に、サングラスをかけることでスイッチが入る。やる気も出るし、集中力も上がる気がします。
これまでもオークリー製品を使っていましたか?
オークリーのサングラスは、ディスカバリーチャンネル時代にも3年間かけさせていただきました。
当時はM FRAME(エムフレーム)やRADAR(レーダー)、RACING JACKET(レーシングジャケット)を使っていて、特にHALF JACKET(ハーフジャケット)がお気に入りでした。
M FRAME SWEEP
RADAR PATH
RACING JACKET
HALF JACKET 2.0
ここ最近は普段からオークリーをかけるようになりましたね
普段はCROSSLINK(クロスリンク)とBUCKET(バケット)をかけています。レース後など、疲れているときにかけるとリラックス出来る。とにかくかけやすくて、すごく気に入って使っています。
レース中に使うサングラスを教えて下さい
FAST JACKET(ファストジャケット)とJAWBONE(ジョウボーン)ですね。FAST JACKETは軽くて使いやすい。そしてJAWBONEは雨が降っても風が吹いても眼を守ってくれる。最初は見た目がごついと思ったけど、フィット感が高いのでレース中にずれないし、どんな過酷な環境でも視界が奪われない。落ち着いてレースに集中出来ます。これは重要なことです。雨の日もサングラスを取らないようになりました。
FAST JACKETとJAWBONEはスイッチロックシステムで簡単にレンズ交換ができるので、天候によってレンズを使い分けています。
日常でもオークリーを愛用する別府史之。この日はCROSSLINKを着用 photo:Kei Tsuji
別府史之がレース中にかけるJAWBONE。スイッチロックシステムでレンズ交換が容易だ photo:Kei Tsuji
別府史之「JAWBONEは雨が降っても風が吹いても眼を守ってくれる」 photo:Kei Tsuji
FAST JACKETを着用してレースのスタート地点に向かう別府史之 photo:Kei Tsuji
これまで視力に問題は無かったけど、ここ最近は疲れると視力が落ちることがあります。そこで、今年から「オークリー・トゥルー・デジタル」を搭載した度付アイウェアを使うことになりました。
「オークリー・トゥルー・デジタル」の
アドバンテージとはなんでしょうか?
目で捉えることの出来る全てが変わり、違和感も重さも無く、別世界にいるようです。スポーツサングラスの度付なのでフレームのカーブが大きいですが、レンズに歪みが無くて、そして軽い。かけた瞬間にスッと視点が定まるので、ストレスが少ないんです。
実際に視力測定をして、よりクリアな視界が得られるように度数を調整してもらっています。見えすぎると逆に疲れてしまうこともあるので、自分のベストな視力に調整している感じです。
具体的にレースでアドバンテージは感じますか?
視界がクリアになって、路面状況も的確に掴むことが出来るようになりました。ハンドル操作一つで大事故に繋がるような下りでも、怖い思いをしなくなった。
視力が落ちると余計なところで体力が奪われ、疲れに繋がってしまう。特に疲れたときのアドバンテージは大きいと感じます。
お気に入りのオークリーのアイウェアを手にして笑顔 photo:Kei Tsuji
ジロ・デ・イタリアとシーズンの今後を見据えて

振り返っていただけますか?
グリーンエッジは好調で、チームメイトのサイモン(ジェランス)とアルバ(アルバジーニ)がUCIワールドツアーランキングでも上位に絡み、チームランキングでは5位。アシストとしてサポートした選手が活躍するのは選手としてとても嬉しいことです。
でも、自分としての走りが出来ていないから、フラストレーションが溜まっているという面もあります。
これからのシーズンの目標を教えて下さい
2012年の大きな目標として、ジロ・デ・イタリアとロンドンオリンピックがあります。冬の早い段階からジロの出場は確定していました。大きな目標であるジロに向けてコンディションを上げるのが、ツール・ド・ロマンディまでの仕事。長い時間をかけて調整を行なってきました。
ジロにおけるチームの目標は何でしょうか?
昨年と比べて、今年のジロはコースの難易度が若干低く、スプリンター向きのステージが増えている。チームのエーススプリンターはマシュー・ゴス(オーストラリア)。特に前半のステージは彼を中心にスプリントを狙うことになると思います。総合成績は狙わないので、ステージ優勝を狙う走りに集中したい。
そしてグリーンエッジにとって重要なのが、第4ステージのチームタイムトライアル。3月のティレーノ〜アドリアティコでもチームタイムトライアルで優勝していて、チームとして狙っているステージです。勝てるかどうかは分からないけど、一人一人がポテンシャルの高い選手なので、良い結果が望めると思います。



チーム側から要求されている走りとは?
コースの難易度が下がったと言っても、厳しいコースが多いことに変わりはありません。スプリンターが勝負に残れないようなアップダウンコースがあるので、逃げて自分の勝負に持ち込めるような走りをしたいと思っています。実際に、逃げて小集団のスプリントで勝つような展開を、マシュー・ホワイト監督から求められています。今好調のアルバジーニのような走りですね。
ホワイト監督はディスカバリーチャンネル時代にチームメイトとして一緒に走っている仲なんです。自分にそのポテンシャルがあるということを理解してくれています。
そしてロンドン・オリンピック出場が続きますね
まだ先の話ですが、ジロの後はロンドンオリンピックに向けて動きます。ジロで良い走りが出来れば、ツール・ド・フランス出場の可能性もある。ジロで走り込む糧を活かし、そのコンディションを保ってオリンピックに挑みたい。シーズン後半も見据えた上でのジロ出場です。

愛用するオークリーのサングラスについて
ロードレースにおけるサングラスとは、どういったものでしょう?自転車ロードレースとサングラスは切っても切れない関係。眼を守る必需品であり、不可欠なアイテムです。
でもそれ以上に、サングラスをかけることでスイッチが入る。やる気も出るし、集中力も上がる気がします。
これまでもオークリー製品を使っていましたか?
オークリーのサングラスは、ディスカバリーチャンネル時代にも3年間かけさせていただきました。
当時はM FRAME(エムフレーム)やRADAR(レーダー)、RACING JACKET(レーシングジャケット)を使っていて、特にHALF JACKET(ハーフジャケット)がお気に入りでした。
別府史之が愛用したオークリーのアイウェア(写真は現行モデルのため、名称やデザインが異なる場合がある)。
RACING JACKETは後継モデルJAWBONEが登場し、彼の現在の愛用モデルとなっている。
RACING JACKETは後継モデルJAWBONEが登場し、彼の現在の愛用モデルとなっている。




ここ最近は普段からオークリーをかけるようになりましたね
普段はCROSSLINK(クロスリンク)とBUCKET(バケット)をかけています。レース後など、疲れているときにかけるとリラックス出来る。とにかくかけやすくて、すごく気に入って使っています。
レース中に使うサングラスを教えて下さい
FAST JACKET(ファストジャケット)とJAWBONE(ジョウボーン)ですね。FAST JACKETは軽くて使いやすい。そしてJAWBONEは雨が降っても風が吹いても眼を守ってくれる。最初は見た目がごついと思ったけど、フィット感が高いのでレース中にずれないし、どんな過酷な環境でも視界が奪われない。落ち着いてレースに集中出来ます。これは重要なことです。雨の日もサングラスを取らないようになりました。
FAST JACKETとJAWBONEはスイッチロックシステムで簡単にレンズ交換ができるので、天候によってレンズを使い分けています。




オークリー・トゥルー・デジタル搭載レンズについて
現在使っているのは度付のレンズですか?
これまで視力に問題は無かったけど、ここ最近は疲れると視力が落ちることがあります。そこで、今年から「オークリー・トゥルー・デジタル」を搭載した度付アイウェアを使うことになりました。
「オークリー・トゥルー・デジタル」の
アドバンテージとはなんでしょうか?
目で捉えることの出来る全てが変わり、違和感も重さも無く、別世界にいるようです。スポーツサングラスの度付なのでフレームのカーブが大きいですが、レンズに歪みが無くて、そして軽い。かけた瞬間にスッと視点が定まるので、ストレスが少ないんです。
実際に視力測定をして、よりクリアな視界が得られるように度数を調整してもらっています。見えすぎると逆に疲れてしまうこともあるので、自分のベストな視力に調整している感じです。
具体的にレースでアドバンテージは感じますか?
視界がクリアになって、路面状況も的確に掴むことが出来るようになりました。ハンドル操作一つで大事故に繋がるような下りでも、怖い思いをしなくなった。
視力が落ちると余計なところで体力が奪われ、疲れに繋がってしまう。特に疲れたときのアドバンテージは大きいと感じます。

取材/編集:辻啓/シクロワイアード 提供:オークリージャパン