2019/09/20(金) - 18:15
青魚の油に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)は、体内でほとんど作ることができない必須脂肪酸の一種。アスリートにも有効な成分だが、旬の青魚を定期的にとり続けることはなかなか難しい。そこでシマノレーシングの選手たちは、ニッスイEPAサプリメントを日ごろから愛用しているという。使用するようになったきっかけやEPAを摂取することで感じられた効果などについて、ざっくばらんに語っていただいた。
佐々秀治さん:青色のボトルのウルトラピュアは、市場にあるEPAサプリメントの中でもっともEPAの含有量が多い製品です。1日摂取量の6粒にEPAが1050mg含まれていますが、わずか34kcalです。EPA含有量で比較するとマダイの可食部100gとほぼ同じですが、カロリーはほぼ6分の1です。緑色のボトルのアクティブコンディションは、1日摂取量の5粒あたりEPA含有量が332mgとウルトラピュアのおよそ3分の1になりますが、その分価格がお値打ちです。EPAの精製度を日本酒に例えると、ウルトラピュアが「大吟醸」で、アクティブコンディションは「純米酒」というところですが、EPAを効率よく摂取することを重視するならウルトラピュアがオススメです。
河南こころさん:青色のウルトラピュアをはじめ、ニッスイのSPORTS EPAサプリメントは、信頼度の高いアンチ・ドーピング認証「インフォームドチョイス」を取得しているので、スポーツ選手が安心して摂取できるのも魅力ですね。
― そもそもニッスイのEPAをシマノレーシングの選手たちが取り始めたきっかけは?
野寺秀徳監督:弊社(シマノ)の釣り部門とニッスイさんとのお付き合いがあったご縁で2017年のオフにEPAのサプリメントを使わせていただくことになりました。選手たちはトレーニングと同じぐらい栄養と休息も大事だと理解していて、そういう方面の勉強も各自でしています。EPAのことも勉強してその有効性に注目したようです。
河南:私はかつてシマノレーシングの管理栄養士を務めていたこともありました。自転車の選手は、他のスポーツ選手と比べると栄養に関して熱心に勉強されている方が多い印象ですね。
― EPAのどういう特徴に興味を持たれたのですか?
野寺:選手はハードにトレーニングしながら身体を絞っていくので、トレーニングを続けていくとどうしても身体にダメージが蓄積していくのです。その際、身体の抵抗力がどうしても下がりがちですから、コンディションを整えながらハードにトレーニングを続けるのをサポートする栄養素という点でEPAは期待できると思いました。
木村圭佑選手:ロードレース選手は、同じパワーで走れるなら上りでは体重が軽い方が有利なので、身体を絞る必要があります。そのため、以前は「油は悪」というか、「ロードレース選手には必要ないもの」と考えて敬遠していました。でも、青魚の油に多く含まれるEPAを摂ることは悪い事ではなく、むしろアスリートのコンディショニングにも有効なのだと知り、意識して摂るようになりました。
横山航太選手:良質な油を摂ることで、体重が維持しやすくなったというのは確かに感じますね。個人的には筋トレをしたとき、翌日に体が楽になったように感じます。これもEPAのおかげかもしれません。
野寺:サプリメントの有効成分の効果は、飲み始めてすぐに現れるものではありませんが、長く続けるうちに「飲んでないときと比べると何か調子がいいな」と感じられればいいなと思ってはいました。
選手は日々ハードにトレーニングしますから、それだけ身体にも負担をかけていて、体調を崩しやすい状態になります。体調を崩すと日々のトレーニングもうまくいかなくなってパフォーマンスが下がってしまうので、体調の維持や回復はトレーニングと同じぐらい重要だと思います。
― シマノレーシングの選手の皆さんにとってもEPAは欠かせない存在となりつつあるのですね。
横山:選手が住んでいるクラブハウス(寮)の食堂のテーブルに置いてあって、毎日忘れずに摂るようにしています。
木村:チームでは特に入部さんが熱心に飲んでるイメージがありますね(笑)。
野寺:自分も今は選手ではないですが、EPAのサプリを飲んでいます。今、シマノの社員として働きながらチームの監督を務めているので、デスクワークをする機会が増えました。頭をすっきりさせたくてよくコーヒーを飲んでいたのですが、EPAを摂るようになってから頭がすっきりするようになった気がします。子どもにも飲ませたら勉強に集中できるようになるんじゃないか、と思ったりするのですがどうなんでしょう?
佐々:お子様の脳の発達には、もうひとつの魚の油であるDHAが重要と言われていますね。
野寺:そうなんですね!
野寺:選手たちはトレーニング中は外で食事したり、遠征の時は現地で思うような食事がとれないケースも多いです。最近はコンビニやファミレスでも、サラダチキンやささみを使った高タンパクの商品やメニューが増えてきてはいるので、意識次第ではそれなりにバランスの取れた食事はできるようになってきたとは思います。それでもEPAを豊富に含む魚を選ぼうとしても難しいことは多いですね。
河南:栄養や身体に必要なものは、体調が悪くなるのを防ぐために普段の食事から摂るのが基本です。サプリメントはあくまで補助的にとるものだと考えています。海外に遠征に行ったりすると、衛生面や食あたりのリスクを回避するため、魚を食べることをすすめられないこともあります。そんなときにEPAを補うのにサプリメントを利用するのはおすすめですね。
― 選手たちの食生活はストイックなイメージなので、コンビニや外食だとなおさら食べられるものの選択肢が少なそうです。
野寺:いろいろな食べ物があふれていて簡単に手に入れられる日本では、プロでも節制をするのは難しいと思いますよ(笑)。さらに栄養バランスを考えながら食事を節制するのは難しいですね。やり過ぎると体調を崩しかねないですし。特にプロでやっていて、勝ちに手が届きそうなレベルにいるとついつい頑張ってしまう選手が多いんです。節制すると必要な栄養が十分に摂れなくなることもあるので、河南さんがおっしゃっていたように「不足分をサプリで補う」という感じですね。
河南:EPAは脂肪酸の中でも体内でほとんど作ることができない必須脂肪酸の一種・オメガ3系の脂肪酸に分類されます。主に青魚に多く含まれていて、特にいわしが含有量が高いことで知られています。亜麻仁油やくるみなどもα-リノレン酸というオメガ3系の脂肪酸が多く含まれていて、これらを積極的に摂るように勧めています。
佐々:おっしゃるとおり、亜麻仁油もα-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)が多く含まれますね。私はオメガ3系の脂肪酸でもEPA独自の働きに注目しています。しかしながら、EPAを毎日摂るのは、なかなか難しいですね。魚の油にはEPAやDHAが含まれていますが、DHAよりEPAを多く含む代表的なお魚はいわしです。ニッスイのEPAは、主に南米のカタクチイワシを原料として、国内自社工場で独自の精製をしたEPA含有魚油を使用しているので、品質の高さも折り紙付きです。皮膜は植物性由来でやわらかいので、飲みやすいと思います。
野寺:サプリメントをたくさん摂ると身体にも負担が掛かるイメージがありますが、ニッスイEPAは皮膜が柔らかくて飲みやすいのがいいですね。
佐々:海外のサプリは飲んだときに異物感が強いものも多いですが、ニッスイの製品は飲みやすさにもこだわっています。
― 効果的な摂取方法はあるのですか?
佐々:おすすめの摂取タイミングは食後ですね。このタイミングで1日あたり6粒摂ると効果的だと思います。
― 最後に野寺監督から読者の皆さんにメッセージを。
野寺:スポーツ選手も自転車を楽しむホビーライダーも、生活していく上で一番大切なのは健康であることです。自転車は機材スポーツなので、バイクのメンテナンスも大事ですが、同じぐらい身体のメンテナンスも重要です。バランスのよい食事を取ってEPAも活用して、サイクルライフを充実させましょう!
対談参加者 プロフィール
野寺秀徳監督(右)
シマノレーシング監督。かつてはシマノレーシング所属のプロロード選手で、全日本選手権を2005年と2008年の2回制した。2002年には日本人として2人目となるジロ・デ・イタリア完走を果たしている。河南こころさん(左)
オリックス・バファローズ所属の管理栄養士。2006-2008年と2010-2012年にシマノレーシングの管理栄養士を務めた。シマノ鈴鹿ロードのサブイベント「知っ得講座」でサイクリストと栄養に関する講師を長年勤めている。木村圭佑選手(中・左)
シマノレーシングのチームキャプテン。2016年、2017年と2年続けて全日本選手権で3位に入り、2018シーズンには国内2勝を達成。キャプテン就任2年目の2019年はさらなる飛躍が期待されている。横山航太選手(中・右)
ジュニア時代からオフロード含む数々のタイトルを獲得。2014、2016のU23シクロクロス選手権覇者。2017年はU23全日本選手権ロードで優勝したマルチプレイヤー。今季は複数勝利を目指す。佐々秀治さん
ニッスイのSPORTS EPAを取り扱う日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社で営業企画部プロダクトセールス課に所属。自身もサイクリストで、強豪チーム「イナーメ信濃山形」に所属してレースに参戦していた。「油=自転車選手にとって悪」だと思っていた
― ニッスイのEPAにはいくつかの種類がありますが、製品ごとの違いは?佐々秀治さん:青色のボトルのウルトラピュアは、市場にあるEPAサプリメントの中でもっともEPAの含有量が多い製品です。1日摂取量の6粒にEPAが1050mg含まれていますが、わずか34kcalです。EPA含有量で比較するとマダイの可食部100gとほぼ同じですが、カロリーはほぼ6分の1です。緑色のボトルのアクティブコンディションは、1日摂取量の5粒あたりEPA含有量が332mgとウルトラピュアのおよそ3分の1になりますが、その分価格がお値打ちです。EPAの精製度を日本酒に例えると、ウルトラピュアが「大吟醸」で、アクティブコンディションは「純米酒」というところですが、EPAを効率よく摂取することを重視するならウルトラピュアがオススメです。
河南こころさん:青色のウルトラピュアをはじめ、ニッスイのSPORTS EPAサプリメントは、信頼度の高いアンチ・ドーピング認証「インフォームドチョイス」を取得しているので、スポーツ選手が安心して摂取できるのも魅力ですね。
― そもそもニッスイのEPAをシマノレーシングの選手たちが取り始めたきっかけは?
野寺秀徳監督:弊社(シマノ)の釣り部門とニッスイさんとのお付き合いがあったご縁で2017年のオフにEPAのサプリメントを使わせていただくことになりました。選手たちはトレーニングと同じぐらい栄養と休息も大事だと理解していて、そういう方面の勉強も各自でしています。EPAのことも勉強してその有効性に注目したようです。
河南:私はかつてシマノレーシングの管理栄養士を務めていたこともありました。自転車の選手は、他のスポーツ選手と比べると栄養に関して熱心に勉強されている方が多い印象ですね。
― EPAのどういう特徴に興味を持たれたのですか?
野寺:選手はハードにトレーニングしながら身体を絞っていくので、トレーニングを続けていくとどうしても身体にダメージが蓄積していくのです。その際、身体の抵抗力がどうしても下がりがちですから、コンディションを整えながらハードにトレーニングを続けるのをサポートする栄養素という点でEPAは期待できると思いました。
木村圭佑選手:ロードレース選手は、同じパワーで走れるなら上りでは体重が軽い方が有利なので、身体を絞る必要があります。そのため、以前は「油は悪」というか、「ロードレース選手には必要ないもの」と考えて敬遠していました。でも、青魚の油に多く含まれるEPAを摂ることは悪い事ではなく、むしろアスリートのコンディショニングにも有効なのだと知り、意識して摂るようになりました。
横山航太選手:良質な油を摂ることで、体重が維持しやすくなったというのは確かに感じますね。個人的には筋トレをしたとき、翌日に体が楽になったように感じます。これもEPAのおかげかもしれません。
野寺:サプリメントの有効成分の効果は、飲み始めてすぐに現れるものではありませんが、長く続けるうちに「飲んでないときと比べると何か調子がいいな」と感じられればいいなと思ってはいました。
選手は日々ハードにトレーニングしますから、それだけ身体にも負担をかけていて、体調を崩しやすい状態になります。体調を崩すと日々のトレーニングもうまくいかなくなってパフォーマンスが下がってしまうので、体調の維持や回復はトレーニングと同じぐらい重要だと思います。
EPAはアスリートにも有効だが、健康に過ごしたいすべての人におすすめ
― シマノレーシングの選手の皆さんにとってもEPAは欠かせない存在となりつつあるのですね。
横山:選手が住んでいるクラブハウス(寮)の食堂のテーブルに置いてあって、毎日忘れずに摂るようにしています。
木村:チームでは特に入部さんが熱心に飲んでるイメージがありますね(笑)。
野寺:自分も今は選手ではないですが、EPAのサプリを飲んでいます。今、シマノの社員として働きながらチームの監督を務めているので、デスクワークをする機会が増えました。頭をすっきりさせたくてよくコーヒーを飲んでいたのですが、EPAを摂るようになってから頭がすっきりするようになった気がします。子どもにも飲ませたら勉強に集中できるようになるんじゃないか、と思ったりするのですがどうなんでしょう?
佐々:お子様の脳の発達には、もうひとつの魚の油であるDHAが重要と言われていますね。
野寺:そうなんですね!
自転車選手は機材のケアだけでなく身体のケアも大切
― 普段の生活でもEPAを食品から摂るのは難しいのでしょうか?野寺:選手たちはトレーニング中は外で食事したり、遠征の時は現地で思うような食事がとれないケースも多いです。最近はコンビニやファミレスでも、サラダチキンやささみを使った高タンパクの商品やメニューが増えてきてはいるので、意識次第ではそれなりにバランスの取れた食事はできるようになってきたとは思います。それでもEPAを豊富に含む魚を選ぼうとしても難しいことは多いですね。
河南:栄養や身体に必要なものは、体調が悪くなるのを防ぐために普段の食事から摂るのが基本です。サプリメントはあくまで補助的にとるものだと考えています。海外に遠征に行ったりすると、衛生面や食あたりのリスクを回避するため、魚を食べることをすすめられないこともあります。そんなときにEPAを補うのにサプリメントを利用するのはおすすめですね。
― 選手たちの食生活はストイックなイメージなので、コンビニや外食だとなおさら食べられるものの選択肢が少なそうです。
野寺:いろいろな食べ物があふれていて簡単に手に入れられる日本では、プロでも節制をするのは難しいと思いますよ(笑)。さらに栄養バランスを考えながら食事を節制するのは難しいですね。やり過ぎると体調を崩しかねないですし。特にプロでやっていて、勝ちに手が届きそうなレベルにいるとついつい頑張ってしまう選手が多いんです。節制すると必要な栄養が十分に摂れなくなることもあるので、河南さんがおっしゃっていたように「不足分をサプリで補う」という感じですね。
河南:EPAは脂肪酸の中でも体内でほとんど作ることができない必須脂肪酸の一種・オメガ3系の脂肪酸に分類されます。主に青魚に多く含まれていて、特にいわしが含有量が高いことで知られています。亜麻仁油やくるみなどもα-リノレン酸というオメガ3系の脂肪酸が多く含まれていて、これらを積極的に摂るように勧めています。
佐々:おっしゃるとおり、亜麻仁油もα-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)が多く含まれますね。私はオメガ3系の脂肪酸でもEPA独自の働きに注目しています。しかしながら、EPAを毎日摂るのは、なかなか難しいですね。魚の油にはEPAやDHAが含まれていますが、DHAよりEPAを多く含む代表的なお魚はいわしです。ニッスイのEPAは、主に南米のカタクチイワシを原料として、国内自社工場で独自の精製をしたEPA含有魚油を使用しているので、品質の高さも折り紙付きです。皮膜は植物性由来でやわらかいので、飲みやすいと思います。
野寺:サプリメントをたくさん摂ると身体にも負担が掛かるイメージがありますが、ニッスイEPAは皮膜が柔らかくて飲みやすいのがいいですね。
佐々:海外のサプリは飲んだときに異物感が強いものも多いですが、ニッスイの製品は飲みやすさにもこだわっています。
― 効果的な摂取方法はあるのですか?
佐々:おすすめの摂取タイミングは食後ですね。このタイミングで1日あたり6粒摂ると効果的だと思います。
― 最後に野寺監督から読者の皆さんにメッセージを。
野寺:スポーツ選手も自転車を楽しむホビーライダーも、生活していく上で一番大切なのは健康であることです。自転車は機材スポーツなので、バイクのメンテナンスも大事ですが、同じぐらい身体のメンテナンスも重要です。バランスのよい食事を取ってEPAも活用して、サイクルライフを充実させましょう!
提供:日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社 取材・文:浅野真則 構成:シクロワイアード編集部