2018/12/28(金) - 15:00
エアロのエッセンスを取り入れフルモデルチェンジを果たした、フォーカス「IZALCO MAX DISC」のトップモデル”9”シリーズをインプレッション。先代IZALCO MAXをよく知るサイクルポイント オーベストの店長、西谷雅史さんの言葉とともにその性能に迫っていきたい。
2014年よりレースシーンに投入され、当時のスポンサードチームであるアージェードゥーゼルによって3シーズンに渡って使用されてきた実績を持つフォーカスのフラッグシップモデル「IZALCO MAX」。その間チームは、パリ~ニース総合優勝をはじめグランツールでの幾度もステージ優勝を飾っており、プロトンでも目立つスカイブルー/ホワイトのバイクが印象に残っているファンも少なくないだろう。
丸チューブを基本としたオーソドックスなフレームワークが生み出す750gというフレーム重量を武器に、軽やかにクライミングをこなすライトウェイトオールラウンダーとして5年もの間フォーカスのトップモデルを担ってきたIZALCO MAX。しかしこの5年間でレースバイクのトレンドはエアロ、そしてディスクブレーキへと移行してきた。そのような変化に対応すべく、フルモデルチェンジを遂げた新型IZALCO MAX DISCは、最新のデザインを取り入れることで前作にも増した空力性能と剛性、快適性を獲得している。
開発にあたっては膨大な回数のコンピュータシミュレーションと風洞実験を繰り返し、エアロダイナミクスを煮詰めた。翼断面の後部を切り落としたカムテール形状のチュービングや、コンパクトなリアトライアングル、ホリゾンタルに近いトップチューブ、フォーククラウンのインテグレートデザインなど、近年のエアロロードとして王道のフレームシェイプを手にした。ここ数年、レーシングラインをオールラウンドモデルのIZALCO MAXに絞ってきたフォーカスとしては、ここまでのエアロダイナミクスの追求はブランド初の試みでもあった。
空力性能を向上させるためのチュービングを随所に採用しつつも、前作にも通ずる直線的で細身のルックスは健在。トップグレードである9シリーズのフレーム重量は890g、フォーク重量は358g(いずれも小物なし、ペイント込み)と、ディスクブレーキモデルとしては世界最軽量級の数値をマークしている。つまるところ、IZALCO MAXのアイデンティティであった軽量性はモデルチェンジ後も変わらず受け継がれており、軽快なクライミング性能は微塵も損なわれていない。
また、最先端のエアロディスクロードにおいて欠かせないのが空力性能を高めるケーブルのフル内装システムだ。各社がエアロロードにディスクブレーキを組み合わせる最大の理由となるのが、油圧システムによるケーブルルーティングの自由度の向上であり、ハンドルからステム、フォークコラムを経由したフル内装システムをいかに組み上げるかが、各社の開発力が如実に現れる部分でもある。
フォーカスは専用ステムを開発し、整備性とフィッティング性を両立させたフル内装システムを組み上げた。ハンドルバーから飛び出たケーブル類は、専用のスペーサーパーツに導かれ、ステム下部を通りフレーム内部へとルーティングされる。ステム自体もエアロ性能に配慮された流線形のデザインで、空気抵抗を低減するためハンドルのクランプボルトは下側から留める設計を採用している。ステムアングルは-15度。ライダーとのフィッティングを重視し、ハンドルは専用品ではなく、一般的な丸形クランプタイプの汎用品を使用可能としている。
これらエアロダイナミクスを高めたデザインによって、前作に比べ6%の空気抵抗低減を叶えた新型IZALCO MAX。ディスクブレーキへの最適化によって僅かな重量増はあるものの、あらゆるヨー角において従来よりも低い抗力を示しており、200Wで50kmを走行した場合、前作比で1分30秒ものタイム短縮を実現している。
ジオメトリーも刷新され、安定性強化のためBBドロップは従来よりも深めの設計に。昨今の前乗りポジションの流行を受け、シートチューブを全体的に前に出したフレームデザインが採用された点も最新のロードバイクらしいポイントだろう。それに伴いチェーンステーも5mm短くなっており、優れた反応性に一役買っている。タイヤクリアランスは最大28mmの設定だ。
エアロ性能とともに快適性を高めるため、新開発のD型カーボンシートポストを採用。15mmセットバックとし、しなりを生み出す形状によって振動吸収性を向上させている。シートポスト重量は215gで、ヤグラにはチタンボルトを用い軽量化にも配慮した。
ディスクブレーキはもちろんフラットマウントで、前後160mmローターを装備。スルーアクスルは90度回転させるだけでリリースできるフォーカス独自のR.A.Tシステムを採用しており、クイックリリースと変わらない素早いホイール着脱を可能としている。
販売は各種完成車とフレームセットにて行われ、9シリーズはケーブル内装のために電動コンポーネントのみに対応する。今回はシマノDURA-ACE Di2コンポーネントと、マヴィックのCOSMIC PRO CARBON UST DISCホイールを合わせたJapan Assembly完成車にてテストした。それではインプレッションに移ろう。
西谷雅史(サイクルポイント オーベスト)
東京都調布市にある「サイクルポイント オーベスト」店長。チームオーベストを率い、自らも積極的にレースに参戦。過去にはツール・ド・おきなわ市民200kmや、ジャパンカップオープンレースなどの国内ビックレースにて優勝を経験。2016年にはニセコクラシック年代別優勝も果たす。先代IZALCO MAXを愛車の1台として駆っており、その特性を知り尽くすフォーカス乗りの一人。
「際立つ登りの軽さ、性能バランスが向上しよりレーシーな”速さ”を獲得した1台」
前作と比較してトータルのパフォーマンスバランスに磨きがかかり、より速いバイクへと進化したなと実感できる仕上がりです。軽い走りに抜群のコントロール性、エアロ感もありつつ硬すぎず、乗り心地の良さも両立している、欠点のない完成度の高さを見せつけてくれました。オールラウンドバイクとして見た時に前作もなかなか秀逸なものでしたが、モデルチェンジによってよりレースで速く走りたいという欲求に応える走りを獲得していますね。
特筆すべきは登りの軽さ。重量的な軽さもあってか、ダンシングが異様に軽くスイスイ登ってくれる印象です。ケーブルフル内装のルーティングを採用していますが、ヘッドの動きは全く阻害されておらず、フロントの軽い動きもダンシング時の振りやすさに貢献している部分だと感じました。
ここまでの軽さはセカンドグレードの8シリーズでは再現できていませんでしたし、やはりトップモデルたる走りの良さと言えるでしょう。ましてや今回は40mmハイトのディープリムホイールでしたし、これがローハイトになったらさらに軽くなるの?と、そのポテンシャルの高さを感じさせてくれました。重量面でネガティブな印象を持たれがちなディスクブレーキですが、乗ってみるとそんなイメージは払拭されるほどに軽快な走りが楽しめます。
登りだけでなく下りの性能も非常に優秀ですね。フォーク剛性が高く、コーナーで外に膨らむこともなくきちんと倒し込んでいけますし、ついついハイスピードを出したくなるほどの安定感も持ち合わせています。ジオメトリーなどの設計が良いのか、ハンドリングもニュートラルで怖さがなく、軽いけど切り込みすぎない。けれども左右への切り返しは抜群にしやすい操舵感で、下りは恐ろしく速いバイクですよ。アップダウンのあるレースでは大きなアドバンテージとなること間違いなしです。
一方、エアロ形状を取り入れてはいますが、純粋なエアロロードのように高速域でグングンとスピードが伸びていくような感覚は薄いですね。高速巡航やスプリントで圧倒的に速いかと言われたら、そうではない。もがいたり大パワーをかけたりするような走りは得意ではないでしょうね。中速域をケイデンス重視で巡航する、もしくはダンシングで軽やかに登るといったシーンで真価を発揮する性能になっています。そのためバイク自体も硬すぎる剛性感ではなく、万人に受けるような上手いバランスに仕上がっていると思います。
フレームも全体的にある程度しなってくれる印象で、それが乗り心地の良さに繋がっているのでしょう。特に荒れている路面でダンシングしても跳ねないのは素晴らしい。シートポストも目に見えてしなってくれるので振動吸収に一役買っていると思います。レーシングモデルなので快適性に秀でている訳ではありませんが、その点でマイナス要素を感じないのもフレームの出来の良さが表れている証拠ですね。
細かい部分で言えばスルーアクスルのR.A.Tシステムには感心します。ねじ込み式の煩わしさもなく、これが今のところ一番速くホイールを交換できる仕組みだと思います。BBも前作ではPF30でしたが、今回BB86へ変更されており、シマノクランクとの相性もバッチリです。性能面でもBBパーツの選択面でも良くなったアップデートポイントだと思います。
総じて前作と比較して空力性能は良くなっていながら、極端なエアロフォルムとしなかったおかげで全方位に使いやすいオールラウンドな走りが身上のバイクに仕上がっています。クライミングバイクとしても遜色ない軽い走りに加え、安定感の高い下り性能とエアロの効いた巡航性能、全てがバランス良くまとまっているので、どんなシチュエーションでも使いやすい乗り味と言えますね。
”速く”走るための各種アップデートによって、今まで以上にレーシーな印象は受けますが、誰が乗っても楽しいと思える扱いやすさがあり、硬すぎるハイエンド系エアロロードのようなイメージはまったく受けません。ロングライドで乗るのも良いと思います。性能バランスが全体的に引き上げられたことで、レースバイクとして一段階レベルアップした、時代に沿ったモデルになったなと感心させられる1台です。
※8シリーズのインプレッション記事はこちら
MORE THAN JUST THE FASTEST 総合バランスを高め進化したIZALCO MAX
2014年よりレースシーンに投入され、当時のスポンサードチームであるアージェードゥーゼルによって3シーズンに渡って使用されてきた実績を持つフォーカスのフラッグシップモデル「IZALCO MAX」。その間チームは、パリ~ニース総合優勝をはじめグランツールでの幾度もステージ優勝を飾っており、プロトンでも目立つスカイブルー/ホワイトのバイクが印象に残っているファンも少なくないだろう。
丸チューブを基本としたオーソドックスなフレームワークが生み出す750gというフレーム重量を武器に、軽やかにクライミングをこなすライトウェイトオールラウンダーとして5年もの間フォーカスのトップモデルを担ってきたIZALCO MAX。しかしこの5年間でレースバイクのトレンドはエアロ、そしてディスクブレーキへと移行してきた。そのような変化に対応すべく、フルモデルチェンジを遂げた新型IZALCO MAX DISCは、最新のデザインを取り入れることで前作にも増した空力性能と剛性、快適性を獲得している。
エアロダイナミクスを煮詰め-6%の空気抵抗低減を達成
開発にあたっては膨大な回数のコンピュータシミュレーションと風洞実験を繰り返し、エアロダイナミクスを煮詰めた。翼断面の後部を切り落としたカムテール形状のチュービングや、コンパクトなリアトライアングル、ホリゾンタルに近いトップチューブ、フォーククラウンのインテグレートデザインなど、近年のエアロロードとして王道のフレームシェイプを手にした。ここ数年、レーシングラインをオールラウンドモデルのIZALCO MAXに絞ってきたフォーカスとしては、ここまでのエアロダイナミクスの追求はブランド初の試みでもあった。
空力性能を向上させるためのチュービングを随所に採用しつつも、前作にも通ずる直線的で細身のルックスは健在。トップグレードである9シリーズのフレーム重量は890g、フォーク重量は358g(いずれも小物なし、ペイント込み)と、ディスクブレーキモデルとしては世界最軽量級の数値をマークしている。つまるところ、IZALCO MAXのアイデンティティであった軽量性はモデルチェンジ後も変わらず受け継がれており、軽快なクライミング性能は微塵も損なわれていない。
また、最先端のエアロディスクロードにおいて欠かせないのが空力性能を高めるケーブルのフル内装システムだ。各社がエアロロードにディスクブレーキを組み合わせる最大の理由となるのが、油圧システムによるケーブルルーティングの自由度の向上であり、ハンドルからステム、フォークコラムを経由したフル内装システムをいかに組み上げるかが、各社の開発力が如実に現れる部分でもある。
フォーカスは専用ステムを開発し、整備性とフィッティング性を両立させたフル内装システムを組み上げた。ハンドルバーから飛び出たケーブル類は、専用のスペーサーパーツに導かれ、ステム下部を通りフレーム内部へとルーティングされる。ステム自体もエアロ性能に配慮された流線形のデザインで、空気抵抗を低減するためハンドルのクランプボルトは下側から留める設計を採用している。ステムアングルは-15度。ライダーとのフィッティングを重視し、ハンドルは専用品ではなく、一般的な丸形クランプタイプの汎用品を使用可能としている。
これらエアロダイナミクスを高めたデザインによって、前作に比べ6%の空気抵抗低減を叶えた新型IZALCO MAX。ディスクブレーキへの最適化によって僅かな重量増はあるものの、あらゆるヨー角において従来よりも低い抗力を示しており、200Wで50kmを走行した場合、前作比で1分30秒ものタイム短縮を実現している。
安定性を高めた新規ジオメトリー、快適性に寄与するD型専用シートポストを採用
改良点はフレーム形状のみならず、もちろんカーボンレイアップにもある。ウルトラハイモジュラスカーボンを使用したトップモデルの9シリーズは、高弾性な60Tカーボンを筆頭に、40T、30T、24Tといった弾性率の異なるカーボン素材を適材適所に使用。特にパワー伝達において重要なボトムブラケットや、ハンドリング性能を左右するヘッドチューブには高い剛性を持たせている。1つのフレームに用いられるカーボンプリプレグは671枚にも達し、長年の経験や研究に基づき最適化された積層方法によって、優れた重量剛性比を実現している。ジオメトリーも刷新され、安定性強化のためBBドロップは従来よりも深めの設計に。昨今の前乗りポジションの流行を受け、シートチューブを全体的に前に出したフレームデザインが採用された点も最新のロードバイクらしいポイントだろう。それに伴いチェーンステーも5mm短くなっており、優れた反応性に一役買っている。タイヤクリアランスは最大28mmの設定だ。
エアロ性能とともに快適性を高めるため、新開発のD型カーボンシートポストを採用。15mmセットバックとし、しなりを生み出す形状によって振動吸収性を向上させている。シートポスト重量は215gで、ヤグラにはチタンボルトを用い軽量化にも配慮した。
ディスクブレーキはもちろんフラットマウントで、前後160mmローターを装備。スルーアクスルは90度回転させるだけでリリースできるフォーカス独自のR.A.Tシステムを採用しており、クイックリリースと変わらない素早いホイール着脱を可能としている。
販売は各種完成車とフレームセットにて行われ、9シリーズはケーブル内装のために電動コンポーネントのみに対応する。今回はシマノDURA-ACE Di2コンポーネントと、マヴィックのCOSMIC PRO CARBON UST DISCホイールを合わせたJapan Assembly完成車にてテストした。それではインプレッションに移ろう。
インプレッションライダーのプロフィール
西谷雅史(サイクルポイント オーベスト)
東京都調布市にある「サイクルポイント オーベスト」店長。チームオーベストを率い、自らも積極的にレースに参戦。過去にはツール・ド・おきなわ市民200kmや、ジャパンカップオープンレースなどの国内ビックレースにて優勝を経験。2016年にはニセコクラシック年代別優勝も果たす。先代IZALCO MAXを愛車の1台として駆っており、その特性を知り尽くすフォーカス乗りの一人。
IZALCO MAX DISC インプレッション
「際立つ登りの軽さ、性能バランスが向上しよりレーシーな”速さ”を獲得した1台」
西谷雅史さん(サイクルポイント オーベスト)
前作と比較してトータルのパフォーマンスバランスに磨きがかかり、より速いバイクへと進化したなと実感できる仕上がりです。軽い走りに抜群のコントロール性、エアロ感もありつつ硬すぎず、乗り心地の良さも両立している、欠点のない完成度の高さを見せつけてくれました。オールラウンドバイクとして見た時に前作もなかなか秀逸なものでしたが、モデルチェンジによってよりレースで速く走りたいという欲求に応える走りを獲得していますね。
特筆すべきは登りの軽さ。重量的な軽さもあってか、ダンシングが異様に軽くスイスイ登ってくれる印象です。ケーブルフル内装のルーティングを採用していますが、ヘッドの動きは全く阻害されておらず、フロントの軽い動きもダンシング時の振りやすさに貢献している部分だと感じました。
ここまでの軽さはセカンドグレードの8シリーズでは再現できていませんでしたし、やはりトップモデルたる走りの良さと言えるでしょう。ましてや今回は40mmハイトのディープリムホイールでしたし、これがローハイトになったらさらに軽くなるの?と、そのポテンシャルの高さを感じさせてくれました。重量面でネガティブな印象を持たれがちなディスクブレーキですが、乗ってみるとそんなイメージは払拭されるほどに軽快な走りが楽しめます。
登りだけでなく下りの性能も非常に優秀ですね。フォーク剛性が高く、コーナーで外に膨らむこともなくきちんと倒し込んでいけますし、ついついハイスピードを出したくなるほどの安定感も持ち合わせています。ジオメトリーなどの設計が良いのか、ハンドリングもニュートラルで怖さがなく、軽いけど切り込みすぎない。けれども左右への切り返しは抜群にしやすい操舵感で、下りは恐ろしく速いバイクですよ。アップダウンのあるレースでは大きなアドバンテージとなること間違いなしです。
一方、エアロ形状を取り入れてはいますが、純粋なエアロロードのように高速域でグングンとスピードが伸びていくような感覚は薄いですね。高速巡航やスプリントで圧倒的に速いかと言われたら、そうではない。もがいたり大パワーをかけたりするような走りは得意ではないでしょうね。中速域をケイデンス重視で巡航する、もしくはダンシングで軽やかに登るといったシーンで真価を発揮する性能になっています。そのためバイク自体も硬すぎる剛性感ではなく、万人に受けるような上手いバランスに仕上がっていると思います。
フレームも全体的にある程度しなってくれる印象で、それが乗り心地の良さに繋がっているのでしょう。特に荒れている路面でダンシングしても跳ねないのは素晴らしい。シートポストも目に見えてしなってくれるので振動吸収に一役買っていると思います。レーシングモデルなので快適性に秀でている訳ではありませんが、その点でマイナス要素を感じないのもフレームの出来の良さが表れている証拠ですね。
細かい部分で言えばスルーアクスルのR.A.Tシステムには感心します。ねじ込み式の煩わしさもなく、これが今のところ一番速くホイールを交換できる仕組みだと思います。BBも前作ではPF30でしたが、今回BB86へ変更されており、シマノクランクとの相性もバッチリです。性能面でもBBパーツの選択面でも良くなったアップデートポイントだと思います。
総じて前作と比較して空力性能は良くなっていながら、極端なエアロフォルムとしなかったおかげで全方位に使いやすいオールラウンドな走りが身上のバイクに仕上がっています。クライミングバイクとしても遜色ない軽い走りに加え、安定感の高い下り性能とエアロの効いた巡航性能、全てがバランス良くまとまっているので、どんなシチュエーションでも使いやすい乗り味と言えますね。
”速く”走るための各種アップデートによって、今まで以上にレーシーな印象は受けますが、誰が乗っても楽しいと思える扱いやすさがあり、硬すぎるハイエンド系エアロロードのようなイメージはまったく受けません。ロングライドで乗るのも良いと思います。性能バランスが全体的に引き上げられたことで、レースバイクとして一段階レベルアップした、時代に沿ったモデルになったなと感心させられる1台です。
フォーカス IZALCO MAX DISC ラインアップ
IZALCO MAX DISC 9.9
フレーム | MAX technology carbon, disc, BB86, 142x12 mm thru axle, RAT Evo technology, electronical shifting only, flat mount 160 mm |
フォーク | MAX technology carbon, integrated, disc, 100x12 mm RAT through axle, RAT Evo Technology, flat mount 160 mm |
ハンドルバー | Easton EC90 Aero, carbon |
ステム | FOCUS IZALCO MAX custom, carbon |
コンポーネント | Shimano Dura-Ace R9150 Di2 |
ホイール | DT Swiss ARC 1450 DICUT DB, 48mm height |
タイヤ | Continental GP4000S II, 700 x 25C |
サドル | Prologo Dimension |
サイズ | 47, 50, 52, 54 |
価格 | 1,200,000円(税抜) |
IZALCO MAX DISC 8.9
フレーム | MAX technology carbon, disc, BB86, 142x12 mm thru axle, RAT Evo technology, Di2/mechanical, flat mount 160 mm |
フォーク | MAX technology carbon, integrated, disc, 100x12 mm RAT through axle, RAT Evo Technology, flat mount 160 mm |
ハンドルバー | BBB Deluxe, Aluminium |
ステム | BBB Deluxe, aluminium |
コンポーネント | Shimano Ultegra R8050, Di2 |
ホイール | DT Swiss PRC 1450 SPLINE DB, 35mm height |
タイヤ | Continental Ultra Sport II, 700 x 25C |
サドル | Prologo Scratch |
サイズ | 47, 50, 52, 54 |
価格 | 740,000円(税抜) |
※8シリーズのインプレッション記事はこちら
IZALCO MAX DISC 8.8
フレーム | MAX technology carbon, disc, BB86, 142x12 mm thru axle, RAT Evo technology, Di2/mechanical, flat mount 160 mm |
フォーク | MAX technology carbon, integrated, disc, 100x12 mm RAT through axle, RAT Evo Technology, flat mount 160 mm |
ハンドルバー | BBB Deluxe, Aluminium |
ステム | BBB Deluxe, aluminium |
コンポーネント | Shimano Ultegra R8000 |
ホイール | Novatec R5, carbon, 50mm height |
タイヤ | Continental Ultra Sport II, 700 x 25C |
サドル | Prologo Scratch |
サイズ | 47, 50, 52, 54 |
価格 | 540,000円(税抜) |
IZALCO MAX DISC 日本組立仕様
IZALCO MAX DISC 9
コンポーネント | ホイール | 価格 |
---|---|---|
DURA-ACE Di2 | MAVIC COSMIC PRO CARBON UST DISC | 980,000円(税抜) |
DURA-ACE Di2 | FULCRUM RACING 400 DB | 798,000円(税抜) |
ULTEGRA Di2 | MAVIC COSMIC PRO CARBON UST DISC | 780,000円(税抜) |
ULTEGRA Di2 | FULCRUM RACING 400 DB | 598,000円(税抜) |
サイズ | 47、50、52、54、56 |
カラー | シルバー、ブラック、ホワイト |
フレームセット | 440,000円(税抜) |
IZALCO MAX DISC 8
コンポーネント | ホイール | 価格 |
---|---|---|
DURA-ACE | MAVIC COSMIC PRO CARBON UST DISC | 822,000円(税抜) |
DURA-ACE | FULCRUM RACING 400 DB | 640,000円(税抜) |
ULTEGRA | MAVIC COSMIC PRO CARBON UST DISC | 647,000円(税抜) |
ULTEGRA | FULCRUM RACING 400 DB | 465,000円(税抜) |
サイズ | 47、50、52、54、56 |
カラー | ホワイト |
フレームセット | 388,000円(税抜) |
サイズ | 47 | 50 | 52 | 54 | 56 | |
---|---|---|---|---|---|---|
A | シートチューブ | 430 | 470 | 490 | 510 | 530 |
B | トップチューブホリゾンタル | 504 | 517 | 535 | 551 | 564 |
C | ヘッドアングル | 69.5° | 70.5° | 71.5° | 72° | 72° |
D | シートアングル | 74° | 73.5° | 73.5° | 73.5° | 73.5° |
E | チェーンステー | 410 | 410 | 410 | 410 | 410 |
F | BBドロップ | 78 | 78 | 78 | 78 | 78 |
G | ヘッドチューブ | 80 | 80 | 100 | 115 | 125 |
H | フォークレングス | 392 | 392 | 392 | 392 | 392 |
I | フォークオフセット | 46 | 46 | 46 | 46 | 46 |
J | ホイールベース | 975 | 975 | 985 | 997 | 1010 |
K | スタック | 502 | 506 | 528 | 544 | 554 |
L | リーチ | 360 | 368 | 378 | 390 | 400 |
※単位:mm
提供:グローブライド 制作:シクロワイアード編集部