2018/12/29(土) - 09:42
サイクルコンピューターの高機能化が進み便利になる一方で、操作がやや複雑になっているということも事実。本特集では扱いやすさで人気のレザインGPSの使い方をご紹介。最も簡単な使い方から、スマホとの連携方法などの説明を通してGPS搭載サイクルコンピューターの魅力を感じて欲しい。
GPSを搭載しているサイクルコンピューターを使うのに何も難しいことは無い。とりあえず電源を入れて、サイコンがGPSの電波をキャッチしたことを確認できれば準備完了だ。センサーとの連携なんて小難しいことは置いておいて、そのまま走り出そう。
サイコンがGPSから位置情報を取得し、スピード、走行距離、走行ルートに関係するデータを表示、記録してくれる。正直に言って、これらの情報だけ記録しておけばホビーサイクリストにとっては十分だ。他のデータを記録したい、データをサイコン以外で読みたいという方は次のステップに進もう。
サイコンのみで表示される項目は以下の通り
ハイスペックなサイコンを使いこなし、ライドを楽しもう!
ステップ1:まずは電源を入れて、走り出そう
GPSを搭載しているサイクルコンピューターを使うのに何も難しいことは無い。とりあえず電源を入れて、サイコンがGPSの電波をキャッチしたことを確認できれば準備完了だ。センサーとの連携なんて小難しいことは置いておいて、そのまま走り出そう。
サイコンがGPSから位置情報を取得し、スピード、走行距離、走行ルートに関係するデータを表示、記録してくれる。正直に言って、これらの情報だけ記録しておけばホビーサイクリストにとっては十分だ。他のデータを記録したい、データをサイコン以外で読みたいという方は次のステップに進もう。
サイコンのみで表示される項目は以下の通り
スピード | 平均スピード | 最高スピード | ||
距離 | 総走行距離 | トリップ 1 | トリップ 2 | |
ライドタイム | 時計 | 日付 | ||
Lap 距離 | Lap スピード | Lap タイム | ||
標高 | 獲得標高 | 登り獲得標高 | 下り獲得標高 | |
勾配 | カロリー | 気温 | GPS信号強度 | バッテリー残量 |
ステップ2:レザインGPSはスマホと連携してこそ本領発揮!ペアリングをしてみよう
7、8年前は、デバイスの中だけにデータが保存されるというサイクルコンピューターが主流だった。しかし今のサイクルコンピューター、今回の特集で取り上げるレザインGPSは、データを抜き出し、スマートフォンやパソコンからデータを閲覧することができる。これが真骨頂だ。
レザインGPSで記録したルートログ(地図情報)を眺めているだけでも、ライドの達成感は膨れ上がる。レザインGPS ROOTやストラバといったトレーニングデータ管理WEBサービスを使用すれば、仲間と、全世界のサイクリストとデータをシェアすることができる。さらにレザインGPSではナビゲーションシステムが使えるようになるため、サイクリングの世界を広げてくれるはずだ。
特に筆者のオススメはReliveというサービスとストラバのFlybysという機能。前者はライドログデータと3Dの地図情報を組み合わせ、走行ルートを再現することができるもの。プロロードレースやマラソンのコース紹介で登場する3Dグラフィックといえば想像しやすいだろう。ヒルクライムが多めのコースを走ったあとにReliveを使ってみると、「こんなに登ってたんだー」など達成感が倍増する面白いサービスだ。
後者は自分と同時刻に走行していたサイクリストのログを地図に落とし込み、位置関係を確認することができる機能。サーキットエンデューロで仲間とランデブーしていたシーンや追い抜きなどが発生したシーンなどを振り返れば、会話に一花咲かせることができるはず。本格的にレースに打ち込む人でも、自分がアタックを決めたシーン、はたまた集団からドロップした場所を確認することができ、対策を立てやすくなる。
このようにスマホやPCと連携することでサイクルコンピューターで遊ぶことができる幅がぐっと広がる。スマホとの連携が難しいという方も、このティップスを読んでぜひ挑戦してもらいたい。
さて、レザインGPSとインターネットを繋ぐ上で必要不可欠なものはスマホアプリの「ALLY V2」だ。レザインのサイクルコンピューターは単独でインターネットに接続することができないため、必ずALLY V2に頼ることになる。データのアップロードはもちろん、サイコンの画面設定等を行うことが可能となるため必ずインストールしよう。(無料)
そして、GPS ROOTも忘れてはならない存在。レザインが無料で提供するライドデータ管理WEBサービスであり、これから紹介するナビゲーションやストラバとの連携のプラットフォームとなる。レザインGPSを使いこなすためにはアカウントを取得しておこう。
1 | 手持ちのスマホに「ALLY V2」アプリをインストール ※無料 |
2 | スマホの「Bluetooth」をオンにする |
3 | アプリとサイコンを起動する |
4-1 | アプリの「デバイスをスキャン」をタップ |
4-2 | サイコンのメニューを開き「スマートフォン」を選択 |
4-3 | iPhone、Androidの項目があり、手持ちのスマホに合わせて選択 |
4 | アプリに表示されているデバイス名をタップ |
5 | ペアリング完了! |
ステップ3:スマホ連携アプリ「ALLY V2」でできることを確認しよう
レザインGPSとスマホを連携は行えただろうか。ALLY V2に表示される項目は以下だ。デバイス | ペアリングしたサイコン内に記録されているデータを表示。 ここからライドデータをダウンロード、アップロードを行う。 |
ライド | GPS ROOTにアップロードしたデータと、スマホに保存したデータを表示。 各ライドデータをタップすると地図ログや速度などライドの詳細情報が表示される。 |
ナビゲーション | レザインGPSのナビで使用するルートを作成、サイコンと同期する。 (要GPS ROOTログイン) |
トレーニング | TREANING PEAKSと同期する項目。 日々のトレーニング進捗やメニューを管理することができる |
設定 | サイコンの表示項目、ストラバのLive Segment、レザイン・トラックなどの設定を行う |
さて、デバイスのペアリングに成功していればALLY V2の画面下部に表示されている「デバイス」タグにサイコンに記録されているデータが一覧表示されるはずだ。もし記録していない場合はライドを行いデータを作成してみよう。
残念ながらここで表示されるのは一覧のみ。中身を確認したい場合はデータをタップし、画面右上の「↑」マークをタップしよう。そうすると「クラウドに保存」と「携帯に保存」と2種類の選択肢が表示される。前者を押すとレザインのWEBサービス「GPS ROOT」にアップロードされ、後者を押すとスマホ自体にデータがダウンロードされる。その後、「ライド」タブにデータが表示され、ここで中身を確認することが可能となる。
筆者はクラウドに保存を行い、その後ストラバと共有しているが、不便を感じたことがない。一方、携帯のみにダウンロードしてしまうと、「ライド」タブで標高や速度、気温等データの線グラフを表示することができないため、より深くデータを確認したい、外部のWEBサービスと連携したい場合は「クラウド」に保存しておいたほうが良いだろう。
ストラバへは上述したようにデバイスからクラウドへアップロードしてから共有する方法もあるが、ライド終了と同時に自動的にアップロードしてくれる方法が存在する。設定タブから「アプリの設定」をタップすると、自動同期を選ぶことができる。他にもトレーニングピークスやトゥデイズ・プランなどのトレーニングサービスとも連携できる。この3種類のサービスを使用している人は要チェックだ。
ステップ4:使用状況や好みに合わせて画面をカスタマイズしよう
サイコンに求めるものは十人十色。心拍やパワーセンサーを組み合わせている、レースやトレーニングでラップタイムを見る方であれば数多くのページを用意したいだろう。逆もまた然り、センサーなどを使用しない場合は多くのページは必要ない。レザインGPSではスマホとペアリングをすることで、サイコンの画面カスタマイズが可能になる。非常に簡単で時間、手間が掛からないため、是非好みのサイコンを作り上げることにトライしてみて欲しい。手順は以下の通り。
1 | ALLY V2アプリ下部に表示される「設定」タブをタップ |
2 | リスト上部「GPS設定」を選択 |
3 | 「バイク スクリーン設定」をタップ |
4 | 「Bike1」など任意のバイクデータを選択 |
5 | 画面カスタマイズは「データページのメニュー」で行う。 |
6 | お好みの画面に設定をしてみよう! |
画面のカスタマイズをスマホ上で変更したら、タイムラグ無しでサイコンに反映される。実際のサイコン上での表示を確認しながら、スマホ操作を行うことができるため非常に手間が少なくなっている。
スクリーンのセットアップで表示させられる最大ページ数は5。表示可能項目は以下の通り
スクリーンのセットアップで表示させられる最大ページ数は5。表示可能項目は以下の通り
走行距離 | 距離 | トリップ1 | トリップ2 | バイクオドメーター |
ケイデンス | 平均ケイデンス | インターバル | インターバル時間 | |
スピード | 平均スピード | 最高スピード | ||
タイム | 時計 | 気温 | 消費カロリー | |
心拍数 | 心拍数MAXパーセント | 心拍数ゾーンタイム | 心拍数ゾーン | 平均心拍数 |
最高心拍数 | 上り獲得標高 | 下り獲得標高 | 勾配 | 標高 |
パワー | 平均パワー | パワーゾーン | パワーゾーン・タイム | パワーバランス |
10秒パワー | 3秒パワー | 左右トルク効力 | ペダルスムースネス | FTPパーセント |
Lapケイデンス | Lapスピード | Lapタイム | Lapパワー | Lap距離 |
Normalized Power | TSS | Di2/Shifting | GPSステータス | Intensity Factor |
ルーティング機能を発揮するレザインGPSの限定カラーが登場
レザイン MEGA XL GPS
サイズ | 57.5×78.3×26.6mm |
スクリーン | 35.3×58.8mm |
重量 | 83g |
ランタイム | 48時間 |
メモリー | 800時間 |
カラー | レッド、ホワイト |
価格 | 24,000円(税抜) |
記事/製品情報 | →シクロワイアード インプレ記事 →製品情報 |
レザイン SUPER GPS
サイズ | 42.9mm×67.8mm×27.5mm |
スクリーン | 31.7mm×40.1mm |
重量 | 76g |
ランタイム | 24時間 |
メモリー | 400時間分 |
カラー | レッド、ホワイト |
価格 | 16,800円(税抜) |
記事/製品情報 | →シクロワイアード インプレ記事 →製品情報 |
提供:ダイアテック text : 藤原岳人(シクロワイアード編集部)