2010/02/10(水) - 11:17
2010年シーズンから、選手からのリクエストによりスピードプレイペダルで走ることになった宇都宮ブリッツェン。新シーズンのトレーニングキャンプでスピードプレイとともに走り出した選手たちに、使用感を聞いてみた。
スピードプレイペダルとともに2010年シーズンのスタートを切った宇都宮ブリッツェンの選手達 photo: Makoto Ayano
また、踏み面がかなり広く感じられて、パワーロスが少なく出来ているとも感じました。ビンディングペダルに定番の、バネでクリートを抑えるシステムではないため、つま先や踵の位置が変わっても強制的に元の位置に戻される事はありません。これは関節への負担を減らしてくれるので、嬉しいポイントの一つです。 スピードプレイは、前後左右、自由自在にクリート位置をセッティング可能なので、これからさらにポジションを煮詰めて自分だけのポジションを探したいと思います。
ピンポイントでポジションが出た先には新たな感動が待っている事間違いなしです。今回使用させて頂いているペダルのカラーはレッドです。これはブリッツェンのチームカラーにマッチしています。当然、チームバイクにもピッタリなワケで、これまでのペダルはこのようなカラーバリエーションまでは手が回らなかったようですが、スピードプレイでは選べてしまう。これは新しい流れを作ったのではと感じています。
最初のうちは脱着に苦労したり、クリートカバーなしで歩こうとして滑ったりということもありましたが、慣れてしまえば気にもなりませんし、良い部分が多すぎて文句をつけることがなくなります。今はすっかり気に入っています。
すっかりスピードプレイを気に入ってしまった若杉選手。こんなポーズも見せてくれた Photo: Makoto Ayano
ペダル面積がとても小さいのに、踏んだ感覚はとても小さなペダルを踏んでいるとは思えないところがあります。
また、ペダルの振り幅調整も出来る点は素晴らしいと思います。ペダルとクリートに頼っているのではなく、個人個人で調整が出来ることは「右足の外側に何度、内側に何度」といった細かい調整が効くからです。個人的には、デフォルトだと動きすぎるきらいがあり、振り幅をけっこう狭くしました。完全固定ではなく、かといって動きすぎない、かなりベストなセッティングになりましたね。
クリートの向きや振り幅など、かなり細やかな調整を行えるのがスピードプレイの魅力 Photo: Makoto Ayano
ペダルとの一体感も高く、ハイトルクなペダリングをしてもパワーロスは少ない Photo: Makoto Ayano
初めてのときはクリートが硬くてペダルになかなか入らなかった。でもこれは1日で慣れることができた。
かかとを高くあげて漕ぐと、シャフトをしっかり踏んでいるように感じる。特に立ち漕ぎをしたときに安定感があった。ペダル自体は小さいが、踏み面が大きく感じた。
スピードプレイのペダルを使い最初に感じたのが、シャフトの真上で可動していることだった。スタンディングをするとペダルの上で足が動くが、しっかり力がシャフトに伝わっている感覚がある。特にかかとを高く上げてこぐペダリングをすると、シャフトの真後ろからダイレクトに力を入力することができ、ストレスなく効率の良いペダリングが出来る。ペダルがクリートを捕らえるのではなく、クリートがペダルを捕らえるので安定感がある。
今までクリートの調整に多くの時間を割いていたが、このクリートは数十分でベストポジションを出すことができた。前後位置を決めてしまえばあとは可動範囲を調整するだけ。自転車から降りずにペダルをはめたまま手を伸ばしてネジを回して調整することもできるので、何度もクリートの「ネジを緩めて締める」という作業がない。見た目はペダルが小さく、踏み面が小さいだろうと思っていたが、クリートが大きいため靴全体で踏んでいるような感覚で走ることができる。
ただ、自由度があるという点では、やはりアドバンテージがあると思う。自由度なだけではなく、基本的には左右にぶれない中で、自分の意識の中で、かかとを動かせるのはペダリングに対する考えを再確認するために非常にいいと思う。
シマノSPD-SLやLOOKペダルのように、つま先から入れるタイプのペダルを使用してきたため、最初は全然うまく入らなかったのですが、使用して2~3週間で慣れてきました。
僕の良いイメージとしては、足の裏の広い部分で踏めること。 特にそれはダンシング時に感じることが出来ます。広く踏めることで、力の上手な伝え方・伝わり方を意識することができ、力強いダンシングが可能になるように感じます。
デメリットとしては、メリットでもある「自由度の大きさ」。上下左右のクリート調整ができる分、調整に迷ってしまうという事もあります。いいセッティングが出来るまでに時間がかかる、というところでしょうか。
ダンシングやビックギヤでトルクを掛けたペダリングでもパワーロスがなく、しっかり推進力に変わるため、高い出力で走るプロツアーライダーが好んで使用するのが解る気がしました。
クリートの可動幅も自由にコントロール出来て、ペダリング中の足首の角度も自然に出来ます。個人的には以前使用していたペダルよりも、踵を高めにしてペダルを踏み込んだ方がよりパワーが伝わる感じがしました。
スピードプレイと他メーカーのペダルでは、クリートをペダルに入れるタイミングとコツが少々異なるので、初めて使用するライダーは慣れが必要となります。僕の場合は2時間程度ですぐに慣れましたね。
チームの中心的存在である廣瀬選手。今年は現役復帰した柿沼選手とともにチームを牽引する Photo: Makoto Ayano
![スピードプレイペダルとともに2010年シーズンのスタートを切った宇都宮ブリッツェンの選手達](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2010/02/03/ph_speedplay_britzen01.jpg)
若杉厚仁「初使用でダイレクト感に感動! ピンポイントのポジションを探したい」
このたびスピードプレイを提供して頂きましたが、以前使用していたペダルをとても気に入っていたので、正直あまり期待せずに初装着を迎えました。しかし、ペダリングしてみると、想像以上のダイレクト感に驚きました。他のペダルに比べて、よりソールにペダルを近づけて固定できている為だと思います。また、踏み面がかなり広く感じられて、パワーロスが少なく出来ているとも感じました。ビンディングペダルに定番の、バネでクリートを抑えるシステムではないため、つま先や踵の位置が変わっても強制的に元の位置に戻される事はありません。これは関節への負担を減らしてくれるので、嬉しいポイントの一つです。 スピードプレイは、前後左右、自由自在にクリート位置をセッティング可能なので、これからさらにポジションを煮詰めて自分だけのポジションを探したいと思います。
ピンポイントでポジションが出た先には新たな感動が待っている事間違いなしです。今回使用させて頂いているペダルのカラーはレッドです。これはブリッツェンのチームカラーにマッチしています。当然、チームバイクにもピッタリなワケで、これまでのペダルはこのようなカラーバリエーションまでは手が回らなかったようですが、スピードプレイでは選べてしまう。これは新しい流れを作ったのではと感じています。
最初のうちは脱着に苦労したり、クリートカバーなしで歩こうとして滑ったりということもありましたが、慣れてしまえば気にもなりませんし、良い部分が多すぎて文句をつけることがなくなります。今はすっかり気に入っています。
![すっかりスピードプレイを気に入ってしまった若杉選手。こんなポーズも見せてくれた](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2010/02/03/ph_ms_britzen_wakasugi_2.jpg)
斉藤祥太「細かい調整でベストセッティングが出せた」
初めてのスピードプレイ。はじめは馴れないステップインの方法に戸惑い、上手く装着出来ないこともありました。これは他のメーカーのペダルに馴れた人に当てはまることだと思います。ですが、クリートの3段階に分けられた調整方法などは、セッティングが上手く出ない人にとっては、とても有益なものだと感じています。ペダル面積がとても小さいのに、踏んだ感覚はとても小さなペダルを踏んでいるとは思えないところがあります。
また、ペダルの振り幅調整も出来る点は素晴らしいと思います。ペダルとクリートに頼っているのではなく、個人個人で調整が出来ることは「右足の外側に何度、内側に何度」といった細かい調整が効くからです。個人的には、デフォルトだと動きすぎるきらいがあり、振り幅をけっこう狭くしました。完全固定ではなく、かといって動きすぎない、かなりベストなセッティングになりましたね。
![クリートの向きや振り幅など、かなり細やかな調整を行えるのがスピードプレイの魅力](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2010/02/03/IMG_8265.jpg)
![ペダルとの一体感も高く、ハイトルクなペダリングをしてもパワーロスは少ない](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2010/02/03/IMG_8365.jpg)
辻善光「調整が簡単。大きなペダルのようなダイレクト感がある」
クリートの調整が簡単なため、すぐにポジションを出すことができた。僕は可動クリートしか使えないので、可動幅を自由に調整できることでストレスがほとんどなかった。初めてのときはクリートが硬くてペダルになかなか入らなかった。でもこれは1日で慣れることができた。
かかとを高くあげて漕ぐと、シャフトをしっかり踏んでいるように感じる。特に立ち漕ぎをしたときに安定感があった。ペダル自体は小さいが、踏み面が大きく感じた。
スピードプレイのペダルを使い最初に感じたのが、シャフトの真上で可動していることだった。スタンディングをするとペダルの上で足が動くが、しっかり力がシャフトに伝わっている感覚がある。特にかかとを高く上げてこぐペダリングをすると、シャフトの真後ろからダイレクトに力を入力することができ、ストレスなく効率の良いペダリングが出来る。ペダルがクリートを捕らえるのではなく、クリートがペダルを捕らえるので安定感がある。
今までクリートの調整に多くの時間を割いていたが、このクリートは数十分でベストポジションを出すことができた。前後位置を決めてしまえばあとは可動範囲を調整するだけ。自転車から降りずにペダルをはめたまま手を伸ばしてネジを回して調整することもできるので、何度もクリートの「ネジを緩めて締める」という作業がない。見た目はペダルが小さく、踏み面が小さいだろうと思っていたが、クリートが大きいため靴全体で踏んでいるような感覚で走ることができる。
長沼隆行「力の上手な伝え方・伝わり方を意識。力強いダンシングが可能に」
正直、今までのペダルとは違いすぎて違和感がある。踏み面がどうというより、最初のイメージは、とにかくペダルが入りにくい。自転車を始めた時からスピードプレイなら問題はないのだろうが、なまじ自転車歴がある分、いつものイメージでつま先からペダルをはめると入らない。馴れが必要。ただ、自由度があるという点では、やはりアドバンテージがあると思う。自由度なだけではなく、基本的には左右にぶれない中で、自分の意識の中で、かかとを動かせるのはペダリングに対する考えを再確認するために非常にいいと思う。
シマノSPD-SLやLOOKペダルのように、つま先から入れるタイプのペダルを使用してきたため、最初は全然うまく入らなかったのですが、使用して2~3週間で慣れてきました。
僕の良いイメージとしては、足の裏の広い部分で踏めること。 特にそれはダンシング時に感じることが出来ます。広く踏めることで、力の上手な伝え方・伝わり方を意識することができ、力強いダンシングが可能になるように感じます。
デメリットとしては、メリットでもある「自由度の大きさ」。上下左右のクリート調整ができる分、調整に迷ってしまうという事もあります。いいセッティングが出来るまでに時間がかかる、というところでしょうか。
廣瀬佳正「ダンシングや高トルクペダリングでもパワーロスがない」
まず自転車にスピードプレイを装着した時、あまりの小ささに『こんなに小さくて大丈夫か?』と不安を感じました。しかし、クリートをペダルに入れて実際に走行してみると、 ペダルの踏み面積が小さいことは一切感じません。ダンシングやビックギヤでトルクを掛けたペダリングでもパワーロスがなく、しっかり推進力に変わるため、高い出力で走るプロツアーライダーが好んで使用するのが解る気がしました。
クリートの可動幅も自由にコントロール出来て、ペダリング中の足首の角度も自然に出来ます。個人的には以前使用していたペダルよりも、踵を高めにしてペダルを踏み込んだ方がよりパワーが伝わる感じがしました。
スピードプレイと他メーカーのペダルでは、クリートをペダルに入れるタイミングとコツが少々異なるので、初めて使用するライダーは慣れが必要となります。僕の場合は2時間程度ですぐに慣れましたね。
![チームの中心的存在である廣瀬選手。今年は現役復帰した柿沼選手とともにチームを牽引する](http://axwkc.cyclowired.jp/sites/default/files/images/2010/02/03/ph_britzen_hirose01.jpg)
提供:JPスポーツグループ 協力:宇都宮ブリッツェン 企画/制作:シクロワイアード