2014/09/19(金) - 18:13
毎年、北イタリアの古都トレヴィーゾを舞台に開催される人気のグランフォンド『ラ・ピナ サイクリングマラソン』。イタリア国内だけでなく世界各国からライダーが集い、日本からもバイクショップオーナー&スタッフ9名が参加。平坦路から山岳コース、さらに集団走行から単独走まで、さまざまなシチュエーションをピナレロの新旗艦モデル“ドグマF8”で駆け抜けた9名が、そのバイクの魅力を語る。
強化されたエアロダイナミックス効果の恩恵は随所に感じられ、前輪がかき回す空気がフレームにまとわりつく感触はほとんどなく、車輪の回転がものすごく軽く感じます。そのため、ペダリングも軽く、まるでホイールのベアリングをセラミックに変えた時のような軽さを感じました。
また、驚いたのは――下りの速さ。脚を止めていても、前走者を次から次へと抜いていってしまいました。他のバイクとエアロダイナミックス性能の違いを実感できた瞬間。コーナーリングに関しては、前作のほうが剛性の高さによるキレの良さを感じましたが、F8は非常に粘りのある安定感を発揮します。下り性能の良さは、やはりピナレロの真骨頂であり、他社から一歩も二歩も秀でた部分であることは間違いありません。
ドグマF8――デザイン、性能、所有欲、その全てを高い次元で満足させてくれる素晴らしい自転車です。
Tel0572-67-3462
http://m85964.wix.com/cycleshop-daddy
今回、イタリアのグランフォンド『ラ・ピナ サイクリングマラソン』のメディオフォンドコース(距離118km)に参加。普段はアメリカンブランドの2車種に乗っているので、このモデルとドグマF8を実際にグランフォンドで使ったときの感覚を比較したいと思います。
まず、2014ツール出場も果たしたスイスチームも使用するSメーカーのエアロロード(以下、Sエアロロード)との比較ですが、同等、いやそれ以上のエアロ効果を感じます。また、ドグマF8の剛性はいい意味でウィップが大きく、粘るイメージ。Sエアロロードは反発の幅が少なく、乗り出した時の推進力は強く感じられますが、距離を重ねるにつれて脚に疲れを感じてしまうのに対し、F8はバネ感を利用して進んでいきロングライドでも疲れを感じにくい。強く踏みこめば素早くタワんでくれて、加速するのも楽しくなってきます。
次に、ツール・ド・フランス2014で活躍した別のSメーカーのラグジュアリーロードのトップモデル(以下、Sラグジュアリーロード)との比較です。近年、日本において幅広い年齢のライダー――とくに体重のある方に(笑)乗り心地重視のロードを選ぶ傾向があります。私も現在は身長173cm・体重78kgですが、1年前までは90kg以上ありました。その頃は、お尻も痛くなりやすく、どうしてもSラグジュアリーロードのようなモデルを選ばないと快適に走り続けることができませんでした。しかし、ドグマF8は体重があった頃に乗っても軽快に走ることのできる振動吸収性を感じました。
今後、最初の一台にラグジュアリーロードバイクを購入された方に、高いエアロダイナミックス効果で高い推進力と快適性を併せ持ったF8をオススメしたいですね。
Tel011-790-1575
http://www.jitensyahonpo.com/
乗る前にいちばん気になっていた点は、全体のフォルム。ピナレロのカーボンバイクの歴史の中でも、いちばん大きなフルモデルチェンジと言っていい。それだけに、今回本場のグランフォンドで走れるのは本当に楽しみにしていました。
これまでパリ カーボンからドグマ65.1と常に世界のレースシーンを代表してきたピナレロ。中でもドグマ65.1は最高傑作レースモデルの一台だと思います。まずはこの前作モデルとの比較ですが、何と言っても「軽さ」が進化しています。踏み出し・ハンドリング・左右への振り、すべてが軽い。トップスピードへの速さも「楽しい」の一言!
さらに、軽くなったにも関わらず、以前にも増した安定感。下りでの動きの自由度、BB&リアバックの剛性感の向上は手に取るように感じられます。すべてのロードレースファンに是非とも乗ってもらいたいピナレロの名車がまた誕生したと言えるでしょう。
Tel:054-298-9881
http://life4130.com/
『ラ・ピナ サイクリングマラソン』最高! 他の参加者もドグマに乗っている人が多く、若者からお年寄りまで速い速い。ロードバイクを楽しみまくっています。ドグマ2からドグマ65.1まで乗ってきましたが、今回のドグマF8 はとにかく軽さが引き立つ!! フォーク周りのシャープさが走りにそのまま表れています。
デザインについて分かりやすく(?)言えば、65.1がソース顔なら、F8はしょうゆ顔って感じかな。マッスルボディの65.1と細マッチョなF8と言えば分かりやすい? つまり、どちらも実力は本物。あとは見た目でどっちを選ぶかは、その人の好みってこと(笑)。
Tel:053-448-3619
実際に乗ってみると、ペダリングロスも少なく、コーナーからの立ち上がりの良さなどから適度な剛性の高さを感じられる一方、脚への反発は少なく、細かな振動はほぼ吸収してくれます。全体的に、非常に扱いやすいという印象を受けました。
特筆すべきは、やはり踏み出しの軽さ。脚のない(笑)私が乗っても、平地で時速30~40kmまでストレスなく自然に加速していきます。さらに時速50kmまで上げてもハンドルは安定し、バイクコントロールに無駄な気を配る必要もありません。
ヒルクライムも抜群に軽く、ダウンヒルではハンドル周りの高剛性とフレームリア部分のトラクションの良さが効果的で、狙ったラインをトレースできるので、走るのが楽しくなってきます。
エアロ効果に関しては、私のレベルでは正直わからなかったのですが(笑)、普段ゆっくりしか走らないサイクリング志向の私が平地で時速50kmを維持して走れたことを考えると、知らぬ間にエアロ効果の恩恵は十分に受けていたと思われます。
また、BBがイタリアンに戻った点も良いですね。メカニックとしての意見として、この構造は異音が出にくく、ストレスなく走り続けられるので、大歓迎! さらに、振動吸収性の高さも最も気に入った部分です。上質な乗り味はロングライドを楽しくしてくれ、レースをしない人でも十分に所有欲を満たしてくれる一台です。
Tel:092-532-3150
http://www.iwaisport.com/index.html
今回のグランフォンドコースには2つの大きな上り区間があり、そのあとには急な下りが出現しましたが、操作性の高さと振動をいなす乗り味で、この下りでかなりスピードが出たときにも不安なくクリアできました。
ハンドリングの良さは前作のドグマでも高い評価を得ていましたが、以前よりもクセがなくなり、どんなレベルのライダーでもすぐに扱えるような印象を持ちました。また、レーシングモデルとは思えないほど優れた振動吸収性を持ち、少し荒れている路面でもバイクが暴れることがないので、ライダーが車体を無理に抑え込む必要がなく、かなり楽に走ることができます。
さらにエアロ効果ですが、これは乗る前に想像していたよりも体感できます。小さな下り区間でもすぐに時速60kmを超えて、さらに伸びていく。エアロ効果を謳っているバイクは多くのメーカーでリリースされていますが、ここまで体感できるバイクは少ないと思います。
踏み込むとパリッと加速していく感じがとても心地よく、ゼロ発進からトップスピードまでの加速も素晴らしい。重量の数値だけを見ると、このF8よりも軽いモデルもありますが、実際に上ってみると抜群に軽さを感じられる一台です。
Tel:052-981-0170
http://www.niko758.com/
実は……前作までのドグマは、フォークが細かい振動をコツコツひろう感じと、乾いた軽さが好きになれず、正直あまりいい印象を持っていませんでした。しかし、今回のドグマF8でその印象が完全に覆されました。今までフレームの前半分と後ろ半分が「別物」だった印象だったものが、F8は前後のバランスに優れた一体感があり、上りも下りも申し分なし!
イタリアで走ってみると、すぐに乗り慣れた自分のバイクのようで、巡航も上り・下りも自分の手足のように自由に走ります。グランフォンドコース後半は、それなりに疲れているはずなのに、グイグイ走ってくれて、本当によく動きました。
グランフォンドを走り切った後、「次はこのバイクでロードレースに出てみたい」から「このバイクで表彰台に立ちたい」と思えてくるほど、常に上を目指す気分にさせてくれるバイクかもしれません。
Tel:052-811-3741
http://www.katocycle.com/
車体重量も前作ドグマより軽くなっていますが、それ以上の漕ぎ出しの軽さ、脚への負担が軽減された感じがあります。カーボン素材の変更によるものなのか、積層の厚みを変化させたからかは分かりませんが、ドグマ65.1よりも脚への負担が減った感覚は好印象です。
また、時速40km後半~時速50kmオーバーの高速域でも、回せば伸びていく感覚は正直驚きました。さらに、フォーク形状は大きく変わりましたが、安定性の高いハンドリングは健在。下りコーナーも不安なく、イメージした通りのラインに「スパッ」と入っていけるので安心でき、乗ることが非常に楽しく感じられます。
グランフォンドコース(距離169km)を走り切って後は、「やはりレーシングバイクなんだな」と感じました。全体的にしなりが出た印象ですが、入力したパワーを無駄なく推進力に変えるための剛性がしっかりあるので、長距離を走り切った後には疲労を感じました。また、細かな振動はしっかり吸収してくれるので快適ですが、段差などの大きなギャップでは突き上げがありました。
私の中のイタリアンブランドのイメージは、どちらかと言えば保守的で、ネガティブにとらえると「伝統に縛られている」というものでした。しかし、ピナレロは違う。伝統や歴史を重んじながらも、最新・最先端の考え方で製品を作り続けている。今回のドグマF8は、まさにその象徴だと思います。
Tel:0568-73-8311
http://kamihagi.com/shop_komaki.html
「軽さと本当のやさしさを感じる素晴らしき一台」
サイクルショップDADDY 鈴木雅彦さん
今回で『ラ・ピナ サイクリングマラソン』に参加して5回目。数々のピナレロバイクに乗ってきましたが、今までのモデルに比べ、剛性面ではやさしくなったと感じました。これは、決して力が逃げているという意味ではなく、上手に力をためて推進力に変えるやさしさ。今までよりも自然に一枚ギヤをかけることができ、プロモデルであることを強く主張する傲慢さがなく、当たり前のように実力を有した本当のやさしさ。強化されたエアロダイナミックス効果の恩恵は随所に感じられ、前輪がかき回す空気がフレームにまとわりつく感触はほとんどなく、車輪の回転がものすごく軽く感じます。そのため、ペダリングも軽く、まるでホイールのベアリングをセラミックに変えた時のような軽さを感じました。
また、驚いたのは――下りの速さ。脚を止めていても、前走者を次から次へと抜いていってしまいました。他のバイクとエアロダイナミックス性能の違いを実感できた瞬間。コーナーリングに関しては、前作のほうが剛性の高さによるキレの良さを感じましたが、F8は非常に粘りのある安定感を発揮します。下り性能の良さは、やはりピナレロの真骨頂であり、他社から一歩も二歩も秀でた部分であることは間違いありません。
ドグマF8――デザイン、性能、所有欲、その全てを高い次元で満足させてくれる素晴らしい自転車です。
サイクルショップDADDY
岐阜県瑞浪市南小田町4-3Tel0572-67-3462
http://m85964.wix.com/cycleshop-daddy
「空力を備えた、高次元の基本性能が光る」
WAVE BIKES総社店 藤原龍治さん
今回、イタリアのグランフォンド『ラ・ピナ サイクリングマラソン』のメディオフォンドコース(距離118km)に参加。普段はアメリカンブランドの2車種に乗っているので、このモデルとドグマF8を実際にグランフォンドで使ったときの感覚を比較したいと思います。
まず、2014ツール出場も果たしたスイスチームも使用するSメーカーのエアロロード(以下、Sエアロロード)との比較ですが、同等、いやそれ以上のエアロ効果を感じます。また、ドグマF8の剛性はいい意味でウィップが大きく、粘るイメージ。Sエアロロードは反発の幅が少なく、乗り出した時の推進力は強く感じられますが、距離を重ねるにつれて脚に疲れを感じてしまうのに対し、F8はバネ感を利用して進んでいきロングライドでも疲れを感じにくい。強く踏みこめば素早くタワんでくれて、加速するのも楽しくなってきます。
次に、ツール・ド・フランス2014で活躍した別のSメーカーのラグジュアリーロードのトップモデル(以下、Sラグジュアリーロード)との比較です。近年、日本において幅広い年齢のライダー――とくに体重のある方に(笑)乗り心地重視のロードを選ぶ傾向があります。私も現在は身長173cm・体重78kgですが、1年前までは90kg以上ありました。その頃は、お尻も痛くなりやすく、どうしてもSラグジュアリーロードのようなモデルを選ばないと快適に走り続けることができませんでした。しかし、ドグマF8は体重があった頃に乗っても軽快に走ることのできる振動吸収性を感じました。
今後、最初の一台にラグジュアリーロードバイクを購入された方に、高いエアロダイナミックス効果で高い推進力と快適性を併せ持ったF8をオススメしたいですね。
札幌じてんしゃ本舗
北海道札幌市東区東苗穂9条3丁目8-21 Nビル1FTel011-790-1575
http://www.jitensyahonpo.com/
「すべてのロードレースファンに贈る名車が誕生」
LIFE…#2 村井資明さん
乗る前にいちばん気になっていた点は、全体のフォルム。ピナレロのカーボンバイクの歴史の中でも、いちばん大きなフルモデルチェンジと言っていい。それだけに、今回本場のグランフォンドで走れるのは本当に楽しみにしていました。
これまでパリ カーボンからドグマ65.1と常に世界のレースシーンを代表してきたピナレロ。中でもドグマ65.1は最高傑作レースモデルの一台だと思います。まずはこの前作モデルとの比較ですが、何と言っても「軽さ」が進化しています。踏み出し・ハンドリング・左右への振り、すべてが軽い。トップスピードへの速さも「楽しい」の一言!
さらに、軽くなったにも関わらず、以前にも増した安定感。下りでの動きの自由度、BB&リアバックの剛性感の向上は手に取るように感じられます。すべてのロードレースファンに是非とも乗ってもらいたいピナレロの名車がまた誕生したと言えるでしょう。
LIFE…#2
静岡県静岡市葵区沓谷2-9-1Tel:054-298-9881
http://life4130.com/
「フォークのシャープさが光る。軽さ引き立つ一台」
シクロサロンとつか 戸塚幸生さん
『ラ・ピナ サイクリングマラソン』最高! 他の参加者もドグマに乗っている人が多く、若者からお年寄りまで速い速い。ロードバイクを楽しみまくっています。ドグマ2からドグマ65.1まで乗ってきましたが、今回のドグマF8 はとにかく軽さが引き立つ!! フォーク周りのシャープさが走りにそのまま表れています。
デザインについて分かりやすく(?)言えば、65.1がソース顔なら、F8はしょうゆ顔って感じかな。マッスルボディの65.1と細マッチョなF8と言えば分かりやすい? つまり、どちらも実力は本物。あとは見た目でどっちを選ぶかは、その人の好みってこと(笑)。
シクロサロンとつか
静岡県浜松市佐鳴台4-37-32Tel:053-448-3619
「ロングライドを楽しくしてくれる一台」
ZING² FUKUOKA IWAI 小川了士さん
使用されている素材やフレーム形状から、乗車前には「非常に高剛性で“硬い”バイク」というイメージを持っていましたが……いい意味で肩すかしを食らってしまいました。実際に乗ってみると、ペダリングロスも少なく、コーナーからの立ち上がりの良さなどから適度な剛性の高さを感じられる一方、脚への反発は少なく、細かな振動はほぼ吸収してくれます。全体的に、非常に扱いやすいという印象を受けました。
特筆すべきは、やはり踏み出しの軽さ。脚のない(笑)私が乗っても、平地で時速30~40kmまでストレスなく自然に加速していきます。さらに時速50kmまで上げてもハンドルは安定し、バイクコントロールに無駄な気を配る必要もありません。
ヒルクライムも抜群に軽く、ダウンヒルではハンドル周りの高剛性とフレームリア部分のトラクションの良さが効果的で、狙ったラインをトレースできるので、走るのが楽しくなってきます。
エアロ効果に関しては、私のレベルでは正直わからなかったのですが(笑)、普段ゆっくりしか走らないサイクリング志向の私が平地で時速50kmを維持して走れたことを考えると、知らぬ間にエアロ効果の恩恵は十分に受けていたと思われます。
また、BBがイタリアンに戻った点も良いですね。メカニックとしての意見として、この構造は異音が出にくく、ストレスなく走り続けられるので、大歓迎! さらに、振動吸収性の高さも最も気に入った部分です。上質な乗り味はロングライドを楽しくしてくれ、レースをしない人でも十分に所有欲を満たしてくれる一台です。
ZING² FUKUOKA IWAI
福岡県福岡市中央区高砂1-9-3Tel:092-532-3150
http://www.iwaisport.com/index.html
「これほど空気抵抗軽減を感じるバイクはない!」
ワタキ商工(株)ニコー製作所 飯塚晃浩さん
本場イタリアのグランフォンドをドグマF8で走り、下りの安定性と抜群のエアロ効果に感動しました。今回のグランフォンドコースには2つの大きな上り区間があり、そのあとには急な下りが出現しましたが、操作性の高さと振動をいなす乗り味で、この下りでかなりスピードが出たときにも不安なくクリアできました。
ハンドリングの良さは前作のドグマでも高い評価を得ていましたが、以前よりもクセがなくなり、どんなレベルのライダーでもすぐに扱えるような印象を持ちました。また、レーシングモデルとは思えないほど優れた振動吸収性を持ち、少し荒れている路面でもバイクが暴れることがないので、ライダーが車体を無理に抑え込む必要がなく、かなり楽に走ることができます。
さらにエアロ効果ですが、これは乗る前に想像していたよりも体感できます。小さな下り区間でもすぐに時速60kmを超えて、さらに伸びていく。エアロ効果を謳っているバイクは多くのメーカーでリリースされていますが、ここまで体感できるバイクは少ないと思います。
踏み込むとパリッと加速していく感じがとても心地よく、ゼロ発進からトップスピードまでの加速も素晴らしい。重量の数値だけを見ると、このF8よりも軽いモデルもありますが、実際に上ってみると抜群に軽さを感じられる一台です。
ワタキ商工(株)ニコー製作所
愛知県名古屋市北区駒止1-116Tel:052-981-0170
http://www.niko758.com/
「乗れば好きになる。おすすめの一台です!」
カトーサイクル 羽田野千晶さん
私個人としては、軽量性よりも適度に丈夫でオールマイティーに乗ることができ、進む感じが分かりやすい硬めのフレームが好みです。実は……前作までのドグマは、フォークが細かい振動をコツコツひろう感じと、乾いた軽さが好きになれず、正直あまりいい印象を持っていませんでした。しかし、今回のドグマF8でその印象が完全に覆されました。今までフレームの前半分と後ろ半分が「別物」だった印象だったものが、F8は前後のバランスに優れた一体感があり、上りも下りも申し分なし!
イタリアで走ってみると、すぐに乗り慣れた自分のバイクのようで、巡航も上り・下りも自分の手足のように自由に走ります。グランフォンドコース後半は、それなりに疲れているはずなのに、グイグイ走ってくれて、本当によく動きました。
グランフォンドを走り切った後、「次はこのバイクでロードレースに出てみたい」から「このバイクで表彰台に立ちたい」と思えてくるほど、常に上を目指す気分にさせてくれるバイクかもしれません。
カトーサイクル
愛知県名古屋市南区駈上2-8-26Tel:052-811-3741
http://www.katocycle.com/
「乗りやすい、漕ぎやすい。よく進む!」
カミハギサイクル小牧本店 岩瀬群青さん
ドグマF8の第一印象は、「乗りやすい・漕ぎやすい・よく進む」です。車体重量も前作ドグマより軽くなっていますが、それ以上の漕ぎ出しの軽さ、脚への負担が軽減された感じがあります。カーボン素材の変更によるものなのか、積層の厚みを変化させたからかは分かりませんが、ドグマ65.1よりも脚への負担が減った感覚は好印象です。
また、時速40km後半~時速50kmオーバーの高速域でも、回せば伸びていく感覚は正直驚きました。さらに、フォーク形状は大きく変わりましたが、安定性の高いハンドリングは健在。下りコーナーも不安なく、イメージした通りのラインに「スパッ」と入っていけるので安心でき、乗ることが非常に楽しく感じられます。
グランフォンドコース(距離169km)を走り切って後は、「やはりレーシングバイクなんだな」と感じました。全体的にしなりが出た印象ですが、入力したパワーを無駄なく推進力に変えるための剛性がしっかりあるので、長距離を走り切った後には疲労を感じました。また、細かな振動はしっかり吸収してくれるので快適ですが、段差などの大きなギャップでは突き上げがありました。
私の中のイタリアンブランドのイメージは、どちらかと言えば保守的で、ネガティブにとらえると「伝統に縛られている」というものでした。しかし、ピナレロは違う。伝統や歴史を重んじながらも、最新・最先端の考え方で製品を作り続けている。今回のドグマF8は、まさにその象徴だと思います。
カミハギサイクル小牧本店
愛知県小牧市小木東1-25Tel:0568-73-8311
http://kamihagi.com/shop_komaki.html
ピナレロ DOGMA F8
スペック
カラー | 950/ネイキッドレッド(マットフィニッシュ)他、計9カラー |
付属品 | フルカーボン専用シートポスト |
サイズ | 42、44、46.5、47、50、51.5、53、54、55、56、57.5、59.5、62(CC) |
マテリアル | T1100 1KカーボンTORAYCA® Nanoalloy™ |
フォーク | ONDA F8 T1100 1KカーボンTORAYCA® Nanoalloy™ 1”1/8-1”1/2 |
重量 | フレーム860g(54サイズ)、フォーク360g |
価格 | レギュラーカラー/648,000円(税抜) MY-WAYカラー729,000円(税抜) |
提供:ピナレロ・ジャパン 記事:ティンバープラネット