2014/02/14(金) - 15:31
誰もが認める高級サイクリングアパレルの代名詞、ASSOS(アソス)。6年の開発期間を経て、遂にそのショーツラインナップがフルモデルチェンジを果たした。今回のスペシャルコンテンツでは全3回に渡り「Experience Royal Comfort」と銘打ってデビューした「S7」ショーツにフォーカスを当て、その性能やテクノロジーを詳細に解説していく。
いつの時代もサイクリングアパレルの最先端と最高峰をひた走るアソス。特にショーツの歴史を振り返ってみれば、1976年に初のライクラ製ショーツを作ったのも、同じ年にビブ付きショーツを世に先駆けて作ったのもアソスだった。1988年には複数密度を備えたパッドを初めて開発し、以降、今では当たり前となった裾の滑り止めや、人間工学を応用した製品など、次々と業界の「標準」を塗り替えてきた。
2005年には初の衝撃吸収フォームによるスタビライザー構造や、ワッフル素材を取り入れたパッドを取り入れた、高い人気を誇る現行製品「S5世代」のショーツがデビューする。独特のスカイブルー(ターコイズ)のパッドは今のアソスの代名詞となり、高品質を求めるホビーライダーや、アソスのお膝元であるスイスのナショナルチームなど多くのプロ選手から愛用されていた。
そして、その誕生から7年目の2014年、遂にアソスは6年間に及ぶ開発期間を経た「S7」世代のショーツラインナップ4種類をデビューさせる。かつて権力者のみが着用を許されたアメジスト(紫)のパッドを使うS7シリーズは、アソスの言葉を借りれば「ショーツの常識を覆す"ゲームチェンジャー"」。総合的な快適性を追求するため、特許を取得した技術をフル投入したアソス渾身の新世代ショーツに仕上げられている。
S7シリーズのショーツが目指したのは、主に質量と重量を減らすこと、股間への圧迫を軽減すること、縫い目を少なくして摩擦を低減すること、より柔らかく密着すること、そしてより通気性をアップすること。という5項目。
非常にざっくりとした説明をすると、多くのパネルを使ったS5シリーズに対して、S7シリーズはパネルと縫い目の数を減らすことで密着度を高めるというコンセプトを持つ。「独創的なアイディアと素材の進化により、アソスはS7シリーズをかつてない史上最高性能の、最も進んだサイクリングショーツへと押し進めた(アソス リテイル部門GMペーター・ハマーシュミット氏談)。」のである。
これによってサドルと表生地のこすれに関係無く、肌とパッドを常に密着させることに成功したという、今までのどのサイクリングショーツにも無かった独創的なテクノロジーである。
このGoldenGateの他にパッド素材そのものも進化しており、3重構造の中間層は独自の穴空き(ワッフル)構造を更に改良し、かつ下層フォームにも通気孔を設けることで大きな軽量化と通気性の向上に成功しているという。トップモデルのT.CampionissimoとT.Centoのパッドには男性のデリケートな部分を収める「KuKuPenthouse」もある。これら3つは全てアソスが特許を取得または申請済みであるため、他ブランドは真似のできない構造だ。
また、パッドのみならずショーツ本体も全く新しい構造となっており、2012年のロンドンオリンピックでスイスチームが使用したスキンスーツをベースとした、脚の部分にはたった一つの縫い目しか無いというもの。ビブの背中部分は従来製品と異なり全く伸びず、伸縮によってパッドが前後方向にズレてしまうことを防いでいる。素材はモデルによって異なるが、特に最高峰モデルのT.Campionissimoは360°方向自由に伸びる非常に高価な最新素材が奢られている。
数々の新テクノロジーが投入されたS7ショーツは、結果S5シリーズと比較して14%の重量削減、23%の股間圧迫軽減、47%もの縫い目の減少、+17%の柔軟性、+21%の通気性アップという大幅な性能向上を見た。まさにこれまでの常識を覆す「ゲームチェンジャー」たるにふさわしいショーツとなったのである。それではラインナップの説明に移ろう。
T.Campionissimoには前述した全ての機能が奢られており、特にピュアレーシングを意識したタイトフィットに仕上げられている。パッドはKuKuPenthouseを装備したもので、厚みは8mm。162gという超軽量をマークしていることも特徴だ。
T.Campionissimoと比較してリーズナブルではあるものの、パッドは革新的な技術をフル投入しており、値段に対するコストパフォーマンスはラインナップ中随一の存在を誇る。やや生地の締め付けも緩めに設定されており、シーズン初めのコンディショニング用アイテムとしてもオススメのモデルだ。
レースでの深い前傾姿勢に合わせた成形をしており、パッド厚は8mm。素材は上級モデルであるT.Centoと同じ「Type439」を採用している。重量は168gと非常に軽量な仕上がりだ。日々のトレーニングライドからレースまで幅広く使用できる。
パッド厚は8mm、重量は169gと軽量で、ややT.Equipeよりも締め付けを抑えたレギュラーフィットとしていることが特徴だ。幅広いライディングに対応してくれる。
ASSOS s7 - TRAILER 2 from ASSOS of Switzerland SA on Vimeo.
総合的な快適性を追求 新世代のS7ショーツシリーズ
—なぜアソスなのか。どうしてアソスなのだろうか。「ショーツはアソス。」ベテランライダーの中には決まってそう言う人がいるし、実際に身の周りのサイクリストを思い出してみても決して大多数では無いが、さりとて少なからずそう語る人はいる。そしてそういう人のアソス信仰は、だいたい厚い。いつの時代もサイクリングアパレルの最先端と最高峰をひた走るアソス。特にショーツの歴史を振り返ってみれば、1976年に初のライクラ製ショーツを作ったのも、同じ年にビブ付きショーツを世に先駆けて作ったのもアソスだった。1988年には複数密度を備えたパッドを初めて開発し、以降、今では当たり前となった裾の滑り止めや、人間工学を応用した製品など、次々と業界の「標準」を塗り替えてきた。
2005年には初の衝撃吸収フォームによるスタビライザー構造や、ワッフル素材を取り入れたパッドを取り入れた、高い人気を誇る現行製品「S5世代」のショーツがデビューする。独特のスカイブルー(ターコイズ)のパッドは今のアソスの代名詞となり、高品質を求めるホビーライダーや、アソスのお膝元であるスイスのナショナルチームなど多くのプロ選手から愛用されていた。
そして、その誕生から7年目の2014年、遂にアソスは6年間に及ぶ開発期間を経た「S7」世代のショーツラインナップ4種類をデビューさせる。かつて権力者のみが着用を許されたアメジスト(紫)のパッドを使うS7シリーズは、アソスの言葉を借りれば「ショーツの常識を覆す"ゲームチェンジャー"」。総合的な快適性を追求するため、特許を取得した技術をフル投入したアソス渾身の新世代ショーツに仕上げられている。
S7シリーズのショーツが目指したのは、主に質量と重量を減らすこと、股間への圧迫を軽減すること、縫い目を少なくして摩擦を低減すること、より柔らかく密着すること、そしてより通気性をアップすること。という5項目。
非常にざっくりとした説明をすると、多くのパネルを使ったS5シリーズに対して、S7シリーズはパネルと縫い目の数を減らすことで密着度を高めるというコンセプトを持つ。「独創的なアイディアと素材の進化により、アソスはS7シリーズをかつてない史上最高性能の、最も進んだサイクリングショーツへと押し進めた(アソス リテイル部門GMペーター・ハマーシュミット氏談)。」のである。
斬新なアイディアをフル投入 S7シリーズを形づくる新型パッド
数ある革新的なテクノロジーの中、最も注目されるべきはパッドに用いられた「GoldenGate」と呼ばれるものだろう。普通サイクリングショーツのパッドは全周囲を生地に縫製して取り付けているが、S7では数カ所を縫いつけず半中空に、更にパッドと表生地の間に生地を追加しその部分が動くようにしてある。これによってサドルと表生地のこすれに関係無く、肌とパッドを常に密着させることに成功したという、今までのどのサイクリングショーツにも無かった独創的なテクノロジーである。
このGoldenGateの他にパッド素材そのものも進化しており、3重構造の中間層は独自の穴空き(ワッフル)構造を更に改良し、かつ下層フォームにも通気孔を設けることで大きな軽量化と通気性の向上に成功しているという。トップモデルのT.CampionissimoとT.Centoのパッドには男性のデリケートな部分を収める「KuKuPenthouse」もある。これら3つは全てアソスが特許を取得または申請済みであるため、他ブランドは真似のできない構造だ。
また、パッドのみならずショーツ本体も全く新しい構造となっており、2012年のロンドンオリンピックでスイスチームが使用したスキンスーツをベースとした、脚の部分にはたった一つの縫い目しか無いというもの。ビブの背中部分は従来製品と異なり全く伸びず、伸縮によってパッドが前後方向にズレてしまうことを防いでいる。素材はモデルによって異なるが、特に最高峰モデルのT.Campionissimoは360°方向自由に伸びる非常に高価な最新素材が奢られている。
数々の新テクノロジーが投入されたS7ショーツは、結果S5シリーズと比較して14%の重量削減、23%の股間圧迫軽減、47%もの縫い目の減少、+17%の柔軟性、+21%の通気性アップという大幅な性能向上を見た。まさにこれまでの常識を覆す「ゲームチェンジャー」たるにふさわしいショーツとなったのである。それではラインナップの説明に移ろう。
4つのラインナップを誇るS7ショーツシリーズ
今回デビューしたS7シリーズを構築するのは、T.CampionissimoとT.Cento、T.Equipe、T.Neoproという4アイテム。T.Campionissimoが最上級モデルという位置づけではあるが、それぞれがレース用、ロングライド用と目的別に作られている。S5シリーズと比較してもより差異が明らかで、用途固有となり選びやすくなっていることもポイントだ。T.Campionissimo:「限界の先を行く」ハイエンドショーツ
イタリア語で「王者」という名を冠したT.Campionissimoは、「限界の先へ」というコンセプトを持つアソス渾身のスーパーハイエンドビブショーツだ。T.Campionissimoには前述した全ての機能が奢られており、特にピュアレーシングを意識したタイトフィットに仕上げられている。パッドはKuKuPenthouseを装備したもので、厚みは8mm。162gという超軽量をマークしていることも特徴だ。
AEPD | racingFit ergokompressor |
サイズ | XS、S、M、L、XL、XLG |
カラー | blackVolkanga |
構成 | 59%PA、31%EA、10%PES |
メインテキスタイル | Type.444 |
価格(税別) | 44,000円 |
T.Cento:10mmパッドを採用したロングライド用モデル
「100」を意味するT.Centoは、他のモデルよりも2mm厚い10mm厚パッドを採用したロングライド/コンフォートライディング用のビブショーツだ。T.Campionissimoと比較してリーズナブルではあるものの、パッドは革新的な技術をフル投入しており、値段に対するコストパフォーマンスはラインナップ中随一の存在を誇る。やや生地の締め付けも緩めに設定されており、シーズン初めのコンディショニング用アイテムとしてもオススメのモデルだ。
AEPD | comfortFit |
サイズ | XS、S、M、L、XL、XLG |
カラー | blackVolkanga |
構成 | 70%PA、18%EA、12%PES |
メインテキスタイル | Type.439 |
価格(税別) | 31,000円 |
T.Equipe:レース用のタイトフィットモデル
ミドルグレードにあたるエキップは、レースに適したタイトフィッティングを施したモデル。レースでの深い前傾姿勢に合わせた成形をしており、パッド厚は8mm。素材は上級モデルであるT.Centoと同じ「Type439」を採用している。重量は168gと非常に軽量な仕上がりだ。日々のトレーニングライドからレースまで幅広く使用できる。
AEPD | racingFit |
サイズ | XS、S、M、L、XL、XLG |
カラー | blackVolkanga |
構成 | 73%PA、17%EA、10%Polyster |
メインテキスタイル | Type.439 |
価格(税別) | 23,200円 |
T.Neopro:上位モデルに劣らない高性能エントリーモデル
T.NeoproはUno_S5の後継にあたるモデルで、エントリー用としてのラインナップながらS7最大の特徴であるGoldenGateなど高いパフォーマンスを発揮する。パッド厚は8mm、重量は169gと軽量で、ややT.Equipeよりも締め付けを抑えたレギュラーフィットとしていることが特徴だ。幅広いライディングに対応してくれる。
AEPD | regularFit |
サイズ | XS、S、M、L、XL、XLG、TIR |
カラー | blackVolkanga |
構成 | 70%PA、18%EA、12%PES |
メインテキスタイル | Type.429 |
価格(税別) | 18,000円 |
提供:ダイアテックプロダクツ text:シクロワイアード編集部