2013/05/01(水) - 11:44
カンチェラーラが認める「快適性」と「レースパフォーマンス」を兼ね備えた
唯一無二のカーボンロードバイク トレック・ドマーネ
ロンド・ファン・フラーンデレン、そしてパリ〜ルーベの「北のクラシック」2冠を達成したファビアン・カンチェラーラ。エンデュランスロードという新カテゴリーとしてデビューして1年。トレック・ドマーネが掴んだ栄光とは。そして、カンチェラーラやレディオシャック・レオパードの選手たちはバイクに何を求めているのか?「クラシックの王様」と称されるロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・デ・フランドル)。自転車レースを国技とするベルギーはフランドル地方で行われる、パヴェ(石畳)に覆われた激坂がいくつも登場する「世界一」のステータスを誇るワンデイレースだ。
そして「北の地獄」あるいは「クラシックの女王」の異名をとるパリ〜ルーベ。荒れたパヴェが連続して登場する異質なレースは、誰もが認める「世界一過酷な」ワンデーレースだ。
この2つのメジャークラシックを、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レディオシャック・レオパード)は連続して制し、北のクラシックの頂点に君臨した。
「スパルタクス」(剣闘士)の異名を持つカンチェラーラは2013年、特別な想いを持ってこの2レースに臨んだ。昨2012年、「絶対優勝候補」として臨んだロンド・ファン・フラーンデレンにおいて、カンチェラーラはレース途中の補給所で、転がったボトルにタイヤをすくわれて落車。転倒して鎖骨を骨折してリタイアを喫する。自ら最高の目標としてきたパリ〜ルーベとの2レースを棒に振ったのだ。
7月、ツール・ド・フランスで復帰したカンチェラーラは第1ステージのタイムトライアルを制し、骨折からの完全復帰を遂げる。マイヨ・ジョーヌを着て7日間を過ごし、世界中のファンに大声援で迎えられた。
そしてシーズン後半戦、ロンドンオリンピック・ロードレースでは、レース後半の決定的な逃げにのる。しかし、悪夢が再び襲った。カンチェラーラは金メダルを掴めるその位置にいながら、コーナリングミスによりバリアに引っかかり、単独で転倒。再び涙を呑んだ。片手がハンドルを握れない状態でゴールすると、自らの不運を呪うように路上にうずくまった。結果的にカンチェラーラにとっての2012年は、不運というにはあまりに不運が重なった年となったのだ。
失意の2012年を終え、迎えた2013年、カンチェラーラはその輝きを取り戻す。E3ハレルベークのラスト35kmを圧巻の独走勝利で飾ると、最大の目標とした北のクラシック二冠を勝ち取る。
怪童とよばれるペーター・サガン(スロバキア)を最後の激坂で置き去りにしたロンド・ファン・フラーンデレンでの独走勝利。そして、セプ・ファンマルケ(オランダ)と2人になりながらも冷静なスプリントで賢明に勝ち取ったパリ・ルーベの勝利。
自転車競技を知る者は、勝てるレースで勝つことがいかに難しいかを知っている。すべての選手のマークが彼一人に集中する中、カンチェラーラが見せた走りは、力強く、そしてインテリジェンス溢れるものだった。
これらの勝利は、カンチェラーラが2012年の春以来駆っているトレック・ドマーネにとっても待望の勝利だ。ドマーネはカンチェラーラの「北のクラシックで勝てるバイクが欲しい」というリクエストのもと、トレックの技術陣が総力を上げて開発した。カンチェラーラ自身も開発段階から協力。いわばトレックと二人三脚で生み出したのがドマーネなのだ。
ドマーネのテクノロジー
IsoSpeedテクノロジー
パワートランスファー・コンストラクション
パヴェだけじゃない。その普遍的な性能はロードでも威力を発揮する。
これらドマーネの性能は一見、過酷なパヴェの上だけで発揮されるものと思いがちだ。しかしトレックの開発陣はカンチェラーラの勝利のために開発した性能が一般サイクリストにもメリットが有ることを見抜いていた。路面からの衝撃を吸収し、力強く、長い時間走り続けること。それらはサイクリスト全てが望む性能なのだ。
DOMANE(ドマーネ)シートチューブテスト風景
そして単に快適なだけでなく、カンチェラーラのパワーをも受け止める剛性を有していることもドマーネの特徴だ。カンチェラーラは石畳のクラシックレースだけでなく、通常のロードレースでもドマーネを駆っていることはご存知のとおりだ。
レディオシャック・レオパードではトレック・マドン7を主力チームバイクとして駆っている。カンチェラーラはマドンも試したが、より剛性感あるドマーネを気に入り、あえて通年使い続けている。2012年のツール・ド・フランスでは、マイヨジョーヌを着ている期間も黄色くペイントされたドマーネを駆ってフランスを駆けたことは記憶に新しい。
カンチェラーラはこう語る。「僕はマドンも試したが、バイク全体のライディング・クオリティの面でドマーネを好んでいるんだ。IsoSpeedテクノロジーによる快適性と、路面追従性の高さ。パワートランスファー・コンストラクションによる剛性の高さ。それらのバランスが気に入っているんだ」
「それらドマーネの性能が、結果的にはレースの最終局面でより多くのエネルギーを残せることになるんだ。多くの人は『プロレーサーはバイクに快適性を求めない』と思っているだろう。しかしドマーネはそうじゃないことを証明した」
実際、今シーズンのレディオシャック・レオパードの他の選手たちもドマーネを良く駆ってレースを走っている。ステイン・デヴォルデル、ダニーロ・ホンド、 マイケル・イリサール、 ヘイデン・ロールストン、クリストファー・ホーナーらが大半のレースにおいてドマーネを選んでいるのだ。
カンチェラーラ、そしてレディオシャック・レオパードの選手たちによってそのポテンシャルと優位性が証明されたトレック・ドマーネ、目指した「エンデュランスロード」いうコンセプト。「快適性」と「レースパフォーマンス」を兼ね備えたドマーネは、誰にとっても選択肢となりうるのだ。
トレック フランドル&パリ〜ルーベ制覇記念 特典付き
ドマーネ・カンチェラーラモデルを30台限定発売
トレック・ドマーネ/スパルタクスLIMITED EDITION
SPEC
コンポーネント | デュラエース9000 |
ホイール | Aeolus 5 Clincher/Aura 5 Clincher |
タイヤ | ボントレガー R3 - Black |
ステム | ボントレガー Race X Lite Black |
ヘッドセット | ケーンクリーク IS2 Carbon |
ハンドルバー | ボントレガーRace X Lite Isozone |
バーテープ | ボントレガーGel Grip |
バーテープカラー | Trek Black |
サドル:ボントレガー | Team Issue |
サドルカラー | Trek Black |
価格 | 880,000円(税込、Aeolus 5 Clincher)、750,000円(税込、Aura 5 Clincher) |
提供:トレック・ジャパン text: 綾野 真、シクロワイアード