2012/08/08(水) - 11:04
自転車コンポーネントで世界の自転車シーンを牽引するシマノが主催する、自転車総合イベント「シマノ・バイカーズフェスティバル」。大会二日目は八ヶ岳周辺を縦断する、見所と走り所が満載でハードな行程の「八ヶ岳牧場ワンウェイツーリング」へと参加した。
ツーリングは6時30分スタートということで、早朝から準備を開始した。レポーターの私は前夜、キャンプサイトとなる駐車場で車中泊をしていたので、時間的な余裕があるのが嬉しい。受付にはロング系のツーリング参加者が非常に多いのが目立つ。今回参加するツーリングはガイド付きで、基本的に自分で地図を読むことは無いが、地図読みが必要とされる種目もある。
「八ヶ岳牧場ワンウェイツーリング」は、富士見パノラマスキー場からバスで移動し、対面側となる山梨県の県営八ヶ岳牧場から天女山の麓を走る八ヶ岳高原ラインから信玄棒道(しんげんぼうみち)へと入る。そこから三里ヶ原を抜けて富士見パノラマに戻る、距離にして約40kmの新設コースだ。
八ヶ岳牧場へ担ぎの連続
バイクをトラックに載せ、私達参加者はバスに揺られてスタート地点の八ヶ岳高原高根荘へと移動した。ブリーフィングにおいて脚力や技量レベルに合わせた班分けをして、48名の参加者はスタートからすぐにトレイルへと入っていく。
「さあシングルトラック」と思って走りだすと、路面は岩だらけ。これが滑りやすく引っかかるので、いきなりの担ぎとなってなかなかハードだ。林道に出てからは再び岩のシングルトラックを担ぎ、沢へと降りていくと川俣川を渡る。通りがかった付近にはもやに包まれた滝があったりと、幻想的な光景が広がる。
八ヶ岳牧場に入ると、雄大な牧草地の景色が広がるエリアへ。晴れていると秩父山塊や甲府盆地が望めるそうだが、この日は残念ながら重たい雲に囲まれて見えなかった。ここは大正15年創業の歴史のある牧場で、見える限りの先にも敷地が続く広大な牧場だ。晴れの時に是非また訪れたいと思うほどに素晴らしい景観だった。
牧場を抜け、再び担ぎだ(ここまではハードな担ぎ区間が多い)。ガイドからバイクを担いでガレ場を超えるアドバイスを受けながらクリアしていく。難儀な区間を抜けると八ヶ岳高原道路に入り、ここから次のトレイルまではスムーズな舗装路の高原サイクリングを楽しんだ。
八ヶ岳周辺は本当に走りやすい区間が多い。山に入らずとも標高は1300m台と高いため、意外と日差しが強く、空気も薄いように感じるが、空気がカラッとしていて非常に過ごしやすい。自転車乗りにとってはまさに極上のフィールドが広がっている。
戦国時代の名残、信玄棒道を抜けて
随分と距離を走って、脇道のダートから次のトレイルの信玄棒道に入る。棒道は武田信玄が戦国時代に信濃攻略のために作ったとされる軍用道路だ。高い木々に囲まれた、軽自動車の通れそうな道幅が続く。途中に乗馬を楽しむ方ともすれ違った。悠久の歴史を持つ道に思いを馳せてみたり…。
棒道は高低差の低いアップダウンが続く走りやすいトレイルだが、繰り返し登ると意外と脚にくる。攣りそうなのを注意しながらこなしていく。周りの皆さんも自分のペースで黙々と走っていく。途中チェーン切れや脚を攣らせる人もいたものの、ガイドの強力なサポートでグループに復帰できるのが心強い。
しばらく進んで行くと、三里ヶ原の草原にあるエイドステーションに到着だ。地元野菜のみずみずしさが身体に嬉しい。ここから先の富士見町内の三里ヶ原トレイルは分岐が多く、例え地図があっても一人で走り切るのは難しそうだ。こんなトレイルを安心して楽しめるのはガイドツーリングイベントならではの楽しみだ。
トレイルを抜けて住宅地に入り、最後のエイドで休憩して点在するトレイルを走った後は富士見パノラマへ。晴れ渡った天気と、美しい川のせせらぎ。なんだかその昔、夏休みに学生の時に自転車で全国各地を走り回ったことが思い出される気がしたツーリングだった。
最後のイベントの折りたたみ自転車やMTB・ロードバイクが当たる大抽選会を楽しんで、約2200名もの人が参加した富士見の夏休みが終わった。
シマノ・バイカーズフェステバルはレースだけでなく、富士見町や周辺地域の協力で、普段は走れない場所やグルメといった楽しみがある地元密着型のイベントだ。家族連れで参加するサイクリングからレースまで、レベルに合わせたプログラムがあるので、毎年続けて参加しても飽きることが無い。
夏休みに参加するには最高のシマノ・バイカーズフェステバル。みなさんも来年の夏休みにはぜひ、自転車で高原を走り回る日本の夏を感じてほしい。
text&photo:Akihiro.NAKAO
ツーリングは6時30分スタートということで、早朝から準備を開始した。レポーターの私は前夜、キャンプサイトとなる駐車場で車中泊をしていたので、時間的な余裕があるのが嬉しい。受付にはロング系のツーリング参加者が非常に多いのが目立つ。今回参加するツーリングはガイド付きで、基本的に自分で地図を読むことは無いが、地図読みが必要とされる種目もある。
「八ヶ岳牧場ワンウェイツーリング」は、富士見パノラマスキー場からバスで移動し、対面側となる山梨県の県営八ヶ岳牧場から天女山の麓を走る八ヶ岳高原ラインから信玄棒道(しんげんぼうみち)へと入る。そこから三里ヶ原を抜けて富士見パノラマに戻る、距離にして約40kmの新設コースだ。
八ヶ岳牧場へ担ぎの連続
バイクをトラックに載せ、私達参加者はバスに揺られてスタート地点の八ヶ岳高原高根荘へと移動した。ブリーフィングにおいて脚力や技量レベルに合わせた班分けをして、48名の参加者はスタートからすぐにトレイルへと入っていく。
「さあシングルトラック」と思って走りだすと、路面は岩だらけ。これが滑りやすく引っかかるので、いきなりの担ぎとなってなかなかハードだ。林道に出てからは再び岩のシングルトラックを担ぎ、沢へと降りていくと川俣川を渡る。通りがかった付近にはもやに包まれた滝があったりと、幻想的な光景が広がる。
八ヶ岳牧場に入ると、雄大な牧草地の景色が広がるエリアへ。晴れていると秩父山塊や甲府盆地が望めるそうだが、この日は残念ながら重たい雲に囲まれて見えなかった。ここは大正15年創業の歴史のある牧場で、見える限りの先にも敷地が続く広大な牧場だ。晴れの時に是非また訪れたいと思うほどに素晴らしい景観だった。
牧場を抜け、再び担ぎだ(ここまではハードな担ぎ区間が多い)。ガイドからバイクを担いでガレ場を超えるアドバイスを受けながらクリアしていく。難儀な区間を抜けると八ヶ岳高原道路に入り、ここから次のトレイルまではスムーズな舗装路の高原サイクリングを楽しんだ。
八ヶ岳周辺は本当に走りやすい区間が多い。山に入らずとも標高は1300m台と高いため、意外と日差しが強く、空気も薄いように感じるが、空気がカラッとしていて非常に過ごしやすい。自転車乗りにとってはまさに極上のフィールドが広がっている。
戦国時代の名残、信玄棒道を抜けて
随分と距離を走って、脇道のダートから次のトレイルの信玄棒道に入る。棒道は武田信玄が戦国時代に信濃攻略のために作ったとされる軍用道路だ。高い木々に囲まれた、軽自動車の通れそうな道幅が続く。途中に乗馬を楽しむ方ともすれ違った。悠久の歴史を持つ道に思いを馳せてみたり…。
棒道は高低差の低いアップダウンが続く走りやすいトレイルだが、繰り返し登ると意外と脚にくる。攣りそうなのを注意しながらこなしていく。周りの皆さんも自分のペースで黙々と走っていく。途中チェーン切れや脚を攣らせる人もいたものの、ガイドの強力なサポートでグループに復帰できるのが心強い。
しばらく進んで行くと、三里ヶ原の草原にあるエイドステーションに到着だ。地元野菜のみずみずしさが身体に嬉しい。ここから先の富士見町内の三里ヶ原トレイルは分岐が多く、例え地図があっても一人で走り切るのは難しそうだ。こんなトレイルを安心して楽しめるのはガイドツーリングイベントならではの楽しみだ。
トレイルを抜けて住宅地に入り、最後のエイドで休憩して点在するトレイルを走った後は富士見パノラマへ。晴れ渡った天気と、美しい川のせせらぎ。なんだかその昔、夏休みに学生の時に自転車で全国各地を走り回ったことが思い出される気がしたツーリングだった。
最後のイベントの折りたたみ自転車やMTB・ロードバイクが当たる大抽選会を楽しんで、約2200名もの人が参加した富士見の夏休みが終わった。
シマノ・バイカーズフェステバルはレースだけでなく、富士見町や周辺地域の協力で、普段は走れない場所やグルメといった楽しみがある地元密着型のイベントだ。家族連れで参加するサイクリングからレースまで、レベルに合わせたプログラムがあるので、毎年続けて参加しても飽きることが無い。
夏休みに参加するには最高のシマノ・バイカーズフェステバル。みなさんも来年の夏休みにはぜひ、自転車で高原を走り回る日本の夏を感じてほしい。
text&photo:Akihiro.NAKAO
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