2011/12/15(木) - 22:27
今年も 「石垣島アースライド2011」 が11月19日(土)に、沖縄県は八重山諸島、石垣島にて開催された。全国からエントリーした472名の参加者は、南国の大自然の中設定されたコースを満喫した。ツアーに同行した編集部の帯同レポートでお伝えしよう。
■南国へ出発!ウキウキの実走取材
大会約2週間前、編集長から「石垣島の実走取材に行ってもらえるかな?」の一言が私にかかった!もちろん、二つ返事で了解だ。
仕事とはいえ寒い東京を抜け出して南国石垣島に取材に行けるなんてこんな素晴らしいチャンスはなかなか無い。
出発前日の夜になり、いそいそとパッキングをする私。初めての遠方取材、しかもエイドやサポート体制が充実しているアースライドということもあって、気分はウキウキ。「なんて役得。超ラッキー!」
当日は羽田空港を出発し、那覇でトランジットして石垣空港へ飛ぶ。気合いが入りすぎて集合の1時間以上前に羽田空港についた私。時間が経つにつれて自転車を持ったツアー参加者が集まり出し、ますます気分も上がってくる。こういった雰囲気もツアーならではである。
石垣空港に降り立てば、そこはもう南国。気温は21℃と蒸し暑く、東京との気温差は10℃以上と、もうそれだけでリゾート気分を満喫してしまうほどだ。
アースライドとは
今回編集部が実走取材させていただくことになったアースライドとは「自転車に乗って地球を楽しもう」をコンセプトに、各地で開催中のファンライドサイクリングツアー。ゆったりと設定された制限時間内に、脚力やコンディションに合わせて自分で走る距離を決めることができ、それぞれのペースで設定したゴールを目指すイベントだ。
アースライドがスタートしたのは2008年の石垣島から。現在は富良野、京都など全国6地域まで拡大し、昨年からはニュージーランドも加わった。今後も歴史をたどるイベント、世界遺産を巡るツアーなど、今後のさらなる展開も視野に入れているという。年を追うごとに大会規模が拡大している人気イベントだ。
エイドステーションがとても充実している点も参加者にも心強い。その土地のフルーツや、特産品を使ったおいしい地料理でのもてなしも期待できる。今回のアースライド石垣島ではトロピカルフルーツやアブラ味噌のおにぎりなど、ついつい食べ過ぎてしまうくらい。
八重山の大自然のをたどるコース
沖縄間八重山諸島にある石垣島。日本のほとんどの地域よりも、台湾に近い場所に位置している。面積は約 222.6 km2 と沖縄県内では沖縄本島、西表島に次いで3番目に広い島で、島を1周すれば200Kmを軽く超える規模となっている。島の北側は丘陵地帯になっていて、沿岸を走る道路もずっとアップダウンが続いている。この走り応えのあるルートをアースライドはたどる。
アースライドで特長的なのが、コースが一筆書きではなく、ほとんど往復で同じルートをたどること。当日の脚力やコンディションに合わせて好きな地点で折り返してゴールを目指せるので参加者は安心だ。
今回の予定コースは、市街地から少し離れたことろにある会場をスタートし、海岸線沿いに北上する。コース右側はヤギや牛が放牧されている牧草地帯やサトウキビ畑、左側ははサンゴ礁の海がコース沿いにずっと続く、いかにも南国石垣島らしい風景だ。
国の名勝にも指定されている風光明媚な川平湾を経由しながら、お昼が用意されている、折り返し地点の船越漁港を目指す予定だ。基本はここで折り返す100kmのコースまでだが、オプションとして北端の平久保灯台へ向かう往復125kmの「ギバリヨー(頑張れ)コース」にもチャレンジすることができる。
充実のサポート体制
今回、私が参加したツアーは、JALパックの「JAL・JTAで行く石垣島アースライド2011」。充実したサポート体制が好評のツアープランだ。バイクの往復運搬費用や滞在中の島内路線バスの乗り放題パスなど、オトクな特典が満載。またオフィシャルメカニックによる組み立てサービスやロングライド講習会への招待など、安心して参加できる人気のプランである。
大会オフィシャルメカニックには地元プロショップと、大会スポンサーを務めるスペシャライズド・ジャパンからもスタッフが参加してくれた。前日には私が実走取材で乗るシクロワイアード号もちゃっかりメンテしてもらって準備バッチリ。
遠方のイベントでは、輪行途中に調子が悪くなってしまうこともしばしばあるため、プロの手によるサポート体制は本当に嬉しい。慣れない土地でバイクが不調になるほど、不安なことはないですからね。
ゲストライダーにはおなじみ白戸太郎さん。元トライアスロン日本代表で、現在も積極的にレースに取り組むまさにロングライドのプロ!前日には講習会を開いたり、大忙しで大会サポートにあたってくれた。
大会前日の「サイクルキッズ」と「ロングライド講習会」で安心!
参加者の皆さんはベテランからビギナーさんまで多種多様なため、いくらサポート体制が充実していても、自信のない参加者さんも皆無では無い。そんな参加者のために開かれるのが、「サイクルキッズ」と「ロングライド講習会」だ。
特に、子供たちに的を絞って自転車の乗り方やマナーなどを教える「サイクルキッズ」は、アースライドが力を入れている取り組みだ。
今回も晴天のなか実施され、多くの参加者さんに安心を与えてくれた。これら講習会の講師を務めてくれたのが、アースライド大会ホストライダーの白戸太郎さん。元トライアスロン日本代表で、現在も積極的にレースに取り組むまさにロングライドのプロ!
午前中に、地元の子供たちに的を絞って実施された「サイクルキッズ」では、白戸太郎さんの声に熱心に耳を傾ける子どもたちの笑顔がとても印象的だった。午後から行われた「ロングライド講習会」には40名を超える参加者が集まり、補給食の摂り方では走行前には炭水化物の摂取に主眼を置き、走行中はビタミン類中心の補給を心がけることの大切さが身にしみてよく理解できた。
自転車を使ったストレッチ講習では、今まで自分が我流で行っていたストレッチが、いかに適当だったかを痛感させていただいた。白戸さんと一緒に行った正しいストレッチでは、わずか10分で明らかに各所の稼働域が広がっていくのが実感できるほどだった。皆さんにも機会を見つけて、正しいストレッチの方法を学んでいただくことを強くオススメします。
今日の講習は、ビギナーはもちろん、上級者にも参考になる話が盛りだくさんの内容で、白戸さんの軽快なトークに、参加者の皆さんの笑顔が絶えない楽しい講習会となった。
ロングライド講習会を取材しつつも白戸さんの"お役立ちアドバイス"を、しっかりと頭に叩き込ませていただきました。おかげさまで、久々の長距離に挑む自身の不安も見事に解消。翌日の本番にむけて今夜はぐっすり眠れそうです。
いよいよ明日は石垣島アースライド当日。ちょっと雲行きが心配ですが、ギバって(頑張って)実走取材します。
text&photo:So.Isobe
edit:Kenji.Degawa
■南国へ出発!ウキウキの実走取材
大会約2週間前、編集長から「石垣島の実走取材に行ってもらえるかな?」の一言が私にかかった!もちろん、二つ返事で了解だ。
仕事とはいえ寒い東京を抜け出して南国石垣島に取材に行けるなんてこんな素晴らしいチャンスはなかなか無い。
出発前日の夜になり、いそいそとパッキングをする私。初めての遠方取材、しかもエイドやサポート体制が充実しているアースライドということもあって、気分はウキウキ。「なんて役得。超ラッキー!」
当日は羽田空港を出発し、那覇でトランジットして石垣空港へ飛ぶ。気合いが入りすぎて集合の1時間以上前に羽田空港についた私。時間が経つにつれて自転車を持ったツアー参加者が集まり出し、ますます気分も上がってくる。こういった雰囲気もツアーならではである。
石垣空港に降り立てば、そこはもう南国。気温は21℃と蒸し暑く、東京との気温差は10℃以上と、もうそれだけでリゾート気分を満喫してしまうほどだ。
アースライドとは
今回編集部が実走取材させていただくことになったアースライドとは「自転車に乗って地球を楽しもう」をコンセプトに、各地で開催中のファンライドサイクリングツアー。ゆったりと設定された制限時間内に、脚力やコンディションに合わせて自分で走る距離を決めることができ、それぞれのペースで設定したゴールを目指すイベントだ。
アースライドがスタートしたのは2008年の石垣島から。現在は富良野、京都など全国6地域まで拡大し、昨年からはニュージーランドも加わった。今後も歴史をたどるイベント、世界遺産を巡るツアーなど、今後のさらなる展開も視野に入れているという。年を追うごとに大会規模が拡大している人気イベントだ。
エイドステーションがとても充実している点も参加者にも心強い。その土地のフルーツや、特産品を使ったおいしい地料理でのもてなしも期待できる。今回のアースライド石垣島ではトロピカルフルーツやアブラ味噌のおにぎりなど、ついつい食べ過ぎてしまうくらい。
八重山の大自然のをたどるコース
沖縄間八重山諸島にある石垣島。日本のほとんどの地域よりも、台湾に近い場所に位置している。面積は約 222.6 km2 と沖縄県内では沖縄本島、西表島に次いで3番目に広い島で、島を1周すれば200Kmを軽く超える規模となっている。島の北側は丘陵地帯になっていて、沿岸を走る道路もずっとアップダウンが続いている。この走り応えのあるルートをアースライドはたどる。
アースライドで特長的なのが、コースが一筆書きではなく、ほとんど往復で同じルートをたどること。当日の脚力やコンディションに合わせて好きな地点で折り返してゴールを目指せるので参加者は安心だ。
今回の予定コースは、市街地から少し離れたことろにある会場をスタートし、海岸線沿いに北上する。コース右側はヤギや牛が放牧されている牧草地帯やサトウキビ畑、左側ははサンゴ礁の海がコース沿いにずっと続く、いかにも南国石垣島らしい風景だ。
国の名勝にも指定されている風光明媚な川平湾を経由しながら、お昼が用意されている、折り返し地点の船越漁港を目指す予定だ。基本はここで折り返す100kmのコースまでだが、オプションとして北端の平久保灯台へ向かう往復125kmの「ギバリヨー(頑張れ)コース」にもチャレンジすることができる。
充実のサポート体制
今回、私が参加したツアーは、JALパックの「JAL・JTAで行く石垣島アースライド2011」。充実したサポート体制が好評のツアープランだ。バイクの往復運搬費用や滞在中の島内路線バスの乗り放題パスなど、オトクな特典が満載。またオフィシャルメカニックによる組み立てサービスやロングライド講習会への招待など、安心して参加できる人気のプランである。
大会オフィシャルメカニックには地元プロショップと、大会スポンサーを務めるスペシャライズド・ジャパンからもスタッフが参加してくれた。前日には私が実走取材で乗るシクロワイアード号もちゃっかりメンテしてもらって準備バッチリ。
遠方のイベントでは、輪行途中に調子が悪くなってしまうこともしばしばあるため、プロの手によるサポート体制は本当に嬉しい。慣れない土地でバイクが不調になるほど、不安なことはないですからね。
ゲストライダーにはおなじみ白戸太郎さん。元トライアスロン日本代表で、現在も積極的にレースに取り組むまさにロングライドのプロ!前日には講習会を開いたり、大忙しで大会サポートにあたってくれた。
大会前日の「サイクルキッズ」と「ロングライド講習会」で安心!
参加者の皆さんはベテランからビギナーさんまで多種多様なため、いくらサポート体制が充実していても、自信のない参加者さんも皆無では無い。そんな参加者のために開かれるのが、「サイクルキッズ」と「ロングライド講習会」だ。
特に、子供たちに的を絞って自転車の乗り方やマナーなどを教える「サイクルキッズ」は、アースライドが力を入れている取り組みだ。
今回も晴天のなか実施され、多くの参加者さんに安心を与えてくれた。これら講習会の講師を務めてくれたのが、アースライド大会ホストライダーの白戸太郎さん。元トライアスロン日本代表で、現在も積極的にレースに取り組むまさにロングライドのプロ!
午前中に、地元の子供たちに的を絞って実施された「サイクルキッズ」では、白戸太郎さんの声に熱心に耳を傾ける子どもたちの笑顔がとても印象的だった。午後から行われた「ロングライド講習会」には40名を超える参加者が集まり、補給食の摂り方では走行前には炭水化物の摂取に主眼を置き、走行中はビタミン類中心の補給を心がけることの大切さが身にしみてよく理解できた。
自転車を使ったストレッチ講習では、今まで自分が我流で行っていたストレッチが、いかに適当だったかを痛感させていただいた。白戸さんと一緒に行った正しいストレッチでは、わずか10分で明らかに各所の稼働域が広がっていくのが実感できるほどだった。皆さんにも機会を見つけて、正しいストレッチの方法を学んでいただくことを強くオススメします。
今日の講習は、ビギナーはもちろん、上級者にも参考になる話が盛りだくさんの内容で、白戸さんの軽快なトークに、参加者の皆さんの笑顔が絶えない楽しい講習会となった。
ロングライド講習会を取材しつつも白戸さんの"お役立ちアドバイス"を、しっかりと頭に叩き込ませていただきました。おかげさまで、久々の長距離に挑む自身の不安も見事に解消。翌日の本番にむけて今夜はぐっすり眠れそうです。
いよいよ明日は石垣島アースライド当日。ちょっと雲行きが心配ですが、ギバって(頑張って)実走取材します。
text&photo:So.Isobe
edit:Kenji.Degawa