2011/09/08(木) - 08:01
ユーロバイクの会場ドイツでは、マウンテンバイク熱はいっこうに冷める気配はありません。走る場所はたっぷり、走る仲間もたっぷりなのでしょう、いいなあ。ということで、MTBラブなレポーター・パンダソニック中村が、マウンテンな視点から見たユーロバイク・レポートをお届けします。
ますます人気の29er、新製品群
衰えることをしらない29er(ツー・ナイナー)人気。ロードバイクのような操作感と、ガシガシ走る走破性が、その人気の要因なのでしょう。どこのブランドを回っても、26インチより29インチを大きく扱っているのが目につく感じ。
キャノンデールの、ピボットのない軽量カーボンフルサス、スカルペルも29erへと進化しました。基本設計は変わらず、29erならではの直進安定性のよさをピボットレス・リアサスの軽快さに合わせ、オフロードをまるでオンロードのように走らせてくれる、のではないかと思われます。しかも写真の重量、9.8kg。特別なパーツはほとんど使っていないので、市販車ベースでこの重量。
29er専門ブランド、その名もナイナー・ジェット9RDO。今年はフルカーボンのフルサスモデルをリリース。29erマニア筋に絶大な人気を誇るその理由は、その細かな細かなこだわり。軽量化のために精細なアイディアを加え、走りのために細かなリファインを繰り返す。「でも、ボクらがやったアイディアは、みーんな他のブランドにマネされちゃうんだよね」とは代表の日系3世クリス・スガイ氏のコメント。
スペシャライズドは、トップチューブを低く下げた、身長の低いライダーでも乗りやすい29er、フェイトを発表。女性用、と銘打たれてはいるが、身長の低い男性陣の選択肢としても十分にイケるスペックである。世界的に平均身長の低い我々アジア系民族には、なかなかに魅力的な29erであると言えよう。
日本からの出展であるクワハラも、29er戦線に参戦。流行のシングルスピード29er、9ディケードで、その実直な造りを、世界シーンにアピールしていた。先日、長野・富士見パノラマで行われたMTBファンミーティングでは、全日本BMXチームの現監督が、このマシンに乗ってスラローム競技に出場、大人げもなく上位に勝ち進んでいったとの話。
MTBマニアな視点から、使い勝手のよさそうなパーツを2つ
ちょっと気になるパーツを二つ。写真左:まず最近じわじわと欲しいパーツ・リスト(ボクの)の上位に上がってきつつある、サドル高を走行中に変えられるシートポスト。上りと下りの繰り返すトレールライドでは、あって嬉しいパーツである。このKSの新作レブは、調整レバーへ伸びるワイヤーが、サドルの取り付け部ではなくシートクランプ付近に付く。つまり、ワイヤーが太ももに当たってイヤな思いをすることがなくなるわけだ。小さなアイディアだが、ライダーにとっては、大きな進化である。
写真右:ステムの高さを調整するスペーサー。上下リングを合わせる角度を変えると、スペーサーの高さも変わるというスグレもの。日本でもすでに発売されているが、あまり知られていないようなので、ここで改めてのご紹介だ。
ヘルメットにも蛍光色がやってきた
来年のマウンテンバイク用ヘルメットは、なんだかカラフルなことになりそうだ。蛍光発色系カラーリングのモノが続々登場。昨年あたりから流行しているフレームのポップな色合いに合わせたものか、被っていて楽しくなりそうなカラーリングで新登場。写真は左から、メット、ジロ、そしてポック。
マウンテンバイクなEバイク
さて、電動アシストことEバイクが、ユーロでは大流行中。いろんなブランドが、電動アシストシステムを搭載、しのぎを削っている中、マウンテンバイクにも乗っけてきております。なかでも気になったのはこの2台。
写真左は、チタン製『ネヴィ』のE-マウンテンバイク。内装8段、ベルトドライブ、バッテリーは、なんとダウンチューブの中に搭載! で、まだプロトタイプではあるが、予定重量は13.8kg! さすがフルチタン、な重量である。
写真右は、ドイツのニコライ製のEバイク、イオンEボックス。自動車のパーツを作るボッシュが開発した電動アシストシステムを、ニコライならではのリアサスシステムにしっかりインテグレート。走行可能距離100km、最高速70km!とのこと。
【おまけ】
つづく。
photo&text:Koichiro Pandasonic Nakamura
ますます人気の29er、新製品群
衰えることをしらない29er(ツー・ナイナー)人気。ロードバイクのような操作感と、ガシガシ走る走破性が、その人気の要因なのでしょう。どこのブランドを回っても、26インチより29インチを大きく扱っているのが目につく感じ。
キャノンデールの、ピボットのない軽量カーボンフルサス、スカルペルも29erへと進化しました。基本設計は変わらず、29erならではの直進安定性のよさをピボットレス・リアサスの軽快さに合わせ、オフロードをまるでオンロードのように走らせてくれる、のではないかと思われます。しかも写真の重量、9.8kg。特別なパーツはほとんど使っていないので、市販車ベースでこの重量。
29er専門ブランド、その名もナイナー・ジェット9RDO。今年はフルカーボンのフルサスモデルをリリース。29erマニア筋に絶大な人気を誇るその理由は、その細かな細かなこだわり。軽量化のために精細なアイディアを加え、走りのために細かなリファインを繰り返す。「でも、ボクらがやったアイディアは、みーんな他のブランドにマネされちゃうんだよね」とは代表の日系3世クリス・スガイ氏のコメント。
スペシャライズドは、トップチューブを低く下げた、身長の低いライダーでも乗りやすい29er、フェイトを発表。女性用、と銘打たれてはいるが、身長の低い男性陣の選択肢としても十分にイケるスペックである。世界的に平均身長の低い我々アジア系民族には、なかなかに魅力的な29erであると言えよう。
日本からの出展であるクワハラも、29er戦線に参戦。流行のシングルスピード29er、9ディケードで、その実直な造りを、世界シーンにアピールしていた。先日、長野・富士見パノラマで行われたMTBファンミーティングでは、全日本BMXチームの現監督が、このマシンに乗ってスラローム競技に出場、大人げもなく上位に勝ち進んでいったとの話。
MTBマニアな視点から、使い勝手のよさそうなパーツを2つ
ちょっと気になるパーツを二つ。写真左:まず最近じわじわと欲しいパーツ・リスト(ボクの)の上位に上がってきつつある、サドル高を走行中に変えられるシートポスト。上りと下りの繰り返すトレールライドでは、あって嬉しいパーツである。このKSの新作レブは、調整レバーへ伸びるワイヤーが、サドルの取り付け部ではなくシートクランプ付近に付く。つまり、ワイヤーが太ももに当たってイヤな思いをすることがなくなるわけだ。小さなアイディアだが、ライダーにとっては、大きな進化である。
写真右:ステムの高さを調整するスペーサー。上下リングを合わせる角度を変えると、スペーサーの高さも変わるというスグレもの。日本でもすでに発売されているが、あまり知られていないようなので、ここで改めてのご紹介だ。
ヘルメットにも蛍光色がやってきた
来年のマウンテンバイク用ヘルメットは、なんだかカラフルなことになりそうだ。蛍光発色系カラーリングのモノが続々登場。昨年あたりから流行しているフレームのポップな色合いに合わせたものか、被っていて楽しくなりそうなカラーリングで新登場。写真は左から、メット、ジロ、そしてポック。
マウンテンバイクなEバイク
さて、電動アシストことEバイクが、ユーロでは大流行中。いろんなブランドが、電動アシストシステムを搭載、しのぎを削っている中、マウンテンバイクにも乗っけてきております。なかでも気になったのはこの2台。
写真左は、チタン製『ネヴィ』のE-マウンテンバイク。内装8段、ベルトドライブ、バッテリーは、なんとダウンチューブの中に搭載! で、まだプロトタイプではあるが、予定重量は13.8kg! さすがフルチタン、な重量である。
写真右は、ドイツのニコライ製のEバイク、イオンEボックス。自動車のパーツを作るボッシュが開発した電動アシストシステムを、ニコライならではのリアサスシステムにしっかりインテグレート。走行可能距離100km、最高速70km!とのこと。
【おまけ】
つづく。
photo&text:Koichiro Pandasonic Nakamura
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