2011/08/26(金) - 07:47
8月18日(木)、『東京の自転車・夏祭り』として知られるPEDAL DAYが代々木公園にて開催された。東京の自転車文化の今、を表現するイベントとして、昨年の開催も大盛況だったPEDAL DAY。今年はさらに、街を楽しむ自転車乗りが主体となったイベントとしての開催となった。
自転車を単にスポーツやフィットネスの道具としてだけでなく、『街の遊び道具』としても楽しんでいる、世界シーンでも注目度の高い東京の自転車文化。自転車のカスタム、ファッション、アート、トリック、食、音楽といった、さまざまな視点で自転車と街とを融合させ、それぞれの形で表現していくという、まさに自転車・夏祭りにふさわしいイベントとなっていた。
会場となった代々木公園の一角には、自転車遊びをサポートるさまざまなブランドやブランドが、出展者として軒を連ねる。人々も、ロードバイク、ピストバイク、BMXにマウンテンバイク、さらにはロングテールバイクやオールドスクールバイクといった、ジャンルに全くとらわれない自由な自転車を持ちより、この空間と時間を楽しんでいた。まさに昨今のノンジャンル・自転車スタイルを体現するかのような光景だ。
まだ明るい午後2時からの開催となったこのイベントだが、一番盛り上がったのは、日の長い夏の東京も暗くなってから。
夕刻に「自転車のリムを転がせ! そこらへんにある棒で!!」のキャッチコピーがふるう『リム転がし・東アジア選手権』が行われる。なんとも世界スケールな選手権だが、とはいえ、この競技の開催は、今んとこココだけなので、なにせ言ったモン勝ちである。
そして、毎年恒例、自転車文化を映像で伝えている、バイシクル・フィルム・フェスティバル=BFFのティーザー(予告編)上映が始まる。代々木公園は暗くなり、アーティスティックな照明がぼんやり輝きだす。なんともナイト・タイムでテイスティな雰囲気となってくる。今年のBFFは、8月26日からの開催。こちらもテイスティなムービーが盛りだくさんなので、お見逃しなきよう。
じわじわと開催されていたのが、自転車ファッションショー、TOKYO BICYCLE COLLECTIONだ。自慢の自転車に乗った参加者が、会場中央に設けられた、真っ白で長い花道を練り歩く。ファッションショーならキャットウォークと呼ばれる、自転車なので、この花道はキャット・ライドだ。うむ、自転車って、こんなに自由な乗り物なのカア、と、参加者の自転車と満面の笑顔(ドヤ顔?)を見て、こちらもニンマリする。
さてさて夜も更けてきたところで、昨年も大盛況だったバニーホップ・コンテストの開幕である。バニーホップとは、言葉通り自転車でウサギのようにジャンプして障害物を超えるテクニックのこと。BMXが有利かと思われるがさにあらず、マウンテンバイクや固定ギアのピストバイクも大健闘。
バニーホップが得意だ、というライダーでも、高さ20~30cmを飛び越すのが一般的な限度。そんな中、50、60cmと、少しずつ上がる高さに、会場は大興奮。MCをつとめた、HC100こと『伯爵』氏のトークも自転車への愛と知識とウィットが満載。ライダーの細かな動きにまで目を配った伯爵氏のMCトークは、会場を存分に盛り上げる。
ただジャンプするだけでなく、ワンエイティ(180度回るトリック)を入れたりしながら(実はその方が高く跳べるとの話もある。走り高跳びのベリーロールのようなもの?)、ハイテクニックが披露されてきた。が、高さ90センチを超えると会場には緊張感が高まる。なにせ、バーが高い。自転車に乗っていても、こんなに高く跳べるのかー、と、改めて自転車のポテンシャルに気がつかされる。
そして、2人のライダーが残り、勝負は高さ105cmを跳んだところで痛み分け。先に跳んだ『田中くん』の優勝となった。バニーホップコンテストの様子は記事下のムービーでお楽しみあれ。
その後、Road of Hope to TOHOKU、東京から仙台まで400kmを走るラリーのスタート。ゴールは3日後を予定している。仙台まで走り抜ける、自転車ブランド ニールプライドの長マイケル・ライスさんとともに、ナイト・クルージングという形で夜の東京を参加者たちは軽く走り、彼の無事を祈って見送った。
という、さまざまなイベントが混じりあったお祭りとして開催された、PEDAL DAY。昨年よりも規模が小さくなった? なんて言われていたが、さにあらず。より自転車愛っぷりが高まって、たいへん充実のお祭りだったという印象だ。特に良かったのが、音楽。アップテンションなサウンドが流れ、自転車ラブなクラウドが集まり、おのおのの気分で楽しむ。来年の8月18日も、やっぱり開催してほしい!
主催者、出展者、協力者、そして参加者のみなさん、ありがとう!
また来年のPEDAL DAYも、期待しておりまっす。
バニーホップ・コンテスト Movie
Text: Pandasonic Nakamura Photo: Marumax
自転車を単にスポーツやフィットネスの道具としてだけでなく、『街の遊び道具』としても楽しんでいる、世界シーンでも注目度の高い東京の自転車文化。自転車のカスタム、ファッション、アート、トリック、食、音楽といった、さまざまな視点で自転車と街とを融合させ、それぞれの形で表現していくという、まさに自転車・夏祭りにふさわしいイベントとなっていた。
会場となった代々木公園の一角には、自転車遊びをサポートるさまざまなブランドやブランドが、出展者として軒を連ねる。人々も、ロードバイク、ピストバイク、BMXにマウンテンバイク、さらにはロングテールバイクやオールドスクールバイクといった、ジャンルに全くとらわれない自由な自転車を持ちより、この空間と時間を楽しんでいた。まさに昨今のノンジャンル・自転車スタイルを体現するかのような光景だ。
まだ明るい午後2時からの開催となったこのイベントだが、一番盛り上がったのは、日の長い夏の東京も暗くなってから。
夕刻に「自転車のリムを転がせ! そこらへんにある棒で!!」のキャッチコピーがふるう『リム転がし・東アジア選手権』が行われる。なんとも世界スケールな選手権だが、とはいえ、この競技の開催は、今んとこココだけなので、なにせ言ったモン勝ちである。
そして、毎年恒例、自転車文化を映像で伝えている、バイシクル・フィルム・フェスティバル=BFFのティーザー(予告編)上映が始まる。代々木公園は暗くなり、アーティスティックな照明がぼんやり輝きだす。なんともナイト・タイムでテイスティな雰囲気となってくる。今年のBFFは、8月26日からの開催。こちらもテイスティなムービーが盛りだくさんなので、お見逃しなきよう。
じわじわと開催されていたのが、自転車ファッションショー、TOKYO BICYCLE COLLECTIONだ。自慢の自転車に乗った参加者が、会場中央に設けられた、真っ白で長い花道を練り歩く。ファッションショーならキャットウォークと呼ばれる、自転車なので、この花道はキャット・ライドだ。うむ、自転車って、こんなに自由な乗り物なのカア、と、参加者の自転車と満面の笑顔(ドヤ顔?)を見て、こちらもニンマリする。
さてさて夜も更けてきたところで、昨年も大盛況だったバニーホップ・コンテストの開幕である。バニーホップとは、言葉通り自転車でウサギのようにジャンプして障害物を超えるテクニックのこと。BMXが有利かと思われるがさにあらず、マウンテンバイクや固定ギアのピストバイクも大健闘。
バニーホップが得意だ、というライダーでも、高さ20~30cmを飛び越すのが一般的な限度。そんな中、50、60cmと、少しずつ上がる高さに、会場は大興奮。MCをつとめた、HC100こと『伯爵』氏のトークも自転車への愛と知識とウィットが満載。ライダーの細かな動きにまで目を配った伯爵氏のMCトークは、会場を存分に盛り上げる。
ただジャンプするだけでなく、ワンエイティ(180度回るトリック)を入れたりしながら(実はその方が高く跳べるとの話もある。走り高跳びのベリーロールのようなもの?)、ハイテクニックが披露されてきた。が、高さ90センチを超えると会場には緊張感が高まる。なにせ、バーが高い。自転車に乗っていても、こんなに高く跳べるのかー、と、改めて自転車のポテンシャルに気がつかされる。
そして、2人のライダーが残り、勝負は高さ105cmを跳んだところで痛み分け。先に跳んだ『田中くん』の優勝となった。バニーホップコンテストの様子は記事下のムービーでお楽しみあれ。
その後、Road of Hope to TOHOKU、東京から仙台まで400kmを走るラリーのスタート。ゴールは3日後を予定している。仙台まで走り抜ける、自転車ブランド ニールプライドの長マイケル・ライスさんとともに、ナイト・クルージングという形で夜の東京を参加者たちは軽く走り、彼の無事を祈って見送った。
という、さまざまなイベントが混じりあったお祭りとして開催された、PEDAL DAY。昨年よりも規模が小さくなった? なんて言われていたが、さにあらず。より自転車愛っぷりが高まって、たいへん充実のお祭りだったという印象だ。特に良かったのが、音楽。アップテンションなサウンドが流れ、自転車ラブなクラウドが集まり、おのおのの気分で楽しむ。来年の8月18日も、やっぱり開催してほしい!
主催者、出展者、協力者、そして参加者のみなさん、ありがとう!
また来年のPEDAL DAYも、期待しておりまっす。
バニーホップ・コンテスト Movie
Text: Pandasonic Nakamura Photo: Marumax
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