個人TTや子供たちから大人のロードレース、そして120分エンデューロまで盛りだくさんのはりちゅう。もちろん走行距離1km1円が義援金になるペダリング東北プロジェクトだ。


関係者全員の協力でできた震災復興支援のTシャツ。ビチコルサアヴェルなどで購入できる 関係者全員の協力でできた震災復興支援のTシャツ。ビチコルサアヴェルなどで購入できる  photo:Hideaki.TAKAGI7月3日(日)に兵庫県播磨中央公園で行われた、サマーエンデューロードinはりちゅう。実業団などのロードレースで有名なコースの一部を使う、1周3kmが舞台。緩いけれども脚に応える上りがあって、1周50mの獲得標高差のあるなかなかに厳しいコース。

関西ではすっかりなじみとなったCリーグで、主催はサイクルロードレース協会、年間5戦が開催されている。この会場では3月6日にも行われている。
いつもながらバラエティに富んだ種目が特色。朝一番の個人TTにはじまりクラス別のロードレース、子供たちのレース、そして午後は120分のエンデューロ。エンデューロは個人でもチームでも出られるもので毎回人気がある。これらレースにはエスコート役でマトリックスパワータグの選手たちが全員出場して場を盛り上げる。

そしてこの大会はペダリング東北プロジェクト第4弾でもある。大会協力団体の株式会社マトリックスがすすめるもので、同社が主催あるいは関わる大会で、参加者全員の走行距離分(1km=1円)を東日本大震災復興の義援金として寄付するものだ。
会場には募金箱も設置されるが、走行距離分だけでもすでに春の長良川クリテで5,997円、おかやま7時間エンデューロで63,899円、スズカ8時間エンデューロ春SPで239,903円が集まり日本赤十字社へ寄付されている。今大会では10,362km走ったので、10,362円が寄付されることに。

阿部良之、真鍋和幸の豪華な講師陣での安全講習会阿部良之、真鍋和幸の豪華な講師陣での安全講習会 photo:Hideaki.TAKAGIマッサージャー上田誠氏のコーナー。2008年にマトリックスのマッサージャーを務め、渡仏ののち今年から国内で活動開始マッサージャー上田誠氏のコーナー。2008年にマトリックスのマッサージャーを務め、渡仏ののち今年から国内で活動開始 photo:Hideaki.TAKAGI大会の模様をフォトレポートでお届けしよう。

会場では
播磨中央公園南東側部分のコースを使う。受付前広場ではすべてに先駆けて、阿部良之、真鍋和幸による安全講習会が開かれる。このあと一緒にコースを試走。そしてワンコインでプロのマッサージが受けられるコーナーも。マトリックスパワータグで専属マッサージャーだったフランス帰りの上田誠氏とあって、順番待ちができるほどの盛況。

フル装備で個人TTのスタート。優勝の大谷一弘(エキップリオン)フル装備で個人TTのスタート。優勝の大谷一弘(エキップリオン) photo:Hideaki.TAKAGI個人タイムトライアル
コース1周3kmでの個人タイムトライアル。スタートから気合を入れて走り出す選手たち。ディスクホイールやTTハンドルの選手たちも多いが、その中でもマシンはもちろんヘルメットからシューズカバーまですべてTT仕様で決めた、大谷一弘(エキップリオン)がダントツの強さで優勝。
1位 大谷一弘(エキップリオン)4分29秒840
2位 和田山尚史(エルドラード)+08秒
3位 今井雄輝(ユーロワークス)+13秒

ビギナーⅠ、Ⅱ
4周12kmのビギナーⅠ、Ⅱ。この日最初のロードレースなだけに選手も気合十分!マトリックスパワータグの選手たちも安全にレースを組み立てるサポートをする。いずれも小集団でのゴールスプリントに。
ビギナーⅠ
1位 柳田博樹 20分38秒875
2位 榊原真一 +02秒
3位 早坂正樹 +03秒
ビギナーⅡ
1位 宮田諭(Life Ride)22分17秒330
2位 岩本龍太郎 
3位 加納章裕(ワーラム商会)

マトリックスパワータグのメンバーがエスコート役マトリックスパワータグのメンバーがエスコート役 photo:Hideaki.TAKAGIとにかく明るい岡山大学自転車競技部のメンバー。学連登録もしていますとにかく明るい岡山大学自転車競技部のメンバー。学連登録もしています photo:Hideaki.TAKAGI
スポーツⅡ、Ⅰ
6周18kmのスポーツⅡは、個人TTでダントツ優勝の大谷一弘(エキップリオン)が独走して貫録勝ち。8周24kmのスポーツⅠはエキップリオン勢がリードして最後はベテラン南条太郎(エキップリオン)が決めた。
スポーツⅡ
1位 大谷一弘(エキップリオン)29分41秒676
2位 西村和真(Life Ride)+38秒
3位 堀田貴洋(カヤマレーシング)
スポーツⅠ
1位 南条太郎(エキップリオン)40分02秒608
2位 高谷薫
3位 岸本勝寛(Nasu Fan Club)

スポーツⅡ ゴールスポーツⅡ ゴール photo:Hideaki.TAKAGIスポーツⅠ ゴールスポーツⅠ ゴール photo:Hideaki.TAKAGI
エリート ゴールエリート ゴール photo:Hideaki.TAKAGIエリート
最上級者レベルのエリートは10周30km。積極的なレース展開で最後は10人ほどのゴールスプリントを、個人TT3位の今井雄輝(ユーロワークス)が抜け出して優勝。
1位 今井雄輝(ユーロワークス)1時間00分18秒629(中断含む)
2位 青江良治(チーム西大寺 僕は、Mです。)+01秒
3位 松田浩輝(トラクターRC)

アンダー12、9
小学校4年から6年のアンダー9と小学校1年から3年のアンダー9は真剣そのもの。みんなひたすらペダルをこいでゴールを目指す。お父さんお母さん達もそんな子供達へ大声援。メインイベントと言ってもいいほどの盛り上がり。
アンダー12
1位 乗松完冴(チームシルクロード)12分41秒530
2位 堀川滉太(フォーリアMDR)+01秒
3位 日野颯(Mds)+02秒
アンダー9
1位 黒田悠真(クライムサイクルスポーツ)9分32秒771
2位 鎌田海成 
3位 烏川了 +2分22秒
アンダー12 もう少しでゴール!アンダー12 もう少しでゴール! photo:Hideaki.TAKAGIアンダー9 ころんだけど一生懸命頑張りますアンダー9 ころんだけど一生懸命頑張ります photo:Hideaki.TAKAGI
120分エンデューロ
メインイベントはこの120分エンデューロ。一人で走りきるソロとチーム参加に分かれて同時にスタート。チームは家族で参加もあってピットは和やかなムード。レースはソロ参加の選手が先頭を走り、トップは少数から終盤は単独で逃げ続けた選手が優勝。
ソロ
1位 山本雅之(ブリヂストンサイクル西日本)23周、2時間00分28秒364 
2位 今井雄輝(ユーロワークス)+3分48秒
3位 石井智(チームサムライ)+1Lap
いよいよメインイベントの120分エンデューロいよいよメインイベントの120分エンデューロ photo:Hideaki.TAKAGI120分エンデューロ お父さん頑張って!120分エンデューロ お父さん頑張って! photo:Hideaki.TAKAGI

チーム
1位 Life Ride龍(西村和真、宮田諭)22周、2時間00分09秒602
2位 オーリンズA(南井雄大、玉田寛幸)+1Lap
3位 クライム・サイクルスポーツB(矢木秀和、早田圭吾、井上裕正)+1Lap
120分エンデューロ ソロ優勝者ゴール120分エンデューロ ソロ優勝者ゴール photo:Hideaki.TAKAGI120分エンデューロ チーム優勝のLife Ride龍 エンデューロ系主体で活動する、加古川市からやってきた同じ職場の同期チーム。さすがのチームワークでした120分エンデューロ チーム優勝のLife Ride龍 エンデューロ系主体で活動する、加古川市からやってきた同じ職場の同期チーム。さすがのチームワークでした photo:Hideaki.TAKAGI



photo&text:高木秀彰