2011/03/26(土) - 07:33
最近ではブームとなったシクロクロス。各地で新しく開催されるイベントもあり広がりを見せているなか、名古屋では一風変わったシクロクロスが開催されている。FSCX(フリースタイル・シクロクロス)と名付けられたシクロクロスは、楽しさを前面に出したイベントだ。
アメリカンな自由な雰囲気
名古屋市内の庄内川ふれあい橋北詰河川敷で行われたFSCX。3年前からスタートし3月21日の開催で5回目となる。このシクロクロスはAJOCC(日本シクロクロス競技主催者協会)に属さない独自のイベントのため、厳密なクラス分けが無く、統一ルールも適用されていない。
コースレイアウトは河原の草地の中に設定された約2kmの間に、シクロクロスでおなじみの土手のキャンバーやシケイン、泥区間の大きな水たまりがあったりと、本格的なコースとなっている。ただ、シクロクロスでは本来設定できない、下る階段やゴール前のシケインがあったりと、不思議な部分も多い。
男子クラスは2組の予選が行われ、順位で上下に分かれてからそれぞれの決勝戦で2回走ることができ、他に女子クラスとキッズクラスが行われた。男女は基本30分以内のレースで3周が基本だったが、決勝男子は4周に変更になったりと、その場の「ノリ」も加味された。
参加者の自転車も多種多様で、一般的なシクロクロス・MTBの他にシングルスピードも多く一輪車も参加。走る格好もレーサージャージからTシャツにサンダル履きとなんでもあり。会場ではDJの軽快な音楽とアナウンスが流れ、出店の食堂では美味しい食事が振る舞われた。シリアスレースとは雰囲気の違う自由さが溢れている。
レースは泥まみれ!
開催の日は前日の大雨で主催が狙ったかのようにドロドロのレース。男女合わせて49名が参加し、男子予選から行われ上位陣は見応えのあるレース展開を繰り広げた。下位の参加者も一輪車で走って階段を乗って下って喝采を浴びたり、サンダル履きは常に脱げて拾いにいったり、勢い余ってシケインを素通りしたりと、おおらかに進行。自転車はドロと草にまみれこれぞシクロクロスといった感じだ。
女子もドロのレースに果敢に挑戦、リピーター同士の戦いも熱かった。またキッズクラスは兄弟二人の対決が見られた。
男子決勝上位は二人の選手の戦いになり、最後に振り切った山岸さんが優勝。表彰ではFSCX特製のトロフィーが手渡され、ご満悦だった。
「公式シリーズ戦も開催したい」 将来を見据えたFSCX
主催者の名古屋のサイクルショップ・サークルズは、このFSCXを、参加者達にダートレースに慣れてもらうために始めたと言う。中京地区ではお隣の関西シクロクロスの影響もあって、シクロクロスも認知されてきた。ただ、シリアスなレースからではなく、自由な雰囲気のレースから始めてもらい、慣れてもらってからよりレース指向に向いて欲しい狙いがある。
将来的にはFSCXを開催する事によって得られたコース設営のノウハウや選手のレベルアップから、選手同士による運営で中京地区でも公式シリーズ戦を開催することも視野に入れているという。将来全日本へ挑戦する選手を送り出すのが夢だという。
たとえ公式レースが行われるようになっても、このFSCXも同時に開催して中京地区のシクロクロスを盛り上げていきたいと抱負を語ってくれた。
photo&text:Akihiro.NAKAO
アメリカンな自由な雰囲気
名古屋市内の庄内川ふれあい橋北詰河川敷で行われたFSCX。3年前からスタートし3月21日の開催で5回目となる。このシクロクロスはAJOCC(日本シクロクロス競技主催者協会)に属さない独自のイベントのため、厳密なクラス分けが無く、統一ルールも適用されていない。
コースレイアウトは河原の草地の中に設定された約2kmの間に、シクロクロスでおなじみの土手のキャンバーやシケイン、泥区間の大きな水たまりがあったりと、本格的なコースとなっている。ただ、シクロクロスでは本来設定できない、下る階段やゴール前のシケインがあったりと、不思議な部分も多い。
男子クラスは2組の予選が行われ、順位で上下に分かれてからそれぞれの決勝戦で2回走ることができ、他に女子クラスとキッズクラスが行われた。男女は基本30分以内のレースで3周が基本だったが、決勝男子は4周に変更になったりと、その場の「ノリ」も加味された。
参加者の自転車も多種多様で、一般的なシクロクロス・MTBの他にシングルスピードも多く一輪車も参加。走る格好もレーサージャージからTシャツにサンダル履きとなんでもあり。会場ではDJの軽快な音楽とアナウンスが流れ、出店の食堂では美味しい食事が振る舞われた。シリアスレースとは雰囲気の違う自由さが溢れている。
レースは泥まみれ!
開催の日は前日の大雨で主催が狙ったかのようにドロドロのレース。男女合わせて49名が参加し、男子予選から行われ上位陣は見応えのあるレース展開を繰り広げた。下位の参加者も一輪車で走って階段を乗って下って喝采を浴びたり、サンダル履きは常に脱げて拾いにいったり、勢い余ってシケインを素通りしたりと、おおらかに進行。自転車はドロと草にまみれこれぞシクロクロスといった感じだ。
女子もドロのレースに果敢に挑戦、リピーター同士の戦いも熱かった。またキッズクラスは兄弟二人の対決が見られた。
男子決勝上位は二人の選手の戦いになり、最後に振り切った山岸さんが優勝。表彰ではFSCX特製のトロフィーが手渡され、ご満悦だった。
「公式シリーズ戦も開催したい」 将来を見据えたFSCX
主催者の名古屋のサイクルショップ・サークルズは、このFSCXを、参加者達にダートレースに慣れてもらうために始めたと言う。中京地区ではお隣の関西シクロクロスの影響もあって、シクロクロスも認知されてきた。ただ、シリアスなレースからではなく、自由な雰囲気のレースから始めてもらい、慣れてもらってからよりレース指向に向いて欲しい狙いがある。
将来的にはFSCXを開催する事によって得られたコース設営のノウハウや選手のレベルアップから、選手同士による運営で中京地区でも公式シリーズ戦を開催することも視野に入れているという。将来全日本へ挑戦する選手を送り出すのが夢だという。
たとえ公式レースが行われるようになっても、このFSCXも同時に開催して中京地区のシクロクロスを盛り上げていきたいと抱負を語ってくれた。
photo&text:Akihiro.NAKAO
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