震災による被災者・被災地を支援する「サイクリングコミュニケーション」という名称のチャリティー運動が立ち上がる。発起人はロングライドファンのためのコミュニティーポータルサイト longridefan.comを主宰する株式会社ティ・ワイ・ディ。キックオフとなる第一回の走行会は3月19日(土曜日)に荒川サイクリングロードにて開催される。

同会は継続的なライドイベントを開催することで、恒久的に被災地の支援を続けたいとしている。以下、サイクリングコミュニケーションの案内より運動内容を紹介する。


Cycling Communication 義援金サイクリング運動のご案内

「サイクリング・コミュニケーション」は単発のチャリティーイベントでも期間限定の活動でもなく、恒久的に継続していく義援サイクリング活動です。

第1回ライド CC荒川0319 概要

開催日 3月19日(土)
集合場所 岩淵水門そば治水資料館駐車場
集合時間 9時集合 9時半出発

コース 荒川サイクリングロードを上流に向かい、秋ヶ瀬公園を経由して上尾市にある榎本牧場までの往復走行 約70km

<運動の主旨と目的> サイクリストの皆さんへ

天災はいつ・どこに来るかわかりません。3月11日に東日本を襲った大震災はもとより、他にもこういった天災による被害にあって苦しんでいる人達はいつでもいるのが現実です。既に過去の事件として、片付けてしまっている阪神・淡路大震災や新潟大地震とて、未だに苦労を余儀なくされている人達がいることを忘れてはならないと思います。

災害が起きたときにまず"何かできないか?!""そうだ、やはり義援金を送るのが..."これは別に何かイベントをセットにする必要はないと思いますし、皆さんも各自でやられていることと思います。

実際、テレビ等メディアで義援金募集のアナウンスはありますが、殆どの場合期間が設けてあります。つまり、いつからいつまで受付けるといったカタチで。でも、その期間を過ぎても、被災地の人達の苦労が終わったわけではありません。

何か手助けしたと思っても、普通の人は"どこに、どうすればいいの?"で、そこから先には進まない。そこで、義援活動は終わってしまうのは仕方ないことだと思います。

仮に、一歩前に踏み出して手段を講じて義援活動をしたところで一人の力には限界がありますし、また、仲間を募るという性質の活動ではありません。(親切心と思っても、そのお誘い自体は友人・知人を無くす素です。)

"喉元過ぎれば、熱さ忘れる"的な(もちろん自分も含めてですが)一時の援助にことを終わらせてはならない、つまり恒久的に(できる何らかの義援活動が何かできないか?!それもサイクリストとして無理の無いカタチで。それが今回の運動を立ち上げようと考えた理由です。

今回の大震災を受けてサイクリストや自転車関連企業などによる寄付活動や義援金イベントなどが行われはじめました。

このことは非常にいいことですが、これが一過性のものとして終わっしまうのではなく、自転車を愛する人たちの社会貢献に対する思いの受け皿として、いつまでも継続して普遍的な運動にしていくことに大きな意義があります。

そのためには個々の運動パワーを集約してひとつの大きな運動としていくことが大切であり、それは一企業や一団体の行う運動ではなく、どこにも属さない個人有志の総体として成立させていく必要があると考え、その大きな旗とすべく、今回「サイクリングコミュニケーション」という名称での運動をスタートさせます。

はじめのうちは私達有志レベルのスタートですが、その活動報告をネット(Web、Twitter、Facebookなど)に公開することで広く賛同者を増やしていけると思っています。もちろん、活動は普通のサイクリングですから、スケジュールをネットに公開することによって、誰がどこに行っても気楽に参加できるという点においても、今迄一人で走っていた人も広く仲間ができるチャンスになると思いますし、社会においてサイクリストに今迄以上にまともな市民権が得られるためにもいいきっかけになると思います。

ぜひとも、全国のサイクリスト達でこの運動をブームにし、多くの仲間と出会いながら義援の輪を広げましょう!

2011年3月16日
CC運動 発起人 安野龍昭

<運動内容>

■CC事務局によるCCライド

サイクリングコミュニケーション(以下CCと記載)事務局は、月1回程度の義援金サイクリング(以下CCライドと記載)を行います。

CCライドは有料参加イベントではなく、あくまでも参加者各自の自己責任による走行会を基本とします。

CCライドの開催は当サイトに掲載し、あらかじめ参加希望者にエントリーフォームから参加を申し込んでもらいます。(ただし少人数であrば当日の飛び入り参加も申し受けます。)

CCライドの参加者は、参加時に幹事に1人1,000円の義援金を渡します。この義援金はライドの運営には一切使われずに、全額をCC事務局が取りまとめて日本赤十字社に寄付されます。

CCライドは全参加者が義援金を提供することを除けば無償の走行会(グループライド)です。ライドの内容については各回のライド毎にコース等がかわるため、当サイトにて各ライドごとの個別開催情報を掲載していきます。

■有志によるCCライド

CCライドは、CC事務局が直接主催する走行会以外に、有志によるCCライドを広く募集します。

仲間内によるツーリングやショップでの走行会、チームやサークルでのライドイベント等々、様々なスタイルでのサイクリングを対象とします。

ロードバイクでもMTBでもジャンルも問いません。CCライドの唯一の条件は無償参加ライドであることです。

これから企画するライドをCCライドとして開催していただいても結構ですし、すでに定例で開催している走行会の全部もしくは一部をCCライドとして開催していただくのでも結構です。

CCライドを開催するには、当サイトのCCライド申請フォームよりライドの幹事や主催者の方がCC事務局に対してCCライドを申請します。

事務局は申請内容を確認し、問題がなければCCライドとして認定させていただき、ライドのロゴを発行させていただくとともに、参加者に提供するステッカーを送付いたします。

CCライド申請者は、申請内容に沿ってCCライドを開催していただき、参加者から義援金を1人1,000円集めてCC事務局に送金してもらいます。

またライド開催時の写真を添付した開催レポート(ごくカンタンなものです)を当サイトに掲載していただきます。

CC事務局はCCライド主催者(幹事)より送金いただいた義援金を確認し、掲載してくれたレポートに受け取り金額を明記するとともに、各CCライドから送金されてきた義援金をまとめて定期的に日本赤十字社に全額寄付します。

なお、CCライドを事前申請による認定制にすることは、CCライドを悪用した義援金詐欺行為を防止するためのもので、各CCライドの内容を審査するものではありません。各CCライドの内容については主催者/幹事の自主管理運営に任せ、CC事務局は一切タッチしません。

■CC賛同イベント

参加者からエントリーフィーを取って開催されるイベントについては、エントリーフィーのうち参加者1人当たり1,000円を主催者が義援金としてCC事務局に寄付送金をすることでCC賛同イベントとして認定させていただきます。この場合もCCライドと同様に主催者による事前の申請が必要になります。CC賛同イベントとして認定を受けると、主催者は参加者に対して配布物や広告、広報などの各コミュニケーションツールにCC賛同イベントであることの明示ができます。また当サイトでイベントの開催告知および開催後のレポートを掲載できます。

■賛同企業/団体の募集

CC事務局では、CC運動の主旨を理解し、賛同していただける企業や団体を広く募集します。

賛同企業/団体からの援助については個別に決めさせていただきますが、各賛同企業/団体からの支援内容は当サイトに全て明記します。

賛同企業/団体からのサポートは製品やサービスを除き、金銭サポートについては、CCライド参加者に提供するステッカーの制作費などの最低限の経費に使わせていただく以外は、全額を義援金として寄付させていただきます。金銭以外の製品やサービスの提供の場合は、その内容に応じてCCライドでの参加者への提供をはじめとして利用方法を個別に賛同企業/団体との打ち合わせで決定させていただきます。

なお、一般的なイベントへのスポンサードとは違い、あくまでも義援運動ですので、賛同企業/団体様に広告・PRとしてのメリットは何らご提供できませんので、その点はあらかじめご了承ください。当サイトへの企業ロゴバナーの掲載も行いません。(ただし賛同企業/団体リストに名称と支援内容は明示させていただきます。)

<運動報告>

CC事務局は各CCライドの開催予定や参加申し込み、開催後のレポート掲載を当サイトにて行います。

また四半期ごとに日本赤十字社に集まった義援金を寄付させてもらい、集計による収支明細をサイトで完全に情報公開します。

CC事務局の運営に関わる人件費は全てボランティアでまかないます。また参加者に配布するステッカーの制作費など、やむなく発生する経費をのぞき、一切を義援金から支出しません。


<運動期間>

CC運動は今回の東日本大震災の支援だけにとどまることなく、継続的に行われ、世界中で発生する災害などによる被害者救済のための義援金を日本赤十字社を通して提供しつづけます。

<CC事務局について>

CC事務局は有志の個人ボランティアによって行われますが、運営の都合上株式会社ティ・ワイ・ディのロングライド事業部がその窓口事務局となります。


株式会社ティ・ワイ・ディ
〒113-0034東京都文京区湯島3-28-18 アドホームズ802
TEL 03-3836-0497 FAX 03-3836-0486
代表 安野龍昭

<CC運動発起人>
安野龍昭  株式会社ティ・ワイ・ディ

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