2011/02/03(木) - 15:57
1月30日(日)、神奈川県のさがみ湖リゾートプレジャーフォレストで、シングルスピードMTB選手権(SSJ)のプレイベントが行われた。本格的なMTBコースを使って行われた走行会には、日本を代表するMTBライダーも参加。シングルスピードMTBの魅力を再発見するイベントとなった。集まったユニークなシングルスピードMTBにフォーカスしてみよう。
シングルスピードMTBの世界をみんなで満喫するイベントとなった
主催者の北澤コウさんは、昨年のSSWCに出場したコスチュームで登場 以前にライフトピックスでもお伝えしたが、シングルスピード世界選手権(SSWC)の日本予選となるシングルスピードMTBジャパンオープン(SSJ)が、5月21日に日本で初めて開催されることが決定している。今回のイベントは、そのプレイベントとして行われたもの。SSJの本戦は5月に予定され、すでに募集が始まっている。
ここであらためて説明すると「シングルスピードMTB」とは、簡単に言えばディレーラーもシフターもない“変速のできないMTB”のこと。ただしMTBで走るトレイルには、必ずといってほど起伏があるものだ。そういったシーンでシフトチェンジの出来ないシングルスピードとは、何とも不自由でストイックに思えるものだが、じつは意外な開放感と楽しさを含んでいるということで、いま日本のMTBシーンでじわじわと盛り上がりを見せている。
そんなシングルスピードMTBにはトップライダーも注目。今回のプレイベントには、元MTB-XC選手でオリンピック日本代表も務めた竹谷賢二さんや、現役エリートMTBライダーの松本駿選手(トレック)、アメリカを拠点にレース活動を行うMTBレーサー池田祐樹選手も参加。
池田選手によると、アメリカではすでにシングルスピードMTBのジャンルが確立し、ほぼ全てのMTBレースにシングルスピードカテゴリーが設けられているという。また竹谷さんと松本選手からは「変速出来ない限られた機材条件の中では、いかに効率よく走るか?という技術が求められ、XCレーサーにとってもトレーニングとして多くの効果をもたらす」という話題も飛び出し、意外な魅力に参加者は熱心に聞き入っていた。
ギャラリーの声援を受けながら激坂を登る池田選手
さがみ湖リゾートプレジャーフォレストの本格的なMTBコースで行われた
世界大会(SSWC)では仮装したライダーが大挙して参加するなど、もともと自由な気風をもったシングルスピードMTB。実際に触れてみるとユニークな一面だけではなく、想像以上に奥深い世界が広がっている。今後もますます注目のジャンルとなりそうだ。
トップMTBライダーもシングルスピードに注目
まずは、ナカザワジム中沢さんのコース説明のもと午前中の走行会が行われた
イベントに集まった参加者のバイクを拝見
シングルスピードMTBとはいっても、特殊な乗り物ではない。もちろん専用バイクも存在するが、既存のギア付きバイクをモディファイすることで気軽にシングルスピードMTBとすることもできる。
それでは会場で出会ったユニークなバイクとライダーを紹介していこう。
元全日本チャンプ、竹谷賢ニさんは日本未入荷のスペシャライズドのSSバイク
アルミの質感が美しい輝きを放つ29インチSSバイクだ
リアのフレームワークも凝った作りとなっている
松本駿選手はトレック・トップフューエルをシングルにモディファイ
チェーンテンショナー代わりに旧デュラエースのディレーラーを使用する
もちろんフロントもシングルギア
シンプルなシングルスピードとダブルサスとはミスマッチにも感じるが、アメリカではポピュラーな存在らしい
アメリカから帰国した池田選手は愛用のレースバイクと。いまシングルスピードバイクを製作中だという
一見すると普通に見えるこのバイクだが、金属加工を営むオーナーの手で数々のモディファイが行われている
曲がったダウンチューブを差し替え、自作のガゼットが追加される
ファットなタイヤに対応するためリアステーはご覧の通り!
このパークプリは、眠っていたMTBを復活させシングルスピードにモディファイしたもの
チェーンの長さとギアを吟味しアジャスターもなくキレイに収まる
番外編。タレントでライダーのマイケル・ライスさん。Jシリーズエリートクラスにシングルスピードで出場した経験をもつ強者!バイクは自ら輸入販売するニールプライド
テンショナーを用いるとスマートにSSにチャンジできる
エンドを引けるSS対応フレームはテンショナーも不要でスッキリと収まる
ハローのSSバイクはブラックとピンクでポップに決めている
ピンク色のコーディネートが決まっている
29インチ専業メーカー、ナイナーのカーボンバイクは超軽量。この日はナイナーを輸入するサイクルガレージパズの延澤さんが北海道より駆けつけた
サーリーにセミドロップハンドルを組み合わせたバイク。SSにはこういう自由な気風がふさわしい
サーリーはSSにモディファイがしやすいモデルが多い
サーリーはこのタイヤでダートを走った
トレックのソーヤーは組み上がったばかり
早くもSSにモディファイ
ソーヤーはSSやベルトドライブにも対応出来るエンドを持つ
主催者の北澤さんとブラックバック
キレイなカーブを描くブラックバックフレーム
北澤さんのバイクにはこんなステキなトップキャップ
バーエンドもこんな王冠が
スタイルを崩さないフェンダーは人気の商品
なお、5月21日に日本で初めて開催される「シングルスピードMTBジャパンオープン(SSJ)」の募集は、2月1日より開始されている。人気のイベントとなることが予想されるので、興味のある方はさっそくチェックしてほしい。


ここであらためて説明すると「シングルスピードMTB」とは、簡単に言えばディレーラーもシフターもない“変速のできないMTB”のこと。ただしMTBで走るトレイルには、必ずといってほど起伏があるものだ。そういったシーンでシフトチェンジの出来ないシングルスピードとは、何とも不自由でストイックに思えるものだが、じつは意外な開放感と楽しさを含んでいるということで、いま日本のMTBシーンでじわじわと盛り上がりを見せている。
そんなシングルスピードMTBにはトップライダーも注目。今回のプレイベントには、元MTB-XC選手でオリンピック日本代表も務めた竹谷賢二さんや、現役エリートMTBライダーの松本駿選手(トレック)、アメリカを拠点にレース活動を行うMTBレーサー池田祐樹選手も参加。
池田選手によると、アメリカではすでにシングルスピードMTBのジャンルが確立し、ほぼ全てのMTBレースにシングルスピードカテゴリーが設けられているという。また竹谷さんと松本選手からは「変速出来ない限られた機材条件の中では、いかに効率よく走るか?という技術が求められ、XCレーサーにとってもトレーニングとして多くの効果をもたらす」という話題も飛び出し、意外な魅力に参加者は熱心に聞き入っていた。


世界大会(SSWC)では仮装したライダーが大挙して参加するなど、もともと自由な気風をもったシングルスピードMTB。実際に触れてみるとユニークな一面だけではなく、想像以上に奥深い世界が広がっている。今後もますます注目のジャンルとなりそうだ。


イベントに集まった参加者のバイクを拝見
シングルスピードMTBとはいっても、特殊な乗り物ではない。もちろん専用バイクも存在するが、既存のギア付きバイクをモディファイすることで気軽にシングルスピードMTBとすることもできる。
それでは会場で出会ったユニークなバイクとライダーを紹介していこう。






























なお、5月21日に日本で初めて開催される「シングルスピードMTBジャパンオープン(SSJ)」の募集は、2月1日より開始されている。人気のイベントとなることが予想されるので、興味のある方はさっそくチェックしてほしい。
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