2021/06/24(木) - 12:15
6月20日に千葉県の袖ヶ浦フォレストレースウェイにて開催されたサイクルジャンボリー袖ヶ浦エンデューロ。関東ではあまり無いステージレース形式の3ヒートレースをはじめ、初心者から上級者まで楽しめるイベントに合わせて498名のサイクリストが参加した。
緊急事態宣言の最終日となった6月20日。圏央道木更津東ICから約10分、東京湾アクアラインを使えば都内からも1時間と少しでアクセスできるとあって人気のサーキットである袖ヶ浦フォレストレースウェイに多くのサイクリストが集った。
そう、初開催となるサイクルジャンボリー袖ヶ浦エンデューロの参加者たちだ。目標となるレースやイベントが軒並み中止となる中で開催される貴重なイベントであり、更には関東圏ではあまり他に類を見ないステージレース形式の種目もあるため、ひときわ注目を集めたイベントだ。
舞台となる袖ヶ浦フォレストレースウェイは、その名の通り森の中の閑静なサーキット。一周2,436mと短めながらも6つのストレートと10個のコーナーを持ち、地形を生かした細かなアップダウンが続く意外とテクニカルなコース。
完成から10年ほどと新しいこともあり、舗装状態も良くとても走りやすい、まさに初心者のレースデビューにぴったりのサーキットで、サイクルジャンボリーが掲げる「初心者フレンドリーなイベント」という目標に、ジャストフィットなロケーションだ。
ただ、梅雨空ということもあり、昨夜から降り続ける雨で路面はウェットな状態に。とはいえ雨自体は小雨で、気温も低くはないためそこまで過酷な感は無い。ただ、ウェットなサーキットはクラッシュした車のオイルなどが浮き出てくることもあるため、こういった状態では試走の重要性は格段に上がる。
そのあたりもしっかりと説明してくれるのがサイクルジャンボリー。初心者クラスが用意されているだけでなく、初レースの方も多い彼らがしっかりと楽しめるように、つまり最後まで安全に走ることが出来るように様々な取り組みがなされている。
その一つが午前中の初心者講習会だ。チームUKYOの小山&横塚選手を筆頭に、ベテラン実業団レーサーのサポートライダーたちが講師を務めてくれ、大会のルールから基本的な走り方や機材のセッティングのアドバイスなどを伝えてくれる。そして、共にコースを1周し、危険なポイントなどを実際にレクチャーしてくれるのだ。
ここ1年ほどはイベントなども少なく、大人数で走る機会も減ってしまったこともあり、今日初めて他の人と一緒に走る、という人も少なくなかっただろう。このような状況だからこそ、懇切丁寧なレクチャーのありがたみが光ろうというものだ。
さて、試走タイムが終われば早速レースのスケジュールが動きだしていく。1日びっしり組まれたレースリストのハナを務めるのは、3ヒートレースの最初の種目である個人TT。ちなみに3ヒートレースとは、その名の通り3つの種目(個人TT、クリテリウム、3時間エンデューロ)の総合成績を争うステージレースだ。
念入りにアップしていたライダーたちが一定間隔でコースに飛び込んでいく。TTバイクにスキンスーツ、バトン&ディスクホイールとガチガチに固めた選手もいれば、ノーマルバイクのライダーも。午前中は風が強く、エアロ対策はかなり効果を発揮したはず。約2.5kmというショートTTながらも、タイムはかなりばらついた。トップに立ったのは宇佐美颯基(GROVE鎌倉)。3分6秒057、平均46.77km/hで駆け抜けた。
TTの後はクリテリウム種目が続く。3周のピュアビギナー、5周のビギナーと、レースやイベント初心者に向けた短めの距離で、脚力に自信のない人でも参加しやすい種目となっているのが特徴だ。
どちらのクラスも最初の1周はサポートライダーによる先導走行となり、まずはこの集団に慣れたところで本格的なレースがスタート。逃げきりもあればスプリントもあり、出走グループによって様々な展開を楽しめたようだ。
その後は3ヒートレースのクリテリウムがスタート。こちらは全15周で競うこととなるが、厳密には規定周回(3/6/9/12周回)での1位から3位にボーナスタイムを付与するポイントレース方式。もちろんフィニッシュの上位3名にはより多くのタイムを獲得できる。
この方式を採用したことで、序盤から積極的な逃げグループが形成され、終盤までエスケープを続けることに。フィニッシュは北野普識(イナーメ信濃山形)が先着したが、途中周回でポイントを重ねた神村泰輝(Promotion x Athletes CYCLING)が11ポイントで種目優勝、総合でも首位に立った。
その後はレディースグランプリと中学生クリテリウムが。レディースグランプリは北海道から参戦した米田和美(MOPS)が後続に1分28秒の差をつける圧倒的な独走勝利を果たし、初代女王の座についた。
ここで午前の部はいったん終了。午後の3時間エンデューロに向けて、参加者達が更に増えてくると同時に青空が見えてきた。雨上がりの地面に日差しが照り付け、草いきれを感じる初夏の天候に。
3時間エンデューロは3ヒートレースの参加者を先頭に、脚力別に3グループで少しの時間差スタートとなった。待ってました、の青空のもと今大会最大人数がサーキットへ繰り出した。
クリテリウムとは違い、タイムアウトの心配もなく走り続けられるのがエンデューロの良いところ。初心者にとっては、たとえ集団から千切れても次のトレインがやってくるので、集団走行の練習にもうってつけだ。
更に、サイクルジャンボリーではサポートライダーが親身に相談に乗ってくれるのも嬉しいポイント。撮影中にも、ペース配分やローテーションの回し方についてアドバイスを受けている参加者の姿を何度も目にした。
和やかな雰囲気の中、3時間エンデューロも周回を重ね無事にフィニッシュの時を迎えることに。チームメイトからの声援が飛ぶ中、1周でも多く走ろうと懸命にペダルを回す参加者たち。なかでも白熱していたのが女子ライダーたちの戦いだ。ハイペースの先頭集団に食らいついた仲間同士、表彰式ではお互いの健闘を称えあう姿も見られた。
そして長かった3ヒートレースもここで決着。総合首位に立っていた神村がエンデューロでもステージ優勝を果たし、そのまま総合優勝も同時に手にする強さを見せ、初回大会を制する栄光を掴み取った。
表彰では地域の名産品やサイクルジャンボリーの割引クーポンなどが贈られたほか、3ヒートレースの総合優勝者にはなんと5万円の賞金も。「照準を合わせていた全日本選手権が中止になって、落胆していた時に発見したのがこのイベントでした。他にも強豪選手がいる中で勝利できたのは嬉しいです」と優勝した神村。次回も予定が合えば参加したいと、明るい表情でコメントしてくれた。
まるっと一日、自転車で遊べるイベントとなったサイクルジャンボリー。その企画に携わったのが、スポーツジャーナリストのハシケンさん、サイクリストモデルの日向涼子さん、インフルエンサーの篠さん、稲城の自転車店「TRYCLE」のタブチンさんの4人。それぞれに、今回の大会に込めた意気込み、そして初回大会の手応えについていただいたコメントを紹介し、レポートを締めくくろう。
ハシケンさん
登録しなくても参加できる市民型のサイクルイベントシリーズが作りたかったんです。初心者や女性が安心して参加でき、丸1日楽しんで無事に家に帰れるようなイベントになればと思って企画に携わらせてもらいました。
今日はフラペにスニーカーで参加されてイベントデビューをされた方もいました。このサイクルジャンボリーというイベントシリーズは、僕らサイクリストたちが参加者の声を聞いて、一緒にイベントを作っていく意識を大切にしたいと思っています。
今大会は初回なのと準備期間が短かったこともあり、実際にやりたかったことの半分も実現で
きなかったなと。ただ実際に開催して色々と見えた部分もあるので、次回は今回実現できなかったことを盛り込んでいきたい。この4人はそれぞれ違う強みがありますから、お互いの長所を活かして良いイベントを作っていきたいですね。
篠さん
もともと坂が好きで、ヒルクライムばかり出ているイメージがあると思うのですが、ここ1、2年くらいはヒルクライム以外のイベントにも興味があって。エンデューロやクリテ、ロングライド、そしてMTBなんかも楽しんでいます。自転車の楽しみ方って本当に幅広いな、と実感する日々で、もっとこの楽しさを広めていけるようなイベントがあればな、と思っていたところにお声がけいただきました。
テーマとして初心者目線ということを掲げていましたが、今回3時間エンデューロをソロで走ってみて、これは無茶苦茶大変だなと(笑)。自分たちで3時間を企画したんですが、これはチームじゃないとやっぱり難しいな、という気付きもあったりしました。これからも色々と改善を重ねながら、この4人と一緒にもっと楽しいイベントにしていければな、と思っています。
タブチンさん
今回、僕たちの役回りとしては、参加者とのコミュニケーションを担当するようなポジションだと思っていました。これまでのイベントで主催者と参加者の間にあったスペースを埋めるようなイメージですね。今回はロードレースでしたけど、オフロードでも良いですし、レースでなくても良いと思っています。サイクルジャンボリーシリーズとして、色んな自転車の遊び方を皆さんと共有出来たらな、と思っています。
個人的には、もっと音楽フェスのような空気感のあるイベントに出来ればな、と思っています。自転車を楽しんでいる人だけでなく、たまたま通りかかった親子なんかも興味を持ってもらえるような、本当に初心者が楽しめるイベントが理想なんです。自転車を通した文化祭のようなイメージで、やっていきたいですね!
日向涼子さん
初心者に焦点を当てたイベントということで、個人的にはすごくいいタイミングだったんです。というのも、子供が産まれたこともあり2年ほどのブランクがあって、妹と江戸川で10kmくらい乗るだけでも脚ガクガクになるくらい弱っていて。地方自治体と自転車活用推進計画を策定するなどの経験から初心者の気持ちをわかっているつもりだったのですが、改めてその気持ちや目線を思い出したタイミングでした。そんなタイミングでこのお話を頂いて、ぜひ役に立てればと。
次回からはもっと家族で楽しめるようなイベントにしていきたいですね。例えばブースがたくさんあって、レースに出ていなくとも楽しめるような雰囲気が出せれば。とはいえ、私たち4人の意見だけでは煮詰まることもありますから、皆さんの意見もぜひお聞きしたいですね。「もっとこうしてほしかった」「もっとこうすると楽しかった」という意見をSNSで発信してもらえると嬉しいですね。もちろん出来ることには限りがありますが、なんとか実現できるように動くのが私たちの役目だと思っています。
text&photo:NaokiYasuoka
緊急事態宣言の最終日となった6月20日。圏央道木更津東ICから約10分、東京湾アクアラインを使えば都内からも1時間と少しでアクセスできるとあって人気のサーキットである袖ヶ浦フォレストレースウェイに多くのサイクリストが集った。
そう、初開催となるサイクルジャンボリー袖ヶ浦エンデューロの参加者たちだ。目標となるレースやイベントが軒並み中止となる中で開催される貴重なイベントであり、更には関東圏ではあまり他に類を見ないステージレース形式の種目もあるため、ひときわ注目を集めたイベントだ。
舞台となる袖ヶ浦フォレストレースウェイは、その名の通り森の中の閑静なサーキット。一周2,436mと短めながらも6つのストレートと10個のコーナーを持ち、地形を生かした細かなアップダウンが続く意外とテクニカルなコース。
完成から10年ほどと新しいこともあり、舗装状態も良くとても走りやすい、まさに初心者のレースデビューにぴったりのサーキットで、サイクルジャンボリーが掲げる「初心者フレンドリーなイベント」という目標に、ジャストフィットなロケーションだ。
ただ、梅雨空ということもあり、昨夜から降り続ける雨で路面はウェットな状態に。とはいえ雨自体は小雨で、気温も低くはないためそこまで過酷な感は無い。ただ、ウェットなサーキットはクラッシュした車のオイルなどが浮き出てくることもあるため、こういった状態では試走の重要性は格段に上がる。
そのあたりもしっかりと説明してくれるのがサイクルジャンボリー。初心者クラスが用意されているだけでなく、初レースの方も多い彼らがしっかりと楽しめるように、つまり最後まで安全に走ることが出来るように様々な取り組みがなされている。
その一つが午前中の初心者講習会だ。チームUKYOの小山&横塚選手を筆頭に、ベテラン実業団レーサーのサポートライダーたちが講師を務めてくれ、大会のルールから基本的な走り方や機材のセッティングのアドバイスなどを伝えてくれる。そして、共にコースを1周し、危険なポイントなどを実際にレクチャーしてくれるのだ。
ここ1年ほどはイベントなども少なく、大人数で走る機会も減ってしまったこともあり、今日初めて他の人と一緒に走る、という人も少なくなかっただろう。このような状況だからこそ、懇切丁寧なレクチャーのありがたみが光ろうというものだ。
さて、試走タイムが終われば早速レースのスケジュールが動きだしていく。1日びっしり組まれたレースリストのハナを務めるのは、3ヒートレースの最初の種目である個人TT。ちなみに3ヒートレースとは、その名の通り3つの種目(個人TT、クリテリウム、3時間エンデューロ)の総合成績を争うステージレースだ。
念入りにアップしていたライダーたちが一定間隔でコースに飛び込んでいく。TTバイクにスキンスーツ、バトン&ディスクホイールとガチガチに固めた選手もいれば、ノーマルバイクのライダーも。午前中は風が強く、エアロ対策はかなり効果を発揮したはず。約2.5kmというショートTTながらも、タイムはかなりばらついた。トップに立ったのは宇佐美颯基(GROVE鎌倉)。3分6秒057、平均46.77km/hで駆け抜けた。
TTの後はクリテリウム種目が続く。3周のピュアビギナー、5周のビギナーと、レースやイベント初心者に向けた短めの距離で、脚力に自信のない人でも参加しやすい種目となっているのが特徴だ。
どちらのクラスも最初の1周はサポートライダーによる先導走行となり、まずはこの集団に慣れたところで本格的なレースがスタート。逃げきりもあればスプリントもあり、出走グループによって様々な展開を楽しめたようだ。
その後は3ヒートレースのクリテリウムがスタート。こちらは全15周で競うこととなるが、厳密には規定周回(3/6/9/12周回)での1位から3位にボーナスタイムを付与するポイントレース方式。もちろんフィニッシュの上位3名にはより多くのタイムを獲得できる。
この方式を採用したことで、序盤から積極的な逃げグループが形成され、終盤までエスケープを続けることに。フィニッシュは北野普識(イナーメ信濃山形)が先着したが、途中周回でポイントを重ねた神村泰輝(Promotion x Athletes CYCLING)が11ポイントで種目優勝、総合でも首位に立った。
その後はレディースグランプリと中学生クリテリウムが。レディースグランプリは北海道から参戦した米田和美(MOPS)が後続に1分28秒の差をつける圧倒的な独走勝利を果たし、初代女王の座についた。
ここで午前の部はいったん終了。午後の3時間エンデューロに向けて、参加者達が更に増えてくると同時に青空が見えてきた。雨上がりの地面に日差しが照り付け、草いきれを感じる初夏の天候に。
3時間エンデューロは3ヒートレースの参加者を先頭に、脚力別に3グループで少しの時間差スタートとなった。待ってました、の青空のもと今大会最大人数がサーキットへ繰り出した。
クリテリウムとは違い、タイムアウトの心配もなく走り続けられるのがエンデューロの良いところ。初心者にとっては、たとえ集団から千切れても次のトレインがやってくるので、集団走行の練習にもうってつけだ。
更に、サイクルジャンボリーではサポートライダーが親身に相談に乗ってくれるのも嬉しいポイント。撮影中にも、ペース配分やローテーションの回し方についてアドバイスを受けている参加者の姿を何度も目にした。
和やかな雰囲気の中、3時間エンデューロも周回を重ね無事にフィニッシュの時を迎えることに。チームメイトからの声援が飛ぶ中、1周でも多く走ろうと懸命にペダルを回す参加者たち。なかでも白熱していたのが女子ライダーたちの戦いだ。ハイペースの先頭集団に食らいついた仲間同士、表彰式ではお互いの健闘を称えあう姿も見られた。
そして長かった3ヒートレースもここで決着。総合首位に立っていた神村がエンデューロでもステージ優勝を果たし、そのまま総合優勝も同時に手にする強さを見せ、初回大会を制する栄光を掴み取った。
表彰では地域の名産品やサイクルジャンボリーの割引クーポンなどが贈られたほか、3ヒートレースの総合優勝者にはなんと5万円の賞金も。「照準を合わせていた全日本選手権が中止になって、落胆していた時に発見したのがこのイベントでした。他にも強豪選手がいる中で勝利できたのは嬉しいです」と優勝した神村。次回も予定が合えば参加したいと、明るい表情でコメントしてくれた。
まるっと一日、自転車で遊べるイベントとなったサイクルジャンボリー。その企画に携わったのが、スポーツジャーナリストのハシケンさん、サイクリストモデルの日向涼子さん、インフルエンサーの篠さん、稲城の自転車店「TRYCLE」のタブチンさんの4人。それぞれに、今回の大会に込めた意気込み、そして初回大会の手応えについていただいたコメントを紹介し、レポートを締めくくろう。
ハシケンさん
登録しなくても参加できる市民型のサイクルイベントシリーズが作りたかったんです。初心者や女性が安心して参加でき、丸1日楽しんで無事に家に帰れるようなイベントになればと思って企画に携わらせてもらいました。
今日はフラペにスニーカーで参加されてイベントデビューをされた方もいました。このサイクルジャンボリーというイベントシリーズは、僕らサイクリストたちが参加者の声を聞いて、一緒にイベントを作っていく意識を大切にしたいと思っています。
今大会は初回なのと準備期間が短かったこともあり、実際にやりたかったことの半分も実現で
きなかったなと。ただ実際に開催して色々と見えた部分もあるので、次回は今回実現できなかったことを盛り込んでいきたい。この4人はそれぞれ違う強みがありますから、お互いの長所を活かして良いイベントを作っていきたいですね。
篠さん
もともと坂が好きで、ヒルクライムばかり出ているイメージがあると思うのですが、ここ1、2年くらいはヒルクライム以外のイベントにも興味があって。エンデューロやクリテ、ロングライド、そしてMTBなんかも楽しんでいます。自転車の楽しみ方って本当に幅広いな、と実感する日々で、もっとこの楽しさを広めていけるようなイベントがあればな、と思っていたところにお声がけいただきました。
テーマとして初心者目線ということを掲げていましたが、今回3時間エンデューロをソロで走ってみて、これは無茶苦茶大変だなと(笑)。自分たちで3時間を企画したんですが、これはチームじゃないとやっぱり難しいな、という気付きもあったりしました。これからも色々と改善を重ねながら、この4人と一緒にもっと楽しいイベントにしていければな、と思っています。
タブチンさん
今回、僕たちの役回りとしては、参加者とのコミュニケーションを担当するようなポジションだと思っていました。これまでのイベントで主催者と参加者の間にあったスペースを埋めるようなイメージですね。今回はロードレースでしたけど、オフロードでも良いですし、レースでなくても良いと思っています。サイクルジャンボリーシリーズとして、色んな自転車の遊び方を皆さんと共有出来たらな、と思っています。
個人的には、もっと音楽フェスのような空気感のあるイベントに出来ればな、と思っています。自転車を楽しんでいる人だけでなく、たまたま通りかかった親子なんかも興味を持ってもらえるような、本当に初心者が楽しめるイベントが理想なんです。自転車を通した文化祭のようなイメージで、やっていきたいですね!
日向涼子さん
初心者に焦点を当てたイベントということで、個人的にはすごくいいタイミングだったんです。というのも、子供が産まれたこともあり2年ほどのブランクがあって、妹と江戸川で10kmくらい乗るだけでも脚ガクガクになるくらい弱っていて。地方自治体と自転車活用推進計画を策定するなどの経験から初心者の気持ちをわかっているつもりだったのですが、改めてその気持ちや目線を思い出したタイミングでした。そんなタイミングでこのお話を頂いて、ぜひ役に立てればと。
次回からはもっと家族で楽しめるようなイベントにしていきたいですね。例えばブースがたくさんあって、レースに出ていなくとも楽しめるような雰囲気が出せれば。とはいえ、私たち4人の意見だけでは煮詰まることもありますから、皆さんの意見もぜひお聞きしたいですね。「もっとこうしてほしかった」「もっとこうすると楽しかった」という意見をSNSで発信してもらえると嬉しいですね。もちろん出来ることには限りがありますが、なんとか実現できるように動くのが私たちの役目だと思っています。
text&photo:NaokiYasuoka
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