2019/11/19(火) - 12:32
今年で7回目を迎えることとなった南アルプスロングライド。2日を通して開催されるステージレースのようなロングライドイベントに今年も多くのサイクリストが集まった。2コースが開催された1日目から、まずは35kmと気軽に楽しめる「プチ・南アルプスステージ」のレポートをお届け。
例年、最後のロングライド系取材となる南アルプスロングライド。2日間を通して最長190kmという距離とアップダウンに富んだ走り応えのあるコースで、取材班にとっては1年の練習の成果を問うてくる試験官的な存在でもある(笑)
2日間にわたり、しっかりとしたライドを用意しているロングライドイベントというのは、実はあまり例が無い。週末を余すところなく楽しめるので、参加する側にとっては嬉しいはずなのだけれど、運営的にも大変なのだろう。そんな中でずっと2日間開催を続けているのがこの南アルプスロングライドである。2日目に行われる110kmのツール・ド・富士川ステージがメイン扱いとなるものの、1日目に行われる2つのライドだけでも十分単体のイベントとして成立するだけのボリュームとホスピタリティが特徴だ。
南アルプスロングライドを訪れるのは2年ぶり4回目。個人的には2日間開催の最も大きなメリットは、天候リスクに強いということだと思っている。1日のみの開催であれば確率は50%だけれども、2日間であれば、どちらかが晴れて楽しい思い出を作ることが出来る可能性は跳ね上がる。
ちなみに、過去は1日目が曇天からの雨、2日目は晴れというパターンが多かった。今年はどうだろうな、とソワソワしながら天気予報を見ていると、なんと週末は両日とも晴れ予報!最高のサイクリングウィークエンドということで、いそいそと中央道から中部横断道を目指すのだった。
会場となるのは中部横断道増穂ICに隣接する道の駅富士川。文字通り富士川のほとりに建てられた道の駅で、普段は地域の名産品の販売やレストランがにぎわう。スポーツバイクのレンタルも行っており、富士川流域に広がる魅力的なサイクリングコースを巡るための拠点としての役割も果たしている。
そんな道の駅富士川に多くのサイクリストが続々集結してくる。1日目の白州・韮崎ステージとプチ・南アルプスステージの参加者だ。今回のレポートで紹介するのは「プチ」のほう。その名の通り、35kmとコンパクトなコースの中に、富士川エリアの魅力を詰め込んだ盛りだくさんなライドイベントとなっている。
空は予報通りの青空。遠くの山の頂に少し雲がかかっているくらいで、ほぼ一面の青空といってもJAROに訴えられることもなさそう。主催者でもあるNPO法人やまなしサイクルプロジェクトの青木理事長によるあいさつを皮切りに、今中さんやエース栗原さん、そしてゲストライダーの石垣美穂さんらが登壇する開会式が始まった。
実は、南アルプスロングライドはゲストライダーを毎年交代していたのだけれど、石垣さんは大会史上初となる2年連続ゲストライダーの座を射止めた。ちなみに昨年も両日晴れで、こちらも同じく昨年から2年連続でMCを務める浅利さんと共に「私たち晴れ女かも?」とのこと。ぜひレギュラーでお願いします(笑)
85㎞の旅路へ向かう白州・韮崎ステージの参加者を送り出したら、いよいよ「プチ」の出発の時。ゲストの石垣さんを先頭に、富士川のサイクリングロードへ繰り出していく。まず目指すのは山梨でも高い人気を集める老舗のお菓子処「清月」だ。
距離が短いこともあり、初心者と思しき方もたくさん参加されている「プチ」だけれど、皆さんの表情は笑顔でいっぱい。もちろん晴れているということもあるけれど、それよりも大きいのは安心感だろう。1グループに複数のサポートスタッフが同行し、しっかりとペースをマネジメントしてくれるのでとても走りやすいのだ。基本的にどのスタッフさんもフレンドリーで、一度話しかければいろんな話が盛り上がる。頼りになるサイクリング友達を得たければ、南アルプスロングライドに来るといい…かもしれない(笑)
和気藹々と走っていれば、第一エイドの清月まではあっという間。気付けば清月にいた!というくらいの印象だ。名物のロールケーキをはじめ、うさぎのこしかけやクマさんの大好物という名のマドレーヌ(うさぎがショコラで、クマがはちみつだ)、お饅頭とスイーツ大攻勢。マドレーヌや饅頭は個包装されているので、ここで全部いただいても良いし、食べられない分はポケットへ詰めても大丈夫。軽減税率なんて関係ない!ロールケーキだけはこの場で平らげないといけないですが(笑)
ふんわりロールケーキでお腹いっぱいになったら、ここから先は食べた分だけでも消費してもらおうというありがたい心遣いを感じるアップダウン区間へ。桃畑の中を徐々に標高を上げていくと、遠くにループ橋が見えてくる。「あれを下ってくるんですよー」とサポートライダーが初参加の方に教えてあげているのが聞こえてきた。つまりそういうことで、あの高さまで登るのだ。
ロールケーキ分重くなった身体を引きずりつつ、目の前に現れた坂をこなしていく。既に明日のツール・ド・富士川ステージが心配になる身体の重さに絶望しつつ、一段、もう一段と登れば、先ほど見とれていたループ橋に到着だ。ループ橋の袂からは、遠くに富士山も見えている。土曜が晴れていると、こんな風景が広がっているのだな、と4度目の「プチ」参加にして初めて見た景色に感動しつつ、ぐるりとループ橋をダウンヒル。
ここからもう一つ二つ登りをこなせば、第2エイドのほたるみ館へ到着だ。櫛形山の麓に位置するほたるみ館では、地元のおかあさんたちが腕を奮ってくれたいろんな食べ物が目白押し。稲荷ずしに太巻き、いろんなお漬物や草餅、自家製ジャムのクラッカーなど、よりどりみどりの大盤振る舞い。
櫛形山にはフリーライディングの第一人者マット・ハンター(カナダ)が走ったことでも知られる会員制のトレイルがあり、ほたるみ館はその拠点でもある。館内にはパンフレットもたくさん設置されており、興味津々な人も。
いくらでも食べていられそうなおいしく優しい料理に後ろ髪ひかれていると、「最終グループ出発しますよー」というタイムアップを知らせるアナウンスが。最終グループと共に、ほたるみ館を出発。下り基調の快走ルートを満喫し、道の駅富士川へと戻ってくるのだった。
道の駅富士川にはフィニッシュエイドとして、この地域名物の「みみほうとう」が用意されていた。道の駅のレストランでは休日は完売してしまうほど人気のメニューが、南アルプスロングライド参加者のために無料で用意されているのだ。「箕」の形につくられたみみほうとうがあったかい汁の中にたくさん入っており、ダウンヒルで冷えた身体に染み渡る。ほーっっと一息つき、和んでいると白州・韮崎ステージの参加者たちが帰ってきた。
ゲストライダーの今中さんやエース栗原さんの帰還を受けて、開催されたのはトークショー。大会の楽しみ方から、自転車のポジション論、そして山梨もロードレースのコースとなる2020東京五輪について語りあったトークショーは、笑いの絶えない和気藹々とした雰囲気。
最後には、地元の特産品やゲストらが持ち寄ったプレゼントが当たるじゃんけん大会も。大きく盛り上がった空気で南アルプスロングライドの初日は幕を下ろすのだった。
例年、最後のロングライド系取材となる南アルプスロングライド。2日間を通して最長190kmという距離とアップダウンに富んだ走り応えのあるコースで、取材班にとっては1年の練習の成果を問うてくる試験官的な存在でもある(笑)
2日間にわたり、しっかりとしたライドを用意しているロングライドイベントというのは、実はあまり例が無い。週末を余すところなく楽しめるので、参加する側にとっては嬉しいはずなのだけれど、運営的にも大変なのだろう。そんな中でずっと2日間開催を続けているのがこの南アルプスロングライドである。2日目に行われる110kmのツール・ド・富士川ステージがメイン扱いとなるものの、1日目に行われる2つのライドだけでも十分単体のイベントとして成立するだけのボリュームとホスピタリティが特徴だ。
南アルプスロングライドを訪れるのは2年ぶり4回目。個人的には2日間開催の最も大きなメリットは、天候リスクに強いということだと思っている。1日のみの開催であれば確率は50%だけれども、2日間であれば、どちらかが晴れて楽しい思い出を作ることが出来る可能性は跳ね上がる。
ちなみに、過去は1日目が曇天からの雨、2日目は晴れというパターンが多かった。今年はどうだろうな、とソワソワしながら天気予報を見ていると、なんと週末は両日とも晴れ予報!最高のサイクリングウィークエンドということで、いそいそと中央道から中部横断道を目指すのだった。
会場となるのは中部横断道増穂ICに隣接する道の駅富士川。文字通り富士川のほとりに建てられた道の駅で、普段は地域の名産品の販売やレストランがにぎわう。スポーツバイクのレンタルも行っており、富士川流域に広がる魅力的なサイクリングコースを巡るための拠点としての役割も果たしている。
そんな道の駅富士川に多くのサイクリストが続々集結してくる。1日目の白州・韮崎ステージとプチ・南アルプスステージの参加者だ。今回のレポートで紹介するのは「プチ」のほう。その名の通り、35kmとコンパクトなコースの中に、富士川エリアの魅力を詰め込んだ盛りだくさんなライドイベントとなっている。
空は予報通りの青空。遠くの山の頂に少し雲がかかっているくらいで、ほぼ一面の青空といってもJAROに訴えられることもなさそう。主催者でもあるNPO法人やまなしサイクルプロジェクトの青木理事長によるあいさつを皮切りに、今中さんやエース栗原さん、そしてゲストライダーの石垣美穂さんらが登壇する開会式が始まった。
実は、南アルプスロングライドはゲストライダーを毎年交代していたのだけれど、石垣さんは大会史上初となる2年連続ゲストライダーの座を射止めた。ちなみに昨年も両日晴れで、こちらも同じく昨年から2年連続でMCを務める浅利さんと共に「私たち晴れ女かも?」とのこと。ぜひレギュラーでお願いします(笑)
85㎞の旅路へ向かう白州・韮崎ステージの参加者を送り出したら、いよいよ「プチ」の出発の時。ゲストの石垣さんを先頭に、富士川のサイクリングロードへ繰り出していく。まず目指すのは山梨でも高い人気を集める老舗のお菓子処「清月」だ。
距離が短いこともあり、初心者と思しき方もたくさん参加されている「プチ」だけれど、皆さんの表情は笑顔でいっぱい。もちろん晴れているということもあるけれど、それよりも大きいのは安心感だろう。1グループに複数のサポートスタッフが同行し、しっかりとペースをマネジメントしてくれるのでとても走りやすいのだ。基本的にどのスタッフさんもフレンドリーで、一度話しかければいろんな話が盛り上がる。頼りになるサイクリング友達を得たければ、南アルプスロングライドに来るといい…かもしれない(笑)
和気藹々と走っていれば、第一エイドの清月まではあっという間。気付けば清月にいた!というくらいの印象だ。名物のロールケーキをはじめ、うさぎのこしかけやクマさんの大好物という名のマドレーヌ(うさぎがショコラで、クマがはちみつだ)、お饅頭とスイーツ大攻勢。マドレーヌや饅頭は個包装されているので、ここで全部いただいても良いし、食べられない分はポケットへ詰めても大丈夫。軽減税率なんて関係ない!ロールケーキだけはこの場で平らげないといけないですが(笑)
ふんわりロールケーキでお腹いっぱいになったら、ここから先は食べた分だけでも消費してもらおうというありがたい心遣いを感じるアップダウン区間へ。桃畑の中を徐々に標高を上げていくと、遠くにループ橋が見えてくる。「あれを下ってくるんですよー」とサポートライダーが初参加の方に教えてあげているのが聞こえてきた。つまりそういうことで、あの高さまで登るのだ。
ロールケーキ分重くなった身体を引きずりつつ、目の前に現れた坂をこなしていく。既に明日のツール・ド・富士川ステージが心配になる身体の重さに絶望しつつ、一段、もう一段と登れば、先ほど見とれていたループ橋に到着だ。ループ橋の袂からは、遠くに富士山も見えている。土曜が晴れていると、こんな風景が広がっているのだな、と4度目の「プチ」参加にして初めて見た景色に感動しつつ、ぐるりとループ橋をダウンヒル。
ここからもう一つ二つ登りをこなせば、第2エイドのほたるみ館へ到着だ。櫛形山の麓に位置するほたるみ館では、地元のおかあさんたちが腕を奮ってくれたいろんな食べ物が目白押し。稲荷ずしに太巻き、いろんなお漬物や草餅、自家製ジャムのクラッカーなど、よりどりみどりの大盤振る舞い。
櫛形山にはフリーライディングの第一人者マット・ハンター(カナダ)が走ったことでも知られる会員制のトレイルがあり、ほたるみ館はその拠点でもある。館内にはパンフレットもたくさん設置されており、興味津々な人も。
いくらでも食べていられそうなおいしく優しい料理に後ろ髪ひかれていると、「最終グループ出発しますよー」というタイムアップを知らせるアナウンスが。最終グループと共に、ほたるみ館を出発。下り基調の快走ルートを満喫し、道の駅富士川へと戻ってくるのだった。
道の駅富士川にはフィニッシュエイドとして、この地域名物の「みみほうとう」が用意されていた。道の駅のレストランでは休日は完売してしまうほど人気のメニューが、南アルプスロングライド参加者のために無料で用意されているのだ。「箕」の形につくられたみみほうとうがあったかい汁の中にたくさん入っており、ダウンヒルで冷えた身体に染み渡る。ほーっっと一息つき、和んでいると白州・韮崎ステージの参加者たちが帰ってきた。
ゲストライダーの今中さんやエース栗原さんの帰還を受けて、開催されたのはトークショー。大会の楽しみ方から、自転車のポジション論、そして山梨もロードレースのコースとなる2020東京五輪について語りあったトークショーは、笑いの絶えない和気藹々とした雰囲気。
最後には、地元の特産品やゲストらが持ち寄ったプレゼントが当たるじゃんけん大会も。大きく盛り上がった空気で南アルプスロングライドの初日は幕を下ろすのだった。
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